デイズルークスは日産のトールワゴン型軽自動車。ライダー ブラックラインはAUTECH(オーテック)が手掛ける特別仕様車(カスタムカー)である。
出典:日産認定中古車
日産 デイズルークス ハイウェイスターとは?
2014年2月に登場した日産デイズルークス。日産と三菱の共同開発によって生まれた軽自動車で、デイズに続く第2弾のモデルである。
三菱版はeKシリーズのモアスペース版として「eKスペース」。日産版ではそれまでスズキよりOEM供給を受けていた「初代ルークス」の後継モデルとし、デイズシーリズの意味も含めて「デイズルークス」とした。
デイズよりもさらに高い天井は、ダイハツのタント、スズキのスペーシア、ホンダのN-BOXを意識したモデルとなっている。
デイズルークスは完全新設計により室内高を1400mm、室内長2235mmの広さを実現。これは2017年3月現在でスペーシア、タント、N-BOXのいずれよりも広くまさにモアスペース軽といったところ。
リアシートのスライト長のクラストップレベルとなる260mmのロングスライドとし、後部座席の天井に後部座席用エアコン吹き出し口(リヤシーリングファン)を設け快適な室内空間を実現。
この機能は2017年2月現在でデイズルークスまたはeKスペースのみの装備となり、暑い日差しの真夏でも後部座席の快適性を可能とした。
外観はそれまでの初代ルークス ハイウェイスターのイメージを踏襲するフロントメッキグリルが与えられたが、ヘッドライトは斜めの切込みと厚みを持たせボディスタイルに負けない存在感をアップ。全体のデザインそのもののも「グラスラウンドキャビン」の採用でこの手の軽乗用車にありがちな箱型感を抑えた。
インテリアは大きなウィンドウやすっきりとしたインパネなどにより開放感のある空間を演出。シート表皮も先代までとは異なる新設計で座り心地を意識したものとした。
メカニズムではNMKVが新たに開発した「バッテリーアシストシステム」を採用。
スズキのエネチャージシステムに似たようなシステムで、オルタネーターを減速時の回生発電に用い、専用のニッケル水素電池に充電することでオルタネーターの発電頻度を抑制。ガソリン消費量の削減し燃費向上を果たした。
便利機能としてはアラウンドビューモニター、オートエアコンや後部座席にロールサンシェード、プッシュエンジンスターター、インテリジェントキーなどを廉価グレード(Sグレード)を除いて全車に標準装備した。
デイズルークス・ハイウェイスターとは?特徴とノーマルとの違い
そのカスタムモデルとなる「ハイウェイスター」は先代、ルークスにも設定されたもう一つのデイズルークスで、スズキならスペーシアカスタム。
ダイハツはタントカスタム。ホンダはN-BOXカスタムに相当するモデル。
ハイウェイスターでは内外装を標準モデルに対してスポーティーかつ精悍に仕立て上げどちらかというと男性向けのモデルとなっている。
エクステリアでは
- 専用ヘッドライト
- 専用メッキグリル&バンパー
- LEDターンランプ付きドアミラー
- アルミホイール
- サイドストーンガード&ルーフエンドスポイラー
インテリアでは
- 専用ブラックインテリア(専用シート表皮&ブラックインパネ)
- タコメーター付き2眼式スピードメーター
- 本革巻きステアリング
- フルオートエアコン
- プッシュエンジンスタート&インテリジェントキー
など、上級装備が与えられる。またノーマルにはないターボエンジン搭載グレードが設定されカスタムの名に相応しい内外装が与えれている。
オーテックジャパン仕様 デイズルークス ライダー ブラックラインとは?ハイウェイスターとの違いなど
そのデイズルークス ハイウェイスターに2014年6月。「デイズルークス ライダー」をベースにブラック基調の専用パーツでさらに個性に磨きをかけた特別仕様が追加された。
それがこの「ブラックライン」というモデルである。
ブラックラインではデイズルークス ライダーをベースに追加で
- ライダー専用フロントグリル(ダーククロムメッキ)
- ライダー専用エアロバンパー(ダーククロムモール付き)
- ライダー専用ダーククロムバックドアモール
- ライダー専用ダークエンブレム
- ライダー専用LEDデイタイムランニングライト
などを採用し、クロームメッキによるシックな特別装備でエレガントや上質感を追求したオーテックジャパン仕様車となっていた。
なお、上記装備以外はライダーと共通で、
- ライダー専用15インチアルミホイール&165/55R15タイヤ
- ライダー専用センタークラスターフィニッシャー(シルバーメッシュ調)
- ライダー専用シフトインジケーターフィニッシャー(シルバー)
- ライダー専用シート地(ジャカード織物)
- ライダー専用ドアトリム
などをライダー仕様として標準装備する。
エクステリア
出典:日産認定中古車
パット見ライダーと同じように見えるが、「ブラックライン」という名前にもあるように”黒”を意識したカスタムとなっている。
フロントグリルはダーククロム仕様のフロントグリル、ダークメタリックペイントのフロントバンパーを装備。
出典:日産認定中古車
サイドから。ライダーと共通品の専用15インチアルミホイールを装備。
出典:日産認定中古車
リア。専用ダーククロムバックドアモール、専用ダークエンブレムが付いている。ブラックラインの外装はバンパー部分の架装パーツが黒みがかったメッキパーツとなっていて、キラキラとしたメッキ感に深みを与える仕様となっている。
エンジン・機能装備・安全装備など
エンジンは3気筒の自然吸気とターボの2種類。ノーマルライダーと同じように「ハイウェイスターX」と「X Gパッケージ」、「ターボ」の3つがベースとなる。
自然吸気エンジン最高出力は49ps(36kW)/6500rpm、最大トルクは6.0kg・m(59N・m)/5000rpm。
ターボ仕様では最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは10.0kg・m(98N・m)/3000rpm。
トランスミッションはCVTのみで駆動方式はFFまたは4WD。
これ以外に安全装備としてエマージェンシーブレーキ、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)、EBD、ブレーキアシスト、ヒルスタートアシストが標準装備となる。
自動ブレーキはデビュー当初設定がなかったが、2014年12月にオプションとして追加設定。エマージェンシーブレーキ(低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム)と踏み間違い防止アシスト(前進のみ)が選択できるようになった(※一部グレードを除く)。
インテリア
出典:日産認定中古車
インパネ。ノーマルライダー共通でシルバーメッシュ調のセンタークラスフィニッシャー、専用シフトインジケーターフィニッシャー(シルバー)を採用。
これ以外はハイウェイスターと共通で、本革巻きステアリングにフルオートエアコンを標準装備する。
出典:日産認定中古車
フロントシートはベンチシートタイプ。こちらもノーマルライダーと共通でジャカード織りの専用シート表皮(撥水シート)となる。
出典:日産認定中古車
リアシート。
出典:日産認定中古車
ラゲッジルーム。
出典:日産認定中古車
リアシートを倒した状態。eKスペースやデイズと同じくリアの天井にはエアコン吹き出しがあり、後部座席はタント、スペーシア、N BOXよりも快適だ。
まとめ
デイズルークスのライダー ブラックラインは、クロームメッキ仕様の専用品により、ベースのライダーよりもワンランクアップした外装が特徴のモデルである。
ライダー系のモデルは元々個性的な外観を求めるユーザーを狙ったものだが、ライダーブラックラインはさらに個性的な外観を求める人向けといったところ。
標準ライダーではメッキパーツによるギラギラ感がかなりあるが、クロームメッキによりそれが抑えられており、落ち着いた印象も持たせている。
このトールワゴンのカスタムモデルはその形状からどのメーカーも似たり寄ったりなデザインになりがちで、そういった意味ではより個性が強いモデルとしての選択肢となりうるモデル。
中古市場では標準ハイウェイスターよりも高い特別モデルだっため、タマ数も少なく希少グレードとなっている。ハイト系の中でもかなりギラギラ感があり個性的なので、こういったモデルが好きな人には嬉しいモデルといえよう。
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