【初代 eKワゴンOEM】日産 オッティRX(ターボ) &RS(自然吸気) (初代 H91W型) | シン・軽自動車マニア

【初代 eKワゴンOEM】日産 オッティRX(ターボ) &RS(自然吸気) (初代 H91W型)

オッティ

オッティは日産のワゴン型軽自動車。オッティRXはそのスポーツモデルで、三菱・eKスポーツのOEMモデルである。本稿では2005年~2006年発売の初代 H91W型について扱う。

H91W_sports (13)

スポンサーリンク

初代オッティ RS、RX(ターボ)とは?特徴など

2005年6月に登場した初代オッティは、三菱の後期型・初代ekワゴンのOEM供給を受けて販売された。

日産では既にスズキからMRワゴン(モコ)と三菱より軽貨物のタウンボックス(クリッパー)の供給を受けていたが、このオッティで3代目のOEM車種となった。

オッティは「機能感」や「開放感」をテーマにスマートなフォルムを特徴とし、安心感のあるスクエアボディにマッチする「シカク」なグリルを採用。RSとRXではより明快なスポーティなデザインとした。

ボディカラーもランスブルーを含めた全10色を用意。

インテリアでは広くて居心地のいい居住空間と扱いやすいボディサイズを両立。大きなガラスによる運転しやすい広い視界、多彩な収納など機能性を高めている。

パッケージングは全長が3395、全幅は1475に対し、全高は低めの1550mmと立体駐車場に入る高さとし、シティユースでの利便性も追求した。

メカニズムでは3G83型の自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類を設定。

ターボ仕様ではフロントスタビライザーを強化。パフォーマンスロッドとリアスタビライザーを追加し高い操縦安定性を実現した。

安全装備としてはABS、EBD、ブレーキアシスト、ハイマウントストップランプを全車に標準採用とした。

スポンサーリンク

初代オッティのグレード RX、RSの違い

初代オッティのスポーツ仕様のグレード展開は自然吸気エンジン「RS」とターボ仕様「RX」の2種類。

RS

初代オッティの自然吸気エンジン仕様のカスタムグレード。

エクステリアには

  • 専用ディスチャージヘッドランプ
  • 専用グリル
  • エアロバンパー
  • サイドアンダースポイラー
  • リアスポイラー
  • アルミホイール

を標準標準。

インテリアでも

  • ブラックインテリア
  • タコメター付きスピードメーター(デジタル+アナログのハイブリッド式)
  • 合成革巻3本スポークステアリング

を採用し、標準オッティよりも質感が高くなる。

RX

初代オッティのターボ仕様・カスタムグレード。RSに対し、インタークーラー付きターボエンジンの搭載で走りが良くなる。

装備はRSと同じだが、RXでは足回りが強化型フロントスタビライザー、パーフォーマンスロッドとリアスタビライザーを追加した専用品となる。

エクステリア

H91W_sports (4)

フロントデザイン。ノーマルのオッティ同様にスポーツモデルでも専用のグリルが与えられた。

三菱版では上部グリルが左側のみ開口部のあるブラックグリルだったのに対し日産版ではノーマルオッティ同様にそのグリルに左右対称の小さな穴が空いている。

色もブラックではなくボディと同じカラーだ。その他ヘッドライトは三菱版と同じく専用のHIDタイプでスポーティ。

全体的にはノーマルオッティのデザインをベースにスポーティーに仕立ててあり、ベースとも差別化し日産らしさを上手く演出している。

H81W_S (8)

なおこちらはベースとなった初代eKスポーツ。フロントグリルのデザインが違う。

H91W_sports (9)

サイドから。ekスポーツ同様に専用のサイドスカートを装着する。全高は1550mmに抑えられワゴンRやムーヴと比べると室内高で不利な面があるがスポーツ走行においてはバランスの取れた適度な高さといえる。

なおekスポーツではサイドスカートに6個の丸のようなデザインに色が塗られていたがオッティでは無着色である。サスペンションやブレーキもekスポーツ同様に専用品となる。

H91W_sports_rear.jpg

リア。ekスポーツと同じく専用のリアスポイラーを標準装備。リアのコンビランプは初代ekスポーツの前期型では専用のマルチリフレクタータイプを装着していたが、オッティではノーマル同様に共通のコンビランプとなっている。

これはベースのekスポーツが後期型でノーマルと共通化された(そのOEM供給をうけている)ためである。ただしこちらもマルチリフレクター仕様なので見た目は悪くない。

エンジン・機能装備・安全装備など

エンジンは3G83型3気筒DOHC自然吸気エンジンと同ECI-MULTIインタークーラーターボエンジンの2種類。

自然吸気エンジンはノーマルeKワゴンと同じく最高出力は50ps(37kW)/6500rpm、最大トルクは6.3kg・m(62N・m)/4000rpmを発生。

ターボエンジンは最高出力は64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは9.5kg・m(93N・m)/3500rpmを発生する。

トランスミッションは4ATのみで、駆動方式はFFまたは4WD。ブレーキアシスト&EBD(電子制御制動力配分装置)付きABSをターボエンジングレードで標準装備する。

インテリア

H91W_sports (2)

インパネ。ステアリングのエンブレムが日産になっているのと、その奥の車名部分が「OTTI」となっている以外は基本的に同じ。eKスポーツで特徴的だったセンターメーターもオッティで継承されている。

H91W_sports (3)

スピードメーター。ベース同様にアナログタコメーターとデジタルスピードメーターのハイブリッドタイプ。

H91W_sports (6)

フロントシートはセパレートタイプ。スポーティーなツートンカラーだ。なお、ベースeKスポーツ同様にオプションでレカロシート(セミバケットタイプ)が用意されていた。

ek用もオッティ用も基本的に同じなので後付する場合はヤフオクなどで探すといい。

H81W_S (10)

オプションのレカロシート(セミバケット)。

H91W_sports (1)

リアシート。基本設計が古いので足元はそれほど広くない。同年代のワゴンRやムーヴに劣ってしまうのでリアもメインで使おうとしてる人は注意。

H91W_sports (7)

ラゲッジルーム。

H91W_sports (12)

リアシートを倒した状態。かなり広いのだが高さはあまりないので上方向に長い荷物を縦に載せる場合は注意が必要だ。

まとめ

初代のオッティRXはeKスポーツ譲りのスポーティな走りと個性的なフロントデザインが特徴の軽自動車だ。

フロントデザインはぱっと見初代ekスポーツだがよく見ると違いが出ており、単なるOEMと差別化されているのでこの点も嬉しい。

ただ、中古市場では販売期間がおよそ1年程度だったこと(すぐさま2代目に移行したこと)が大きいのかタマ数が三菱版と比べるとかなり少ないのが難点である。

ただしその分値段が高いのかというとそうでもないので探すのには少し苦労するが価格的には買いやすくなっている。

初代のスポーツタイプのオッティは、ekスポーツのようなATでスポーティーな軽自動車(+適度な車高と適度な荷物の積載量を持つ)を探している人にオススメな1台である。

中古市場では年数経過もありほとんど見かけないモデル。ただし値段は激安なので、状態が良ければ積極的にノーマルオッティよりも選んでみたいところ。

ターボエンジン搭載のRXであればeKスポーツのターボとまったく同じなので軽快な走りを楽しめる。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
オッティ
スポンサーリンク
シェアする
スポンサーリンク
シン・軽自動車マニア