【3代目 前期型 スペーシアOEM】マツダ フレアワゴン(MM53S型) | シン・軽自動車マニア

【3代目 前期型 スペーシアOEM】マツダ フレアワゴン(MM53S型)

フレアワゴン

フレアワゴンはマツダのトールワゴン型軽自動車。スズキ・スペーシアのOEMモデルである。本稿では3代目MM53S型の2017年12月~2021年11月を前期型とし、これ扱う。

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出典:マツダ認定中古車

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マツダ 3代目・フレアワゴンとは?

2017年12月にフルモデルチェンジし、3代目となったマツダ・フレアワゴン。マツダの軽自動車はすべてスズキからのOEM供給を受けて販売されているが、このフレアワゴンの初代はスズキ・パレットのOEMモデルとして誕生。

2代目はスズキ側が車名を名称変更し「スペーシア」となったもののマツダはフレアワゴンのままであった。そのスペーシアが2017年12月に2代目へフルモデルチェンジし、同時期に3代目フレアワゴンとしてのデビューとなった。

3代目フレアワゴンではスズキ版同様に広い室内空間や乗降性のしやすさ、快適性を向上させつつ個性的なデザインの採用やたくさんのボディカラーの設定で実用性とデザインを両立させたモデルに仕上がっている。

また、先代の後期より導入されたマイルドハイブリッド機構の「S-エネチャージ」は正式に「マイルドハイブリッド」としてパワーアップ。モーター(モーター機能付き発電機)の出力向上にともなってアシスト時間の増加やアシストのみでの走行(※最長10秒間)やパワーモードを備えるなど順当な進化を果たした。

さらに自動ブレーキの「デュアルセンサーブレーキサポート」を全グレードで標準搭載とするなど安全性能を強化している。

エクステリア・インテリア概要

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出典:マツダ認定中古車

エクステリアではフロント部に厚みをもたせ、フロントガラスを切り立った形状に。丸四角いボディに高いベルトラインで室内の広さと見た目にも大きさを感じるデザインとした。

また2代目ではスーツケースをモチーフにボディサイドに施したくぼみ(ビート)を与えやサイドドアガラスを囲んだドアにして旅に詰め込むスーツケースのワクワク感を想いながら個性や遊び心を与えた。

エクステリアデザインはOEMに伴いフロント&リアのエンブレムがスズキマークからマツダマークに変更になる程度で、専用のデフォルメは特になし。

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インテリアでは水平基調のインパネ形状に運転席前の視界を確保し開放感と広々した室内空間を演出。また、内装でもスーツケースをモチーフにしたグローブボックスを取り入れるなどエクステリアと一体感あるデザインとした。こちらもステアリングホイールのマツダマーク以外のデザインはスズキ版と同じ。

パッケージング概要

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パッケージングでは「軽量衝撃吸収ボディ」を採用。低床を維持しつつ全高をあげることで先代モデルよりも室内高をアップ(1375mm→1410mm)させ居住性を向上させた。

さらに前モデルよりも前後乗員間距離を拡大し足元空間を広げている。また、スライドドア開口幅を20mm広げたり、開口部を20mm高くするなどしより後部座席の乗り降りをしやすくした。

快適装備概要

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さらにパワースライドドアが閉まる動作中にドアロックを予約できる「パワースライドドア予約ロック機能」や、任意の位置でスライドドアを一時停止できる「ワンアクション電動スライドドア:一時停止機能」を採用し後部座席への利便性を高めた。

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快適装備では車内の空気を循環し、エアコン使用時の前後席の温度差を少なくする「スリムサーキュレーター」をリアのルーフ部分に採用。

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また、エアコン風を段階的に拡散させることができるエアコンルーバーも軽自動車で初採用した。その他ではリヤドアトリムに引き出し式ロールサンシェードの採用や、後部座席へのパーソナルテーブルの左右設置(※ハイブリッドXSグレードのみ)し、ライト自動消灯システムを全車に標準装備とした。

メカニズム概要・S-エネチャージの進化

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メカニズムでは先代までISG(モーター機能付き発電機)を使ったS-エネチャージだったが、2代目ではこのISGを高出力化し、かつリチウムイオン電池を大容量化したことによりマイルドハイブリッドにパワーアップ。

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モーター単独によるクリープ走行(最大10秒)や幅広い領域(発進から約100km/hまでの加速時)でのモーターアシストでさらなる低燃費を実現した。

エンジンは2代目フレア(6代目ワゴンR)のR06A型をベースに、エンジンの冷却性能を強化(※自然吸気エンジンのみ)。CVTも5kgの軽量化を実施し、ISGのモーターアシストによるトルクアップやエンジンとCVTの制御によって力強い加速でスムーズに走行できる「パワーモード」を初搭載した。

ボディ骨格には軽量&高剛性の「軽量衝撃吸収ボディ」を採用。低燃費性能に加え、軽量・高剛性を両立させた。さらに、防音材や遮音材を最適に配置することで静粛性もアップさせている。

自動ブレーキ概要

自動ブレーキ面ではリヤバンパーに内蔵した4つの超音波センサーが車両後方にある障害物を検知し、自動でブレーキをかけることで後退時の衝突回避または被害軽減を図る「後退時ブレーキサポート」を軽自動車で初採用。

このほかデュアルセンサーブレーキサポート、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能、リヤパーキングセンサーを備えた。

なお、スズキ版でオプション設定されていた「全方位モニター用カメラパッケージ」(フロントガラス投影式のヘッドアップディスプレイ、ボディ4隅のカメラ、左右確認サポート機能など)はデビュー当初未設定だったが、タフスタイルが追加された2018年12月の改良でメーカオプション化。選択可能とった。

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2代目スズキ・スペーシアと3代目マツダ・フレアワゴンとの違い

スズキ・スペーシアとの違いはフロントとリアのエンブレムがマツダ仕様になる点と廉価グレードでのホイールキャップがフレアワゴンではオーソドックスなデザインに変更になる程度。

マツダ専用のデザイン変更はなく、基本的にはスペーシアと同じ外観となる。

ただし、選択できるボディカラーがフレアワゴンでは少々少なめで、スズキ版では上級グレードで選択できな内装色(ベージュorブラック)が選択できず、ボディカラーによって固定される(詳しくは下部参照)。

また、「全方位モニター用カメラパッケージ」が(※デビュー当初)はメーカオプションで選択できないなど一部仕様が簡素化されていた。

3代目フレアワゴン(MK53S型)・2型相当の改良点

2020年9月・一部改良(2型相当)

2020年9月3日には一部改良を実施。これにより安全装備が強化され、デュアルセンサーブレーキサポートが「デュアルカメラブレーキサポート」へアップデート。

これにより夜間の歩行者検知機能が新たに追加されたほか、メーカーオプションの「全方位モニター用カメラパッケージ」の標識認識機能も改良され、従来の車両進入禁止に加え、はみ出し通行禁止・法定速度・一時停止にも対応した。

便利装備としてはハイブリッドGを除いて全グレードにUSB電源ソケット2個を追加。

フロント間欠ワイパーが時間調節付きとなる。さらにマルチインフォメーションディスプレイの背景色がアンバーからブラックへ変更された。

ボディカラーも2トーンカラーの設定が変更され、「ハイブリッドXS」は「チアフルピンクメタリック」を廃止。入れ替えで「シフォンアイボリーメタリック」を復活設定。

ただしOEM元のスペーシア一部仕様変更で追加された

  • 「スチールシルバーメタリック ブラック2トーンルーフ」※カスタム専用色
  • 「デニムブルーメタリック ガンメタリック2トーンルーフ」 ※ギア専用色

はフレアワゴンには非設定。

「シフォンアイボリーメタリック」は「ハイブリッドXG」と「ハイブリッドXS」専用色、「クールカーキパールメタリック」は「タフスタイル」の2トーン専用色となる。

なおこの改良でそれまでリアゲード左下に貼り付けられていた「FLAIR WAGON」の車名エンブレムが「Mazda Type」を適用した新型フォントのエンブレムに変更となった。

3代目前期フレアワゴンのグレード一覧 ハイブリッドXG、ハイブリッドXSの違いなど

3代目前期フレアワゴンのグレード展開はベーシックな「ハイブリッドXG」、上級「ハイブリッドXS」の2種類のみ。

全グレードマイルドハイブリッド搭載で、スズキ・スペーシアとグレード構成は同じ。

標準モデル以外ではカスタムモデルの「フレアワゴン カスタムスタイル」、派生・クロスオーバーSUV風モデルの「フレアワゴン タフスタイル」が設定されるが、4ナンバー軽貨物の「スペーシアベース」はOEM供給されない。

【3代目・前期】マツダ フレアワゴン カスタムスタイル(MM53S型)

【スペーシアギアのOEM】マツダ フレアワゴン タフスタイル(MM53S型)
フレアワゴンははマツダのハイトワゴン型軽自動車。タフスタイルはフレアワゴン派生となるクロスオーバーSUVハイトワゴンモデルで、スズキ・スペーシアギアのOEMモデルである。出典:マツダ認定中古車マツダ・フレアワゴンタフスタイルとは?2018年...

ハイブリッドXG

3代目前期フレアワゴンのエントリーグレード。2代目スペーシアの「ハイブリッドG」のOEM。

上級のXSグレードよりも装備を簡略化し、価格を抑えたグレード。

エクステリアはほぼ同じだが、XGグレードではLEDサイドターンランプ付きドアミラーがオプション選択不可。また、パワースライドドアも非装備で、両側とも手動式となる。

また、ボディカラーの2トーンルーフ仕様が選択できず、モノトーンのみとなる。シート表皮はブラックカラー。

インテリアではインパネカラーパネルが非光沢、オーディオガーニッシュもノーマルとなる。

快適装備は

  • スリムサーキュレーター
  • ロールサンシェード
  • シートリフター
  • チルトステアリング
  • USB電源ソケット

などワンポイントプラスの装備が省略され非装備となる。

キーレスプッシュエンジンスタート、フルオートエアコンはXGグレードにも標準装備。

ハイブリッドXS

3代目前期フレアワゴンの上級グレード。2代目スペーシア「ハイブリッドX」のOEM。エントリーXGグレードよりも装備が豪華になる。

エクステリアではLEDサイドターンランプ付きドアミラーとLEDヘッドライト&ポジションランプがオプション設定。ボディカラーの2トーンルーフが選択できるようになる。

ワンアクションパワースライドドアは両側に標準装備で、スライドドアイージークローザー、

インテリアではインパネパネルが光沢タイプとなり、質感がアップ。オーディオガーニッシュはピアノブラック調加飾で、シート表皮はベージュ色。

快適装備では

  • スリムサーキュレーター
  • ロールサンシェード
  • 運転席シートリフター
  • チルトステアリング
  • 助手席シートヒーター(4WD)
  • パーソナルテーブル
  • 後席スライド用ストラップ
  • ラゲッジルームランプ
  • フロントアームレストボックス
  • 助手席シートバッグポケット

2020年8月の2型改良以降はUSB電源ソケット、間欠ワイパーが追加で標準装備となる。

内装色はスペーシアとは異なり、モノトーンのボディカラー選択時はブラック、2トーンカラー選択時はベージュ内装で固定される。

エクステリア(外装)

フロント

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出典:マツダ認定中古車

フロントデザイン。3代目フレアワゴンではベーシックかつファニーフェイスな顔つきが特徴だ。初代よりもさらに女性向けな要素が増え、この手の主要ターゲットを意識したデザインとなっている。

なお、メッキグリルは上級のXS系グレードに標準装備で、XG系グレードでは非装備となる。マツダ仕様としてはエンブレムがスズキマークからマツダマークになっている程度で、専用のデフォルメパーツなどはつかない。

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出典:マツダ認定中古車

上級グレードではスズキ版同様にオプションの「アップグレードパッケージ」を選択するとロービームにLEDヘッドランプとLEDポジションランプを標準装備する。LEDを用いることでそれまでのHIDよりも省電力性を高め、同時に夜間の視認性を両立させている。

サイド

MM53S (22)

出典:マツダ認定中古車

サイド。2代目スペーシアはボディサイドに施したくぼみ(ビート)を与え、サイドドアガラスを囲んだドアとなっている。

メーカー曰く「スーツケース」がモチーフなのだがこれはどうこう置いといて個性や遊び心という面では他のモデルに似ていない独自性をもったデザインになっている。

この点は似たり寄ったりなこの手のモデルにおいて評価したいポイントだ。X系グレードのオプション、「アップグレードパッケージ」を選択するとLEDサイドターンランプ付ドアミラーも標準装備となる。

3代目フレアワゴンのボディカラー

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ボディカラーはスズキ版とマツダ版では異なり、一言で言うと「シンプルな構成」となる。スズキ版のスペーシアでは上級のX系グレードではモノトーン10色、ツートーンカラー4色の計14色を。

ベーシックなG系グレードではモノトーンのみで10色を設定していたが、2代目フレアワゴンでは上級のXSがモノトーン6色でツートーン2色の計8色(※2018年12月改良でモノトーンの「チアフルピンクメタリック」は廃止)。ベーシックなXGがモノトーン6色。

内装色はスズキ版では上級グレードでベージュかブラックかを選択できたが、マツダ版では上級グレードでツートーンカラー(2トーンルーフパッケージ)を選択したときのみベージュカラーとなり、それ以外はすべてブラックの固定色となる。

2020年9月一部改良ではボディカラーの入れ替えを実施。「チアフルピンクメタリック」を廃止して「シフォンアイボリーメタリック」を新規設定した。

3代目フレアのタイヤサイズ・純正ホイールキャップ・純正アルミ

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出典:マツダ認定中古車

足元はXG系グレードが14インチフルホイールキャップ。タイヤサイズは155/65R14。

MK53S (6)

出典:マツダ認定中古車

XS系グレードが「アップグレードパッケージ」選択時、14インチアルミホイールとなる。ホイールキャップはマツダ版とスズキ版で明確にデザインが異なり、スズキ版ではスーツケースのキャスターを意識しものだったが、マツダ版ではオーソドックスなデザインに。

アップグレードパッケージ選択時のアルミホイールはスズキ版とデザインが同じでスーツケースのキャスターを意識したデザインとなっている。

リア

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出典:マツダ認定中古車

リア。上部両サイドにコンビランプを配置するなど基本的なデザインは先代に近いのだが、コンビランプは標準モデルでもメッキパーツを使いより上品に。さらにバックランプと反射板をコンビランプから独立させたことでコンパクト化。すっきりとした印象になっている。

もちろん、ストップランプはLEDでエマージェンシーストップシグナル付き。マツダ仕様としてはエンブレムの変更程度でリアゲート中央部にマツダマーク。

スペーシアでは右下だったがフレアワゴンでは左下に車名の「FLAIR WAGON」エンブレムがつく。右下のハイブリッドエンブレムはスズキ版と同じだ。

エンジン・機能装備など

3代目フレアワゴンのエンジンとISG、トランスミッションなど

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エンジンはR06A型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンのみでこれにISG(モーター機能付き発電機)と専用リチウムイオン電池を組み合わせたマイルドハイブリッド仕様となる。

エンジンの最高出力は52ps(38kW)/6500rpm、最大トルクは6.1kg・m(60N・m)/4000rpm。

モーターの最高出力は3.1ps(2.3kW)/1000rpm、最大トルクは5.1kg・m(50N・m)/100rpm。

リチウムイオン電池は5個搭載し、最大容量は10Ah。2代目・後期で採用されたS-エネチャージ仕様よりもモーターの出力&トルクがアップし、リチウムイオン電池も容量が増えたことで動作領域やアシスト時間が増え「マイルドハイブリッド」となった。

モーターの出力は3.1馬力とたいしたことないように見えるが最大トルクは5.1kgもあり、エンジンと組み合わせると理論上は11.1kgに達する。

これは一般的な軽ターボ車に匹敵するトルクで、自然吸気エンジンながら力強い加速を実現している(※理論上なので実際はここまでトルクが出ていない点とアシスト時間に限りがあるのでいつでも出せるわけではない点に注意)。

トランスミッションは全グレードでCVTのみ。駆動方式はFFまたは4WD。安全装備としては運転席、助手席SRSエアバッグに加えてフロントシートSRSサイドエアバッグを全グレードで標準装備。横滑り防止装置のDSC、ヒルホールドコントロール(TCS)も全グレードで標準装備。

3代目フレアワゴンの自動ブレーキ

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自動ブレーキとしては上述の「デュアルセンサーブレーキサポート」を全グレードで標準装備。単眼カメラとレーザーレーダーの組み合わせで人や車を夜間も含めて検知する。

このほか「後退時ブレーキサポート」を軽自動車で初採用し、「誤発進抑制機能」、「車線逸脱警報機能」、「ふらつき警報機能」、「先行車発進お知らせ機能」、「ハイビームアシスト」、「後退時ブレーキサポート」、「後方誤発進抑制機能」、「リヤパーキングセンサー」を全グレードで標準搭載。

2020年9月一部改良・デュアルカメラブレーキサポートの搭載

2020年9月の一部改良ではそれまでのデュアルセンサーブレーキサポートにかわり、双眼カメラを用いた自動ブレーキにアップデートされた。

これにより夜間歩行者検知機能が追加され、ハイブリッドXSにはクルーズコントロールが標準装備化。SRSエアバッグシステムが全グレードに標準装備となった。

インテリア(内装)

インパネ

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インパネ。水平基調を基本にアッパーボックス付近にスーツケースのようなデザインを取り込むことでエクステリアとの一体感を演出。先代モデルとは異なる独特の雰囲気が与えられた。

なお、基本はブラック内装で固定されているが、ツートーンカラー選択時のみ内装色がベージュ色になる。なお、マツダ仕様としてはステアリングホイールのマツダマークが与えられる程度でこれ以外はベースモデルと同じ。

MM53S (30)

出典:マツダ認定中古車

インパネ左側のアッパーボックスは実用性はもちろんのこと遊び心あるデザインとなっている。

2020年9月一部改良ではインパネ下部のUSBソケット(2個)がハイブリッドXSグレードに追加された。

スピードメーター

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出典:マツダ認定中古車

スピードメーター。タコメーターは非装備でシンプルな1眼メーターとなる。中央の液晶はマルチインフォメーションディスプレイ。

2020年9月一部改良では液晶ディスプレイが拡大されている。さらにフロントワイパーに時間調節機能が追加された。

フロントシート

MM53S (9)

出典:マツダ認定中古車

フロントシートはベンチシートタイプ。ブラックシート表皮を採用。

リアシート

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出典:マツダ認定中古車

リアシート。もちろんスライド機構付き。

ラゲッジスペース

MM53S (24)

出典:マツダ認定中古車

ラゲッジルーム。

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出典:マツダ認定中古車

リアシートを倒した状態。

まとめ

2代目フレアワゴンは個性的なったエクステリアにさらに広くなった室内空間、パワーアップしたマイルドハイブリッド機構と自動ブレーキなど競争の激しいハイト系ワゴン市場で他社に負けない魅力が追加されたフルモデルチェンジとなった。

スズキ版と比べるとかつてのマツダ版軽自動車のようなデフォルメがエンブレム以外に一切ない点と非設定のメーカーオプション、「全方位モニター用カメラパッケージ」や一部削られた安全装備の部分など簡略化されたことにより、少し残念な部分もあった。

が、2018年12月改良ではハイブリッドXSに「アップグレードパッケージ」とセットでこれがメーカオプション化。

そのマイナスポイントは若干払拭された。クルマ自体は先代よりも確実に良くなったことは間違いないので順当なフルモデルチェンジといえよう。

また、エンブレム効果によりスズキ仕様とは少し異なる雰囲気もあるため、スズキバージョンが好みでないとかマツダ仕様がほしい、あるいは他人と被りたくないという人には嬉しい1台である。

OEM元のスペーシアと比べるとマイナーなため、ニッチなニーズ向けの軽自動車といったとこだろうか。

【2代目・マイルドハイブリッド搭載】スズキ スペーシア(MK53S型) グレード一覧・概要解説

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