【後期型】マツダ スピアーノ(MH21S型)

スピアーノ

スピアーノはマツダのハッチバック型軽自動車。スズキ・アルトラパン(初代)のOEMモデルである。本稿では2006年4月マイナーチェンジ以降を後期型とし、これを扱う。

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画像参照元:Goo-net

概要

スピアーノではラパンと同じくそれまでの軽乗用車にありそうでなかった個性的な丸みを帯びた箱型フォルムの外観と家電や家具を意識した親しみやすい室内空間を与えた。スピアーノが登場した時代では同社のAZワゴンをはじめとするトールワゴンが全盛期となる中、スピアーノは広さを最優先ではなく内外装のデザインを重視することで若い女性をメインターゲットとしていた。

スピアーノはマツダ仕様としてフロントグリルをアルトラパンのうさぎを用いず4代目・後期型キャロルのようにマツダのファイブポイント(逆五角形)を用いたファミリーフェイスに変更。ボディカラーもマツダ専用色としてキプロスブルーメタリックを含む全9色を設定。内装色もブルー(マツダオリジナル)とアプリゴット2色設定することで、カラーリングにこだわる若者を意識。インパネもそれまでのスズキOEMモデルとは異なるファッショナブルなデザインで洗練されていた。

全高はほとんどの立体駐車場に入庫可能な1505mm(FFモデル)としながらも新設計により1255mmの室内高を確保。室内長も当時の背の低い軽乗用車としてはかなり長めの1655mmを確保するなどスタイリングとパッケージングのバランスの取れたモデルとなっていた。

エンジンはアルトやワゴンRで実績のあるVVT機構付きのK6A型エンジンを採用。安全面でも64km/hオフセット前面衝突にも対応した、軽量衝撃吸収ボディーTECT(テクと)を採用しこれ以外に運転席&助手席にSRSエアバッグとシートベルトフォースリミッター、シートベルトテンショナーを標準装備。ABSもオプション設定するなど安全面でも装備を充実化していた。

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後期型スピアーノと前期との違い

スピアーノは2006年4月のマイナーチェンジで後期型となった。後期型では従来のノーマルモデルで大きな変更はなかったものの、個性的な外観を採用した新グレード、「XF」を追加。これはスズキの「Lグレード」に相当するもので特徴的な丸目ヘッドライトと伸びやかなフロントグリルによりファッショナブルかつ親しみやすい外観とした。

また、このマイナーチェンジで一旦廃止されていたハイプレッシャーターボのスピアーノSS(ラパンSSのOEMモデル)がそれまでの「スピアーノTubro」に置き換わるかたちで復活。

さらにボディカラーでは新色、「ライムグリーンメタリック」を追加。内装ではデザインの変更はないものの、GとXFグレードではボディカラーとの組み合わせで従来のブルーと新たにイエローのシート&ドアトリム表皮を設定。内外装で魅力をアップさせたマイナーチェンジとなった。

エクステリア

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フロントデザイン。従来どおりのGグレードでは外観はほぼ同じ。スピアーノでは当時の他のマツダ車で採用されていた逆五角形の「ファイブポイント」を用いた専用グリルとなり、うさぎエンブレムのかわりにマツダロゴエンブレムとなる。

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ヘッドライトは後期型となり、ヘッドライトはより丸形に。ウィンカー球が縦長の楕円形となり、ポジションランプはヘッドライト内部に移動している。

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新設定のXFグレードではラパンLと同じ丸型のヘッドライトを採用。グリルはマツダ専用品となり、スズキ版のメッキグリルに対し、シンプルな開口部とブラック塗装を組み合わせた落ち着きのあるデザインとなっている。

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なお、2007年5月マイナーチェンジではXFのグリルをメッキ化した「XS」グレードが追加されている。

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サイド。このあたりは前期型と同じ。

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丸目ヘッドライトのXFグレードではラパンL同様にボディ下部がツートンカラーとなる。

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足元はGグレードでフルホイールキャップ。

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XFグレードではアルミホイールとなる。

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リア。後期型ではコンビランプがクリアー化された。

エンジン・機能

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エンジンはK6A型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンと同インタークーラー付きターボエンジンの2種類。自然吸気エンジンでは最高出力は54ps(40kW)/6500rpm、最大トルクは6.4kg・m(63N・m)/3500rpmを発生。

後期型ではターボエンジンはスピアーノSSのみに設定となり最高出力64ps(47kW)/6500rpm、10.8kg・m(106N・m)/3500rpmを発生。トランスミッションは4ATのみ(※スピアーノSSも4ATのみ)で駆動方式はFFまたは4WD。4輪ABSはオプション設定。

インテリア

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インパネ。このあたりは前期と同じ。

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スピアーノも同じ。スピアーノSSのみタコメーターと赤い「SSマーク」が刻まれる。

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フロントシートはベンチシートタイプ。前期型ではマツダオリジナルのブルーとアプリゴットの2種類だったが、後期型ではボディカラーにあわせてブルーとイエローの2種類(※スピアーノSSを除く)に変更された。

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2007年5月追加の「XS」ではオレンジ系に再び変更された。

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リアシート。

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イエローのリアシート。

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ラゲッジルーム。リアシートはGグレードが左右一体式。XFグレードが左右分割式。2007年5月マイナーチェンジではGグレードがGSグレードに改称しリアシートが左右分割式化された。

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リアシートを倒した状態。

まとめ

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スピアーノの後期型はノーマルモデルではほとんど変更点はないものの、新たに追加されたファッショナブルな丸目グレードのXFおよびメッキグリルのXSや復活しラパンSSとほぼ同じ外観となったスピアーノSSなど前期型よりも魅力的なグレードが追加されている。

初代のラパンもそうなのだが、後期型で追加された丸目モデルはボディとの相性が非常によく、年数が経過していてもその古さを感じさせない魅力がある。燃費や自動ブレーキなど最新モデルに劣る点はあるものの、手頃な中古価格とそのデザイン性はまだまだ魅力的なモデルといえよう。

中古市場ではOEM版のモデルとあってスズキ版のアルトラパンよりはタマ数が少ない。ただ、その分街で被ることもあまり無いため珍しさや個性という点でマツダ版を選んでみるのも面白いのかも。

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