【初代・後期型 ターボ】スズキ スペーシアT (MK42S型) | シン・軽自動車マニア

【初代・後期型 ターボ】スズキ スペーシアT (MK42S型)

スペーシア

スペーシアはスズキのトールワゴン型軽自動車。本稿では2015年8月マイナーチェンジに再設定された(後期型の)ターボグレード(スペーシアT)を扱う。

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初代 スズキ・スペーシアとは?

2013年3月にパレットの後継モデルとしてデビューしたスズキのスペーシア

パレット時代の両側パワースライドドアやCVT(副変速機付き)を引き継ぎ、5代目ワゴンRのスズキグリーンテクノロジーを導入。

高張力鋼板の積極採用でボディも軽量化するなどこの手の軽自動車では最軽量の840kg(FFモデル)を誇り、自然吸気エンジンながらキビキビとした走りが特徴である。

エンジンはアルトエコなどのR06A型エンジンを採用。ワイドな変速比幅のCVTに副変速機を内蔵し自然吸気エンジンでも優れた加速と低燃費を実現。薄型の新開発ラジエーターの採用で軽量化と小型化を両立。

デザインは先代のパレットから大きく路線変更。親しみやすいフロントデザインにボクシーなロングルーフデザイン、ピラーは全てブラックアウトとし連続したガラスエリアで開放感を演出。

インテリアでは上下2段構成とし使い勝手も考慮したデザインとし、インパネはツートーンカラーで塗り分けた。

機能面ではシートリフターとチルトステアリングをグレード別に装備。後席両側スライドドアは当時の軽自動車としては初となるワンアクションパワースライドドアを採用しさらにスライドドアクローザーも設けた。

また、リアゲートの開口部は幅1130mm、高さ1110mmで27インチ自転車もそのまま積載可能とした。

また収納スペースも豊富に設け、グローブボックス内にはボックスティッシュ専用のスペースを新設計。

このほかインパネアッパーボックス、助手席シートアンダーボックス、インパアンダーボックスなど前席や後席に豊富に設置した。

快適装備としてはロールサンシェードを当時の軽自動車としては初めて採用。また、キーレスプッシュスタートシステム&カテキン・エアコンフィルター付きのオートエアコンを標準装備。

上級グレードではリモート格納ミラーも採用した。吸音タイプの成形天井の採用することで防音機能も高めた。

そしてライバルとなるタントとは異なり、デビュー当初からノーマルモデルにもターボ付きグレードを設定するなど、先代のパレット同様のグレード展開を行なっていた。

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後期型・初代スペーシア(MK42S)の改良点と前期との違い

そのスペーシアは2015年5月、フロントデザインの変更を伴うマイナーチェンジで後期型となった。

後期型では先に自然吸気エンジンがマイナーチェンジを受け、遅れること3ヶ月後の2015年8月にはターボグレードもマイナーチェンジ。

出典:スズキ認定中古車

エクステリアではLEDイルミネーション採用の大型メッキグリルにメッキバックドアガーニッシュ、LEDサイドターンランプ付きドアミラー、14インチアルミホイールを標準装備化。

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出典:スズキ認定中古車

快適装備としてはクルーズコントロールを標準装備。さらにステアリングにはパドルシフトを追加し、CVTの7速マニュアルモードを搭載した。

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出典:スズキ認定中古車

内装も前期のベージュ&グレー内装からカスタムと同じブラック内装を新たに設定。

メカニズム面ではエネチャージを進化させた「S-エネチャージ」を採用。モーター機能付き発電機のアシスト(最大30秒)により燃料消費を抑制し燃費をアップさせた。

このほかステレオカメラによる自動ブレーキシステムの「デュアルカメラブレーキサポート」をオプション設定とするなど、安全技術でも当時の他社の一歩先を行くマイナーチェンジとなっていた。

初代スペーシア(MK42S)T(ターボ)とは?特徴と違いなど

初代スペーシアのTグレードは、カスタムではない標準顔のスペーシアに設定されていたターボ仕様車。先祖のパレット時代からカスタムではないターボ仕様としてパレットTおよびパレットTSが存在したが、スペーシアTはその後継モデルとなる。

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出典:スズキ認定中古車

エンジンは初代スペーシアカスタムと同じターボエンジンを搭載し、内装もブラック内装にタコメーター付きスピードメーターなどかなりカスタムモデルに近い構成となっている。

違いはヘッドライトが標準スペーシアと同じで、ディスチャージヘッドランプがオプション設定されていたが、プロジェクター式ではないマルチリフレクター式となったり、グリルがスペーシアT専用品、リアのコンビランプが標準スペーシアと同じなど外観はカスタムほど厳つい見た目ではない点。

また、2代目スペーシアでは標準スペーシアにターボモデルが設定されなくなったため、その点が初代スペーシアと2代目スペーシアで大きく異なっている。

エクステリア

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出典:スズキ認定中古車

フロントデザイン。後期型のターボグレードでは新たに専用メッキグリルが与えらノーマルとは違う雰囲気になった。

カスタムモデルのスペーシアカスタムともまた違うグリルで、ノーマル顔をベースとしつつも精悍な印象を与えている。

また、グリル上部にはLEDイルミネーションが内蔵され、スペーシアカスタムのような派手さはないがこの点もノーマルとは差別化される嬉しい部分だ。

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出典:スズキ認定中古車

サイドから。ドアハンドルは「ワンアクションパワースライドドア」となり、携帯リモコンを身につけるだけでワンタッチでスライドドアが自動解錠&オープン。買い物袋や子供を抱えている場合でもドアの開閉がラクチンになっている。

出典:スズキ認定中古車

スペーシアTではLEDサイドターンランプ付ドアミラーも標準装備。

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出典:スズキ認定中古車

足元では14インチアルミホイールを標準装備する。

出典:スズキ認定中古車

リア。コンビランプこそノーマルと共通だが、Tグレード専用装備としてメッキバックドアガーニッシュを装着。リアもさりげなくスタイリッシュな外観となった。

リアハッチ右下にはS-エネチャージのエンブレムが付いている。

エンジン・機能装備・安全装備など

エンジンはR06A型直列3気筒DOHCのターボエンジンのみ。最高出力は64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは9.7kg・m(95N・m)/3000rpm。

これにモーター機能付き発電機が加わりS-エネチャージシステムとして動作する。トランスミッションはCVTのみで駆動方式はFFまたは4WD。

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先に自然吸気エンジンモデルでも採用されていたS-エネチャージをターボモデルでも適用。NA車よりもモータアシスト頻度を増やしたことで力強い走りと低燃費を両立。FFモデルで燃費はマイナーチェンジ前より0.8km/lアップの26.8km/lを実現した。

安全装備としては後期型で追加されたデュアルカメラブレーキサポート誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、エマージェンシーストップシグナル、ESP(R)、トップシェード付フロントガラスをセットとしてメーカーオプション設定。

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特にデュアルカメラブレーキサポートは軽自動車としては初となるステレオカメラの採用で、前方衝突警報機能に至っては時速100km走行時でも動作する。

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オプション価格として5万ほどアップとなるが、予算に余裕があるのなら是非とも付けたいオプションだ。

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オプションとしてもうひとつホットなのが全方位モニター。フロント、両サイド、バックカメラの4箇所に設置されたカメラで真上から見たような映像を作り出し、駐車時をアシストする。

インテリア

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出典:スズキ認定中古車

インパネ。後期モデルのインテリアカラーは2種類選択でき、ベージュ&グレー系またはブラック内装が設定される。

出典:スズキ認定中古車

ステアリングはスペーシアカスタムのXSターボ同様にオートクルーズコントロールと7速マニュアルモード付きパドルシフト(※ウレタンステアリング)となる。

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スピードメーターはタコメーター付き。後期モデルでは右側がSエネチャージの作動状態を示すマルチインフォメーションディスプレイとなった。

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出典:スズキ認定中古車

キーレスプッシュスタートシステムを全グレードで標準装備。Tグレードにも適用されキー操作が無くともドアの施錠・解錠、エンジンの始動がワンプッシュで行える。

さらにTグレードではドアミラーにリモート格納機能が付き、携帯リモコンまたはリクエストスイッチで施錠すれば、ドアミラーを自動で格納し、イグニッションをONにすれば、また自動で元の位置に戻る。

出典:スズキ認定中古車

エアコンはオートエアコン。

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出典:スズキ認定中古車

フロントシートはベンチシートタイプ。ブラック内装選択時はインパネはカスタムと同じだが、シートはカスタムとは異なるブラックシートでベーシックなブラックシートとなる。

出典:スズキ認定中古車

ベージュ&グレー内装選択時は前期と同じ。

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出典:スズキ認定中古車

リアシート。もちろんスライド機構を備え足元とラゲッジルームの広さを調節可能だ。リアドアには引き出してガラスを覆うロールサンシェードを内蔵。直射日光のカットやプライバシー保護に役立つ装備だ。

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出典:スズキ認定中古車

ラゲッジルーム。

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出典:スズキ認定中古車

リアシートは分割可倒式。

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出典:スズキ認定中古車

リアシートを倒した状態。写真は凹凸があるがリアシートをスライドさせればフルラットにもなる。

まとめ

出典:ガリバーアウトレット

スペーシアの後期ターボモデルは前期のターボ仕様に加えて専用イルミネーション付きメッキグリル、LEDドアミラー、アルミホイールなど前期よりもノーマルと差別化された1台である。

ライバルの3代目タント(ノーマルタイプ)にターボモデル(タント Xターボ)が追加。外観も差別化されたことでスズキでも同様の差別化を行なったものと思われる。

それでいてスズキのスペーシアでは前期ターボよりも価格がわずかだが安くなっており、良心的なモデルともいえる1台。

ただし、カスタムモデルで無いながら新車価格はFFで1,490,400円とかなり高額な部類に入り低価格路線のアルトとは一線を画するモデルでもある。

ターゲットとしては「カスタムほどいかつい顔は欲しくないがターボ付きでそこそこ精悍なデザインが好み」といったところだろうか。

少なくとも前期より内容がパワーアップして値段が下がっている点は良心的なのでこの点は評価したい。

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