スペーシアはスズキのトールワゴン(ハイトワゴン)型軽自動車。Xリミテッドはその特別仕様車である。
出典:スズキ認定中古車
初代 スズキ・スペーシアとは?
新型のスペーシアではパレット時代の両側パワースライドドアやCVT(副変速機付き)を引き継ぎ、5代目ワゴンRのスズキグリーンテクノロジーを導入。
高張力鋼板の積極採用でボディも軽量化するなどこの手の軽自動車では最軽量の840kg(FFモデル)を誇り、自然吸気エンジンながらキビキビとした走りが特徴である。
エンジンはアルトエコなどのR06A型エンジンを採用。ワイドな変速比幅のCVTに副変速機を内蔵し自然吸気エンジンでも優れた加速と低燃費を実現。薄型の新開発ラジエーターの採用で軽量化と小型化を両立。
デザインは先代のパレットから大きく路線変更。親しみやすいフロントデザインにボクシーなロングルーフデザイン、ピラーは全てブラックアウトとし連続したガラスエリアで開放感を演出。
インテリアでは上下2段構成とし使い勝手も考慮したデザインとし、インパネはツートーンカラーで塗り分けた。
機能面ではシートリフターとチルトステアリングをグレード別に装備。後席両側スライドドアは当時の軽自動車としては初となるワンアクションパワースライドドアを採用しさらにスライドドアクローザーも設けた。
また、リアゲートの開口部は幅1130mm、高さ1110mmで27インチ自転車もそのまま積載可能とした。
さらに収納スペースも豊富に設け、グローブボックス内にはボックスティッシュ専用のスペースを新設計。このほかインパネアッパーボックス、助手席シートアンダーボックス、インパアンダーボックスなど前席や後席に豊富に設置した。
快適装備としてはロールサンシェードを当時の軽自動車としては初めて採用。また、キーレスプッシュスタートシステム&カテキン・エアコンフィルター付きのオートエアコンを標準装備。上級グレードではリモート格納ミラーも採用した。吸音タイプの成形天井の採用することで防音機能も高めた。
そしてライバルとなるタントとは異なり、デビュー当初からノーマルモデルにもターボ付きグレードを設定するなど、先代のパレット同様のグレード展開を行なっていた。
初代スペーシア Xリミテッドとは?特別装備とノーマルとの違い
そのパレットに2014年6月に追加されたと特別仕様車が「Xリミテッド」である。
Xリミテッドの外観はレーダーブレーキサポート装着車をベースとし、これに
- 専用フロントメッキグリル
- リアメッキガーニッシュ
- フロントアンダースポイラー
- サイドアンダースポイラー
- リアアンダースポイラー
- 専用14インチアルミホイール
- リアスポイラー
フルエアロ仕様とし、スタイリッシュな外観に。
インテリアでは
- ブラック内装
- グレーの専用ファブリックシート表皮
- グレーの専用ドアトリムクロス
- シルバードアアームレスト
- シルバーインサイドドアハンドル
- シルバーオーディオガーニッシュ
- メッキシフトノブボタン
- カスタムと同じ自発光式3眼メーター
を採用。
機能装備としては「ディスチャージヘッドライト」に「オートライトシステム」、「助手席バニティミラー」を標準装備とし、ノーマルとは事なるスタイリッシュな内外装と機能装備で上級に仕立てた特別仕様車となっている。
スペーシア Xリミテッドのエクステリア(外装)
出典:スズキ認定中古車
フロントデザイン。ノーマルのスペーシアはタントと同様にオーソドックスな顔つきで、グリルレスの可愛らしいデザインだったが、スタイリッシュなメッキグリルを装着することで、ノーマルスペーシアでもスタイリッシュな顔つきとなっている。
さらにバンパー下のアンダーリアスポイラーもさりげなくカスタム感を与え、スタイリッシュ感をアップさせている。ヘッドライトは標準でディスチャージ仕様となり、オートライトシステムも備わる。
出典:スズキ認定中古車
サイドから。専用の14インチアルミホイールを履き、サイドアンダースポイラーを装備。ドアハンドルはシルバー色に塗装されている。この他LEDターンランプ付ドアミラーも付く。
出典:スズキ認定中古車
足元はXリミテッド仕様として14インチアルミホイールを標準装備。サイズは155/65R14 。
出典:スズキ認定中古車
リア。中央部にメッキガーニッシュを装着し、スペーシアカスタムとはまた違ったスタイリッシュ感を出している。リアスポイラーとリアアンダースポイラーも付いておりこちらもノーマルとは差別化されている。
エンジン・機能装備・安全装備など
エンジンは3気筒のRA06自然吸気エンジンのみ。
最高出力は52ps(38kW)/6000rpm、最大トルクは6.4kg・m(63N・m)/4000rpm。
スズキの特別仕様車にはターボモデルが設定されないことが多いが、このスペーシア Xリミテッドもターボ仕様が無い点に注意。ただ、街乗りオンリーであればこの手の軽にしては軽いボディと副変速機付CVTにより加速性能は問題ないレベルである。
全モデルにエネチャージシステムと新アイドリングシステムを搭載。トランスミッションはスズキではお馴染みになった副変速機付きCVT、駆動方式はFFと4WD。ABSは全グレードに標準装備。
このほか自動ブレーキ関連ではXリミテッドでは「レーダーブレーキサポート」を標準装備。衝突被害軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、ESPの4つを備える。
この他、ベースのXグレード同様に安全装備としてレーダーブレーキサポート、誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、ESPが備わる。
スペーシア Xリミテッドのインテリア(内装)
出典:スズキ認定中古車
インパネ。Xリミテッドではブラック内装を採用。ノーマルとは異なり、ブラックを基調とし落ち着いた雰囲気を出している。
このほかXリミテッド仕様としてシルバーオディオガーニッシュが標準装備となる。ステアリングはウレタンステアリングホイール。
出典:スズキ認定中古車
スピードメーターはタコメーター付の自発光式メーター。
出典:スズキ認定中古車
Xリミテッド仕様としてオートライトシステムが標準装備となる。
出典:スズキ認定中古車
Xリミテッド仕様としてメッキシフトノブボタンが標準装備となる。エアコンはオートエアコン。
出典:スズキ認定中古車
フロントシートはセパレートタイプ。Xリミテッド専用のグレーの専用ファブリックシート表皮となる。このほかドアトリムクロスも専用のグレータイプ、シルバードアアームレスト、シルバーインサイドドアハンドルとなる。
出典:スズキ認定中古車
リアシート。スライド機構付き。ベースモデルと同じくロールサンシェードも標準装備する。
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ラゲッジルーム。
出典:スズキ認定中古車
リアシートを倒した状態。
まとめ
出典:スズキ認定中古車
スペーシアのXリミテッドはノーマルスペーシアをベースにカスタムとまではいかないものの、スタイリッシュなメッキグリルやアルミホイール、専用グレーシートやシルバー加飾のインテリア、ディスチャージヘッドライトやオートライトなどスタイリッシュ感や機能性をアップさせた特別仕様車となっている。
見た目に関してはスペーシアカスタムはどこから見てもカッコいいが尖ったデザインの部分もあり、そういった点ではノーマルをベースにほどよくカスタムしたXリミテッドもまた違った味を出してデザインの変化を与えている。
ターボモデルがないが残念だが、街乗りメインとしてちょっとカッコいいハイトワゴンとして魅力ある1台である。
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