【2代目・前期型】マツダ フレアワゴン(MM32S型) 概要解説 | シン・軽自動車マニア

【2代目・前期型】マツダ フレアワゴン(MM32S型) 概要解説

フレアワゴン

フレアワゴンはマツダのトールワゴン型軽自動車。スズキ・スペーシアのOEMモデルである。本稿では2代目・のフレアワゴン(2013年4月~2015年4月まで)につて扱う。

MM32S_first (5)

画像参照元:マツダ認定中古車

概要

2013年7月に登場したマツダ・フレアワゴン。マツダの軽自動車は全車スズキからOEM供給を受けているが、「フレアワゴン」はワゴンRのOEMモデルであるフレア(旧称:AZワゴン)よりも背の高いスーパートールワゴンとして2012年6月にパレットのOEM供給を受け初登場。

本稿で扱う2代目はベースモデルのパレットがフルモデルチェンジし、スペーシアに移行後の2ヶ月あとにOEM供給されたモデルだ。スズキではパレットからスペーシアへ名称変更が行われたがマツダ版ではそのまま継続。AZシリーズに変る新世代、フレアシリーズのモアスペース系軽自動車である。

2代目フレアワゴンでは新プラットフォームを採用し、先代よりも室内長(2070→2215m)、室内幅(1280→1320mm)、室内高(1365→1375mm)のすべてを拡張。開放的な空間を確保しつつも最小回転半径は4.2m(※13インチタイヤ装着モデル)におさえ取り回しの良さを両立させた。

デザインはそれまでの個性的な顔から女性受けしやすいファニーよりベーシックかつシンプルな顔つきに変更し、この手のユーザーを意識したものとしている。

便利機能としては電動パワースライドドアにワンアクションパワースライドドアの追加装備(XSグレード)や、スライドドアイージークローザーなどを全グレードで標準装備。便利機能としては後部座席にロールサンシェードをXSグレードに装備するなど安全性や快適性を向上させた。

メカニズムではエネチャージを採用し減速時に回生発電を行うことでエンジンの発電負担を軽減。またアイドリングストップやエコクールも採用して低燃費と快適性を両立した。

エクステリア

MM32S_first (11)

フロントデザイン。先代のフレアワゴンでは個性が強すぎてちょっと女性受けしずらい顔つきだったが、2代目ではそれを刷新。2代目タント寄りのファニーフェイスとなった。

マツダ仕様としてはフレアのようにマツダオリジナルの専用パーツはなく、エンブレム類の変更のみとなる。スズキ版と同じくベーシックなXGグレードではノーマルグリル。上級のXSグレードではメッキグリルが標準装備となる。

MM32S_first (13)

サイド。このあたりは先代に少し似ているが新設計のプラットフォームにより初代フレアワゴンよりも室内長、室内高、室内幅のすべてを拡大している。なお、サイドビューからは特にスズキ版との違いはない。

MM32S_first (7)

スライドドアは先代に引き続き両側に装備。パワースライドドアはXSグレードで助手席側後方に標準装備となる。オプションで運転席側後方も設定。ベーシックなXGグレードではパワースライドドアは非設定となる。

MM32S_first (8)

足元は14インチフルホイールキャップ。

MM32S_first (6)

リア。マツダのエンブレムと専用の車名エンブレムが付いている。マツダ仕様としてはエンブレムの変更程度でぱっとみはスペーシアと同じだ。

エンジン・機能

MM32S_first (18)

エンジンはR06A型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンのみの設定。最高出力は52ps(38kW)/6000rpm、最大トルクは6.4kg・m(63N・m)/4000rpm。ベースのスペーシアでは非カスタムモデルでもターボモデルが用意されるが、このフレアワゴンではその設定がない。この点はベースとの相違点だ。

ただしカスタムモデルのフレアワゴンカスタム(スペーシアカスタムのOEM)にてターボモデルは用意されている。先代では非カスタムでもターボモデルがあったので、普通の顔つきでターボが欲しい人は要注意。トランスミッションは全グレードでCVTのみ。駆動方式はFFまたは4WDとなる。

この他ベースモデルで用意される「レーダーブレーキサポート」は全グレードで標準装備。廉価グレードでもスライドドアイージークローザーを装備する点がベースと違う。

インテリア

MM32S_first (14)

インパネ。マツダ仕様としてはステアリングのエンブレムが違うだけで他は同じ。

MM32S_first (10)

ターボモデルは無いがタコメーターを標準装備する。青やグリーンのステータスインフォメーションランプによりエコ・ドライブを視覚的にドライバーに表示。

MM32S_first (3)

フロントシートはベンチシートタイプ。

MM32S_first (1)

リアシート。スライド機構付き。

MM32S_first (2)

ラゲッジルーム。

MM32S_first (17)

リアシートを倒した状態。リアシートを倒せばかなり広いのはこの手の軽自動車では共通の特徴だ。

まとめ

MM32S_first (12)

2代目フレアワゴンは、先代よりもファニーフェイス寄りとなった顔つきに大幅にアップした燃費性能、自動ブレーキのレーダーブレーキサポートなど初代よりもかなり改良がなされたフルモデルチェンジとなった。

基本的にはスズキ・スペーシアと同じで違いはエンブレム程度のみだが、マツダ版はマイナーな車種なため他人とは被りたくないとか軽自動車でもマツダが良いといったコアなニーズに答えられそうなモデルといえよう。ターボモデルが無いので街乗り中心となるが、広さと使い勝手はかなり良いので、買い物、子供の送迎などで重宝しそうな1台だ。

なお、この後の2015年5月マイナーチェンジでは全グレードでワンポイントのメッキグリルを装備し、S-エネチャージとオプション設定だがデュアルカメラブレーキサポートを設定するなど大幅な仕様変更を行うことになる。もし価格的に前期型と対して変わらない場合は前期よりも良くなった後期型がオススメである。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
フレアワゴン
スポンサーリンク
シェアする
スポンサーリンク
シン・軽自動車マニア

コメント