【2代目 後期型 特別仕様車】日産 モコ G ショコラティエ エアロスタイル(MG22S型) | シン・軽自動車マニア

【2代目 後期型 特別仕様車】日産 モコ G ショコラティエ エアロスタイル(MG22S型)

モコ エアロスタイル

モコは日産のワゴン型軽自動車。スズキ・MRワゴンのOEMモデルで、「ショコラティエ」はその特別仕様車。 エアロスタイルはこれをベースにオーテックジャパンが手がけたカスタムモデルである。本稿では2代目後期型モコ(2009年6月~2011年1月)のターボ仕様車であるGをベースとした「G ショコラティエ エアロスタイル」を扱う。

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画像参照元:Goo-net

概要

2006年2月にフルモデルチェンジし、2代目となった日産・モコ。モコは初代からスズキ・MRワゴンのOEMモデルとして誕生し、日産オリジナルのデフォルメが与えられた軽自動車である。2代目はスズキ版の発表より少し遅れての登場となった。

2代目のモコのテーマは「カワイイのにカッコイイ、おしゃれなスタイルを持った、毎日の生活に彩りをあたえてくれる軽自動車」。その名前の通り、可愛らしさの中にもカッコ良い部分や上品さを兼ね備えた専用デザインが与えられた。

先代はグリルの変更程度のみだったが、2代目ではグリルに終わらず専用ヘッドライトに専用バンパーなどフロントデザインすべてに及び、エンブレムのみの変更に終わらないOEMモデルとしてメーカーの本気度が伺えるモデルである。

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エクステリアはスタイリッシュかつおしゃれな曲線基調のモノフォルムデザインで、先代よりはワゴンR寄りとなったが独特の雰囲気は健在だ。これに日産専用のフロントデザインでスズキ版とは完全差別化される。インテリアもフルモデルチェンジにふさわしく一新され、ボディカラーに合わせた2色のインテリアカラーでおしゃれで居心地の良い空間を表現した。

便利装備としては助手席収納の「すわるとシート開けるとBOX」を設け、狭い室内空間でも収納と機能性を両立。運転席まわりにも収納スペースを多数設けた。また、インスト上面にはアッパーベントを全車に標準採用。マイルドな間接風と均一冷暖房を実現した。このほかインテリジェントキーシステムをグレード別に標準採用している。

メカニズムでは先代を踏襲し、3気筒のVVT付きDOHC自然吸気エンジンとインタークーラー付きターボエンジンの2種類を設定。スズキ版同様にターボ仕様と自然吸気エンジンとでは外装でもグリルまわりのデザインが異なるが、日産版ではより差別化がなされている。この他トランスミッションは先代と同じ4ATにストラット式フロントサスペンション、及びI.T.L (アイソレーテッド・トレーリング・リンク)式リヤサスペンションを採用した。

安全装備としては盗難防止装置を全車に標準採用し、ABS、運転席2ステージロードリミッター付プリテンショナーシートベルト、助手席ロードリミッター付プリテンショナーシートベルト、運転席・助手席SRSエアバッグシステムなども全車に標準装備とした。

そのモコは2009年6月にベースモデル同様のマイナーチェンジを受けて後期型となった。ただし外装上の変更点はスズキ版では少しあるのに対し、日産版ではほとんど全くない点が大きな違いだ。具体的にはデザイン上の変更点はなく、新ボディカラーとして写真の「モコ コラール」と「ペールブルー」の2色が与えられた。

さらにミドルグレードのE系グレードでLEDターンランプ付き電動格納式リモコンカラードドアミラーが標準装備となった(※G系とショコラティエ系グレードは既装備)。さらにG系とGショコラティエ系グレードでアルミホイールのデザインが一新された。

内装ではシート生地とドアトリム表皮のデザインの変更を行いベージュ&アプリコットカラーでは星座柄のデザイン。ショコラ系のブラック内装ではシックで上質な新デザインとなった。さらにステアリングホイールと助手席バニティミラーを採用した。このほかに新シリンダーヘッドの採用で燃費を向上し、S系グレードを除いてオートライトシステムの採用するなど小さな変更点だが、素性の良さを活かしつつ魅力をアップさせた。

モコ G ショコラティエ エアロスタイルの特別装備

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その2代目モコに2009年6月、後期型マイナーチェンジと同時期に設定されたオーテックジャパンのカスタムカモデルがこの「Gショコラティエ エアロスタイル」である。もともとエアロスタイルというカスタムモデルは2007年10月の前期型モコで初登場したもので、自然吸気エンジンのEグレードとターボ仕様のGグレードをそれぞれベースに特別装備とした。

外装パーツにシルバー塗装の専用カラードグリル、フロントプロテクター、リアアンダープロテクター、サイドシルプロテクター、ハロゲンフォグランプ、専用キッキングプレートを装着し外観をカスタムなエアロパーツによりスポーティな印象を強めたモデルとなっていた。

一方「ショコラティエ」は同じく前期の2008年1月にインテリアにシックで質感のあるブラック&ブラウンを組み合わせた内装色の特別仕様車として登場。ショコラティエとはフランス語で「チョコレート職人」の意味で、ショコラをイメージした専用内装を与えることでノーマルとは異なる室内の雰囲気を与えた特別仕様車。それまでのポップな内装から一転しダークで落ち着きのあるインテリアカラーが人気のモデルであった。

そして「ショコラティエ エアロスタイル」はこのブラック内装のショコラティエに外装はオーテックジャパンのエアロスタイルを組み合わせたもので、両モデルのいいとこ取りをした最上級グレードである。

エアロスタイルでは外装は特別装備でカスタムされていたものの内装はベースモデルとまったく同じ。他方ショコラティエは内装は専用のブラックインテリアなのに外装はベースモデルと同じだったのだが、「ショコラティエ エアロスタイル」は内外装でベースモデルとは異なる専用品をあしらい個性を強くしたものでOEMモデルとしては異色の力が入ったモデルである。

エクステリア

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フロントデザイン。Gショコラティエ エアロスタイルではエアロスタイル仕様の専用フロントグリルとしてシルバー塗装のカラードフロントグリルを採用。ターボ仕様のグリルはスズキ版とは異なるスポーティーな空力を意識したグリルだったが、シルバー塗装によりそれが際立ち、ひと目でノーマルとの違いがわかるデザインとなっている。

この他バンパーこそ共通だがその下に専用のアンダースポイラー(リヤアンダープロテクター)が標準で付く。ハロゲンフォグランプはベース同様に標準装備。

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サイド。エアロスタイルという名前の通りエアロスタイル仕様としてサイドスカート(サイドシルプロテクター)を標準装備しほぼフルエアロとなっている。ボディカラーはエアロスタイル仕様の専用色としてスノーパールホワイトとミステリアスバイオレットが特別色として設定。さらに後期型ではノクターンブルーが新たに追加設定された。足元はベース同様にアルミホイールを標準装備。

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後期型ではターンランプ付きドアミラーを標準装備とした。

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足元は14インチアルミホイールを標準装備。後期型ではデザインが刷新されている。

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リア。リアバンパーにもエアロスタイル仕様としてアンダースカートが付いてエアロ風のバンパーになっている。リアハッチ右下にはオーテックジャパンが手がけた証の「AUTECH」シールが付いている。

エンジン・機能

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エンジンはK6A型3気筒DOHCインタークーラー付きターボエンジン。最高出力は60ps(44kW)/6000rpm、最大トルクは8.5kg・m(83N・m)/3000rpmのM(ロープレッシャー)ターボとなる。トランスミッションは4ATのみで駆動方式はFFまたは4WDとなる。このほかABSは全グレードで標準装備。

インテリア

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インパネ。ショコラティエセレクションをベースとしているため、前期型の普通のエアロスタイルとは異なりブラック&ブラウンカラーのインパネとなる。

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ステアリングは本革巻ステアリングホイール。

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スピードメーターはベースモデルと同じくタコメーター無しのシンプルタイプ。

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シフトノブもショコラティエ用の専用色に変更。

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フロントシートはベンチシートタイプ。ショコラティエセレクション専用のダークブラウン色シートでノーマルのエアロスタイルとは印象がかなり異なる。

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リアシート。スライド機構付き。

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ドアアームレストやドアトリムも専用色となっている。

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ラゲッジルーム。

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リアシートを倒した状態。

まとめ

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2代目後期型のモコに設定された「G ショコラティエ エアロスタイル」はターボ仕様のGグレードをベースにシックなブラックインテリアのショコラティエセレクションとオーテックジャパンの専用外装をまとったエアロスタイルを組み合わせたカスタムモデルで、内外装で特別感が強化されたモデルである。

上述したようにエアロスタイルでは内装がノーマルと同じ。ショコラティエは外装がノーマルと同じだったが、この2つを組み合わせることで内外装で上級感や精悍さを追求したモデルなっている。このカスタムはスズキ版の「MRワゴン Wit」に相当するものだが人によってはそれ以上に魅力的なモデルで日産のブランドネームと合わせるとそれがより際立つ1台である。

中古市場ではあまり流通数が多くなく若干希少モデルとなっているがそこまでプレミアム価格は付いていないため幾分お手頃な中古車である。自動ブレーキや燃費面では最新モデルに及ばないものの、特別な内外装はまだまだ見劣りしない部分があり「かっこかわいい」が好きな女性や「ちょっとゆるいけどそこそこスポーティーなイメージ」の軽自動車がほしい男性にも嬉しい1台といいえよう。

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