【初代・前期&後期型 特別仕様】スズキ ハスラー J STYLE(スタイル)(MR31S/MR41S型) | シン・軽自動車マニア

【初代・前期&後期型 特別仕様】スズキ ハスラー J STYLE(スタイル)(MR31S/MR41S型)

ハスラー

ハスラーはスズキのクロスオーバーSUV型軽自動車。本稿では初代に設定された特別仕様車の「Jスタイル」を扱う。

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出典:Goo-net
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概要

2014年1月にそれまで長年雪国で根強い需要のあったKeiの後継モデルとして登場したハスラー。

狙い通りKeiの買い替え需要に合致した以外にもそのポップで愛嬌のある個性的な顔つきはKei乗り換えユーザー以外にも受け入れられ、異例の大ヒットとなった。

そんなハスラーは翌年、2015年次RJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞することとなる。その理由はスズキの公式ページよればつぎのようになっている。

「ライトな感覚の軽自動車SUVとして新しいジャンルを開拓した。動力性能ばかりではなくボディカラーなど色に対する配慮も行き届いている。しかも街乗りにも充分な快適性を備えている。広い意味でユーザーに夢を与えてくれるクルマである。家族でも、一人でも、ペアでも楽しめる。その懐の深さと新鮮さを高く評価した。」

スズキが軽自動車でカー・オブ・ザ・イヤーを受賞するのは1993年の初代ワゴンR、2009年の4代目ワゴンRワゴンRスティングレーに続いて3度目であり、それほど革新的な歴史に残るモデルだったことがいえよう。

Keiユーザーの社長への直談判を素直に吸収し、すぐさま開発につなげた鈴木修会長の功績は大きい。

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初代ハスラー(MR31S/MR41S)Jスタイルとは?特徴や違いなど

そんな名誉あるカー・オブ・ザ・イヤー受賞を記念して2015年1月に発売された特別仕様車がこの「Jスタイル」である。

Jスタイルでは専用色となるホワイト2トーンルーフ車を設定。

バンパーガーニッシュとスチールホイールもホワイトカラーとし、白を引き立てる外観とした。

また、インテリアカラーも車体色に合わせたインパネカラーやドアトリム、シートパイピングの採用でハスラーの魅力を引き立てたモデルとなっている。

エクステリア

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出典:Goo-net

フロントデザイン。ベースを「X」グレードとしコンセプトカーで登場したハスラークーペのような「HUSTLER」の英文字エンブレムをグリル上部に標準装備。

これに専用カラーでツートン化された専用バンパーを装備した。

HUSTLERエンブレムは社外品も出てたがやはり純正ということでかなりバランスもよく、個性を引き立てる部分だ。さらに天井と同じカラーのバンパーもノーマルと差別化されておりオシャレな感じを出している。

なお、フォグランプはJスタイル仕様としてLED仕様を標準採用した。

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出典:Goo-net

サイドから。アルミホイールは装備しないもののホワイトカラーのスチールホイールを装備。

SUVという露骨なキャラクターにマッチしたホイールで雰囲気がよい。また「J STYLE」の専用エンブレムを左右フロントドア部に装備する。

ボディカラーは「フェニックスレッドパール✕ホワイト2トーン」、「クールカーキパールメタリック✕ホワイト2トーン」、「ブルーイッシュブラックパール3✕ホワイト2トーン」の全3種類。ホワイト2トーンはJスタイルのみの専用2トーンカラーとなる。

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出典:Goo-net

リア。フロント同じく天井と同じツートンカラーのバンパーを装備。

なお、2015年5月マイナーチェンジでS-エネチャージが適用された後は、JスタイルもXベースのためS-エネチャージ仕様となり、バックドア右下のエネチャージエンブレムが「S-ENECHAGE」に置き換わっている。

エンジン・機能装備・安全装備など

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エンジンはR06A型3気筒DOHC自然吸気エンジンと同3気筒DOHCインタークーラー付きターボエンジンの2種類。

自然吸気エンジンでは最高出力52ps(38kW)/6000rpm、 最大トルク6.4kg・m(63N・m)/4000rpmを発生。

ターボエンジンでは最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルク9.7kg・m(95N・m)/3000rpmを発生する。トランスミッションは副変速機を内蔵したCVTのみで、駆動方式はFFまたは4WD。

この他に安全装備としてレーダーブレーキサポート、誤発信抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、ESP、を標準装備し4WD仕様ではこれ以外にヒルホールドコントロール、グリップコントロールも備える。

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「グリップコントロール」は4WD仕様車で悪路走破性を高めるに標準装備された機能の1つ。軽乗用車では初となるグリップコントロールは一般的なSUVが持つデフロック機能に近いシステム。

デフロックそのものは持たないものの、悪路でスタックしそうになったとき自動でスリップしているタイヤを感知。

そのタイヤに対して機械が自動的にブレーキを与えることでグリップする側の駆動力を確保し、スムーズな発進をアシスト。これにより日常走行(特に市街地等での雪道)での走破性が高くなっている。

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これ以外では坂道でゆっくりと下る「ヒルディセントコントロール」も4WD仕様で標準装備。

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FFモデルと4WDモデルの両方(Aグレードを除くCVT仕様)でヒルスタートアシストを標準装備。Kei時代ではいずれの装備(※Kei FISフリースタイルカップリミテッドを除く)もなく、ちょっと車高の高い生活四駆程度だったが、ハスラーではよりSUVとしての性能をアップさせている。

なお、デビュー当初はエネチャージだったが、2015年5月のマイナーチェンジでS-エネチャージに置き換わり燃費向上(2WDで32.0km/l、4WDで30.4km/l)を果たした。

またエンジンも圧縮比の向上やEGRシステム採用に加え、吸気、排気系を見直し、低中速の動力性能を高めた改良型R06Aとなり、カタログスペックも最高出力52ps(38kW)/6500rpm、最大トルクは6.4kg・m(63N・m)/4000rpmに変化している。

インテリア

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出典:Goo-net

インパネ。ノーマルではオレンジまたはそれ以外というカラーリングだったがJスタイルではボディカラーに合わせてインパネカラーも同色へ変更される。フェニックスレッドパールでは赤色ベースのインパネに。

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出典:Goo-net

クールカーキパールメタリックではカーキ色のインパネとなる。この他ブルーイッシュブラックパールではホワイトとなる。

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ステアリングはXグレードベースのため標準で本革巻ステアリングホイール。チルト機構付き。

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スピードメーター。エコ運転を上部のグリーン(エコ)やブルー(通常)、ホワイト(エネルギー回生)状態を光りで表示(ステータスインフォメーションランプ)。さらにアイドリングストップインフォメーションを液晶パネルに表示する。

タコメーターは液晶パネル部分の表示を切り替えて表示させる(写真は燃料計を表示中)。

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S-エネチャージ搭載モデルでは液晶パネルに回生発電やモーターアシストなどの状態を表示する「エネルギーフローインジケーター」が追加された。

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フロントシートはベンチシートタイプ。シートの端に施されたアクセント(シートパイピング)もボディ色にあわせて変化する。写真は赤系。

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リアシート。スライド幅は160mm。

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ラゲッジルーム。

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リアシートを倒した状態。

まとめ

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出典:Goo-net

ハスラーのJスタイルは、ノーマルとは違う特別仕様ということで見た目もワンランク上でかつ内装にも手が入り上質感がアップしたグレードとなっている。

その分価格はベースよりも上がってしまうがこだわりの内装や見た目を考慮すると値段相応の価値はあるようにみえる。さらにハスラーのヒットで街中でよく見かけることを考えると、他人とは被らない少し違う印象のモデルとしての価値もありそうだ。

ただし、無印Jスタイルではターボモデルがラインナップされていないためターボモデルを検討している人は要注意である。

なお、2015年12月マイナーチェンジではJスタイルがバージョンアップし、「JスタイルⅡ」となる。Jスタイルで設定のなかったターボグレードを用意し、S-エネチャージを自然吸気エンジンとターボエンジンの両方で採用。

外観も専用グリルを追加装備し内装では専用インパネと専用シートでより個性あふれる1台としている。

さらにレーダーブレーキサポートよりも強力なステレオカメラによる「デュアルカメラブレーキサポート」も標準装備とし、内外装と自動ブレーキで魅力を高めた特別仕様車となっている。

もし、Jスタイルでもターボモデルが欲しい場合はバージョンアップ版である「JスタイルⅡ」を検討するといいだろう。

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