アルトラパンはスズキのハッチバック型軽自動車。「GセレクションⅡ」は初代の４型に設定されていた特別仕様車である。
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初代 アルトラパンとは？
2002年1月登場のスズキ・アルトラパン。それまでの軽乗用車にありそうでなかった個性的な丸みを帯びた箱型フォルムの外観と家電や家具を意識した親しみやすい室内空間が特徴の軽乗用車である。
アルトラパンが登場した時代では同社のワゴンRをはじめとするトールワゴンが全盛期となる中、アルトラパンは広さを最優先ではなく内外装のデザインを重視し若い女性をメインターゲットとすることで大ヒットした。
その後もマイナーチェンジやフルモデルチェンジを重ね１５年以上続く息の長いモデルとなっている。
ボディカラーも当時としては珍しく１２色もの種類を設定。内装色も２色設定することで、カラーリングにこだわる若者を意識。インパネもそれまでのスズキ車とは異なるファッショナブルなデザインで洗練されていた。
エンジンはアルトやワゴンRで実績のあるVVT機構付きのK6A型エンジンを採用。安全面でも６４ｋｍ／ｈオフセット前面衝突にも対応した、軽量衝撃吸収ボディーＴＥＣＴ（テクト）を採用。
これ以外に運転席＆助手席にSRSエアバッグとシートベルトフォースリミッター、シートベルトテンショナーを標準装備。ABSもオプション設定するなど安全面でも装備を充実化していた。
初代ラパンは２代目にフルモデルチェンジするまでの８年間の間に数多くの特別仕様車が設定された。
ラパンそのもののが女性向けの車だったためそのほとんどは女性向けを特化させた特別仕様車が多い。
初代ラパン・GセレクションⅡとは？特別装備や違いなど
このうち女性をメインターゲットに「お気に入りのカフェにいるような、あたたかい雰囲気の空間作り」を内装のテーマとしたのが2005年12月登場の「GセレクションⅡ」である。
GセレクションⅡは2005年5月登場の「Gセレクション」の第２段となり、前モデル同様Gグレードがあベース。
エクステリアではフロントメッキグリルにうさぎエンブレム入りメッキドアハンドル、フルホイールキャップを。
インテリアでは専用内装を採用し、インパネは木目調パネル。シート表皮もベージュ＆ブラウンのツートンカラを採用するなど質感の高い内外装を特長とするモデルだ。
エクステリア
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フロントデザイン。GセレクションⅡ用としてメッキグリルを装着。ノーマルよりも精悍なフロントデザインとなっている。なお、ヘッドライトは後期タイプ。
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サイドから。ドアハンドルはメッキタイプを装着。
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足元はGグレードと同じホイールキャップ。前進のGセレクションでは真ん中が白で塗装されていたが、GセレクションⅡでは無加工となる。
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リア。GセレクションⅡとしてメッキリアドアハンドルを装着。さりげなくうさぎマーク入りでLapinエンブレムと合わせて後ろからの見た目が良くなっている。これ以外はノーマルと共通だ。
エンジン・機能装備・安全装備など
エンジンはK6A型直列３気筒DOHC自然吸気エンジンのみ。最高出力は54ps(40kW)/6500rpm、最大トルクは6.4kg・m(63N・m)/3500rpmを発生。
ターボエンジンの設定はなし。トランスミッションは4ATのみで駆動方式はFFまたは4WD。安全装備としては4輪ABSを標準装備とした。
インテリア
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インパネ。GセレクションⅡでは新たに木目調パネルを採用。元々レトロな雰囲気ただよう初代の内装によくマッチするパーツで、独特の雰囲気を演出している。
フロアマットはシート色にあわせたブラウン色の専用フロアマットを採用。ステアリングはウレタンステアリングホイールだが、一部がGセレクションⅡ仕様としてシルバー塗装される。
同様に、エアコン操作パネルもシルバー塗装となる。
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スピードメーターはベースと同じ。右下にはアナログ時計が装着される。
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フロントシートはベンチシートタイプ。GセレクションⅡではシート表皮が変更され、前身のベージュ色からベージュ＆ブラウンのツートンカラーとなった。
インナードアハンドルはGセレクションⅡ仕様としてシルバー塗装される。
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リアシート。
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ラゲッジルーム。
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リアシートを倒した状態。
まとめ
初代アルトラパンのGセレクションⅡはメッキパーツによる精悍な外装と木目調パネル、専用シート表皮など内外装で高い質感を持つモデルとなっている。
女性向けということでターボの設定がないが、街乗りメインと考えれば十分であり、ノーマルとはちょっと異なる洗練されたパーツが魅力的な１台だ。
前身Gセレクションに比べるとシート表皮のうさぎマークが消えてしまったが、代わりにリアハッチにうさぎマークが付くなど外観がレベルアップしているため、これはこれで魅力的な部分を持っている。
中古市場では年式が年式なのでかなりお手頃な価格帯となっている。ベースモデルのGグレードよりは見た目の良い足車として安く買えるのが魅力だ。
室内の広さなど現在人気のタントやスペーシア、N-BOXに劣る部分があるがデザイン性では今でも優っている部分があるので、デザイン重視な街乗り軽としての需要があるだろう。
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