【初代 前期型 特別仕様】ホンダ N-BOX G・SSパッケージ/Gターボ・SSパッケージ(JF1/JF2型) 概要解説 | シン・軽自動車マニア

【初代 前期型 特別仕様】ホンダ N-BOX G・SSパッケージ/Gターボ・SSパッケージ(JF1/JF2型) 概要解説

(トール)ワゴンタイプ

N-BOX(エヌボックス)はホンダのトールワゴン型軽自動車。本稿では2014年5月設定の特別仕様車、「G SSパッケージ」と「Gターボ SSパッケージ」を扱う。

画像参照元:くるま村

概要

長く続いたホンダの軽売り上げ不振を払拭すべく、N計画の第1号として2011年12月にデビューしたN-BOX。ライバルのタントやパレットよりも背の高い1.78Mという高さに、ホンダ得意のガソリンタンクを床下に設置するなど、とにかく車内の広さがこの車の売りだ。

またホイールベースも長く立てにも上にもまさにスーパーなワゴンに仕上がっている。タントやパレット(現行はスペーシア)の後出しということで、このあたりは研究しまくったという印象が強いモデルだ。

運転のしやすさも入念に考えられ、ミニバンと同等のアイポイントや死角を減らすサポートミラーの設定など、幅寄せや駐車を容易にした設計。新開発のエンジンの採用や同社初のCVTの採用で、当時としてはクラストップレベルのを実現した低燃費と走行性能、軽量化や効率化を追求した新設計ボディの採用もホット。

使い勝手もセンタータンクレイアウトの採用で低床な室内を活用したシートアレンジを採用。また大開口のテールゲートで長くて大きい荷物の積み下ろし(自転車など)も快適とした。

安全装備としてはVSAとヒルスタートアシストをを全グレードに標準装備。サイドカーテンエアバッグを助手席サイドエアバッグをセットでタイプ別設定した。

初代・前期N-BOX「G SSパッケージ」と「Gターボ SSパッケージ」の特徴と違い

その初代N-BOXに2014年5月に設定された特別仕様車が「G SSパッケージ」と「Gターボ SSパッケージ」である。

「G SSパッケージ」と「Gターボ SSパッケージ」はそれぞれ「G・Lパッケージ」と「G・ターボLパッケージ」がベース。これにプラスし、特別仕様として「G SSパッケージ」では外装はベースモデルとおなじながら、内装ではブラックインテリアを採用。

安全装備としてあんしんパッケージを標準装備。このほか快適装備として運転席&助手席シートヒーター、親水/ヒーテッドドアミラー、フロントドアを撥水ドアガラスを標準装備。

「Gターボ SSパッケージ」では外装にディスチャージヘッドライトを標準装備。内装ではブラックインテリア、安全装備ではあんしんパッケージを標準装備、快適装備に運転席&助手席シートヒーター、親水/ヒーテッドドアミラー、フロントドアを撥水ドアガラス仕様とし、より魅力を高めつつ価格を抑えた特別仕様車となっていた。

エクステリア

フロントデザイン。フロントデザイン。オーソドックスかつベーシックといった感じの顔つきで万人受けしやすいデザインがN-BOXの特徴だ。タントと(当時はパレット)スペーシアの中間ぐらいというフロントフェイスは両者のいいとこ取りだろうか。

ヘッドライトは箱型ボディにあわせてスクエアを基調とし、わずかに曲線を与えることで若干のスタイリッシュさを表現。これにオーソドックスなグリルと太めのメッキラインでフロント部分を控えめながら精悍に仕立てている。

SSパッケージ仕様としては外装では特段の追加装備はなく、基本はベースモデルと同じ。

ターボ仕様の「Gターボ SSパッケージ」のみ本来オプション設定のディスチャージヘッドライトが標準装備となる。

快適装備として「IRカット<遮熱>/スーパーUVカットガラス(フロントコーナー/フロントドア)」をグレード別に設定。G・LパッケージではUVカット機能付ガラスが標準装備。SSパッケージではさらに撥水ドアガラスをフロントドアに標準装備とし、快適にしている。

サイドから。LEDドアミラーウィンカーもベースモデルに標準装備。ドアミラーは全グレード、スイッチ操作で格納可能だ。SSパッケージ仕様として、これにヒーテッドドアミラーとフロント撥水ガラスが標準装備となる。

パワースライドドアは両側電動式で、左側はリモコンスイッチに対応。タッチセンサーと挟み込み防止機構を備える。

ツートンカラースタイルベースのため足元は14インチアルミが標準装備される。

リア。このあたりも変更点は特に無い。全グレードでエマージェンシーストップシグナルを備える。

ボディカラーはツートンスタイルベースのため、写真の水色系「イノセントブルー・メタリック×ホワイト」のほか、ピンク系「プレミアムブロンズ・パール×ホワイト」、ブルー系の「プレミアムダイナミックブルー・パール×ホワイト」の3色のみを設定。

エンジン・機能

エンジンはS07A型3気筒の自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類。自然吸気エンジンの最高出力は58ps(43kW)/7300rpm、最大トルクは6.6kg・m(65N・m)/4700rpm。

ターボ仕様では最高出力は64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは10.6kg・m(104N・m)/2600rpm。

トランスミッションはCVTのみで駆動方式はFFまたは4WD。アイドリングストップを全グレードで標準装備する。安全技術としてはVSA(ABS+TCS+横すべり抑制)とヒルスタートアシスト機能を標準装備。

メーカーオプションとして低速度域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能のシティーブレーキアクティビティシステムとサイドエアバッグシステムをセットにしたあんしんパッケージをSSパッケージ仕様として標準装備する。

インテリア

インパネ。SSパッケージではブラックインテリアが採用され、N-BOXカスタムのようなスポーティな雰囲気となる。

エンジンスタートは全グレードでプッシュスタート式。セキュリティアラームとスマートキーシステムも備える。また、シフトノブ下部のセンターロアボックスには電気製品の電源を取れるアクセサリーソケットを標準装備。シガーソケットからの変換無しに電源を供給可能だ。

ステアリングはウレタンステアリングホイール。

スピードメーターはベースモデルと同じタコメーター付きの3眼タイプ。自発光式メーターでかなり見やすく高級感がある。

エアコンはオートエアコン。

フロントシートはベンチシートタイプ。SSパッケージ仕様としてブラックシート表皮となり、かつ運転席と助手席の両方にシートヒーターが標準装備となる。

リアシート。後部ガラス付近には日差しをやわらげ、プライバシーの保護に役立つロールサンシェードをG・Lパッケージベースのため標準設定。また、後部の足元を暖めるリアヒーターダクトも備え、冬場の後部座席を快適にする。

リアシートはこのように後ろ側へも格納できる。G・Lパッケージベースのため、4段リクライニング機能を加えた「チップアップ&ダイブダウン機構付スライドリアシート」も標準装備。

ラゲッジルーム。

リアシートを倒した状態。

まとめ

初代N-BOXの「G SSパッケージ」と「GターボSSパッケージ」は上級グレードのG・Lパッケージのツートンカラー仕様をベースにブラックインテリアやシートヒーター、ヒーテッドドアミラー、あんしんパッケージ、ターボ仕様では追加でディスチャージヘッドライトなど快適装備などをプラスしつつ、お買い得とした特別仕様車であった。

この追加装備で価格は約9万円アップに抑えられており、当時としては「あんしんパッケージ」単体で6万円ほどしていたため、特にターボ仕様ではディスチャージヘッドライト分も加味するとお買い得な特別仕様車であった。

中古車では人気のN-BOXということや高年式という点でも比較的中古価格が高いモデルとなっている。ただし、ひとつ下のGグレードよりも装備が豪華で、かつ最初から特別装備が付いている点では中古車としてもSSパッケージ仕様は魅力的である。

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(トール)ワゴンタイプN-BOXホンダ
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