【初代 前期型 特別仕様車】スズキ アルトラパン モード(HE21S型) | シン・軽自動車マニア

【初代 前期型 特別仕様車】スズキ アルトラパン モード(HE21S型)

アルトラパン

アルトラパンはスズキのハッチバック型軽自動車。「アルトラパン モード」は初代のHE21S系に設定されていた特別仕様車である。本稿では前期型・初代アルトラパン(2002年9月~2007年4月)の「モード」を扱う。

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出典:Goo-net
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初代 スズキ・アルトラパンとは?

2002年1月登場の初代アルトラパン。それまでの軽乗用車にありそうでなかった個性的な丸みを帯びた箱型フォルムの外観と家電や家具を意識した親しみやすい室内空間が特徴の軽乗用車である。

アルトラパンが登場した時代では同社のワゴンRをはじめとするトールワゴンが全盛期となる中、アルトラパンは広さを最優先ではなく内外装のデザインを重視し若い女性をメインターゲットとすることで大ヒットした。

その後もマイナーチェンジやフルモデルチェンジを重ね15年以上続く息の長いモデルとなっている。

ボディカラーも当時としては珍しく12色もの種類を設定。内装色も2色設定することで、カラーリングにこだわる若者を意識。

インパネもそれまでのスズキ車とは異なるファッショナブルなデザインで洗練されていた。

エンジンはアルトやワゴンRで実績のあるVVT機構付きのK6A型エンジンを採用。安全面でも64km/hオフセット前面衝突にも対応した、軽量衝撃吸収ボディーTECT(テクト)を採用。

これ以外に運転席&助手席にSRSエアバッグとシートベルトフォースリミッター、シートベルトテンショナーを標準装備。ABSもオプション設定するなど安全面でも装備を充実化していた。

初代ラパンは2代目のHE22S型にフルモデルチェンジする7年間の間に数多くの特別仕様車が設定された。

このうち早い時期から特別感と上級感をテーマとし、落ち着いた質感の高い内外装デザインを採用した特別仕様車があった。それが2002年9月登場の「モード」というモデルである。

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初代・ラパン モードとは?特別装備や違いなど

「アルトラパン モード」は外装に専用デザインのドアミラー(丸型タイプ)を採用。ドアミラーやフロントグリル、ドアハンドルをメッキ化し上級なイメージを与えた。

内装ではウッド&本革巻ステアリングホイールにベージュ色の専用ファブリックシートとドアトリム表皮を採用。インパネも木目調のものを採用し、ノーマルとは異なる特別感と上級感を演出した。

これ以外では抗菌処理&カテキンエアフィルター付きのオートエアコンを標準装備とし、利便性を向上。

ボディカラーもモード専用となる「グローブグリーンパール」と「クールベージュメタリック」を含めた5色を設定し、内外装で上級感あふれる仕様となっている。

エクステリア

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出典:Goo-net

フロントデザイン。モードでは専用のメッキグリルを装着。上下の太いライン部分をメッキ化したグリルで、ノーマルモデルは差別化された外観が特徴だ。

特にアルトラパンはレトロ感ただようデザインだっただけに、このメッキグリルは非常に相性の良いものとなっている。なお、フォグランプはオプション設定。

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出典:Goo-net

サイドから。モードでは丸型のメッキドアミラーを標準装備。ドアハンドルにもメッキパーツを用いて上級感を演出している。レトロ感のある13インチアルミホイールも標準装備。

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出典:Goo-net

リア。ラパンのリアといえば筆記体で「Lipin」と書かれたアルファベットのエンブレムのみが付き、SUZUKIやスズキマークなど一般的なエンブレムは一切なかったのだが、モードでは左下に専用エンブレムを装着。

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出典:Goo-net

モードか否かを見極めるポイントとなる。ちなみにこの写真のモデルではフロント同様に純正オプションのメッキテールライトモールを装着している。

もし後ろ姿が気にいならない場合は社外コンビランプがリリースされているのでカスタムも楽しめる。

エンジン・機能装備・安全装備など

エンジンは3気筒の自然吸気エンジンのみ。

後期型モードではモデル末期にターボエンジンモデルが設定されたが、前期型では自然吸気エンジンのみだった。最高出力は54ps(40kW)/6500rpm、最大トルクは6.4kg・m(63N・m)/3500rpmを発生。

トランスミッションは4ATのみで駆動方式はFFまたは4WD。ABSはオプション設定となる。

インテリア

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出典:Goo-net

インパネ。ここがモードの大きな特徴で、木目調パネルを採用。元々インパネのデザインがレトロ風だっただけに、木目調パネルが加わるとそのレトロ感が強まった。

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出典:Goo-net

さらにステアリングは専用の本革&ウッドステアリングホイールを採用。本革の手触り感に加え、ウッドパーツで見た目もワンランクアップしている。

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出典:Goo-net

フロントシートはセパレートタイプ。ベージュ色の専用ファブリックシート&ドアトリム表皮を採用。

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出典:Goo-net

なお、2004年10月マイナーチェンジではベースモデル同様にこれがベンチシート化された。

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出典:Goo-net

リアシート。

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出典:Goo-net

ラゲッジルーム。

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出典:Goo-net

リアシートを倒した状態。

まとめ

初代アルトラパンのモードはベースよりも外観と内装がレベルアップし、よりレトロ感が強まったモデルである。

フロントグリルなどのメッキパーツに加え、内装の木目調パネルが全体のイメージを良くしている。軽自動車ゆえに安っぽく感じる部分もあるが、ベーシックなアルトやミラに比べると個性が強調されており、ムーヴやワゴンRに比べると上方向に室内が狭いが、デザイン性の観点で見れば所有欲を満たしてくれる1台だろう。

中古市場では年数経過から過走行のものが多く、良いタマが少なくなっているが価格自体は安価なレベルにあるので普段の足車としての需要がある1台。

足車でもベーシックなモデルではなく、ちょっと個性的で洗練された軽を探している人にオススメである。

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