【2代目・後期型】スズキ ワゴンR(MC11S/MC21S型) | シン・軽自動車マニア

【2代目・後期型】スズキ ワゴンR(MC11S/MC21S型)

ワゴンR

ワゴンRは、スズキのワゴン型軽自動車。本稿では2代目MC系の2000年12月マイナーチェンジ~2003年10月までを後期型とし、これを扱う。

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出典:Goo-net
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2代目 スズキ・ワゴンRとは?

1998年10月の新規格と同時に登場した2代目ワゴンR

初代の爆発的なヒットを受けてボディスタイルはほぼそのままに軽自動車新規格サイズに対応。全体的に丸みがプラスされて、ちょっとだけ上品になったのが外観上の特徴である。さらに2代目ワゴンRでは初代から続く「運転席側1枚+助手席2枚+ハッチバック」の変則4枚ドアをグレード別で継続設定。特徴的なサイドビューは踏襲されている。

エクステリアは張りと丸みを強調させより存在感を強くしたデザインに加え質感も向上。さらに丸みを与えたことで空力性能もアップさせた。

2代目は使い勝手も向上し最小回転半径が4.6mから4.2mに減少。可倒式リアヘッドレストの採用や助手席シートバックトレーの採用&前方にフルフラット化。運転席にはシートリフターを採用。インパネアンダートレー、カップホルダーなど収納スペースの大幅増加。

エンジンは一部のターボモデル以外でK6A型DOHCエンジンを採用し、それまでのEPI&プラグコードにかわるダイレクトイグニッションコイルの導入で初代よりも燃費がアップ。また、トランスミッションはワゴンR史上初となるCVTを設定するなど地道かつ順当な進化を果たした。

さらに2代目では走りの基本性能もアップ。全車のブレーキに8インチマスターバックを採用し制動力を向上。エンジンマウントは3点支持方式に変更し、メインマフラーの容量アップ&制振材・遮音材の材質変更等で先代よりも振動・騒音を低減した。

インテリアでは全車にフルトリムを採用。樹脂類もシボ変更を行うことでより質感の高い内装とした。

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2代目後期型(MC22S)ワゴンRとは?改良点と前期(MC21S、MC11S、MC12S)型との違い

前期と後期の違い

その2代目ワゴンRは2000年12月のマイナーチェンジでフロントデザインの変更を伴い後期型となった。

後期型ではフロントグリルとバンパーのデザインを変更し、ヘッドライトをマルチリフレクター化。

トランスミッションはそれまでの3ATを4ATに置換。AT車は全グレードで4ATとなった。

また、4WD車では軽自動車初となるシートヒーターを標準装備とし使い勝手も向上させたマイナーチェンジとなっている。

MC11S、MC12S、MC22Sの違い

ワゴンRのMC11S型とMC12S型、MC21S型の違いはエンジン型式

MC11Sはタイミングベルト方式のF6A型直列3気筒自然吸気エンジン。 MC12SはF6A型直列3気筒ターボエンジンを採用する。

MC22Sはタイミングチェーン方式のK6A型直列3気筒エンジンを採用したワゴンRで、2001年11月マイナーチェンジ(4型)ではターボエンジンも含め全てK6Aエンジンに置換された。

エクステリア

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出典:Goo-net

フロントデザイン。後期型ではフロントグリルをそれまでの網タイプから格子状に変更。同時にバンパーの開口部もグリルと似たような格子状とすることで精悍さアップさせた。

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出典:Goo-net

さらにヘッドライトもマルチリフレクター化。それまでのレンズカットのイメージを一新し、グリルやバンパーと合わせてスタイリッシュなイメージを与えた。

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出典:Goo-net

なお、上級グレード(FMグレード)では専用のメッキグリル&ブラックグリルとなる。ヘッドライトはRR用のプロジェクターヘッドライトを標準装備。さらにターボモデルではボンネットにエアダクトが備わる。

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2001年11月(4型)で新設定された「FMエアロ」または「FTエアロ」ではメッキグリル形状が変更。グリルはノーマルと共通化された。

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サイド。このあたりは特に変更はなし。2001年11月マイナーチェンジ(4型)でサイドウィンカーがクリアー化された。

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足元は廉価グレードで13インチスチールホイール+フルホイールキャップ。

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上級グレードで13インチアルミホイールとなる。

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リア。フロントデザイン変更の2000年12月マイナーチェンジではコンビランプはそのまま。

よく2代目ワゴンRの後期型はどれもマルチリフレクタータイプだと思われがちだが、この時点では前期型と同じレンズカットタイプ。

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出典:Goo-net

2001年11月マイナーチェンジ(4型)ではれてマルチリフレクター化された。

このコンビランプそのものはインナーメッキを用いているため3代目よりもキラキラ感が強く、純正状態でもヘッドライトと合わせてスタイリッシュ感が強い。

なお、引き続きエンブレム類はデカールのまま。

エンジン・機能装備・安全装備など

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エンジンはK6A型3気筒DOHC自然吸気エンジンとF6A型3気筒SOHCインタークーラー付きターボの2種類。

自然吸気エンジンでは最高出力54ps(40kW)/6500rpm、最大トルクは6.4kg・m(63N・m)/3500rpmを発生。

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ターボエンジンは最高出力60ps(44kW)/6000rpm、最大トルク8.5kg・m(83N・m)/3500rpmを発生。

ただし、2001年11月マイナーチェンジ(4型)で自然吸気エンジンのターボ版となるK6A型3気筒DOHCターボエンジンに置換。型式もすべてMC21Sになった。

K6Aターボでは最高出力60ps(44kW)/6000rpm、最大トルク8.5kg・m(83N・m)/3000rpmとなる。

ノーマルモデルのターボエンジンは、自主規制いっぱいの64馬力でなく、パワーと燃費を両立したM(マイルド)ターボとなっている。

インテリア

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インパネ。後期型マイナーチェンジで従来の3AT用フロアシフトが完全廃止。

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スピードメーター。

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2002年9月マイナーチェンジ(5型)ではステアリングとスピードメーターのデザインが変更された。

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5型のスピードメーターはKeiの後期型で採用されたものと同じ。

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5MTは引き続きフロアシフト。ただし、5MT&ターボの組み合わせはなく、自然吸気エンジンのみの設定となる。

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フロントシートはベンチシートタイプ。後期型では4WD仕様車で運転席ヒートシーターが標準装備となった。

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リアシート。2002年9月マイナーチェンジ(5型)で全グレードでリアシートのスライド機構が備わった。

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ラゲッジルーム。

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出典:Goo-net

リアシートを倒した状態。

まとめ

2代目・後期型ワゴンRはリフレッシュされたグリルやバンパー、ヘッドライトやコンビランプのマルチリフレクター化で前期よりも近代的な外観が特徴のモデルである。

それまでの前期型とボディスタイルそのものは変わらないのに、マルチリフレクターライトやコンビランプの採用によりスタイリッシュ感が格段にアップ。

新デザインのグリルやバンパーもそれを後押しするもので2代目前期型よりも見た目がかなり良くなっている。

室内はさすがに3代目ワゴンR以降と比べると狭いのだが、さほど広さを求めないのであれば新規格後のモデルとあって十分な空間は確保されている。

中古市場では年数経過もあってかなり格安で取引されている。タマ数も以前よりは激減し3代目よりも少し探しづらい。

年式からくる故障や消耗品の交換、トラブルなどが心配もあるがとりあえず足車が欲しい人にはそこそこスタイリッシュで室内もそこそこ広く、荷室はリアシートを倒せばフルフラットで広大なラゲッジルームを持つため、十分魅力的かもしれない。

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