【廉価・5MTグレード】スズキ ツイン ガソリンA(EC22S型)

ツイン

ツインはスズキの2ドア二人乗り軽自動車。本稿では最廉価グレード(ベースグレード)である「ガソリンA」を扱う。

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概要

2003年1月に登場したスズキ・ツイン。名前の由来は英語の「Twin(双子)」から2つの座席と2つの動力という意味で名前が付けられている。

ボディ形状は昨今の軽自動車では見られなかった完全2枚ドア+リアハッチとし、全長はわずか2,735mmと同年代に販売されていた5代目・アルトの3,395mmよりも600mm近く短い全長が特徴であった。

さらにそこから室内空間を確保するため1,450mmの高さとしたため、特徴的なボディラインとなっている。

そしてツインのメカニズムでは軽自動車初となるハイブリッド仕様車を設定したことで、FFの4ATモデルで(デビュー当初のカタログ値)32.0km/lを実現。当時としてはどのライバルよりも一歩先を行くモデルであった。

ラインナップはベーシックに価格を押さえたガソリンエンジンモデルと上述のハイブリッド仕様としたハイブリッドモデルの2本立て。このうち本稿で扱うのは最廉価版である「ガソリンA」というグレード。

ツイン ガソリンAグレードの特徴と違い

「ガソリンA」では快適装備などを非装備とし、とにかく価格を安く抑えたグレードで、5MTのFFのみとなるが新車価格は驚きの49万円という安さで初代アルトに匹敵する破格の安さがウリのモデルであった。

外装では非塗装バンパー&ドアミラー&アウタードアハンドルにスチールホイールが特徴で、電動格納ミラーやキーレスエントリーが非装備。

快適装備もデビュー当初はエアコンとパワーステアリングがレス仕様でボディカラーもアルトバンと同じスペリアホワイト1色のみという硬派な仕様だった(※2003年6月以降はガソリンAグレードにエアコン&パワステ付きグレードを追加)。

パワーウィンドウ、運転席エアバッグ、ABSは標準装備でそこそこ装備は付く。

エクステリア(外装)

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フロントデザイン。ガソリンAではバンパーが非着色の無塗装タイプとなる。ツインの特徴である愛嬌たっぷりな丸目ヘッドライトを備えるが無塗装バンパーにより若干ライトバンやハイエースのような商用モデルにも見える。ただ、特徴的なボディラインと相まって個性的な一面でもある。

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サイド。サイドミラーやドアハンドルカバーも非塗装でアルトやミラのバンタイプ(商用タイプ)のような出で立ち。

ボディラインが特徴的で全長はわずか2,735mm。全高は1450mmのため運転席が極端に高く、ボンネットも短くリアガラスにかけては非常に小さくなっている。ホイールベースも1,800mmという、スバルR1(2,195mm)をしのぐ軽自動車の中でも驚異的な短さ。

ボンネットがもう少し短いとスマートKにもにたボディラインだ。

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足元はホイールキャップ無しの鉄チンホイール。ボディカラーは硬派にスペリアホワイトの1色のみの設定。タイヤサイズは12インチで135/80R12。

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リア。特徴的な丸目コンビランプを装着。

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3代目アルトラパンに通ずるデザインで、リアビューも愛嬌たっぷりだ。

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なお、リアはバックドアを開閉するハッチバックではなくリアガラスが開閉するリアハッチとなっている。

エンジン・機能装備など

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エンジンはK6A型3気筒DOHC12バルブ自然吸気エンジンのみ。

最高出力は44ps(32kW)/5500rpm、最大トルクは5.8kg・m(57N・m)/3500rpmを発生。

トランスミッションは5MTのみで、駆動方式はFFのみ。

なお、ATモデルはガソリンBグレードで3ATが。ハイブリッド仕様では4ATが搭載される。

エンジン出力は自然吸気エンジンなので大した事ないが、車重は560kgのためアルトバンよりも軽快な走りをみせる。ただしホイールベースが極端に短いため、ハンドルはものすごくクイック。ターボ仕様に改造すると危険なほどにクルクル曲がる車に変貌する。

さらに一部マニアユーザーやショップなどではツインをベースにアルトワークスのエンジンやミッションを移植しターボ仕様にするなどカスタムマイズも見られる。

なお、価格を抑えるためエアコンとパワーステアリングは非装備となっている。ただし、2003年6月マイナーチェンジではガソリンAにエアコンとパワステを付けたグレードが追加となった。

エクステリア(外装)

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インパネ。価格が価格なためかなり安っぽい。メーターはセンターパネル。

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スピードメーター。

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5MTのシフトノブ。

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シートはセパレートタイプ。コストカットのためかヘッドレスト一体型の商用モデルのようなシートとなっている。

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リアはラゲッジスペースとなっている。

ツイン ガソリンAのまとめ

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スズキのツイン・ガソリンAは軽量なボディと安い新車価格が魅力のモデルであった。

つい最近では8代目アルトの商用モデルが70万前後で売られているが、このツインではそれをはるかに上回る49万円という価格設定で、間違いなく安い軽自動車であった。

安いがゆえに省略された部分も多いが、軽自動車の本質的なものを久しぶりに登場させたことで当時としては話題となったモデルである。

中古市場ではそこそこタマ数があり価格も安いため特にガソリンAはMT車ゆえの改造ベースとして人気がある。

特に車重560kgはあのエッセを上回る軽量っぷりで実用性がエッセよりも若干低いものの、趣味車としてみれば十分価値のある1台。ショートホイールベースゆえの欠点もあるが、カスタマイズで楽しめそうなモデルなのである。

中古市場ではツイン自体のタマ数が全国で100台程度少なく、5MTとなると全体の1/4程度も無いため探す場合は少々難しい。価格的にも近年は上昇傾向で、台数が少ないことが反映されている。

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