スズキ アルトC 概要解説(HA12S) | シン・軽自動車マニア

スズキ アルトC 概要解説(HA12S)

アルトC

アルトCは、アルトをベースとしたクラシック風の軽自動車。

出典:Goo-net
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概要

キャリィジムニーの次ぐらいに歴史の長いスズキのベーシックな軽自動車「アルト」。

初登場の1979年から数えて5回目となるフルモデルチェンジは、軽自動車新規格にあわせて1998年10月に登場した。

5代目アルトはそれまでの角張ったフォルムから曲線を意識したデザインに変更され、1998年の軽乗用車新規格にあわせて新開発の「軽量衝撃吸収ボディー」を採用。

クラッシャブル構造や骨格構造も取り入れ安全性と軽量設計を両立させた。ボディサイズは先代よりも全長は100mm、全幅は80mm拡大。

これにあわせて重量増を抑えるために小さな部品にまで軽量化を徹底。全体での軽量設計が追求されている。

メカニズムでは上級グレードに新技術となるDOHCリーンバーンエンジンや、SOHCターボ、CVT、電子制御スロットルの採用で低燃費を追求。

特にリーンバーンエンジン仕様車(FF・5MT)では10・5モード燃費で29.0km/リットルの低燃費を実現した。

また、ホイールベースの延長やトレッドの拡大により乗り心地をアップ。ボディ剛性の向上で静粛性を高めるなど先代よりも快適性が向上した。

また、一部グレードを除いてブレーキアシスト付4輪ABSをオプション設定するなど安全機能も向上させている。

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アルトCとは?特徴や違いなど

1999年10月に追加設定された「アルトC」。

1998年の規格改正でデビューしたHA系アルトをベースに、メッキバンパー&フロントグリル、インテリアなど随時にメッキパーツを使いクラシック風に仕上げたモデル。

ライバルのダイハツが同時期にミラをベースにクラシック風に仕上げたミラジーノを出していたので、実質コレは当時の対抗グレードだったと思われる。

エクステリアには専用メッキフロントグリル&バンパー、フルホイールキャップ、メッキドアハンドル、メッキバックドアガーニッシュを。

インテリアでは専用メーターパネルに一部に木目調インパネを採用し、クラシカルな雰囲気を与えた。

エンジンはSiターボエンジンを搭載し、これに4ATと組み合わせ日常使いでの使いやすさと快適性を追求した上級グレードとなっていた。

エクステリア

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フロントデザイン。バンパーやグリルはアルトC専用品で独特なかなりインパクトのあるフロントフェイスになっている。

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ヘッドライトは4代目後期アルトワークスの流用であるが、ノーマルにはない異型丸型ヘッドライトで専用大型メッキグリルとあわせて個性がかなり強くなっている。

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サイド。アルトC仕様としてアウタドアハンドルをメッキ仕様に変更。足元は13インチのホイールキャップを標準装備とした。

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リアもアルトC仕様としてメッキバックドアガーニッシュを採用。ワンポイントのアクセントとしてクラシカルな雰囲気とした。この他バックドア右側にアルトCのエンブレムが付く。コンビランプが古臭く感じた場合はアルトワークス用の社外LEDが出ているので交換すれば全然問題無いだろう。今風の車に若返りそうだ。

エンジン・機能装備・安全装備など

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エンジンはF6A型直列3気筒SOHCインタークーラー付きターボエンジンのみの設定。

最高出力は60ps(44KW)/6000rpm、最大トルクは8.5kg・m(83N・m)/4000rpm。ミッションも4ATのみとなる。

ここで注意したいのはアルトワークスとは違って出力を抑えたMターボと呼ばれる60馬力、8.5kg仕様の低圧ターボであること。

もちろんアルトワークスのieと同じエンジンだがアルトCの位置づけはスポーツグレードではなくあくまで高級路線やレトロ路線という位置づけ。

インテリア

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インパネ。アルトCではオーディオまわりのパネルにウッド調パネルを用いてレトロな感じを出している。

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似たようなエンジンを搭載するアルトワークスieとは異なりこの時代の軽では珍しい「オートエアコン」が標準装備。それに伴うパワーダウンを補うためにもターボ仕様にしてある。これ以外でもウッド調パネルには「ALTO C」のロゴが入りちょっとオシャレになっている。

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スピードメーター。アルトC専用の文字盤フォントがレトロな1眼メーターとなる。

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このほかメッキインサイドドアハンドルもアルトCでは標準装備する。

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フロントシートセパレートタイプ。アルトCではノーマルとは異なるサイドサポートの張り出しが比較的大きめの専用シートを採用。良好な乗り心地を追求した。

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リアシート。アルトでは珍しい分割可倒式でヘッドレスト付き。

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ラゲッジルーム。

まとめ

アルトCはミラジーノのライバルとしてスズキが市場に投じた1台だったが、わずか2年ほどで生産を終了してしまった。ミラジーノのと比べると、フロントフェイスの個性が強すぎた点など人気とはならなかった。。

それゆえにこの中古車を探すとなると困難を極めるが、登場から10年以上経過していることと不人気車ということで値段はびっくりするくらいお手頃だ。

もしこのフロントフェイスにグッと来たならいい個体を探して、リアをLEDテールでドレスアップして乗ってみたいところだ。

なお、その後デビューして大ヒットとなった初代ミラジーノは依然として人気で、MTモデルの設定もあることなどから近年は中古価格がじわりと上昇。

【初代・前期型】ダイハツ ミラジーノ(L700S/L710S型 )

アメリカへの輸出スタートも見据えてますます価格は下がりづらいと推測される。

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