ワゴンRはスズキのワゴン型軽自動車。「ワゴンR C2」は2代目のMC22S型に設定されたレトロモデルである。
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2代目 スズキ・ワゴンRとは?
軽自動車のレトロ(クラシック)モデルといえば1999年3月登場、セダン型のダイハツ・ミラジーノが有名だが、爆発的なヒットとなったミラジーノを横目に当時のスズキもこれに対抗したモデルを2つ投入していた。
うちひとつはセダン型のアルトをベースとした「アルトC2」、もうひとつがワゴン型のワゴンRをベースとした本稿の「ワゴンR C2」である。
2代目ワゴンR(MC22S型)C2とは?特徴と違い
2001年5月に登場した「ワゴンR C2」はレトロ調のおしゃれなエクステリアに質感の高い内装が特徴のモデル。
エクステリアでは
- 専用丸目ヘッドライト
- 専用バンパー
- 専用グリル
- 筆記体Suzukiエンブレムを前後に貼り付け
ボディカラーはレトロ感が際立つ「バニラベージュ」を専用設定。
インテリアでは
- レトロ調スピードメーター
- 木目塗装インパネガーニッシュ
- シックな専用ファブリックシート表皮&専用ドアトリムクロス
快適装備としては
- マニュアル式エアコン
- 2DINサイズのMD/CD付カセットステレオ
- 電動パワステ
- 電動格納式リモコンドアミラー
- パワーウインドー
- パワードアロック
- キーレスエントリー
- UVカットガラス(フロントドア)
- チャイルドシート固定機構付リヤシートベルト
などを標準装備とし、内外装をレトロ調に&快適装備を与えたモデルとなっていた。
ワゴンR C2のエクステリア(外装)
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ベースの後期型・2代目ワゴンRに対して、ヘッドライトやバンパー、グリルを専用品に。さらにレトロ調のエンブレムを用いてレトロ感を演出している。
デフォルメのやり方はアルトC2と同じだが、丸目のインパクトもありぱっと見印象がベーシックなノーマルとかなり雰囲気が変わっている。さらに昔風のスズキのエンブレムもレトロ感をプラスさせている。
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サイドから。ヘッドライトとコンビランプは専用品に変わっているので、若干見た目が違う。
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リア。こちらも専用のコンビランプを装着し、丸目風に。このデフォルメもアルトC2と同じだ。リアにも筆記体のスズキエンブレムでレトロ感を出している。
エンジン・機能装備・安全装備など
エンジンはK6A型3気筒DOHC自然吸気エンジンのみ。
最高出力54ps(40kW)/6500rpm、最大トルクは6.4kg・m(63N・m)/3500rpmを発生。
トランスミッションは4ATのみで駆動方式はFFまたは4WDとなる。
ワゴンR C2のインテリア(内装)
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インパネ。C2仕様として木目調パネルで若干レトロ風に仕立てた。
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スピードメーターも専用品。ただし変更は控えめでわずかに文字盤がレトロ感を連想させるフォントに変更されている。
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シートはベンチシートタイプ。こちらもC2専用のファブリックシートで、レトロ調に似合うシックなカラーで落ち着いたイメージとした。
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リアシート。2代目ワゴンRなので近年のモデルと比べると足元は若干狭い。
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その分ラゲッジルームは広め。
ワゴンR C2の評価
ワゴンR C2は内外装をレトロ調に加飾しレトロタイプでは珍しい背の高いワゴンタイプがベースの軽自動車である。
ミラジーノやアルトラパンなどと比べると車内が広いので使い勝手が良い。その一方でデザイン的には後付感がかなりあり、見た目の質感は劣る点が多い。どちらかというとスペース重視でちょっと違う2代目ワゴンRといった感じだろうか。
中古市場的にはあまり売れなかった&年数経過のせいでタマ数は少なめだ。手頃で超個性的な足車を探している人にいいかもしれない。
なお、ワゴンRC2は同時期のアルトC2と同じく全然売れなかったが、この反省点を元に「初代アルトラパン」を誕生させ巻き返しを図ることとなる。
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