N-ONEはホンダのセミトールワゴン型軽自動車。「RS」は2017年12月マイナーチェンジ(最終型)で新設定されたスポーティーグレードである。
初代 ホンダ・N-ONEとは?特徴など
2012年11月にデビューしたホンダのN-ONE。
N-ONEは、N-BOX、N-BOX+に続くNシリーズの第3弾となるこの車は、かつてのホンダの軽乗用車、「N360」をモチーフにしたデザイン性の高いモデルとして生まれた。
年配の人には懐かしく、若い人には新しく感じる個性的なデザインは、ライバルのワゴンRやムーヴ、アルトやミラとはデザインの方向性が異なるモデル。
輸入車ではビートルやミニ、フィアットなど往年の名車を現代風にアレンジして復活させている例があるが、ホンダのN-ONEもそれを思わせるものであった。
その個性的な外観に加えインテリアでは大人4人がくつろげる室内空間を実現。
エンジンは新開発となるS07A型エンジン(※Nシリーズで共通)を採用し、ターボモデルにおいてはクラストップレベルの高トルクとなっている。
トランスミッションもCVTを使用し、ライフやゼスト時代よりも燃費を向上させた。また、軽量化や高剛性を両立させたボディに専用サスペンションの採用で安定した走行性能と優れた静粛性を実現している。
安全技術としては横滑り防止装置のVSAを全グレードで標準装備とし、エマージェンシーストップシグナルとヒルスタートアシストも全グレードで標準装備とした。
モデル構成は「ノーマル」とカスタムモデルに相当する「プレミアム」の2種類。
プレミアムではノーマルモデルよりも上級な内外装により名前通りのプレミアム感を演出。個性的な外観に加えて上級装備により「プレミアムな軽乗用車」としての魅力を高めたグレードだ。
さらにノーマルモデルでもターボエンジンを搭載したグレード(ツアラー)を用意し、自然吸気エンジンのベーシックなモデルからターボエンジンで上級装備の「プレミアム ツアラー」まで多彩なグレード展開となっている。
後期型・初代N-ONEの改良点と前期・中期型との違い
そのN-ONEは2015年7月にデビューから2度めの大きなマイナーチェンジを行い後期型となった。
後期型ではフロントグリルとフロントバンパーに上質感とワイド感をプラスさせるメッキグリルを追加した他、N-ONEプレミアムではサイドにドアサッシュモールと上質な肌触りのコンビシートを採用。
さらにオートリトラミラーとナビ装着用スペシャルパッケージをGグレード以外で標準装備とした。
このほか、かねてから要望のあった立体駐車場に入る高さに全高を落とした「ローダウン」グレードを追加。
既存のN-ONEに対し、新デザインのルーフ、スポイラー、ローダウンサスペンションの採用で全高を65mm下げ、1,545mmとすることで多くの立体駐車場に対応。
また、全高がノーマルよりも落ちたことでスポーティーな外観となっている。
さらに、このローダウン仕様をベースとしたコンプリートカー「モデューロX」も追加され、後期型では外装のアレンジとローダウン仕様車の追加など、それまでの不満点を払拭させるようなマイナーチェンジとなった。
初代・N-ONE最終型マイナーチェンジと後期、中期、前期との違い
初代N-ONE 最終型マイナーチェンジの改良点
そして2017年12月には3度目となるマイナーチェンジ(最終型)を敢行。
それまでのグレード体系が大きく変更され、下から順に「スタンダード」、「セレク」ト、「プレミアム」、「RS」の4種類に集約された(このうち本稿で扱うのは新設定となったスポーティーグレードのRSである)。
このほか2017年12月マイナーチェンジではフロントウインドウガラスに遮音機能が追加し静粛性を向上。
スタンダードとスタンダードローダウン以外の全グレードで「360°スーパーUV・IRパッケージ」と急速充電対応タイプの充電用USBジャック2個が標準装備とし利便性を向上。
ボディカラーでは「RS」にフィットRSでもおなじみの鮮やかな「サンセットオレンジII」が新設定された。
初代N-ONE RS(JG1型)の特徴と、2代目JG3型との違い
本稿で扱う「RS」はそれまで「プレミアム」グレードが一部担っていたスポーティー路線をより明確にしたグレードとなり、ボディカラーは個性的かつスポーティーな2トーンカラーのみの設定で、標準でローダウン仕様となる。
このほか外装では
- 大型テールゲートスポイラー
- ダーククロムメッキフォグライトガーニッシュ&LEDフォグライト
- オールブラック塗装の15インチアルミホイール
- ローダウンサスペンション
- RSエンブレム
をRSに標準装備。
内装では
- スチールヘアライン調インパネ
- RS専用アクセントカラーロアーガーニッシュ付本革巻ステアリングホイール
- RS専用本革巻セレクトレバー
- プライムスムース&ファブリックコンビシート(シルバー&レッドステッチ入り)
を標準装備とし、N-ONEの中でも最もスポーティーな内外装を与えたグレードとなっている。
初代N-ONE RS(JG1型)の特徴と、2代目JG3型との違い
なお、2代目N-ONE RS(JG3型)との違いはいくらかあるが大きな点は6MTトランスミッション。
初代ではマニュアルトランスミッションの設定がなかったため、マニュアルモード付きのCVTのみの設定となる。MT特有の操作感やシフトフィールを味わいたい場合は素直に2代目N-ONEのRSを選ぼう。
この他外装ではRSエンブレムの有無、フロントグリルやバンパー、ヘッドライト形状、リアコンビランプ、リアバンパー、アルミホイールのデザイン。
内装でもインパネ形状、インパネカラー、スピードメーター、ステアリングデザイン&カラー、シート表皮&カラー、ドアトリムクロスなどが異なる。
ボディカラーやFFモデルのみの設定に関しては初代と2代目で同じ設定。
エクステリア
フロントデザイン。前側のデザインはプレミアムグレードとほぼ同じ。
フォグランプは一つ前のマイナーチェンジで角型だったのが丸形に変更されている。
バンパーからグリルにかけてのメッキガーニッシュはRS用のダーククロムメッキ仕様でかつLEDフォグランプとなる。ヘッドライトは標準でプロジェクター式のHIDとなる(ハイロー切替式)。
サイド。ボディカラーはすべて2トーンカラー仕様となる。ボディ下部のドアサイドモールはブラック塗装。ドアアウターハンドルフロントグリルと同じくダーククロムメッキ仕様となる。
足元はローダウンサスペンションを標準装備。
このほか窓ガラスには「360° スーパーUV・IRカット パッケージ」が適用され、
・ IRカット〈遮熱〉/UVカット機能付フロントウインドウガラス
・ IRカット〈遮熱〉/スーパーUVカットフロントドアガラス
・ IRカット〈遮熱〉/スーパーUVカットプライバシーガラス〈リアドア/テールゲート〉
を標準装備。ドアミラーはLEDドアミラーウィンカーとなる。
オールブラック塗装の15インチアルミホイールを標準装備。
リア。コンビランプはクリアータイプで、RS用の大型テールゲートスポイラーを標準装備。
下部にはブラックカラーのバンパーモール。バックゲート右側には「RS」エンブレムが付く。
それまでの「Premium」エンブレムなどとは異なり、フィットRSにも通ずるスポーティーなエンブレムだ。
エンジン・機能装備・安全装備など
エンジンはS07A型直列3気筒DOHCインタークーラー付きターボエンジンのみ。
2014年5月マイナーチェンジ(中期型)でN-WGNと同じ「ツインインジェクションシステム」と「ナトリウム封入排気バルブ」を採用した改良型に置換された。
この改良によりスズキの「デュアルジェットエンジン」のような直噴エンジン並の燃焼効率が得られ、圧縮比も11.8とかなり高めとなっている。
ターボエンジンは最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルク10.6kg・m(104N・m)/2600rpmを発生する。
トランスミッションはCVTのみで、駆動方式もSSネオクラシックレーサーパッケージではFFのみとなる。
この他アイドリングストップ機構をターボグレードにも拡大し全グレードで備え、安全装備としてはVSA(ABS+TCS+横すべり抑制)とヒルスタートアシスト機能がベースグレードで標準装備。
約30km/h以下での前方車両との衝突の回避・被害軽減をサポートする「City-Brake Active System(シティブレーキアクティブシステム)、前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム〈前席/後席対応〉をひとまとめにした「あんしんパッケージ」はオプション設定。
インテリア
インパネ。RSではスチールヘアライン調インパネに
RS専用アクセントカラーロアーガーニッシュ付本革巻ステアリングホイール、
RS専用本革巻セレクトレバーが与えられる。
フロントシートはベンチシートタイプで専用のプライムスース&ファブリックコンビシート(シルバー&レッドステッチ入り)。
リアシート。
ラゲッジルーム。
リアシートを倒した状態。
まとめ
N-ONEの後期型に設定された「RS」はその名前からも想像がつくように内外装で精悍な装備を与え、N-ONEの複数あるモデルの中でも最もスポーティーな仕様に仕立てたモデルである。
それまでのN-ONEのスポーツグレードといえば「プレミアム」グレードだったり、一部の特別仕様車がスポーツグレードを担っていたが2017年12月マイナーチェンジ以降はカタロググレードとしてスポーツグレードを選択できるようになった。
使い勝手の良い4枚ドア+ハッチバックがベースのため街乗りでの利便性も兼ね備えた「RS」はこの手のスポーティーな軽自動車が好きな人にとっては嬉しい1台である。
その後N-ONEは2代目にフルモデルチェンジし、6MTが追加されているがマニュアル不要であれば中古車としても十分魅力的なモデルといえよう。




















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