タウンボックスは三菱の1BOX(ワンボックス)型軽自動車。本稿では初代のU61WおよびU62W型の中期型(2000年1月マイナーチェンジモデル~2007年11月まで)に設定された特別仕様車「ホワイトエディション」を扱う。
概要
1999年4月登場の初代タウンボックス。商用軽ワンボックス(ミニキャブ)に快適&豪華装備を与えて乗用モデルとして誕生した。それまであったブラボーの後継車となるが、この時代は各社この手の乗用ワンボックスがデビューした時代であり、スズキで言えば「エブリイ」。ダイハツは「アトレーワゴン」。ホンダは「バモス」、スバルは「サンバー」がこれに該当する。最近はやりのハイト軽ワゴン(タントやスペーシア、N-BOX)が登場するまでは室内がとても広い軽自動車といえばこの手の車が主流だった。
タウンボックスは「小さいクルマならではのいいもの ながく:ビッグ・スモール」をテーマにキャブオーバー型の軽自動車にはない新しい遊びとゆとりを提案。1999年の軽自動車新規格に沿って小型車並の安全性と使いやすさを両立。大人4人が乗れる室内空間とラゲッジスペースを確保したボクシーワゴンとした。
デザイン面ではエンジンを中央よりの後ろに配置したセンターミッドシップレイアウト構造によるセミキャブスタイルにタイヤをギリギリまで前後に配置することでロングホイールベースを実現。室内空間と安全性、積載スペースを確保しつつ機能的で力強いデザインに。
パッケージングは室内長1840mm、室内幅は1220mmを確保。乗り降りの際に便利なように前席ステップ地上高365mm、後席ステップ地上高390mmとして乗降性を高めた。
安全面では新規格ボディとセミキャブスタイルによりボディのクラッシャブルゾーンを増大。軽自動車の新衝突安全基準である50km/hでの前面衝突に対する乗員の生存空間、および50km/hでの後面衝突時の燃料漏れ防止基準に加え、自動車安全情報の55km/h前面衝突、着座位置の地上高が高いために新衝突安全基準を免除されている側突にも充分対応した三菱ならではの「高エネルギー吸収フロント・サイド・リヤ構造」と「高剛性キャビン構造」の組み合わせによる衝突安全強化ボディを採用した。
エンジンは3G83型3気筒SOHC12バルブ新リーンバーンMVVエンジンと4A30型4気筒DOHC20バルブインタークーラーターボの2種類を設定。また、センターミッドシップレイアウトにより50:50の理想的な重量配分やロングホイールベース、高剛性ボディ構造、サスペンションの工夫により小型車並の乗り心地を実現した。
2000年11月にはフロントデザインを大幅変更するマイナーチェンジを行い中期型に移行。フロントバンパーやヘッドランプ、フェンダーパネルを変更し外観がオーソドックかつスタイリッシュになったほか新シート生地の採用やリアシートの6:4分割式シートの採用&セパレート式からベンチシート式への変更で内装の質感と使い勝手を向上。
機能面ではパーキングブレーキレバーの位置変更、SRS運転席エアバッグ&助手席エアバックの全グレード標準装備化、MT車にはクラッチスタートシステムを標準装備。ヒーターコントロールパネルとオーディオの位置を入れ換え、2DINサイズのオーディオを装着可能とした。
タウンボックス ホワイトエディションの特別装備
そして2001年5月。携帯電話用ハンズフリーシステムを搭載し、ホワイトボディカラーに専用ストライプテープを施したカジュアル仕様の特別仕様車を設定した。それがこの「タウンボックス ホワイトエディション」である。
ホワイトエディションは他にミニカ、トッポBJ、パジェロミニにも同時設定され、それぞれが共通するホワイトボディカラーと専用ストライプが与えられた。
タウンボックスのホワイトエディションではミドルグレードの「LXグレード」をベースに外装に専用ボディカラーとして「ソフィアホワイト」(※1色のみの設定)、「専用ストライプ」を装着。混じりっ気のない純白な白にアクセントのデカールでカジュアルな雰囲気を演出した。
内装ではグレー基調の内装に4色のアクセントカラーをちりばめたライトグレーのニット生地専用シートを採用。また、木目調パネルをセンターパネル、パワーウィンドウスイッチパネルに採用することでこちらもカジュアル感を演出した。
機能面では携帯電話用ハンズフリーシステムを標準装備。また扱いやすいタッチ操作式のDENSO社製カーナビゲーションシステムも標準装備とし、内外装でカジュアル感と使い勝手を高めた特別仕様車となっている。
エクステリア
フロントデザイン。外装上はサイド後部のストライプデカール以外特に変更点はなく、見た目はほぼ同じ。2000年11月以降に設定された特別仕様車のため見た目は前期型よりもオーソドックス感が強い。ボディカラーにはベースグレードにも設定されている「ソフィアホワイト」1色のみとしている。パールホワイトとは異なり白さが際立つボディカラーだ。
サイド。後部にはホワイトエディション仕様の専用装備となる「専用ストライプ」がつく。純白なボディカラーにアクセントとしてデカールが映える外観となっている。足元はホワイトエディション仕様としてベースモデルには非設定の13インチアルミホイールを標準装備とした。
リア。こちらもフロント同様特に変更点はなく、スズキ車に多い専用エンブレム等の装着もなし。
エンジン・機能
エンジンは直列3気筒SOHC12バルブの3G83型(リーンバーンMVV)自然吸気エンジンのみでターボモデルは非設定。最高出力は48ps(35kW)/6000rpm、最大トルクは6.3kg・m(62N・m)/4000rpm。トランスミッションは4ATのみで駆動方式はFRまたはパートタイム4WD。
インテリア
インパネ。ホワイトエディション仕様としてセンターパネルとパワーウィンドウスイッチパネルが木目調パネルに変更されている。このほか便利機能装備としてハンズフリーシステムとタッチ操作式のカーナビゲーションシステムが標準装備となる。これ以外はベースと同じ。
4ATのシフトノブ。
フロントシートはセパレートタイプ。ホワイトエディション専用となるグレー基調の内装に4色のアクセントカラーをちりばめたライトグレーのニット生地専用シートを採用。外観や木目調パネルとあわせて標準モデルよりもカジュアル感を高めている。
リアシート。こちらもフロントと同じシート生地。中期型ベースのためセパレートタイプのシートからベンチシートタイプのシートに変更されている。
ラゲッジスペース。
リアシートを倒した状態。
まとめ
初代タウンボックスの中期に設定された「ホワイトエディション」はソフィアホワイトのモノトーンカラーに専用ストライプ、木目調パネルに専用シート生地、ハンズフリーシステム、タッチ操作式のカーナビゲーションシステムなどを標準装備としカジュアル感と機能面を高めた特別仕様車である。
そこまで標準モデルと大きな変更点はないのだが、特にカーナビなど当時の軽自動車としてはかなりの豪華装備だったものを標準装備とした点がポイントで上級志向のユーザーをも狙ったものだった。
中古市場ではかなりの年数経過ともともとそんなには売れない軽ワンボックスの乗用モデルとあってこのホワイトエディションのタマ数はかなり少ない。ただしプレミアム価格は付いていないので価格的にはかなりリーズナブルだ。
当時の魅力装備だったカーナビは古くて中古で購入してもあまり機能しないと思われるため、純粋に専用シート生地や木目調パネル、ホワイトカラーの初代・中期型タウンボックスとして扱うのがいいだろう。
コメント
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