【初代・前期 スティングレーOEM】マツダ フレア カスタムスタイル(MJ34S型)

フレア カスタムスタイル

フレアはマツダのワゴン型軽自動車。フレア カスタムスタイルはそのスポーティーモデルで、スズキのワゴンRスティングレーのOEMモデルである。

概要

2012年10月に登場したマツダ・フレア。それまでスズキ・ワゴンRのOEM供給で「AZワゴン」という名前で販売されれたいがこの代からは新たな名称「フレア」を採用した。

OEM車種としては珍しく力が入ったモデルで、タレントを起用して大体的にCM放映をするぐらい気合が入っていた。

エクステリア・インテリア・パッケージング概要

エクステリアはシャープな丸目4灯の横長ヘッドライト、ピアノブラック塗装+メッキアンダーラインを組合せた横長グリルのスポーティ&スタイリッシュな顔つきにスタイリッシュな箱型ボディを採用。

インテリアは黒基調にシルバー加飾やピアノブラックパーツを採用し、標準フレアよりも質感の高い室内空間を表現。

パッケージングは室内長2,165mm。前後乗員間距離は1,000mmを確保しAZワゴン時代よりもさらに拡大。最小回転半径も4.4mで取り回しの良さを両立。

機能装備

機能装備は「助手席前倒し機構」、「リアシートワンタッチチルトダウン(分割可倒式)」、「フルフラットシート」で、多彩なシートアレンジを可能とした。

収納スペースは伝統の「助手席シートアンダーボックス」のほか、手提げ袋などを掛ける「ショッピングフック」、箱型ティッシュも置ける「助手席インパネトレイ」豊富な収納スペースを設定。

このほか「アドバンストキーレスエントリー&キーレスプッシュボタンスタートシステム」はカスタムスタイル全グレードで標準装備とした。

メカニズム概要

安全装備は「ヒルホールドコントロール」、「4W-ABS(4輪アンチロック・ブレーキ・システム)&EBD(電子制御制動力配分システム)&ブレーキアシスト」を全グレードに採用した。

メカニズムではそれまでのK6A型に変るR06A型エンジンを新規に採用。加えてカスタムスタイルではターボエンジンと7速マニュアルモード付CVTを設定。

軽自動車としては初となる低燃費技術の「エネチャージ」、「新アイドリングストップシステム」、「エコクール」を全グレードに採用。

ハイテン鋼などで徹底的に軽量化(先代比-70kg)したことで自然吸気エンジンのFFモデルでは28.8km/L(JC0モード)を実現するなど燃費が飛躍的にアップした。

初代フレアカスタムスタイルの特徴とフレアとの違い

フレアカスタムスタイルとフレアの違いは内外装とターボエンジンの設定の有無。

OEM元のワゴンRスティングレーと標準ワゴンRと同じ関係で、スポーティかつスタイリッシュなカスタムモデルと、標準タイプの違いがある。

外装でのカスタムスタイルは、ヘッドライト、グリル、バンパー、アルミホイールが専用設計でディスチャージヘッドランプを採用するのもポイント。

リアもカスタムスタイルではクリアーテールランプを採用し、カスタムらしい外観となる。

エンジンも自然吸気エンジン以外にターボエンジン(7速マニュアルモード付CVT)の設定があり、パワフルな走りを実現。

インテリアでもカスタムスタイルでは黒基調にシルバー加飾やピアノブラックパーツの採用で質感の高い室内空間が特徴だ。

機能装備でもプッシュスタートボタンやアドバンストキーシステム、がカスタムの全グレードに標準装備で、より快適性が高くなる。なお、標準フレアには5MTが追加設定されたが、カスタムスタイルでは非設定で、CVTのみとなる。

初代フレアカスタムスタイルMJ34SとワゴンR・スティングレーMH34Sとの違い

初代フレアカスタムスタイルと2代目ワゴンRスティングレーの違いはフロントグリルとフロントバンパーにある。

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フレアカスタムでは先代のAZワゴン・カスタムスタイル同様にブラック塗装のマツダ専用グリル(※LEDイルミネーションは非装備)が与えられ、ひと目でマツダ車とわかる外観となっている。また、バンパーもこれにあわせてマツダ専用品となる。

これ以外は共通で内装やグレード構成は同じ。ただしスズキ版ではエントリーグレードで一体型オーディオがレス仕様のグレードが存在したが、マツダ版ではインパネ一体型AM/FMラジオ/CDプレーヤーが標準装備となるなど細かな違いがある。

初代フレアカスタムスタイル グレードの違い

初代フレアカスタムスタイルのグレード構成はXSとXTグレードの2種類。

XSグレード

初代フレアカスタムスタイルのエントリーグレード。自然吸気エンジン仕様で14インチアルミホイールなど上級ターボのXTグレードよりも装備が簡略化される。

ただし標準フレアのエントリーグレード、XGよりは豪華で、本革巻きステアリングやアルミホイール、プッシュスタートボタン式エンジンスタート、アドバンストキーシステム、エアロパーツ、LEDターンランプ付きドアミラーなど装備も豪華。

OEM元のワゴンRスティングレーではXグレードに相当する。

2013年7月一部改良ではデビュー当初無かったレーダーブレーキサポートの「衝突被害軽減ブレーキ」、誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、ESPをXSグレードにメーカーオプション設定した。

XTグレード

初代フレアカスタムスタイルの最上級ターボグレード。初代フレアで唯一のターボエンジンを搭載し、CVTも7速マニュアルモード(パドルシフト)を備える。

このほかXSグレードに追加で専用デザインの15インチアルミホイールを標準装備する。ボディカラーはXSとXT共通で全6種類。

エクステリア(外観)

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フロントデザイン。先代のAZワゴンカスタムスタイルでもマツダ専用のデフォルメがされていたが、今回もそれは継承されている。

スズキ版では初代スティングレーから続くクリアータイプのグリルが特徴だったが、マツダ版ではそれをやめてブラックタイプのメッキグリルへ変更。

グリルの形はマツダのアイデンティティであるペンタゴン型を基調としており、デザイン自体もクリアー部分も無く鼻が引き締まったようなデザインだ。その下部にはワンポイントとなるシルバーメッキ部分も付いており、ベースモデルとは差別化されているのがよくわかる。

そのかわりスズキで付いていたグリル部のイルミネーションLEDは排除されている。なお、バンパー部分もマツダ専用に変更。

サイドから。ボンネットにかけてのデザインはほぼ同じだが、屋根部分の傾斜が先代では少し前傾だったのに対し、この代では再び水平になった。サイドにかけては特にマツダ専用の変更ない。

足元はXSグレードが14インチアルミホイール(タイヤサイズ:155/65R14)。ターボ仕様のXTでは写真の切削加工15インチアルミホイール(タイヤサイズ:165/55R15)となる。

リア。マツダのエンブレムとフレアのエンブレム以外はノーマルと同じ。クリアータイプのコンビランプもベースのスティングレーと同じものとなる。

エンジン・機能装備・自動ブレーキなど

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エンジンは新採用のR06A型3気筒DOHC自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類。

自然吸気エンジンは最高出力52ps(38kW)/6000rpm、最大トルク6.4kg・m(63N・m)/4000rpm。

ターボエンジンは最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルク9.7kg・m(95N・m)/3000rpm。

K6A型のターボエンジンとR06Aターボエンジンとでは最大トルクに差があり、K6Aでは3500回転で10.8kgを出してたが、R06Aでは3000回転で9.7kgの最大トルクに達成する。

最大トルクそのものは少し下がったが500回転低くなったためより街乗りでは乗りやすいエンジンとなっている。

トランスミッションは副変速機付きのCVT。駆動方式はFFか4WDだ。この他MH34系ではエネチャージシステムと新アイドリングストップシステム、エコクールが全グレードで標準装備となる。

2013年7月マイナーチェンジではエンジンの摩擦抵抗の低減、空気抵抗の低減などにより燃費をさらにアップ。FFの自然吸気エンジンで30.0km/L(JC08モード)を達成した。

先代よりもボディを軽量化し、さらにエネチャージシステムによるエンジンのロスを軽減したことで、特にターボモデルの走りと燃費は先代以上に良い出来となっている。1.3Lクラスの普通車と同じかそれ以上と言ってもいいだろう。CVTにより100kmの回転数は2600rpmとこれも優秀だ。

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自動ブレーキとしてはデビュー当初は設定がなかったが2013年7月マイナーチェンジ(2型)でレーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)や誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、ESPをXSグレードのみにメーカーオプション設定した(※スズキ版では全グレードにオプション設定)。

ただしこの時点ではステレオカメラ式ではなく、赤外線を使った自動ブレーキだったため作動領域が最大約30km/hまでとライトな感じの自動ブレーキであった。

インテリア(内装)

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インパネ。カスタムスタイルでは黒を基調とし、シルバー加飾やピアノブラックパネルで上質感を高めている。

エンジンスタートは全グレードでプッシュスタートボタン式。

スピードメーター。NAとターボに関わらずタコメーター付きの3眼式スピードメーターを備える。

ステアリングは全グレードで本革巻きステアリング。ターボグレードではCVTに7速マニュアルモードとパドルシフトが付く。

エアコンは全グレードでフルオートエアコン。

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フロントシートはセパレートタイプ。カスタムスタイルではスティングレーと同じブラック&網目のコンビシートを採用し、スポーティ感を高めている。

ドアトリムパネルにはピアノブラックを採用し、カスタムだけの上級な演出も。

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リアシート。後部座席はスライド機構付きで、ラゲッジルームとリアの足元とのスペース調整が可能だ。

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ラゲッジルーム。左右分割式でシートアレンジも可能だ。

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リアシートを倒した状態。

初代・前期フレアカスタムスタイルのまとめ

フレア カスタムスタイルは4代目ワゴンR スティングレーのOEMモデルであるがマツダ専用のデフォルメにより個性ある1台となっている。

先代のAZワゴンカスタムスタイルと比較すると(これはスズキ版でもいえるが)のっぺりとした箱型から少しスタイリッシュなボディデザインとなり、正当な進化といえよう。

燃費の改善も注目ポイントであり、中期モデルではレーダーブレーキサポートや誤発信制御機構も付いているので、先代のデザインによほどのこだわりが無い限りはこちらを選ぶべきだろう。

この後の後期モデルではマツダ専用デザインが無くなり、スズキ版と共通となってしまった。その点でも少し希少なモデルとい言えるので、「ワゴンRスティングレーが欲しいんだけど他人と被りたくない」という人にとっては一考の価値ある軽自動車である。

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