ダイハツ ムーヴラテ VS(L550S/L560S型) | シン・軽自動車マニア

ダイハツ ムーヴラテ VS(L550S/L560S型)

ムーヴラテ

ムーヴラテはダイハツのワゴン型軽自動車。本稿ではモデル終盤に追加されたお買い得グレード、「VS」を扱う。

出典:ダイハツ認定中古車

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ダイハツ ムーヴラテとは?

2005年6月に登場したダイハツのムーヴラテ

同時期に販売されていた「3代目ムーヴ」の派生車種として可愛らしさを強調して作られたモデルである。

それまでのムーヴとは完全に異なる曲線ボディに丸目ヘッドライト&丸目コンビランプでムーヴと名前が付くもののまったく違うキャラクターが特徴であった。

ボディはショートノーズ・ロングキャビンのフォルムが与えられ、丸形ヘッドライト、コンビランプ、ドーム型キャビン、丸くくりぬいた窓でおおらかさや温かさを表現。

出典:ダイハツ認定中古車

ボディカラーもハッピーフルーツカラーを含めた全10色を設定。

室内空間はムーヴゆずりの1,970mmの室内長を実現。室内高も1310mmと快適性を確保し、それ以前のセダンをベースとしたの可愛らしい軽自動車とも異なっていた。

インテリアデザインはシルバー塗装のインパネクラスター、丸形1眼式メーターなど、室内空間もまるを生かしたデザインを採用。

スマイルベンチシートや丸形インナードアハンドル、残照式ドームランプ、防眩ルームミラーなど雑貨感のある装備を採用している。

出典:ダイハツ認定中古車

加えて女性に嬉しいプラズマクラスター、クリーンエアフィルター、UVカットガラスやキーレスエントリーの採用に加え吸音タイプの遮音材の採用で静粛性をアップ。

防音材にもムーヴ用をベースに吸音タイプ天井の採用や吸音プラス遮音の効果を発揮する「ダブルエフェクトサイレンサー」、「床上の防音制振」などの採用により静粛性を向上。

エンジンはツインカムDVVT(連続可変バルブタイミング機構)3気筒エンジン(EF-VE型)とツインカム3気筒ターボエンジン(EF-DET型)の2種類を設定。

トランスミッションには上級RSに電子制御式4ATのESATを採用。ボディ構造には衝突安全ボディ“TAF”を採用し、衝撃吸収性能の向上や強固なキャビンの実現と軽量化を両立。

足回りもスプリングやショックアブソーバーなどを最適にチューニングし快適な乗り心地を実現している。

安全装備はデュアルSRSエアバッグを全グレードに標準装備とし、プリテンショナー&フォースリミッター(運転席可変)機構付フロント3点式ELRシートベルトを標準装備。

運転席側は、シートベルト荷重を段階的に制御することにより乗員を保護する可変フォースリミッター機構を採用。ABSもLグレードを除いて全グレードに標準装備とし、より女性向けに特化した軽自動車であった。

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ムーヴラテ VSとは?特徴とノーマルとの違い

そのムーヴラテに2007年6月。女性に嬉しい装備を充実させつつお求めやすい価格設定のVSグレードを追加した。それがこの「VS」グレードである。VSは同時にカスタムモデルのムーヴラテクールにも設定された。

ダイハツ ムーヴラテ クールVS(L550S/L560S型)

VSではエクステリアに

  • LEDターンランプ付きドアミラー
  • リアコンビランプにクール用のクリアータイプ

を採用。内装では

  • キーフリーシステム(イモビライザー付き)
  • 電子カードキー
  • オートエアコン
  • 消臭機能付きのデオドラントシート
  • デオドラントシート表皮(新色ハニーベージュ/アプリコット)
  • インテグレートCD/MD・AM/FM付ステレオ&16cm4ドアスピーカー

などを標準装備。ベースモデルよりも価格を抑えながら魅力をアップさせたグレード。

なお、「VS」の設定と同時にグレード集約がなされ、「VS」との入れ替えで「X」と「Xリミテッド」グレードが廃止。「VS」は標準ムーヴラテのミドル~上級グレード的位置づけとなった。

エクステリア

L550S_VS (3)

出典:ダイハツ認定中古車

フロントデザイン。VSグレードではフロント周りはノーマルと共通で特に変更点はない。大きくマルイヘッドライトとベーシックなグリル&バンパーでノーマル同様に愛嬌たっぷりの顔つきとなっている。

L550S_VS (16)

出典:ダイハツ認定中古車

サイドから。リアガラスやリアゲートガラスはスモークタイプ。

L550S_VS (17)

VSでは電子カードキータイプのキーフリーシステム(イモビライザー付き)が標準装備となった。

それまでのキーロックタイプとは異なり鍵穴そのものが無く、ドアの施錠はボタンのみで行うスマートなタイプとなる。

L550S_VS (13)

出典:ダイハツ認定中古車

VSではLEDターンランプ付きドアミラーが標準装備となった。中古で買った場合は後付も可能だが配線が少し面倒なため最初から標準装備となっている点は特に女性には嬉しい部分。

サイドビューのスタイリッシュ感に加えてウィンカーの視認性向上にも貢献する。

L550S_VS (12)

出典:ダイハツ認定中古車

足元は13インチのフルホイールキャップとなる。タイヤサイズは145/80R13。

L550S_VS (2)

出典:ダイハツ認定中古車

リア。VSではコンビランプが変更され、ムーヴラテクール用のクリアータイプとなった。

このクリアーコンビランプは内部がメッキ処理されたキラキラタイプで、デザイン的にはユーロテール風でちょっと派手だがノーマルが曇った旧式のコンビランプなためこの手変更点はスタイリッシュ感のアップにつながっている。

エンジン・機能装備・安全装備など

L550S_VS (5)

エンジンはEF-VE型3気筒DOHC自然吸気エンジンのみ。

最高出力は58ps(43kW)/7600rpm、最大トルクは6.5kg・m(64N・m)/4000rpmで、ミライースが出る以前のごく一般的な自然吸気エンジンだ。

トランスミッションは4ATのみで、駆動方式はFFまたは4WDとなる。

安全装備は運転席&助手席SRSエアバッグとEBD付きABSを標準装備する。

ムーヴラテVS L550SとL560Sとの違い

ムーヴラテVSのL550SとL560Sとの違いは駆動方式。

L550Sは前輪を駆動するFFのムーヴラテVS。L560SはL550Sをベースに全部のタイヤを駆動する4WDのムーヴラテVS。

ただし4WDに関してはジムニーやパジェロミニなどの本格軽SUVとは異なり、基本はFFで、前後の回転差が生じた時(滑った時など)に4WDとなるビスカスカップリングを用いたパッシブタイプのオンデマンド4WD方式。

パートタイム4WDのようなタイトブレーキング現象が発生せず街乗りでは扱いやすいが、その分本格的な悪路走行には向いていないのでその点は十分注意されたい。

インテリア

L550S_VS (10)

出典:ダイハツ認定中古車

インパネ。このあたりはベースと同じ。シフトノブははコラムシフトタイプ。

L550S_VS (11)

出典:ダイハツ認定中古車

スピードメーターはノーマルと同じくタコメーター無しの1眼タイプで、ハンドルはウレタンステアリング。

L550S_VS (15)

出典:ダイハツ認定中古車

VSではオートエアコンが標準装備となった。

L550S_VS (6)

出典:ダイハツ認定中古車

フロントシートはベンチシートタイプ。VS仕様としてダイハツ初となる消臭機能が付いたデオドラントシートを新規に採用し、シート色も新色のハニーベージュを採用(※従来のアプリコットも選べた)。

L550S_VS (7)

出典:ダイハツ認定中古車

リアシート。250mmロングスライド機構を備える。ワンモーション荷室フラット機構を採用し、多彩なシートアレンジを実現している。

L550S_VS (8)

出典:ダイハツ認定中古車

ラゲッジルーム。

L550S_VS (9)

出典:ダイハツ認定中古車

リアシートを倒した状態。

まとめ

ムーヴラテのVSグレードはモデル終盤に追加された外観の若干のドレスアップと便利なキーフリーシステム、デオドラント機能が付いたシートを採用しつつもお買い得な価格としたグレードである。

特に外観では後付は少し面倒なターンランプが標準装備となっている点や、リアビューがクリアータイプによりスタイリッシュとなっている点がポイントでちょっとだけノーマルよりも見た目がよくなっている。

加えて上記の便利機能がプラスされているため、カスタムモデルのムーヴラテクールまでは必要なくてもノーマルでは物足りない人には嬉しい仕様となっている。

中古市場では年数経過もあり割りと手頃な価格で販売されている。ムーヴラテを探している人はちょっとだけ上級なVSグレードも検討してみると良いだろう。

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