【初代 後期型】スズキ アルトラパン L(HE21S型) | シン・軽自動車マニア

【初代 後期型】スズキ アルトラパン L(HE21S型)

アルトラパン

アルトラパンはスズキのハッチバック型軽自動車。 本稿では初代HE21S型で2006年4月のマイナーチェンジ時に一新された「L」グレードについて扱う。

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初代 スズキ・アルトラパンとは?

2002年1月登場のスズキ・アルトラパン。それまでの軽乗用車にありそうでなかった個性的な丸みを帯びた箱型フォルムの外観と家電や家具を意識した親しみやすい室内空間が特徴の軽乗用車である。

アルトラパンが登場した時代では同社のワゴンRをはじめとするトールワゴンが全盛期となる中、アルトラパンは広さを最優先ではなく内外装のデザインを重視し若い女性をメインターゲットとすることで大ヒットした。

その後もマイナーチェンジやフルモデルチェンジを重ね15年以上続く息の長いモデルとなっている。

ボディカラーも当時としては珍しく12色もの種類を設定。内装色も2色設定することで、カラーリングにこだわる若者を意識。インパネもそれまでのスズキ車とは異なるファッショナブルなデザインで洗練されていた。

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出典:スズキ認定中古車

エンジンはアルトやワゴンRで実績のあるVVT機構付きのK6A型エンジンを採用。安全面でも64km/hオフセット前面衝突にも対応した、軽量衝撃吸収ボディーTECT(テクト)を採用。

これ以外に運転席&助手席にSRSエアバッグとシートベルトフォースリミッター、シートベルトテンショナーを標準装備。ABSもオプション設定するなど安全面でも装備を充実化していた。

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後期型・初代ラパンLとは?特徴や他グレードとの違いなど

その初代アルトラパンは2006年4月のマイナーチェンジ(5型)では一部グレードで外観の大きなデザイン変更を行った。それがこの「L」グレードである。

Lグレードは全グレードでベンチシートを標準装備とした2004年10月のマイナーチェンジで一旦廃止となっていたが、今回丸目ヘッドライドなど個性的な外観を与えられ復活となった。

新設定となったLグレードではそれまでのラパンとは異なる「専用メッキグリル」と「専用前後バンパー」、「丸目ヘッドライド」を採用しクラシカル感あふれるファッショナブルなスタイリングを与えた。

このほかに車体下部を「アルミホイールと同じホワイトまたはシルバー塗装」とし、個性をプラス。

また、一部ボディカラーでは「ルーフのホワイト塗装をオプション設定」するなどそれまでのラパンのイメージとは異なる斬新かつクラシカルな雰囲気が特徴のグレードとなっている。

エクステリア

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出典:スズキ認定中古車

フロントデザイン。初代のヘッドライトは変則型楕円形の中に丸目を埋め込んだものだったがこれを丸目型へ一新。

さらにグリルからヘッドライトまで全体を覆う格子状のパーツを付けることでフロントデザインに可愛らしさとレトロ感をもたらした。

シンプルで飽きのこないボディラインとも相まって非常にデザイン力がアップした感じだ。

同じく丸目のラパンSSはメッシュグリル&SSエンブレムでスポーティーな印象だったが、こちらはクラシカルな雰囲気がある。ちなみに2007年のマイナーチェンジでは外枠がメッキ加工されている。

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出典:スズキ認定中古車

サイドから。Lグレードではボディ下部がアルミホイールと同じカラー(ホワイトまたはシルバー)で塗装される。

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出典:スズキ認定中古車

足元はホワイトまたはシルバー塗装アルミホイールを標準装備。

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出典:スズキ認定中古車

リア。後期型に伴いコンビランプがクリアータイプへ変更されている。コストカットの関係上キラキラ感の薄いテールランプだが社外品がリリースされているので心配は無用だ。

エンジン・機能装備・安全装備など

エンジンはK6A型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンのみ。最高出力は54ps(40kW)/6500rpm、最大トルクは6.4kg・m(63N・m)/3500rpmを発生。

ターボエンジンの設定はなし。トランスミッションは4ATのみで駆動方式はFFまたは4WD。

4輪ABSはオプション設定。

インテリア

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出典:スズキ認定中古車

インパネ。内装に関しては他のグレードと同じ。

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スピードメーターも他グレードと同じ。

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出典:スズキ認定中古車

フロントシートはセパレートタイプ。なお2007年のマイナーチェンジではシート表皮のカラーが追加され、画像のダークブラウン系以外にオレンジ系が存在する。

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出典:スズキ認定中古車

リアシート。

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出典:スズキ認定中古車

ラゲッジルーム。

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出典:スズキ認定中古車

リアシートを倒した状態。

まとめ

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出典:スズキ認定中古車

初代ラパンLの後期モデルは個性的な丸目にシンプルなボディラインがよくマッチした軽自動車である。歴代ラパンの中でもかなりデザインが良く、2代目ラパンが出ても中古車のこちらを好むユーザーがいたぐらいだ。

2代目では後にこのLのような丸目を全面に打ち出した「アルトラパン ショコラ」を追加しているが、ショコラは可愛らしすぎて女性しか受けが良くなく、より万人受けするのは全体的な雰囲気が良いこちらが好みという人も多いだろう。

2015年にフルモデルチェンジした3代目では最初から丸目を採用したが、間違いなく初代ではこのモデルがデザイン的に優秀である。中古の初代ラパンを探している人はこの後期型Lは必見だ。

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