【初代・後期 コンプリートカー】ホンダ N-BOX モデューロX(JF1型)

N-BOXカスタム

N-BOXはホンダのトール(ハイト)ワゴン型軽自動車。N-BOXモデューロXは2013年1月に追加されたコンプリートカーである。本稿では2015年3月マイナーチェンジ以降のモデューロXを後期型とし、これを扱う。

初代N-BOXカスタム モデューロX(後期型・JF1型)

画像参照元:ホンダ認定中古車

概要

2011年12月にデビューしたホンダ・N-BOX。加熱する軽自動車市場でそれまでの出遅れを払拭すべく、当時の売れ筋となっていたハイトワゴンタイプのボディを採用。ホンダの得意とするミニバンの魅力を軽自動車サイズに詰め込んだ渾身の1台である。

N-BOXはそれまでのボンネットが独立したワゴンタイプとしては最も全高が高い1780mmとし、室内高もセンターレイアウトなどの採用で異例の1400mmを確保。

加えて室内長は軽自動車として最小のエンジンルームサイズにより2180mm、室内幅も1350mmとすることでホンダの軽自動車としては異例の広大な居住スペースを実現した。これは同社のコンパクトカーであるフィットよりも広い室内設計(※室内幅除く)でまさに軽自動車のミニバン的なモデルとなっていた。

エンジンもそれまでのライフゼストとは異なる新開発のS07A型エンジンを採用。

特にターボエンジンにおいてはF1で培った技術を応用することで低回転域(2600rpm)からの力強い加速と優れた燃費性能を両立させた。さらにトランスミッションもそれまでの4ATを廃止し、全グレードで新開発のCVTとすることで燃費性能を向上させた。

安全装備では当時の軽自動車としては珍しい横滑り防止装置のVSA(車両挙動安定化制御システム)とヒルスタートアシストを全グレードで標準装備化。運転席エアバッグに加え助手席用エアバッグも全グレードで標準装備とした。

初代・N-BOXカスタム モデューロXの特徴とノーマルとの違い

それから約4年後の2013年1月に専用フロントバンパーやグリル、ヘッドライトに専用シート、専用サスペンション等を装備したコンプリートカーが追加された。それがこの N-BOX モデューロXである。

ベースとなったのはN-BOXカスタムだが、カスタムのスポーティーな印象を持たせつつ、それとはまたひと味ちがう落ち着いた外観を実現している。

エクステリアで専用フロントグリル、専用フロントエアロバンパー、15インチアルミホイール、ローダウンサスペンションを。

ボディカラーは「プレミアムホワイト・パール」、「ボリッシュドメタル・メタリック」、「プレミアムゴールドパープル」、「クリスタルブラック・パール」の4色に、2013年12月の一部改良以降は2トーンカラースタイルパッケージのGとターボパッケージが採用され、「プレミアムホワイト・パールⅡ&ブラック」が選択可能となった。

インテリアではブルーステッチ入の本革巻ステアリングホイール&本革巻シフトノブを標準装備し、カスタムとは異なるコンプリートカーらしい内外装となっている。

なお、モデューロXでは4WDの設定がなく、FFモデル(JG1型)のみとなる。そのため雪国などで4WDがほしい場合は注意が必要だ。

初代・後期型N-BOXモデューロXの改良点と前期との違い

後期型のN-BOXモデューロXでは内外装が前期と若干異なる。本稿で扱うのは2015年2月マイナーチェンジ以降の後期モデルベースのモデューロX。

外装では後期モデルのみヘッドライトとテールランプがモデューロX専用のインナーブラックタイプ(専用ブラック塗装 灯体ハウジング)+フロントアクセサリーLEDとなり、目元のアクセントが強くなる。

また、インテリアでもフロントシートが後期モデルではモデューロX専用品に変更され、特にブルーダブルステッチとModuloXロゴ入りプライムスムース&トリコットコンビシートによりプレミアム感が高くなる。ほかにも専用金属調シルバーインパネ/ドアガーニッシュ(フロント/リア)が後期モデルは追加となり、シート付近の上質感が向上。

上記の追加装備により前期型よりも特に内装で質感が高いモデルとなっている。

後期型・N-BOXモデューロXのエクステリア(外装)

フロント。ベースではメッキグリルが付いたダイナミックなバンパーとグリルを装備していたがモデューロXではメッキ部分を少なくし、ボディと同系色とした。

グリル部分はU字型にかこうようにメッキグリルを配置し、それ以外はメッシュ形状とすることでベースのカスタムよりも落ち着いたデザインとなった。

また専用バンパーも開口部の形状が五角形の形に変更され、エアロダイナミックなデザインとなっている。ヘッドライトもインナーブラック化され、ベースとの違いが出ている。

後期モデルはヘッドライトがモデューロX専用のブラック塗装灯体ハウジング(ディスチャージヘッドライト/フロントアクセサリーLED)に変更。インナーブラックタイプのヘッドライトで、標準カスタムと差別化がなされた。

サイドから。専用のアルミホイールが装備され、この点でも落ち着きある粋なカスタムであることが伺える。サスペンションは専用のローダウン仕様となり、1年もの期間をかけてしなやかさを追求した1品だ。

足元はモデューロX専用の15インチアルミホイール。サイズは165/55R15 。

リア。このあたりは特に変更がないが専用の「Modulo X」のエンブレムが付いている。このエンブレムのデザインにもこだわりがあり、数百案から厳選して選び抜いた物。コンプリートカーに相応しい存在感のあるエンブレムとなっている。

後期モデルではテールランプがヘッドライト同様、ブラック塗装灯体ハウジングとなり、クリアーブラック塗装により差別化。より上質感をアップさせた。

エンジン・機能装備・自動ブレーキなど

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エンジンはS07A型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンと同インタークーラー付きターボエンジンの2種類を設定。

自然吸気エンジンは最高出力、58ps(43kW)/7300rpm。最大トルクは6.6kg・m(65N・m)/3500rpm。

ターボ仕様では最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは10.6kg・m(104N・m)/2600rpmとなる。

トランスミッションはCVTのみで駆動方式はFFのみとなり、4WDは非設定。

安全装備として運転席&助手席エアバッグ、EBD付きABSと横滑り防止装置、トラクションコントロールを一体化したVSAを標準装備。自動ブレーキとサイドカーテンエアバッグをセットにした「あんしんパッケージ」はオプション設定。

インテリア(内装)

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インパネまわり。内装でもモデューロXではかなりのテコ入れがなされる。インパネカラーはモデューロX用に色合いの変更が行われ、落ち着きあるインテリアとなっている。

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モデューロX仕様としてセレクトレバーとステアリングは本革巻きとし、シートと同系色の青色縫製が施されている。

ターボ仕様ではクルーズコントロールとパドルシフトが標準装備。

エアコンはベースグレード同様プラズマクラスター搭載フルオートエアコン。

フロントシートはベンチシートタイプ。後期モデルでは最上級グレードに採用のトリコット・スムースシート表皮をベースに、ModuroX刺繍とブルーステッチをプラス。専用品により上質な空間とした。このほか後期モデルでは専用金属調シルバーインパネ/ドアガーニッシュが付く。

リアシート。フロント同様にトリコット・スムースシート表皮で、 リアにも専用金属調シルバーインパネ/ドアガーニッシュが付く。

ロールサンシェードは標準装備。シートバッグテーブルはオプション設定。

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ラゲッジルーム。

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リアシートを倒した状態。ベースと同じく荷室の広さは健在だ。

まとめ

N-BOXモデューロXはN-BOXカスタムはまたひと味ちがう落ち着きある内外装と専用チューニングが盛り込まれた特別仕様車である。後期モデルではインナーブラックヘッドライト&クリアーテールランプ、モデューロXロゴ入りトリコットスムースシート表皮など、前期よりも上質感がアップしているのが特徴だ。

各社この手のカスタムモデルはラインナップしているが、どれもメッキパーツを多用し似たり寄ったりなデザインになっている。

一方であえてメッキパーツを最小限にし、シンプルだけど存在感のあるモデューロXはそれとは差別化されておりカスタム系のハイトモデルの中でも他車とは違うコンセプトを持つ1台だ。メッキパーツだらけでギランギラン&コテコテなフロントデザインが好みでない人に良いだろう。

中古市場では初代N-BOXの中でもタマ数が少なく、少々レアなモデル。価格はそこまでプレミアム価格とはならないが、同条件であればN-BOXカスタムよりも高くなる場合もある。

その分内外装が差別化され、かつ専用ローダウンサスペンションにより走りの質感も改善されるため、背の高いスーパーハイトワゴン軽でもこだわりたい人には嬉しいモデルである。

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