ミラはダイハツのハッチバック型軽自動車。本稿では本稿では5代目L700系の後期型(2000年10月~2002年11月まで)について扱う。
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5代目 ダイハツ・ミラとは?
1998年10月、軽自動車新規格と共にデビューした5代目ミラ。それまでのデザインを踏襲しつつ、新規格に合わせてボディを拡大。
外観では先代よりも角に丸みが与えられしより上質な外観や内装を持つのが5代目ミラの特徴である。
また、外観だけでなく技術面でも進歩し、衝突安全ボディのTAF(タフ)に対応。デュアルエアバッグやABSや横滑り防止装置のDVSなど安全装備なども装備。先代以上に充実した内容とそのシンプルな外観で大ヒットした。
5代目・後期型ミラとは?改良点と前期との違い
その5代目ミラは2000年10月にフロントデザインの変更を伴うマイナーチェンジを行い後期型となった。後期型では前期よりも上級な外観となり、見た目がアップしている。
エクステリアではフロントバンパーをグリルを新デザインに。リアコンビランプをマルチリフレクター化し、リアライセンスガーニッシュを新規に採用した(※乗用モデルのみ)。
インテリアでは新シート表皮、大型の1眼式スピードメーターの採用した。
メカニズムではバンや廉価グレードに搭載のSOHCエンジンの出力向上を果たすなどビッグマイナーチェンジとなった。
エクステリア(外装)
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フロント。前期では逆台形の形状に中央にはラインが入ったグリルだったが後期ではこれを半楕円形に変更。ベーシック感がありつつも上品なデザインとした。
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特に上級グレードではグリルがメッキ化され、より上品な顔つきとなっている。これ以外にバンパーも変更され、横に3本の穴が開いたものから2本へと変更。よりすっきりとしたデザインでグリルの精悍さを引き立てている。
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サイドから。先代から見るとボンネットの長さはそこそこで、室内長がかなりあることがわかる。実際これは乗ってみると納得だが旧規格の先代よりも広く、後部座席も意外と窮屈ではない(※軽にしては)。
写真は3ドアタイプで、この他に4ドアタイプがある。ちなみに次の6代目ミラではさらに室内空間が拡大する。後期ではこのあたりの変更点は特に無いが上級グレードではメッキドアミラーカバーやメッキドアハンドルが標準装備される。
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リア。コンビランプがマルチリフレクター化され見た目が良くなった。この変更はバンタイプでも適用されている。これ以外では乗用モデルのリアハッチの取っ手部分が拡大。上級グレードではここにメッキパーツが組み合わされる。
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こちらはバンタイプのリア。前期同様にとっては未塗装。
エンジン・機能装備・安全装備など
搭載されたエンジンは、自然吸気エンジンがSOHCとDOHCで2種類。ミッションは3AT、4AT、5MTの3種類となり、駆動方式はFFまたは4WD。
ターボモデルに関しては先代のアバンツァートの後継として控えめなTRやCRが設定されていが、後期マイナーチェンジでラインナップから消滅。後期型では完全に自然吸気エンジンのみとなった。
バンや廉価グレードではEF-SE型直列3気筒SOHC(シングルカム)自然吸気エンジンを搭載。前期型よりも最高出力が3馬力向上し、最高出力は48ps(35kW)/6400rpm、最大トルクは5.6kg・m(55N・m)/3600rpm。
上級のCXなどではEF-VE型直列3気筒DOHC(ツインカム)自然吸気エンジンとなり、最高出力は58ps(43kW)/7600rpm、最大トルクは6.5kg・m(64N・m)/4000rpm。
安全装備としては乗用モデルでABSなどがオプション設定されていた。
5代目ミラ L700V、L710V、L700S、L710Sそれぞれの違い
5代目ミラで末尾にVが付くのはバンタイプで軽貨物の4ナンバー車。末尾にSが付くのは乗用モデルで5ナンバー車。
また、L700VとL700SではそれぞれFFモデルのミラで、L710VとL710Sは4WDのミラとなる。ただし、4WD方式には軽の乗用モデルでは一般的なビスカスカップリングを用いたパッシブタイプのオンデマンド4WD。普段はFFで後輪が滑ると4WDとなるタイプ。
ジムニーやパジェロミニのようなパートタイム4WDに比べると悪路走破性が劣るものの、タイトブレーキング現象が起きないため街乗りでは扱いやすい4WDとなる。
インテリア(内装)
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インパネ。バンタイプのATモデル。前期と変更点は特に無し。
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スピードメーターも前期と共通だ。
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こちらはセダンタイプの5MT。メーターはターボグレード以外、タコ無しのオーソドックスなタイプでかつバンタイプとセダンタイプでも種類が異なる。
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5MTは旧来のデザイン。
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スピードメーターは後期型に伴いデザインが刷新。乗用モデル専用となっている。
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フロントシートはセパレートタイプ(乗用モデル)。後期ではシートが一新されている。
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こちらは商用モデルのフロントシート。同じくセパレートタイプだがヘッドレストが一体型の質素なシート。こちらもグレーからホワイト色へ一新された。
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乗用モデルのリアシート。
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商用モデルのリア。荷物を乗せることを考慮し、商用のリアは足元が狭く設計されている。
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乗用モデルのラゲッジルーム。
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商用モデルのラゲッジルーム。比較するとバンンイプの方がラゲッジルームが広く取られている。
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乗用モデルのリアシート展開時。シートがフロントシートと接触しフロントをスライドさせるかヘッドレストを取らないとフルフラットにはならないが、
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バンタイプではこのように最初からフルフラットになる。
まとめ
5代目後期型のミラは前期よりも上品になった外観が特徴の軽自動車である。
5代目ミラを選択する理由としては、やはりムーブやワゴンRなどの腰高軽自動車に抵抗のある人だろう。確かに室内空間や荷物の積載能力に関してはそちらに軍配があるが、ボンネットの見切りの良さやバックした時のリアガラスからの後方視界などはこちらに軍配がある。
ちょうど背の低い普通車に乗っていた人なら、サイズこそ小さくなるものの、運転間隔は近いので違和感は少ないだろう。また、車高が低い分重心が低いので横風に強いというメリットもある。
この700系ミラはよく売れたモデルで、中古市場でも一時はかなりのタマ数を誇っていたが近年では少なくなってきた。
15年以上を越えるタマが増え重課税がきになるところだが、中古価格はかなり安価だ。通勤や買物のアシとしての利用するのが良いだろう。
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