ムーヴキャンバスはダイハツのスライドドア付きトールワゴン型軽自動車。ムーヴの派生モデルである。本稿では2代目のL850SおよびL860S型を扱う。
出典:ダイハツ認定中古車
2代目 ダイハツ・ムーヴキャンバスとは?
2022年7月にフルモデルチェンジし、2代目となったダイハツ・ムーヴキャンバス。
初代はムーヴの派生モデルとしてトールワゴン+スライドドアを融合させた新ジャンルの軽自動車として誕生。
その後スズキがライバル車種を投入するなど、若年女性を中心に新たな市場を開拓したダイハツの意欲作であった。
2代目では先代のコンセプトやパッケージング、可愛らしいイメージはそのままにより洗練させたフルモデルチェンジとなっている。
2代目ムーヴキャンバスはストライプスとセオリーの2本構成
初代ムーヴキャンバスは標準モデル「キャンバス」とカスタムモデルに相当する「キャンバス・メイクアップ」という2種類を設定していたが、2代目では標準モデルとカスタムモデルを廃止。
モノトーンカラーの「セオリー」、2トーンカラーの「ストライプス」という構成に変更し、それぞれに標準モデルとカスタムモデルに相当する上級グレードを設定した。
これにより初代ムーヴキャンバスではモノトーンカラーではフォグランプやディスチャージヘッドランプが選択できなかったが、2代目では可能となり、ユーザーの細かいニーズに応えられるようになった。
また、初代で待望されていたターボエンジン搭載モデルもストライプスとセオリーの両方に設定した。
エクステリア概要
2代目ムーヴキャンバスのエクステリアは、初代のイメージそのままに細部を洗練化。全体的に丸みを強調させつつも艶やかさを表現したボディラインを取り入れた。
セオリーではシックなモノトーンカラーにメッキ加飾のアクセントで上質感を表現した。
インテリア概要
ストライプスではホワイトを基調としたインパネを採用。シンプルかつすっきりとした明るいインテリアで、自分の部屋のようにくつろげるプライベート空間を実現。
スズキの歴代ラパンでも採用される「自室の空間のような雰囲気」とした。
セオリーではブラウンとネイビーを組み合わせで落ち着いた室内空間を表現。本革巻きステアリングやシフトノブの採用で、エクステリアと合わせて上質感を表現。
両方とも「新開発・ファブリックシート」の採用でソファーのような座り心地の良さも実現した。
ボディカラー概要
2代目では新色「アプリコットピンクメタリック」と「シトラスイエロークリスタルシャイン」の2色を新設定。
ムーヴキャンバス ストライプスのボディカラー
ストライプスのボディカラーは「シャイニングホワイトパール」を組み合わせた2トーンカラーのみを設定。
- シャイニングホワイトパール×スムースグレーマイカメタリック
- シャイニングホワイトパール×レイクブルーメタリック
- シャイニングホワイトパール×アプリコットピンクメタリック
- シャイニングホワイトパール×ファイアークォーツレッドメタリック
- シャイニングホワイトパール×ファインミントメタリック
- シャイニングホワイトパール×サンドベージュメタリック
- シャイニングホワイトパール×シトラスイエロークリスタルシャイン ※有料色
- シャイニングホワイトパール×レーザーブルークリスタルシャイン ※有料色
若い女性向けのピンクや水色、ミント、イエロー、ベージュなど鮮やかでファッショナブルなカラーリングが多い。
ムーヴキャンバス セオリーのボディカラー
セオリーでは全7色のモノトーンラインナップ。
- ブラックマイカメタリック
- スムースグレーマイカメタリック
- レイクブルーメタリック
- ファイアークォーツレッドメタリック
- サンドベージュメタリック
- レーザーブルークリスタルシャイン ※有料色
- シャイニングホワイトパール ※有料色
ブラックやグレーなど、男性や年配女性を意識した落ち着きのあるボディカラーを設定する。
オプションで内外装をカスタムできるリラックススタイルとエレガントスタイル、ビタースタイルを設定
2代目ムーヴキャンバスではベースモデルにプラスして内外装をドレスアップするセットパックを新設定。
ストライプスには外装でホワイトやメッキパーツ、内装にはライトウッドを採用した「リラックススタイル」。
セオリーにはメッキパーツの「エレガントスタイル」、ブラックを基調とした外装パーツ、ダークブラウンの内装パーツの「ビタースタイル」を新設定。
より個性や質感を高めるオプションを用意した。
女性ユーザーやスマホ世代を意識した機能装備の採用
2代目ムーヴキャンバスでは軽自動車初となる「ホッとカップホルダー」を新設定。
保温機能付きのカップホルダーで、コンビニやカフェ店のコーヒーなどを温かいままカップホルダーにキープできるようにした。
インパネは広々としたスペースで飲食しやすいスペースを確保。ワイヤレス充電機能Qi(チー)も設置しスマホの充電時に便利な機能とした。
既存のバニティミラーに加えインパネアッパーボックス、インパネロアボックスは運転席からの手の届きやすい位置に設定し、使い勝手を向上。
パーキングブレーキは電動パーキングブレーキを採用し、上級のGターボとGグレードではオートブレーキホールド機能も採用し使い勝手を向上させた。
運転席&助手席シートヒーターは4WDに標準装備、2WDにもオプション設定。
ワイヤレス対応のApple CarPlay機能を搭載したディスプレイオーディオや、10インチの大型ナビを設定した。
このほかパワースライドドアにはタッチ&ゴーロック機能を追加し、GとGターボにはウェルカムオープン機能も新設定。さらにGとGターボの運転席&助手席シート裏には「シートバックユーティリティフック」も新設定した。
初代でも好評な後部座席下に設置の収納スペース、「置きラクボックス」はバスケットモードの機能が片手でセッティング可能となり、買い物時などにより使い勝手が向上した。
基本性能と安全性能を強化
プラットフォーム、足回り、エンジン、トランスミッションなど
2代目ムーヴキャンバスでは新世代のDNGAを適用し、約50kgの軽量化を実現。燃費や加速性能を向上させた。
足回りもサスペンションチューニングを実施し、ステアリング制御も最適化させて安心で快適な乗り心地の良さを実現
2代目では初代で要望の多かったターボモデルを新設定し、力強い加速を実現。さらにターボ車では4代目タントでも採用の遊星ギアを採用したD-CVTを採用。
中速域での伝達効率を高めつつ燃費を向上し、ダイレクトな加速感や高速巡航時の静粛性も実現した。
自動ブレーキの進化
先進安全装備は全グレードにステレオカメラ方式のスマートアシストを標準装備。
2代目ムーヴキャンバスのスマートアシストでは夜間歩行者検知、追従2輪車検知に対応させつつ、従来よりも検知距離と対応速度を向上。ブレーキ制御付誤発進抑制機能の採用により、万が一の踏み間違い時に急発進を抑制する。
GターボではACC(アダプティブクルーズコントロール)を標準装備とした。
ディーラーオプションでプラスアルファの安全装備・機能装備を提供
ブラインドスポットモニター
車線変更時等に接近してくる後方車両を検知し、ピラーに設置したインジケーター及びブザー音でドライバーに知らせることで、衝突回避を補助する。
プラスサポート(急アクセル時加速抑制)システム
専用の電子カードキーでドア施錠すると、急アクセル時の加速を抑制する機能が作動する。
障害物が無い状態でもアクセルの踏み間違いによる急加速を抑制する。
※なおこの技術は親会社・トヨタ自動車の技術を応用し軽自動車用にカスタマイズしたもの
ダイハツコネクトの進化
2代目ムーヴキャンバスのダイハツコネクトでは以下の新機能が追加された。
- スマートアシストの作動回数を過去7日分表示し、安全運転を促進する「スマアシレポート」を新設定。
- ドアロックやハザードランプ消灯忘れ等をスマートフォンに通知する「うっかりアシスト」も新設定とした。
- ディスプレイオーディオやコネクト対応ナビ、スマートフォンに車両のメンテナンス時期を通知
- リコール開示日10~18ヶ月後時点で未実施のお客様のスマートフォンに通知
- 過去1年分の走行履歴を記録する機能を新設定
2代目ムーヴキャンバス ストライプスとセオリーの違い
2代目ムーヴキャンバスのストライプスとセオリーの違いはボディカラーと内装色。
出典:ダイハツ認定中古車
ストライプスの外装では2トーンボディカラーのみを設定し、セオリーは逆にモノトーンカラーのみの設定。
出典:ダイハツ認定中古車
またセオリーのエクステリアでは専用のメッキパーツが採用され、上質な雰囲気が与えられる。
出典:ダイハツ認定中古車
内装ではストライプスはホワイト基調のポップなインテリアを採用するが、セオリーではブラウンとネイビーを組み合わせた落ち着いたインテリアや革巻きステアリングを採用。内外装で差別化がなされる。
ちなみに初代ムーヴキャンバスでは標準モデルとカスタムモデル「メイクアップ」の2種類があり、カスタムモデルのみ装備が豪華で、なおかつ2トーンカラーの設定があったが、2代目では両方とも廉価グレードから上級装備の豪華グレードを設定し、新車価格を同じにしている。
2代目ムーヴキャンバスのグレード一覧 ストライプスX、セオリーX、ストライプスG、セオリーG、ストライプスGターボ、セオリーGターボ、アイドリングストップレス車の違いなど
2代目ムーヴキャンバスのグレード展開はベーシックな「ストライプスX」と「セオリーX」、上級「ストライプスG」、「セオリーG」、ターボ搭載で最上級の「ストライプスGターボ」、「セオリーGターボ」の6種類。
全グレードに自動ブレーキのスマートアシストを標準装備する。
2023年の一部仕様変更ではコロナ禍に伴う部品供給不足に対応するためアイドリングストップレス仕様(eco IDLE レス仕様)を追加設定。
全グレードに非搭載車を設定し、それぞれ新車価格から3.3万円安くなる。
ストライプスX
2代目ムーヴキャンバス・2トーンカラー仕様のベーシックグレード。ストライプスGよりも一部装備を簡略化し、価格を抑えたグレード。
ストライプスXとストライプスGとの違い
ストライプスGと比較すると外装ではヘッドライトが非LEDタイプ、LEDフォグが非装備、ホイールキャップが非2トーンタイプになるなど、一部装備が簡略化される。
内装でもインパネのメッキ加飾や助手席シートバックポケット、スピードメーターにタコメーター、置きラクボックが無く、新機能の「ホッとカップホルダー」や「シートバックユーティリティフック」も非装備となる。
快適装備では上級グレードと比較してパワースライドドアには新機能の「ウェルカムドアロック解除」が非装備。
「D assist切替ステアリングスイッチ」や「電動パーキングブレーキ」、「オートブレーキホールド機能」も非装備となる。
ストライプスXの装備内容
エクステリアでは
- ハロゲンヘッドライト
- シルバー塗装アウタードアハンドル
- パールホワイト塗装カラード電動格納ミラー(※4WDはヒーテッドタイプ)
- 『CANBUS』アルファベットエンブレム
- ピラーブラックアウト
- 14インチスチールホイール+シルバー塗装ホイールキャップ
などを標準装備。
インテリアでは
- ウレタンステアリング
- マルチンフォメーションディスプレイ
- ホワイトインパネ
- ライトグレー色ファブリックシート
- チルトステアリング
- 1眼式スピードメーター(タコメーター無し)
などを標準装備。
快適装備は
- キーフリーシステム&プッシュエンジンスタート
- 足踏み式パーキングブレーキ
- 両側スライドドアイージークローザー
- ワンタッチターンシグナル機能付方向指示スイッチ
- 車速感応式オートパワードアロック(全ドア)
- フルオートエアコン
- 両側パワースライドドア(ワンタッチオープン機能/タッチ&ゴーロック機能付)
- ヘッドランプ点灯延長機能
などを標準装備。ベーシックグレードでも両側パワースライドドアを標準装備するのが特徴だ。
インパネに新設定でワイヤレス充電の「Qi」はセットでオプション設定。
安全装備は
- デュアルSRSエアバッグS
- RSサイドエアバッグ(運転席/助手席)
- SRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)
- セキュリティアラーム
を標準装備。「CTA(コーナリングトレースアシスト)」 は非装備。
Xグレードでもスマートアシストは標準装備し、衝突回避支援では
- 衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者[昼夜])
- 衝突警報機能(対車両・対歩行者[昼夜])
- ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)
- 車線逸脱抑制制御機能
- 車線逸脱警報機能
- 路側逸脱警報機能
- ふらつき警報
を搭載。認識支援では「先行車発進お知らせ機能」と「オートハイビーム」を搭載するが、「標識認識機能(進入禁止/最高速度/一時停止)」がセットオプションで非搭載。
- ADB(アダプティブドライビングビーム)
- サイドビューランプ(常時点灯式)
- 全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)
- レーンキープコントロール
が非搭載。フロント2個、リア4個のコーナーセンサーは標準装備で、「パノラマモニター」と「スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム)」はそれぞれ別口のセットオプション設定。
セオリーX
2代目ムーヴキャンバス・モノトーンカラー仕様のベーシックグレード。セオリーGよりも一部装備を簡略化し、価格を抑えたグレード。
同じ価格設定だが、ストライプスXと少し装備内容が異なる。
セオリーXの特徴とセオリーGとの違い
セオリーGにと比較するとヘッドライトが非LEDタイプ、LEDフォグが非装備、ホイールキャップが非2トーンタイプになるなど、一部装備が簡略化される。
セオリーではXグレードでもメッキアウターハンドルが標準装備となる。
インテリアでは助手席シートバックポケット、スピードメーターにタコメーター、置きラクボックが無く、新機能の「ホッとカップホルダー」や「シートバックユーティリティフック」が非装備となる。
ただしセオリーXではストライプスXに非装備のメッキ加飾が内装に採用となる。
快適装備では上級グレードと比較してパワースライドドアには新機能の「ウェルカムドアロック解除」が非装備。
「D assist切替ステアリングスイッチ」や「電動パーキングブレーキ」、「オートブレーキホールド機能」も非装備となる。
セオリーXの装備内容
エクステリアでは
- ハロゲンヘッドライト
- メッキアウタードアハンドル
- メッキ調ピンストライプ
- メッキリヤバンパーモール
- ボディ同色塗装カラード電動格納ミラー(※4WDはヒーテッドタイプ)
- 『CANBUS』アルファベットエンブレム
- ピラーブラックアウト
- 14シルバー塗装ホイールキャップ
などを標準装備。
インテリアでは
- ウレタンステアリング
- マルチンフォメーションディスプレイ
- ブラウンインパネ
- ネイビー色ファブリックシート
- チルトステアリング
- 1眼式スピードメーター(タコメーター無し)
- メッキインナーハンドル
- メッキエアコンレジスターノブ
- メッキボタン/メッキ加飾付きシフトノブ
などを標準装備。
快適装備は
- キーフリーシステム&プッシュエンジンスタート
- 足踏み式パーキングブレーキ
- 両側スライドドアイージークローザー
- ワンタッチターンシグナル機能付方向指示スイッチ
- 車速感応式オートパワードアロック(全ドア)
- フルオートエアコン
- 両側パワースライドドア(ワンタッチオープン機能/タッチ&ゴーロック機能付)
- ヘッドランプ点灯延長機能
などを標準装備。ベーシックグレードでも両側パワースライドドアを標準装備するのが特徴だ。
インパネに新設定でワイヤレス充電の「Qi」はセットでオプション設定。
安全装備は
- デュアルSRSエアバッグS
- RSサイドエアバッグ(運転席/助手席)
- SRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)
- セキュリティアラーム
を標準装備。「CTA(コーナリングトレースアシスト)」 は非装備。
Xグレードでもスマートアシストは標準装備し、衝突回避支援では
- 衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者[昼夜])
- 衝突警報機能(対車両・対歩行者[昼夜])
- ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)
- 車線逸脱抑制制御機能
- 車線逸脱警報機能
- 路側逸脱警報機能
- ふらつき警報
を搭載。認識支援では「先行車発進お知らせ機能」と「オートハイビーム」を搭載するが、「標識認識機能(進入禁止/最高速度/一時停止)」がセットオプションで非搭載。
- ADB(アダプティブドライビングビーム)
- サイドビューランプ(常時点灯式)
- 全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)
- レーンキープコントロール
が非搭載。フロント2個、リア4個のコーナーセンサーは標準装備で、「パノラマモニター」と「スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム)」はそれぞれ別口のセットオプション設定。
ストライプスG
2代目ムーヴキャンバス・2トーンカラー仕様の自然吸気エンジン・上級グレード。
ストライプスXよりも内外装や機能装備が豪華になる。
エクステリアではストライプスXに追加で
- LEDヘッドライト&LEDフォグランプ
- メッキアウタードアハンドル
- メッキサイドガーニッシュ
- 360°スーパーUV&IRカットガラス
(フロントクォーター/フロントドア/リヤドア/リヤクォーター/バックドアウインドゥ) - 14インチ2トーンカラー塗装ホイールキャップ(シルバー×パールホワイト)
インテリアでは
- シートパイピング付きライトグレーシート表皮
- 運転席/助手席シートヒーター
- シートバックユーティリティフック(運転席/助手席)
- シートバックポケット(助手席)
- メッキインナードアハンドル(運転席/助手席)
- メッキエアコンレジスターノブ
- メッキボタン/メッキ加飾付きシフトノブ
- メッキシフトゲートリング
- ホッとカップホルダー(前席/掘込み式)
- タコメーター付き2眼式スピードメーター
- TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ(ストライプス専用)
- 置きラクボックス(後席)
などが追加装備となる。
安全装備は
- 標識認識機能(進入禁止/最高速度/一時停止)
- ADB(アダプティブドライビングビーム)
- サイドビューランプ(常時点灯式)
が標準装備となり、Gグレードでは
- 全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)
- LKC(レーンキープコントロール)
- CTA(コーナリングトレースアシスト)
がセットオプションで選択可能となる。
快適装備はXに追加で
- ウェルカムドアロック解除
- 電動パーキングブレーキ
- オートブレーキホールド機能
- パワースライドドア ウェルカムオープン機能(左右)
- D assist切替ステアリングスイッチ
- 純正ナビ装着用アップグレードパック
〈ステアリングスイッチ(オーディオ操作用/ハンズフリー通話用)・16cmリヤスピーカー・
バックカメラ・GPSアンテナ・フルセグTVアンテナ・ドライブレコーダー用ハーネス〉
が標準装備となり、内外装や機能装備が豪華になる。
セオリーG
2代目ムーヴキャンバス・モノトーン仕様の自然吸気エンジン・上級グレード。
セオリーXよりも内外装や機能装備が豪華になる。
エクステリアではセオリーXに追加で
- LEDヘッドライト&LEDフォグランプ
- メッキサイドガーニッシュ
- 360°スーパーUV&IRカットガラス
(フロントクォーター/フロントドア/リヤドア/リヤクォーター/バックドアウインドゥ) - 14インチ2トーンカラー塗装ホイールキャップ(シルバー×グレー)
インテリアでは
- シートパイピング付きネイビーシート表皮
- 運転席/助手席シートヒーター
- シートバックユーティリティフック(運転席/助手席)
- シートバックポケット(助手席)
- メッキシフトゲートリング
- 革巻きステアリング
- 革巻きシフトノブ(メッキ加飾付き)
- ホッとカップホルダー(前席/掘込み式)
- タコメーター付き2眼式スピードメーター
- TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ(セオリー専用)
- 置きラクボックス(後席)
などが追加装備となる。
安全装備は
- 標識認識機能(進入禁止/最高速度/一時停止)
- ADB(アダプティブドライビングビーム)
- サイドビューランプ(常時点灯式)
が標準装備となり、Gグレードでは
- 全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)
- LKC(レーンキープコントロール)
- CTA(コーナリングトレースアシスト)
がセットオプションで選択可能となる。
快適装備はXに追加で
- ウェルカムドアロック解除
- 電動パーキングブレーキ
- オートブレーキホールド機能
- パワースライドドア ウェルカムオープン機能(左右)
- D assist切替ステアリングスイッチ
- 純正ナビ装着用アップグレードパック
〈ステアリングスイッチ(オーディオ操作用/ハンズフリー通話用)・16cmリヤスピーカー・
バックカメラ・GPSアンテナ・フルセグTVアンテナ・ドライブレコーダー用ハーネス〉
が標準装備となり、内外装や機能装備が豪華になる。
ストライプスGターボ
2代目ムーヴキャンバスの2トーンカラー最上級・ターボ仕様車。
ストライプスGにターボエンジンを搭載し、パワフルな走りが特徴のグレード。Gグレードよりもさらに装備が豪華になる。
ストライプスGターボはストライプスGに追加で
- 全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)
- LKC(レーンキープコントロール
- CTA(コーナリングトレースアシスト)
を標準装備する。パドルシフトは非設定。
Gターボのみトランスミッションが遊星ギア付きのD-CVTとなり、加速や静粛性、燃費性能が良くなる。
セオリーGターボ
2代目ムーヴキャンバスのモノトーンカラー最上級・ターボ仕様車。
セオリーGにターボエンジンを搭載し、パワフルな走りが特徴のグレード。Gグレードよりもさらに装備が豪華になる。
セオリーGターボはセオリーGに追加で
- 全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)
- LKC(レーンキープコントロール
- CTA(コーナリングトレースアシスト)
を標準装備する。パドルシフトは非設定。
Gターボのみトランスミッションが遊星ギア付きのD-CVTとなり、加速や静粛性、燃費性能が良くなる。
アイドリングストップレス車
2023年の一部仕様変更で追加されたグレード。
標準装備のアイドリングストップ機能をレス仕様(eco IDLE レス仕様)とし、新車価格から3.3万円安くしたグレード。
上記の全グレードに設定される。
エクステリア
フロントデザイン
出典:ダイハツ認定中古車
フロントデザイン。ムーヴキャンバスは丸っこいボディに丸みを帯びたヘッドライト、生き物の口のような可愛らしいグリルで、とても可愛らしい顔つきが特徴だ。
初代とデザインコンセプトとは同じで、ほとんど変わっていないように見えるが、各種パーツは新造形で刷新されている。
ヘッドライトは初代の楕円形から内側から外側に大きい楕円系に変更。
出典:ダイハツ認定中古車
また、ヘッドライトもより内側に移動し、ウィンカーは外側に移動。ウィンカーでもLEDを採用するなど、プロジェクター式のレンズと組み合わせて、洗練された可愛らしいアイラインとした。
なお、ベーシックなXグレードではハロゲンヘッドライト&バルブ式のウィンカーとなる。
グリルやフロントバンパーも新造形で、特にヘッドライトからバンパー下部にかけて逆台形な斜めのラインをとり、ワイド感を演出することで、初代よりもスタイリッシュ感を演出した。
フォグランプのデザインも新造形で丸形から横長のメッキガーニッシュ付きのLEDフォグを採用する(※Xグレードにはフォグは非装備)。
出典:ダイハツ認定中古車
参考までに初代のメイクアップの外観。ヘッドライトやバンパー部分のデザインが異なる。
なお、2代目ではAピラーの傾斜もより内側になり、全体的に丸みを帯びたボディラインとなっている。
ストライプスのサイド
出典:ダイハツ認定中古車
サイド。このあたりは初代のイメージのままでほぼ同じに近い。ただしホイールベースは先代よりも5mmアップし2460mmを確保。
パワースライドドアは全グレードで両側が標準装備となり、ワンタッチオープン機能/タッチ&ゴーロック機能付きとなった。
Gグレード以上ではパワースライドドアにウェルカムオープン機能が追加される。なお、ストライプスではドアミラーがホワイトパールに塗装。セオリーはボディ同色。
アウタードアハンドルはストライプスXがシルバー塗装、ストライプスG以上でメッキタイプ。
セオリーのサイド
出典:ダイハツ認定中古車
セオリーでは全グレードでメッキアウターハンドルを標準装備する。メッキサイドガーニッシュはストライプスX以外に標準装備。
2代目ムーヴキャンバスの純正ホイールキャップ、タイヤサイズ
足元は全グレードで14インチのスチールホイール+ホイールキャップだが、Xグレードはシルバー塗装のみ。ストライプスG以上でシルバー×パールホワイトの2トーン塗装。セオリーGではシルバー×グレーの2トーン塗装となる。
タイヤサイズはすべて155/65R14。
リア
出典:ダイハツ認定中古車
リア。2代目ではリアビューも新造形のデザインを採用。テールランプは似ているが新デザインで、メイクアップに採用のクリアーテールを廃止し、レッド系の通常タイプに統一。
さらに造形も初代はウィンカーとバックランプがブレーキランプの下に配置された縦長だったが、2代目ではブレーキランプ内部にウィンカーとバックランプを配置。ブレーキランプも丸形のLEDを採用することで、可愛らしいリアビューとした。
テールゲートガラスも2代目では内側に傾斜させたデザインを採用。フロントとあわせて丸みを帯びたボディラインを実現している。
出典:ダイハツ認定中古車
リアバンパーやテールゲートも新造形で、フロントバンパー同様に斜めのラインを取り入れたスタイリッシュなデザインとなっている。ナンバープレートの位置もテールゲート中央からバンパー下部に移動している。
そして2代目ではリアコーナーセンサーが全グレードに標準装備となる。
エンジン・機能装備・安全装備など
エンジン・トランスミッション・駆動方式など
出典:ダイハツ認定中古車
エンジンは3気筒KF型DOHC自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類を設定。
エンジンは型式こそ先代ムーヴキャンバスと同じだが、2代目ではマルチスパーク方式の点火プラグや、燃料噴射方式もターゲット噴射からスワール噴射に変更するなど大幅改良が施された最新型を採用。これにより効率的なガソリン燃焼を可能とし、
自然吸気エンジンの最高出力は52ps(38kW)/6900rpm、最大トルクは6.1kg・m(60N・m)/3600rpm。
ターボエンジンの最高出力は64ps(47kW)/6400rpm、最大トルクは10.2kg・m(100N・m)/3600rpmを発生。
自然吸気エンジンは初代よりもより低回転で最大トルクが出るようになり、CVTや軽量ボディと組み合わせて軽快な走りと低燃費を実現。
ターボエンジンではより低回転域で2倍に近いトルクを発生し、D-CVTとの組み合わせでパワフルかつダイレクトな加速、巡航時はより高い静粛性など高次元の走りを実現した。
トランスミッションはCVTのみで、駆動方式はFFまたは4WDの2種類。
安全装備など
安全装備は
- デュアルSRSエアバッグS
- RSサイドエアバッグ(運転席/助手席)
- SRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)
- セキュリティアラーム
を全グレードに標準装備。「CTA(コーナリングトレースアシスト)」 はGターボのみ標準装備。
スマートアシストの衝突回避支援では
- 衝突回避支援ブレーキ機能(対車両・対歩行者[昼夜])
- 衝突警報機能(対車両・対歩行者[昼夜])
- ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)
- 車線逸脱抑制制御機能
- 車線逸脱警報機能
- 路側逸脱警報機能
- ふらつき警報
を搭載。認識支援では「先行車発進お知らせ機能」と「オートハイビーム」を搭載するが、「標識認識機能(進入禁止/最高速度/一時停止)」はXグレードにオプション設定。
- ADB(アダプティブドライビングビーム)
- サイドビューランプ(常時点灯式)
はGグレード以上で標準装備となる。
- 全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)
- レーンキープコントロール
はGグレードにオプション設定。Gターボでは標準装備となる。
フロント2個、リア4個のコーナーセンサーは標準装備で、「パノラマモニター」と「スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム)」はそれぞれ別口のセットオプション設定。
特に2代目では電動パーキングブレーキを新採用し、Gグレード以上でACCが採用されるなど、機能装備が充実した。
2代目ムーヴキャンバス LA850SとLA860S型との違い、最低地上高など
2代目ムーヴキャンバスLA850SとLA860Sの違いは駆動方式。LA850Sはボンネットにエンジンを配置し前輪を駆動するFFのムーヴキャンバス。
LA860SはLA850Sをベースにビスカスカップリングを使って全輪を駆動する4WDのムーヴキャンバス。
ただし4WDに関してはジムニーやパジェロミニなどの本格軽SUVとは異なり、基本はFFで、前後の回転差が生じた時(滑った時など)に4WDとなるパッシブタイプのオンデマンド4WD方式。
パートタイム4WDのようなタイトブレーキング現象が発生せず街乗りでは扱いやすいが、その分本格的な悪路走行には向いていないのでその点は十分注意されたい。
ムーヴキャンバスの最低地上高さはFFモデルが150mm、4WDモデルが165mmと軽自動車としては平均的な高さを確保している。
インテリア
ストライプスのインパネ
出典:ダイハツ認定中古車
インパネ。2代目ではセンターメーターを廃止し、従来タイプの運転席側にスピードメーターを採用。さらにインパネ造形も手前側にテーブルのような空間を設け、使い勝手を向上させている。
ナビの位置も従来よりも高く位置に移動し、見やすくした。
ストライプスではホワイト基調のインパネを採用し、ポップなイメージとした。
セオリーのインパネ
出典:ダイハツ認定中古車
セオリーのインパネ。ストライプスとは異なりブラウンのカラーインパネでシックな雰囲気を表現。
出典:ダイハツ認定中古車
セオリーG以上で革巻きステアリングや革巻きシフトノブを採用するなど、上質感が高くなる(※ストライプスの方はGグレード以上でもウレタンステアリング)。
オプション設定の9インチスマホ連携ディスプレイオーディオは、Gグレード以上に標準装備の純正ナビ装着用アップグレードパック・ステアリングスイッチと組み合わせてステアリングから操作可能なほか、音声認識も可能としており、エアコン操作やメーター情報、電話発信準備などを音声で操作可能。
このほか通常タイプの10インチメモリーナビも設定する。
保温機能付きカップホルダー、ワイヤレス充電Qi
保温機能を搭載したインパネのカップホルダーは2代目ムーヴキャンバスの新機能で、Gグレード以上に標準装備する。コンビニやカフェのコーヒーなどを温かいままキープできるなど、女性に嬉しい装備となる。
出典:ダイハツ認定中古車
このほかインパネもお弁当が食べやすいようフラットな部分を大きく取り、オプション設定でワイヤレス充電のQiを設定するなど、スマホ世代に嬉しい機能装備を採用した。
ストライプスのスピードメーター
出典:ダイハツ認定中古車
2代目ムーヴキャンバスのスピードメーター。ストライプスGグレード以上でタコメーター付きの2眼式メーターを採用。メーターガーニッシュはストライプス専用品で、インパネカラーと合わせたものを採用。
中央部にはTFTカラータイプのマルチインフォメーションディスプレイが付く。
セオリーのスピードメーター
出典:ダイハツ認定中古車
セオリーGグレード以上のスピードメーター。セオリーでは色違いのメーターガーニッシュを採用。ブラック系の落ち着いたデザインとした。
なお、Xグレードではタコメーター無しの1眼式を採用し、専用メーターガーニッシュも非装備となる。
出典:ダイハツ認定中古車
シフトノブは先代と同じくインパネシフトを採用。エアコンは全グレードでプッシュ式のフルオートエアコンを採用する。
電動パーキングブレーキはGグレード以上に標準装備で、Gターボではオートブレーキホールドも採用される(※Xグレードでは足踏み式パーキングブレーキ)。
USB電源ソケットは全グレード標準でインパネに設けられる(1口)
ストライプスのフロントシート
出典:ダイハツ認定中古車
ストライプスのフロントシート。ライトグレー表皮を採用し、家のソファーのようなポップな印象とした。シート形状やクッションも刷新され、まるでリビングでくつろいでいるかのごとく座り心地が良くなっている。
Gグレード以上ではシートパイピング付きの上質タイプとなる。
セオリーのフロントシート
出典:ダイハツ認定中古車
ストライプスのフロントシート。こちらはネイビー表皮の採用で、落ち着いたイメージとした。Gグレード以上ではシートパイピング付きの上質タイプとなる。
ストライプスのリアシート
出典:ダイハツ認定中古車
リアシート。左右分割式でシートスライド量は240mm。ロールサンシェードやシートバックテーブルは非装備。
セオリーのリアシート+置きラクボックス
出典:ダイハツ認定中古車
Gグレード以上ではリアシート下部に収納スペース(置きラクボックス)を設置。買い物時などに重宝する。
フロントシート後ろで買い物袋の固定に便利な「シートバックユーティリティフック」はGグレード以上に標準装備。
ラゲッジスペース
出典:ダイハツ認定中古車
ラゲッジスペース。リアシートがスライドするのでラゲッジスペースの広さは調節可能。
リアシートを倒した状態
出典:ダイハツ認定中古車
リアシートを倒した状態。
まとめ
2代目ムーヴキャンバスは初代のデザインやイメージはそのままにより洗練されたエクステリア、質感や使い勝手を向上させたインテリア、自動ブレーキの強化やACC、電動パーキングブレーキ、ターボエンジンの新設定など、多方面でのアップデートが施されたフルモデルチェンジとなった。
初代の良さはそのままに、すべてにおいて改良が施されているためデザインが気に入ったのなら素直にオススメしたい1台である。
ただし新車価格は初代よりも20万円以上アップし、一番安いグレードでも149万6,000円~とかなり高額なモデルとなってしまった。その分機能装備が充実しているので価格相応の価値はあるのだが、気軽に買えない部分は少し残念である。
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