ワゴンRはスズキのワゴン型軽自動車。スティングレーはそのスポーティーモデルで、「J STYLE」は5代目MH44S系(スティングレーとしては3代目)に設定された特別仕様車である。
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3代目 ワゴンRスティングレーとは?
2012年9月にフルモデルチェンジした5代目ワゴンR。
メカニズムではそれまでのK6A型に変るR06A型エンジンを新規に採用。
軽自動車としては初となる低燃費技術の
- エネチャージ
- 新アイドリングストップシステム
- エコクール
を全グレードに採用。ハイテン鋼などで徹底的に軽量化(先代比-70kg)したことで自然吸気エンジンのFFモデルでは28.8km/L(JC0モード)、ターボ仕様のFFモデルでも26.8km/L(JC08モード)を実現するなど燃費が飛躍的にアップした。
パッケージングは室内長2,165mm。前後乗員間距離は1,000mmを確保しAZワゴン時代よりもさらに拡大。最小回転半径も4.4mで取り回しの良さを両立。
先代からRRに代わるスポーティーモデルとして登場した「スティングレー」は、ノーマルモデルと同時デビュー。スティングレーとしては3代目となり、初代や2代目から続く直線基調のヘッドライトやグリルを継承。
一方で3代目ではボディ形状にあわせてエッジを効かせた顔つきとなり、ノーマルモデル以上に洗練された雰囲気が強くなった。
スティングレーでは
- 水平基調の専用ヘッドライト&グリルエ
- アロバンパー
- サイドアンダースポイラー
- ルーフエンドスポイラー
- 専用アルミホイール
なでスポーティな外装とし、インテリアでもブラック内装や革巻きステアリング等を用いて上質感を高めたカスタムモデル。標準ワゴンRには非設定のターボエンジン仕様も設定し、走行性能も高めている。
ワゴンRスティングレー(MH34S)Jスタイルとは?特徴と違い
その3代目スティングレーに日本の和をテーマにした鮮やかなゴールド装飾を内外装に取り入れた特別仕様車が2014年12月に追加された。それがこの「J STYLE」というグレードである。
出典:スズキ認定中古車
エクステリアでは
- 専用ゴールドメッキフロントグリル
- LEDイルミネーション
- リモート格納ミラー(ゴールドLEDターンランプ付きドアミラー)
- 15インチアルミホイール
- ボンネットとサイドに専用デカール
- ゴールドアウタードアハンドル
- ゴールメッキバックドアガーニッシュ
- LEDフォグランプ
- J STYLEエンブレム
- フロントガラスにプレミアムUV&IRカットガラス
を。
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インテリアでは
- ゴールド仕様オーディオガーニッシュ
- ゴールド仕様エアコンルーバーリング
- ゴールド仕様インパネオーナメント
- ゴールド仕様ドアトリムオーナメント
- ゴールド仕様スピーカーガーニッシュ
- ゴールド仕様ドアアームレスト
- ゴールド仕様ステアリングガーニッシュステアリングスイッチ
- ゴールド仕様メーターリング
- 専用ファブリックシート表皮
- 専用フロアマット
- 専用携帯リモコンカバー
を
快適装備としては「運転席&助手席シートヒーター」を標準装備。「バックアイカメラ」をメーカーオプション設定とし、内外装でゴールドをあしらいJapanスタイル的なテーマで特別感を演出していた。
なお、同時期にはスーパーハイトワゴンのスペーシアカスタムにもJスタイルを設定。こちらもゴールド加飾により特別感を演出していた。
エクステリア
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フロントデザイン。ベースとなったのは自然吸気のXグレード。これにJ STYLE専用品としてゴールドメッキフロントグリルを装着。ボンネットには他のJ STYLEと共通でゴールドのデカールが付く。
バンパー下部にはLEDイルミネーションも標準で備わりゴールド装飾と相まってノーマルよりも若干華やかになっている。なお、フォグランプはLEDタイプだ。
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サイドから。ボディ下部にはゴールのデカールが付いてボンネットと同じようなアクセントとなっている。アウタードアハンドルやLEDサイドターンランプカバーもゴールドカラーに。アルミホイールも15インチの専用品で、フェンダー部分には専用の「J STYLE」エンブレムが付く。
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足元は15インチアルミホイール。タイヤサイズは165/55R15。
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リア。バックドアには専用のゴールドメッキバックドアガーニッシュを装着。こちらもさりげなく華やかな外観となっている。
エンジン・機能装備・安全装備など
メカニズムはベースのXグレードとほぼ同じでエンジンは3気筒の自然吸気のみ。
自然吸気エンジンは最高出力52ps(38kW)/6000rpm、最大トルク6.4kg・m(63N・m)/4000rpm。スズキの特別仕様車の例にならってターボモデルは無い。
トランスミッションはCVTのみで駆動方式はFFまたは4WD。燃費に関わる装備としてマイルドハイブリッドのS-エネチャージ、アイドリングストップシステムを搭載。
自動ブレーキとしてはデビュー当初は設定がなかったが2013年7月マイナーチェンジ(2型)でレーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)や誤発進抑制機能、エマージェンシーストップシグナル、ESPをCVT車全機種にメーカーオプションで設定した。
ただしこの時点ではステレオカメラ式ではなく、赤外線を使った自動ブレーキだったため作動領域が最大約30km/hまでとライトな感じの自動ブレーキであった。
インテリア
インパネ。エクステリアと同じようにインテリアもゴールド仕様に。ドアアームレスト、メーターリングがゴールドカラーとなる。
ステアリングもJスタイル仕様としてゴールドのステアリングガーニッシュ入り本革巻ステアリングホイールとなる。ステアリングスイッチもゴールド化されている。エアコンはオートエアコン。
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フロントシートはベンチシートタイプ。J STYLE専用のファブリックシート表皮が備わる。フロアマットも専用品だ。さらにFFモデルでは設定がなかった運転席と助手席のヒートシーターがFF、4WDにかかわらず標準で備わる。
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リアシート。
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ラゲッジルーム。
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リアシートを倒した状態。
まとめ
ワゴンRスティングレーのJ STYLEはゴールドを使った華やかに外装にSエネチャージによる最新のメカニズムが特徴の軽自動車である。
ターボモデルは無いもののSエネチャージにより燃費がこの手のワゴン型では4WDでも驚異的な30.2km/リットル(2WDでは32.4km/リットル)をマークしており、燃費重視のユーザーには嬉しい仕様だ。
その低燃費をベースにノーマルとはちょっと異なる外観が与えらているので燃費良し、見た目良しといった軽自動車である。
特に燃費に関しては10年以上前の旧規格、新規格初期付近から乗り換えるとそれを実感しやすい。現行モデルではないが、この年式の軽自動車にしてはかなりデキが良く中古車としてオススメのモデル。
中古市場ではMH34S型の中では希少なグレードとなっている。まだまだ高年者なため価格は若干高めだが、燃費や安全装備はそれ以前の比べると格段に良くなっているのでその点は魅力的である。
なお、現在ではJスタイルは販売されていないので探す場合は中古のみとなる。
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