【5代目・前期型】ダイハツ ミラ(L700V/L710V/L700S/L710S型) | シン・軽自動車マニア

【5代目・前期型】ダイハツ ミラ(L700V/L710V/L700S/L710S型)

ミラはダイハツのハッチバック型軽自動車。本稿では5代目L700系の前期型(1998年10月~2000年9月まで)について扱う。

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1998年10月、軽自動車新規格と共にデビューした5代目ミラ。それまでのデザインを踏襲しつつ、新規格に合わせてボディを拡大。外観では先代よりも角に丸みが与えられしより上質な外観や内装を持つのが5代目ミラの特徴である。また、外観だけでなく技術面でも進歩し、衝突安全ボディのTAF(タフ)に対応。デュアルエアバッグやABSや横滑り防止装置のDVSなど安全装備なども装備。先代以上に充実した内容とそのシンプルな外観で大ヒットした。

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フロントデザイン。先代同様に基本はオーソドックスな角形としながら、ボディ形状にあわせて適度に曲線を与えることで旧来のイメージを一新。さらに4代目の上級モデル(ミラ・モデルノ)で採用されたマルチリフレクターヘッドライトを5代目では全グレード(バンを含む)で採用。フロントの質感をアップさせている。これにオーソドックスなグリルとバンパーが組み合わさり、シンプルでありながら日常ユースにはもってこいのバランスの取れたデザインとなっている。特に同年代のライバル、スズキ・アルトでは依然としてレンズカットタイプのヘッドライトだっため(5代目後期アルトでマルチリフレクター化されるが)、ダイハツの優位性は高かった。

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サイドから。先代のパッケージを引き継ぎ現行のミラと比べると全高は低め。デザイン的にも最近の軽にありがちなスペース優先のいかにも感が無く、普通車に近いボディラインとなっている。この後の6代目以降では全高がムーブに近くなり、室内空間は広くなるも横からの見た目ががらっと変る。なお、バンタイプではサイドミラーとドアハンドルカバーが非塗装となる。

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リア。先代のデザインを引き継ぎ、コンビランプは縦方向に拡大。フロントデザインと合わせてまとまりのあるそれでいてベーシック感も同時に併せ持つデザインとなっている(後期型ではコンビランプがマルチリフレクター化され見た目が良くなる)。先代では上級モデルの「モデルノ」のみバンパー部からリアハッチにナンバープレートが配置されていたが、6代目では全グレードでリアハッチにナンバープレートが付く。リアエンブレムは無く、右側にデカールが貼られている。

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こちらはバンタイプのリア。リアハッチの取って部分がサイド同様非塗装で、足元はホイールカバーすら付かない完全てっちゃんホイール。

エンジンは3気筒の自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類。ターボエンジンはスポーティーグレードのTRおよびCRに設定されたが、4代目までのアバンツァートとは異なり、グレード名自体にもXXが無くなって完全に大人しいモデルとなった。また先代まであった4気筒ターボも設定されていない。トランスミッションは5MT、4AT、3AT、CVTの4種類。4ATは乗用モデルの上級グレードのみで、CVTは「TX」という5枚ドアの上級グレードでかつFFのみの設定だった。駆動方式はFFまたは4WD。5代目ミラでは全グレードで衝突安全ボディのTAFに対応したほか、横滑り防止装置のDVS、ブレーキアシスト付きABS(※ただし、現在の自動ブレーキではない)、デュアルエアバッグなどをグレード別で設定した。

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乗用モデルのインパネ。

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乗用モデルのスピードメーター。文字盤背景がブルー色となっている。

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かわってこちらはバンタイプのインパネ。バンタイプではスピードメーターの背景色はメーター部分と同じブラック色。

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フロントシートはセパレートタイプ。乗用モデルではシート形状が先代よりも良くなった。

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かわってバンタイプのフロントシート。セパレートタイプだが、ヘッドレスト一体型の商用モデルにありがちな質素なシート。ドアトリムクロスも付かない。

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乗用モデルのリアシート。座るところにはくぼみが設けられヘッドレストも付く。

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バンタイプリアシート。ヘッドレストが無く、補助的なシート形状。

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ラゲッジルーム(バンタイプ)。

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リアシートを倒した状態。

5代目ミラの前期はそれまでのミラのイメージを踏襲しつつ、外観ではマルチリフレクターヘッドライトにより見た目が良くなりボディフォルムも新規格にふさわしく上品になっている。内装では乗用モデルでシート形状がよくなり正統な進化を果たしている。後期ではらさに改良が加えられ、コンビランプのマルチリフレクター化やフロントデザインの少変更などさらに上質な外観を与えられる。
中古市場では年式経過や人気がムーブやタントに集中する関係からかなり安価に購入できる1台だ。状態が良ければ格安の足車として需要がある1台。特に7代目のいかにも感がどうしても苦手な人にはちょうどよいモデルといえそうだ。さらにこの手の背の低い軽自動車はジムカーナなどで「安く軽く、背が低い」という3要素から隠れた需要があり、5MTのバンタイプでは5代目アルトと共に隠れた人気モデルともなっている。


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