MRワゴンはスズキのワゴン型軽自動車。MRワゴン スポーツはそのスポーツモデルである。本稿では初代に特別仕様として設定されたバージョンVについて扱う。
概要
2001年12月に登場した初代MRワゴン。当時はその前のコンセプトカーに出品された時に注目を浴びた1台だった。
MRというと、車好きなら”ミッドシップレイアウト”を連想する。MRワゴンはコンセプトカーとして発表されたときは、三菱・アイのように後輪の直前にエンジンを置いたミッドシップレイアウトの車として発表された。
だが市販化した際に、コストの問題でFFに変更された。MRはその名残で「マジカル・リラックス」になっている。
デザインは発売された当時は斬新なデザインで、ワゴン型のボディにトヨタ・エスティマのような曲線のフロントが特徴。
ムーブラテやムーブコンテに相当するワゴンRの兄弟車種ではないが、ワゴンタイプなので実質は親戚みたいな車種になるだろう。
MRワゴンスポーツ バージョンVとは？の特別装備
そのスポーツモデルであるMRワゴンスポーツには2003年の1月に特別仕様車が設定された。それがこの「MRワゴン スポーツ バージョンV」である。
ノーマルのスポーツに対して追加された装備はメッキ仕様ディスチャージライト、専用フロントグリル、インストルメントパネル中央部のプロティ塗装、グレー調の専用シート表皮とドアトリム表皮の採用し、スポーティに仕立てた特別仕様車である。
エクステリア
出典：Goo-net
フロントデザイン。MRワゴンスポーツとは異なるメッキ仕様のディスチャージライトが全体的にシャープなイメージを出している。ノーマルのスポーツではインナーブラック仕様のディスチャージライト(もしくはハロゲンライト)だったのでイメージが少し違って見える。専用のグリルにもメッキラインが入ってこちらもまた少し違う雰囲気を連想させる。
出典：Goo-net
サイドから。専用のアルミホイールを装備。サイドウィンカーの部分には「VERSION-V」のエンブレムが入る。
出典：Goo-net
リア。こちらは特に変更はない。
エンジン・機能装備・安全装備など
エンジンは3気筒のターボのみの設定。
最高出力は64ps(47kW)/6500rpm、最大トルクは10.8kg・m(108N・m)/3500rpm。
トランスミッションは4ATのみが組み合わせられ駆動方式はFFまたは4WDとなる。
インテリア
出典：Goo-net
インパネ。バージョンV専用として、エアコン操作部の色がブラック系に塗装されている。
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スピードメーターはスポーツと同じで（前期のみの）自発光式メーター。
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フロントシートはベンチシートタイプ。ノーマルの前期スポーツではセパレートタイプになっているのでこの点はポイントだ。なお、表面は専用のグレー調シート表皮となっている。
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リアシート。
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ラゲッジルーム。この辺りは共通だ。
出典：Goo-net
リアシートを倒した状態。
まとめ
MRワゴンスポーツのバージョンVは、よく見るノーマルのスポーツとはちょっと違う見た目の車である。見た目で一番違う点はやはり非インナーブラック仕様のヘッドライトで、こちらのメッキタイプが好きな人にとってはバージョンVが魅力的に映ることだろう。
その他は前期タイプがベースなので自発光式メーターな点とそれでいてフロントはベンチシートなので後期のスポーツよりも魅力的な部分が多い。
もし、安いオートマの軽スポーツとして「MRワゴンスポーツ」を探している人はこの「バージョンV」も考慮すべき1台といえるだろう。
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