【2代目 特別仕様】日産 デイズ ハイウェイスター アーバンクロム(B44W/B45W/B47W/B48W型) | シン・軽自動車マニア

【2代目 特別仕様】日産 デイズ ハイウェイスター アーバンクロム(B44W/B45W/B47W/B48W型)

(トール)ワゴンタイプ

デイズは日産のワゴン型軽自動車。三菱の4代目・eKワゴンの兄弟車で、ハイウェイスターはそのカスタムモデル。「アーバンクロム」はオーテックジャパンによる特別仕様車である。

出典:日産認定中古車

スポンサーリンク

日産 2代目・デイズとは?

2019年3月にフルモデルチェンジし、2代目となった日産・デイズ

先代の初代デイズでは三菱との合弁会社(NMKV)での三菱主導による共同開発で日産仕様としてデザインや内装のみ変更されていたが2代目では企画・開発を日産が主導。製造は三菱という完全分業制に切り替わった。これにより日産の先進技術を惜しみなく投入し、新世代に相応しい軽自動車となった。

出典:日産認定中古車

2代目デイズのエクステリアは躍動感がありつつダイナミックなデザインでクラスを超えた威風を感じさせる堂々としたデザインとし、カスタムのハイウェイスターではこれにマルチレフタイプLEDを2段配列したランプとクリスタルカットグリルに3Dメッシュグリルを採用し洗練さと質感や先進性を向上。

インテリアでは2段階構成のインパネや直感的に操作できるエアコンスイッチなど先進的で一体感あるデザインとした。

パッケージングは新開発プラットフォームを採用したことによりキャビンとラゲッジスペースの広さを両立。また前席においてもショルダールームが広く大人二人が並んで座っても快適に過ごせる空間を実現。

後席はニールームを70mm拡大したことで前席が一番うしろの位置でも荷室長を385mm確保。ホイールベースの65mm延長と相まって広々とした後席の足元空間を確保している。

エンジンは日産の新開発によるBR06型エンジンを採用。ベースはルノーの新興国向け小型エンジン「BR08」で、これを660CCの軽自動車規格に収まるよう設計し直したものである。それまで採用してきた「3B20型」は元々RRレイアウトの三菱・アイに載せるため小型でかつかなりのショートストロークエンジンだった。

そのため回さないとトルクがでない仕様だったがBR06は昨今の低燃費エンジンと同じくロングストロークを採用し、低速から実用的なトルクが出るエンジンとなった。またCVTもワイドレシオの新型を採用。

そしてハイウェイスターでは新たに日産の軽自動車としては初となる小型モーターを用いたマイルドハイブリッド(スマートシンプルハイブリッド)を採用。

先行するスズキと同じ小型の発電機能付きのモーターを採用し、エンジンのアシストとモーターに駆動に必要なエネルギーを回生で補う。これらにより燃費向上と低速域から高速域までストレスなくキビキビした走りを実現した。

先進技術では日産の先進安全技術である「プロパイロット」を軽自動車として初搭載。高速道路時の渋滞走行や長時間の巡航走行という2大ストレスシーンにおいてアクセルとブレーキ、ステアリング操作を車側で支援することでドライバーの負担を軽減し、軽自動車でのロングドライブを身近にかつ気軽に提供する。

また、軽自動車初となる「SOS」コールをハイウェイスターでは全グレードに標準装備。ドライバーからの通報や自動検知により交通事故や急病などの緊急時や事故の危険にオペレーターが対応。

緊急車両の手配などドライバーをサポートする。そのほかインテリジェントエマージェンシーブレーキ、インテリジェントLI&LDW(車線逸脱防止支援システム&車線逸脱警報)、踏み間違い衝突防止アシスト、インテリジェントアラウンドビューモニター、ハイビームアシストなどを全グレードに標準装備。三菱のeKクロス同様、フルモデルチェンジに相応しい全面改良となった。

スポンサーリンク

デイズ ハイウィスター アーバーンクロムとは?

そのデイズ ハイウェイスターに2021年1月。漆黒の専用フロントグリルなどを与え、上質感をプラスした特別仕様車が設定された。それがこの「アーバンクロム」である。

デイズ ハイウェイスターのアーバンクロムでは自然吸気エンジンのハイウェイスターX、自動ブレーキ搭載のハイウェイスターXプロパイロットエディション、ターボ仕様のハイウェイスターG、自動ブレーキ搭載のハイウェイスターGプロパイロットエディションの4種類をベースに設定。

それぞれのベースモデルに加えてアーバンクロム仕様として外装に

  • 漆黒クロムメッキグリル
  • ブラックカラードアミラー
  • ダーククロムバックドアフィニッシャー
  • 防水加工シート表皮

を標準装備とし、エクステリアでワンポイントの上質感を追求した特別仕様車となっている。

エクステリア(外装)

出典:日産認定中古車

フロントデザイン。2代目デイズは日産の共通デザインである「Vモーショングリル」を取り入れているが、ハイウェイスターではノーマル版よりも大きなメッキのVモーショングリルとメッシュの開口部で存在感を演出。カスタムモデルらしい押しの強いデザインとしている。

アーバンクロムではそのメッキグリルを専用の漆黒グリルに変更。ギラギラ感を抑えた上質感の高いメッキグリルで差別化がなされている。

出典:日産認定中古車

フォグランプもハイウェイスターでは全グレードで標準装備。

出典:日産認定中古車

サイド。横からの見た目はekクロスに近い部分がある。ただし、スマートシンプルハイブリッドのエンブレムが日産版はフロンドドア下部に付くのに対し、三菱版では付かないなどの違いがある。このほかカスタムモデルのためサイドアンダースポイラーが標準装備となる。

さらにeKクロス同様にAピラーもブラックカラーとなり、フロントからリアにかけてブラックが流れるようなデザインとなる。

アーバンクロム仕様ではLEDターンランプ付きドアミラーがブラックカラーに変更となる。

出典:日産認定中古車

足元はXグレードが14インチアルミホイール。タイヤサイズは155/65R14。

出典:日産認定中古車

ターボのGグレードが15インチアルミホイール。タイヤサイズは165/55R15。ただし、自然吸気エンジンのXグレードベースでもオプションでこの15インチアルミホイールを選択可能だ。

出典:日産認定中古車

リア。コンビランプはeKクロスと共通でまわりをブラックアウトした通常タイプのバージョンアップ版が採用されている。このほかルーフスポイラー、ハイウェイスター専用リアバンパー、バックゲートガーニッシュ等が付く。

アーバンクロム仕様ではこのうちバックゲートガーニッシュが専用のダーククロムバックドアフィニッシャーに変更となる。

エンジン・機能装備・安全装備など

エンジンは三菱と同じ新開発のBR06型直列3気筒DOHC自然吸気とターボエンジンの2種類。自然吸気エンジンの最高出力は52ps(38kW)/6400rpm、最大トルクは6.1kg・m(60N・m)/3600rpm。

ターボエンジンは最高出力は64ps(47kW)/5600rpm、最大トルクは10.2kg・m(100N・m)/2400~4000rpm。

これに自然吸気エンジンとターボエンジンの全グレードでモーター(最高出力2.7ps(2.0kw)/1200rpm、最大トルク4.1kg(40N・m))を組み合わせたマイルドハイブリッドとなる。

さらに新開発でワイドレシオなCVTの組み合わせ。駆動方式はFFまたは4WDの2種類。燃費性能はJC08モードでFFが24.6km/リットルとなる。

ほかに「ヒルスタートアシスト」、「フロントスタビライザー」、「エマージェンシーブレーキ」、「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)」、「EBD(電子制御制動力配分システム)」、「オートハイビーム」を全グレードで標準装備。

なお、三菱のeKクロスに標準装備だった滑りやすい路面での発進と加速をサポートする「グリップコントロール」は非設定。

このほか自動ブレーキとしては全グレードで先代の「衝突軽減ブレーキシステム」に「車線逸脱防止支援機能」が追加され「踏み間違い衝突防止アシスト」、「車線逸脱警報システム」、「オートマチックハイビーム」の5つが備わる。

インテリア(内装)

インパネ。ハイウィスターでは黒を基調とし精悍な印象を与えている。上部にはアクセントとなるレザー調パネルが採用されている。ステアリングは自然吸気エンジンのXとターボのGグレード両方で本革巻ステアリング。内装は基本的にベースモデルと同じ。

先代では収納スペースが他社に比べ少ないなど不満点があったが、2代目ではデザイン性に加え実用性も高められ、収納スペースが豊富になっている。

スピードメーター。自然吸気エンジンとターボエンジンで共通のタコメーター付きの2眼式スピードメーター。

中央にはマルチインフォメーションディスプレイを備え、ステアリングのスイッチにより表示できる情報(平均燃費、エコペダルガイド、航続距離、平均燃費など)を変化させることが可能だ。

エアコンは自然吸気エンジンとターボエンジンともに先代と同じくタッチパネル式。直感的な操作ができるようデザインが改良されている。

最上級グレードのプロパイロットエディションでは軽自動車では珍しい電動パーキングブレーキが付く。

オプション設定の9インチナビを選択すると、デジタルルームミラーで表示していたインテリジェントアラウンドビューモニターの切り替えにも使える。

出典:日産認定中古車

フロントシートはベンチシートタイプ。中央とサイトサポート部で異なる生地を採用しており、軽自動車らしからぬ質感が特徴だ。

なお、ベースモデルにオプション設定のあったプレミアムコンビネーションインテリアは選択できない。

出典:日産認定中古車

リアシート。ホイールベースが延長されたことにより後席の足元はかなり確保されている。

出典:日産認定中古車

ラゲッジルーム。

出典:日産認定中古車

リアシートを倒した状態。

まとめ

出典:日産認定中古車

デイズの特別仕様車、アーバンクロムは外装に専用の漆黒メッキグリルやブラックカラーのドアミラー、クロームメッキバックドアフィニッシャーを標準装備し、ワンポイントで上質感をアップさせたモデルである。

さりげないアクセントではあるものの、他人と被りやすいモデルではさりげない差別化で個性を求めたい人に嬉しい仕様である。これら追加装備でベースモデルより3万3千円アップの価格設定。正直言ってお買い得感は無いのだが、ノーマルとは異なる特別仕様感が欲しい人向けのモデルである。

コメント