【後期・角目モデル】ダイハツ ネイキッドF (L750S/L760S型) | シン・軽自動車マニア

【後期・角目モデル】ダイハツ ネイキッドF (L750S/L760S型)

ネイキッド

ネイキッドはダイハツのクロスオーバーSUV型軽自動車。ネイキッドFは2002年1月のマイナーチェンジ時に追加された角型ヘッドライトを装備したモデルである。

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概要

1999年にデビューしたダイハツのネイキッド。ネイキッドの特徴は大きな丸目ヘッドライトもさることとながら、ボディ全体が無骨感にあふれているのが最大の特徴である。

これは本来であればボディ下に隠す部分をあえてむき出しにすることによって独特の個性と修理時の利便性をもたせたものである。車名の「ネイキッド」はこのことの由来している。

パッケージングは立体駐車場に入庫可能な1,550mの全高とし、ほぼ直角に開くサイドドアや大口径ハッチバックドアを採用。

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リアシートを簡単に取り外し可能とした超低床フロアにより1,095Lの荷室容量を確保。助手席は軽バンのような前倒し機構を採用し、2.1mまでの長尺物を積載可能とした。

画像参照元:カーセンタサー(アクティブカーズ)

エクステリアは箱型ボディにタフさやシンプルさを感じるデザインを融合。むき出しの留具が特徴的なバンパーやグリルに、ドアヒンジなどワイルド感も感じさせるエクステリア。

インテリアは軍用車のような個性的かつ直線基調のワイドストレートインパネとフロントコンソール、フローティングホーン式4本スポークステアリングインパネに抗菌インテリアを採用。

使い勝手もバーエンドキャッチャーが4つ。Cピラー埋め込みナットが6箇所。リアハッチバック内側にもナットを2箇所埋め込んでフリーアレンジ可能なインテリアとした。さらに汚れても拭き取りやすい撥水シート生地とラゲッジスペースにはイージーケアマットを標準採用。

安全装備としてボディは衝突安全ボディのTAFを採用し、横滑り防止装置のDSVとブレーキアシスト付ABSをオプション設定。SRSエアバッグはグレード別に標準装備とした。

エンジンはツインカムDVVTのEF-VE型とEF-DET型ターボエンジンの2種類を設定。これに4ATまたは5MTを組合せた。

快適装備はキーフリーシステムをオプション設定。スクロールエアコン、パワステ、パワーウィンドウ、パワードアロックは全グレードに標準装備する。

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後期・ネイキッドFの特徴と違い

露骨なボディに丸型ヘッドライトが特徴だったが、2002年1月のビッグマイナーチェンジでフロントデザインを変更したグレードが追加された。それがこの「ネイキッドF」である。

ネイキッドFではそれまでの丸形ヘッドライトをオーソドックスな角型ヘッドライトに変更。グリルやバンパーのデザインも変更&テールランプにはクリアーテールランプを採用し、それまでのイメージを刷新したデザインを与えた。

また、インテリアでも上質感をアップさせ利便性も向上。ネイキッドF専用シート表皮やリクライニング機構付き一体式リアシート、ピラーガーニッシュ、ターボ仕様には2トーンウッド調メーター&センタークラスターを採用。

さらに快適装備や安全装備も充実させ、ブレーキアシスト付きABS、2DIN CD/MD・AM/FM付ステレオ(※ターボ仕様はカロッツェリア社製)&16cmフロントスピーカーを標準装備化した上級グレードとなってた。

ちなみに丸目のネイキッドには5MTの設定があったが、ネイキッドFは4ATのみの設定となる。

エクステリア(外装)

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ネイキッドFは従来までの2代目ムーヴのエアロダウンRSのような丸目ヘッドライトをオーソドックスな角型ヘッドライトに変更。大胆なデザイン変更を行った。

丸目ヘッドライトは個性あるものだが万人受けしないデザインでもあるので、オーソドックスな見た目のネイキッドを追加することで販売台数拡大を狙ったもの。

実際デザイン的にもフロントだけ見ると全く別物の車に見えるのでこれは思い切ったグレード追加だった。なお、NAとターボモデルの2種類が用意され、上のターボグレードでは丸目ヘッドライト時と同様にボンネットにエアインテークダクトが付く。

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サイドから。このあたりは特に変更はない。ボンネットまでの高さは旧来のアルトやミラと同程度で、キャビンからは少し高くなっている。それでも全高は1550mmに抑えられている。

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リア。後期型がベースなので、コンビランプのデザインが若干変更されている。前期よりもサイズがひと一回り大きくなり、マルチリフレクター(キラキラ)感も強くなった。Fグレードではクリアータイプとなる。その他リアバンパーも後期へ変更されている。

エンジン・安全装備&機能装備など

エンジンは3気筒のNAとターボの2種類。自然吸気エンジンはEF-VE型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンで最高出力は58ps(43kW)/7600rpm、最大トルクは6.5kg・m(64N・m)/4000rpm。

ターボエンジンはEF-DET型直列3気筒インタークーラー付きDOHCターボエンジン。最高出力は64ps(47kW)/6400rpm、最大トルクは10.9kg・m(107N・m)/3600rpm。

トランスミッションは4ATのみで、駆動方式はFFまたは4WDとなる。運転席エアバッグのみ全グレード標準装備で、充実装備のGパッケージで助手席エアバッグも標準装備。EBD付きABSはオプション設定。横滑り防止装置のVSDは2WDのATのみにオプション設定。

ネイキッドF L750SとL760S型の違い

ネイキッドL750SとL760S型の違いは駆動方式。L750Sは前輪を駆動する2WD(FF)のネイキッド。

L760SはL750Sベースで全輪を駆動する4WDのネイキッド。ただし4WDのシステムには街乗り4駆と呼ばれるビスカスカップリングを用いたオンデマンド式が採用されている。

これは普段はFFで走行し、悪路や雪道などで後輪との前後差が生じると自動で4WDに切り替わるシステム。ジムニーやパジェロミニのパートタイム4WDのように自分で切り替える必要がなく、タイトコーナブレーキング現象も発生しないため扱いやすい。

インテリア(内装)

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インパネ。前期の初期ではグリーン系のカラーだったが、こちらは完全にブラック系へ統一。シフトはコラムシフトを採用。エアコンはマニュアル式エアコンで、オーディオは2DINタイプのCD/AM/FMラジをを標準装備する。

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フロントはベンチシート。ネイキッドの後期型ではATのみセパレートからベンチシートタイプへと変更されている。また、シート表皮もネイキッドF専用の上質なタイプとなる。

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リアシート。足元は必要十分な広さといったことろか。

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ラゲッジルーム。

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リアシートを倒した状態。なお、丸目グレードにあったリアシートの着脱機能はFグレードでは排除され、固定式となっている。

後期型・ネイキッドFのまとめ

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ネイキッドFは特徴的だった丸目ヘッドライトが角型になったことで、オーソドックス感と従来の露骨なボディが組み合わさった他の軽自動車ではあまりみないデザインをしている。

丸目に抵抗感のあったひともこの一般的な顔つきのネイキッドFなら印象も変ることだろう。スタイリングは普通車で言うと日産のラシーンに通じるところがあり、SUVライクなデザインも個性的だ。

年数が経過していることから中古市場では買いやすい値段になっているが、希少性の観点から台数の多いアルトやミラに比べると若干高めだ。当時ネイキッド自体のデザイン性は評価されたものの、実際の販売台数には結びつかなかったことが大きい。特に丸目のネイキッドよりも角目は台数が出てないので、中古で探す際は苦労しそうだ。

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