【6代目 後期型 特別仕様車】スズキ アルト 誕生30年記念車(HA24S型) | シン・軽自動車マニア

【6代目 後期型 特別仕様車】スズキ アルト 誕生30年記念車(HA24S型)

アルト

アルトはスズキのハッチバック型軽自動車。「誕生30年記念車」はアルトの誕生30週年を記念して発売された特別仕様車である。

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6代目 スズキ・アルトとは?

2004年9月にフルモデルチェンジし、6代目となったスズキ・アルト。6代目では先代のデザインから少し乖離し、角と丸みを基調としたデザインが大きな特徴だ。

6代目アルトのテーマは「自分の時間に気軽に使える親近感のわくクルマ」。軽自動車本来の特徴である経済性の高さや使い勝手などアルトとしての基本性能を追求している。

デザインは若々しさと暖かみをテーマに円と直線をテーマにした外観フォルムとした。居住スペースは直線を。フェンダ部では曲線を用いて美しく安定感のあるスタイリングとし、細部にも円と直線のモチーフを採用した。

6代目アルトでは運転のしやすさや快適な乗り心地を追求。フロントガラスの角度を立てて前方視界を見やすくし、バックドア越しの後方視界も広げてバック駐車をしやすくした。

前後のシートスライド量はそれまでの180mmから240mmに拡大。様々な体型の人でも乗りやすい着座位置を選べるようにした。

また、室内高を1230mmとし、上方向のゆとり空間を向上。前席シート着座高を25mm高くして560mm、後席は605mmとし乗降性を向上させた。

出典:カーセンサー

荷室はリアシートを倒さずともベビーカーが積める広さとし、上級グレードのXでは分割可倒式リアシートを採用。

インパネにはコンビニフックを採用し、4人分のドリンクホルダーのほか、カードケース、フロアコンソールボックス、インパネアンダートレー、フロントドアポケットなど収納スペースを確保。

プラットフォームは軽量衝撃吸収ボディの「TECT」を採用し、衝突安全性を向上。GとXではハザードランプとセキュリティアラームを採用している。

その6代目アルトは2006年11月にマイナーチェンジを行い後期型となった。後期型ではEとXグレードのフロントまわりのデザインが変更されたほか、内装面でブラウン色のシート表皮を新規採用した。

また、EとḠⅡグレードの2WD・3AT車の排ガス性能向上及び燃費性能向上を行い、「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定。かつ「平成22年度燃費基準+10%」達成し、グリーン税制適合車とした。

ボディカラーではピンクゴールドの「アンティークローズメタリック」と、アルトでは初採用となる黄緑系の「ライムグリーンメタリック」の新色2色を含めた、全9色を設定。

内外装でより魅力を高めたマイナーチェンジとなっていた。

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アルト 誕生30年記念車とは?特別装備や違いなど

初登場の1979年5月から数えて30年目となった2009年5月。その30周年を記念して発売された特別仕様が「アルト誕生30年記念車」である。

出典:カーセンサー

30周年記仕様では最廉価グレードのEグレードをベースにエクステリアではドアサッシュとAピラーを黒色装飾。ボディカラーには特別設定の紺色(ノクターンブルーパール)をはじめとする5色を設定。

快適装備としてはキーレスエントリーとパワードアロック、セキュリティアラームを標準装備とし、お買い得とした特別仕様車となっいた。

エクステリア

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出典:ホンダ認定中古車

フロントデザイン。特に変更はなくベースモデルと同じだ。

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出典:ホンダ認定中古車

サイドから。30周年記念仕様としてドアサッシュやAピーラーがブラック化され若干スタイリッシュになっている。さらに特別仕様としてEグレードでは省略されていた電波式キーレスエントリーを標準化、パワードアロックも標準化しカットされていた便利装備を標準装備とした。

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出典:ホンダ認定中古車

リア。こちらも特に変更はない。右下アルトのエンブレム下に30周年記念を示すシールが付いている。

エンジン・機能装備・安全装備など

エンジンは3気筒の自然吸気のみ。

最高出力は54ps(40kW)/6500rpm、最大トルクは6.2kg・m(61N・m)/4000rpm。

駆動方式はFFまたは4WDでトランスミッションは3ATまたは5MTの2種類。ATに関しては3ATとかなり簡素な仕様。

安全装備は運転側&助手席エアバッグを標準装備するが、ABSは非装備。

インテリア

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出典:カーセンサー

インパネ。このあたりは変更はない。特別仕様としては電波式キーレスエントリーを標準化、パワードアロックも標準化し安さゆえにカットされていた便利装備を標準装備している。

5MTのシフトノブ。

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スピードメーター。このありもベースモデルと共通。

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出典:カーセンサー

フロントシートはセパレートタイプ。後期型がベースのためシート表皮はブラウン色となる。

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出典:カーセンサー

リアシート。足元は広いがシートが長時間の乗用にはキツイシートだ。Eグレードがベースのため左右一体式のリアシートとなる。

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出典:カーセンサー

ラゲッジルーム。

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出典:カーセンサー

リアシートを倒した状態。

まとめ

6代目アルトの30周年記念モデルは最廉価グレードをベースにキーレスエントリーや集中ドアロック、セキュリティアラームなどの便利装備やドアサッシュやAピラーのブラック塗装など見た目を若干良くした特別仕様車である。この追加装備で価格はベースより約1万円アップの71万4千円とかなりのお買い得車であった。

誕生30週年を記念するモデルとしてバーゲンプライス的な価格設定となった。その変更点はかなり簡素なものでアルトという「安くて街乗りに十分な足車」というキャラクターをベースにした少変更となっていたものの、一番安いグレードを求める層には嬉しい特別仕様車であった。

中古モデルとしてみてもこの安さは魅力的で、デザイン的にも次の7代目8代目がかなり個性的なので旧来のオーソドックスな感じが好みの人にとっては6代目が選択肢となりうる。

そして安い最廉価グレードだけだとキーレスさえない場合もあることから、この特別仕様車のようにこれが標準化されているというのは少しうれしい仕様なのだ。

お買い得な足車としてノーマルではなくこのような特別仕様を選んでみるのも面白い。

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