【前期型・レトロ仕様】三菱 ekクラッシィ (H81W型) | シン・軽自動車マニア

【前期型・レトロ仕様】三菱 ekクラッシィ (H81W型)

eKクラッシィ

eKクラッシィは三菱のセミトールワゴン型軽自動車。初代eKワゴンのクラシックモデルである。本稿ではデビュー当初の2003年5月~2004年11月までを前期型とし、これを扱う。

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画像参照元:ホンダ認定中古車

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三菱・eKクラッシィとは?

ekワゴン、ekスポーツに続くekシリーズの第3弾として2003年5月に登場したekクラッシィ。

ベーシックなeKワゴンに対し専用フロントデザインを与え、サスペンションの調整、上級内装等を与え上質な仕様としたモデルである。

当時ライバルのスズキにはアルトラパン、ダイハツにはミラジーノが販売されており、かつて三菱にはミニカをレトロ仕様に仕立てた「ミニカ・タウンビー」が存在。eKクラッシィはそのタウンビーの後継モデル的な意味合いもあった。

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ekワゴンは日常の足、ekスポーツはスポーティモデルであったがこのekクラッシィはより上品さを向上させたものであった。

外装では専用ヘッドライトに専用グリル、専用ボンネット、専用バンパー、専用アルミホイールでノーマルから大胆なデザイン変更を行い、上質かつクラシカルな雰囲気を与えている。

また、ボディ下部はダークグレー色に塗装し、控えめながらツートンカラーとすることで外観全体を引き締めた。

内装ではベージュ基調のインパネを採用。シートも専用のベージュ色のスェード調とし、中央部はニットを組み合わせて上質感をアップ。

オーディオも後部足元を省略しない豪華な4スピーカー仕様とした。

また、軽自動車としては初となる「オートエアコン」を採用し、マニュアルモード時に8段階、オートモード時は16段階のきめ細かい風量制御を可能としている。

メカニズムではeKワゴン用の自然吸気エンジンにeKスポーツ用の4ATを採用。ボディ要所を補強し前後サスペンションに専用チューニングを施すことでノーマルとは異なる上質な走りを実現した。

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eKクラッシィのエクステリア(外装)

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フロントデザイン。ekワゴンはオーソドックスな横に伸びたヘッドライト、ekスポーツではスポーティなインナーブラックのライト&空力デザインだったが、このekクラッシィではモダン風に大きなグリルとメッキパーツで前車2台と差別化されている。

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サイドから。eKクラッシィでは標準でアルミホイールを装着。上級の名に相応しくスタイリッシュな外観としている。

また、ボディ下部はグレーカラーでツートンカラー化される。足元は専用デザインの13インチアルミホイール。

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リア。デザイン的には同じで、クラッシィ専用エンブレムがリアハッチ左下に付いている。

エンジン・機能装備・安全装備など

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エンジンはekワゴンと同じく3G83型直列3気筒SOHC自然吸気エンジンのみの設定。

最高出力は50ps(37kW)/6500rpm、最大トルクは6.3kg・m(62N・m)/4000rpm。トランスミッションはekスポーツの4ATを採用。

足回りもチューニングされ乗り心地はしなやかに改善。ベーシックなekワゴンとは違った乗り心地だ。駆動方式はFFか4WDとなる。

安全装備は運転席&助手席エアバッグ、ABSを標準装備する。

eKクラッシィのインテリア(内装)

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インパネ。eKクラッシィではベージュカラーの専用品が与えられた。

さらにeKクラッシィでは軽自動車初となる「オートエアコン」を採用。マニュアルモード時に8段階、オートモード時は16段階のきめ細かい温度調節により快適性を向上させている。

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上級内装のため標準で本革巻きステアリングホイールとなる。

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フロントシートはベンチシートタイプ。eKクラッシィ専用のスェード調&ニットシートとなり、ノーマルよりもかなり上質感がある。アクセントして茶色のステッチも施されている。

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リアシート。スライド機構は非装備。軽自動車としては珍しく、リアドアにもスピーカーが備わり標準で4スピーカー仕様となる。

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ラゲッジルーム。

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リアシートを倒した状態。

eKクラッシィの評価

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eKクラッシィはベーシックなeKワゴンと比較してモダンで個性的なデザインが特徴の軽自動車である。

オーソドックス感の強かったeKワゴンとはかなり異なる個性的で押しのある顔つきは好き好きが別れる部分だが、普通を求めない人には嬉しいデザインで、このeKクラッシィ最大の魅力だ。

デザイン的には男性よりは女性向けの軽自動車といったところ。使い勝手はekワゴンと同じくそこそこ荷物が詰めて、ワゴンRのような腰高感も薄い。

中古市場では登場から20年選手となり、不人気モデルだったためかなり割安な方に位置する。

タマ数も極端に少なくなって現在ではレアなモデルとなった。街なかで見かけることも少なく他人とは被りたくない人向けの足車といったところか。

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