【4代目(6代目) 特別仕様】スズキ ワゴンRスティングレー 25周年記念車 ハイブリッドXリミテッド (MH55S型) | シン・軽自動車マニア

【4代目(6代目) 特別仕様】スズキ ワゴンRスティングレー 25周年記念車 ハイブリッドXリミテッド (MH55S型)

ワゴンRスティングレー

ワゴンRはスズキのワゴン型軽自動車。本稿では6代目ワゴンR(MH55S型)に設定されたカスタムモデルのスティングレーに設定された特別仕様車、「ハイブリッド Xリミテッド」を扱う。

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出典:スズキ認定中古車

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6代目 スズキ・ワゴンRとは?

2017年2月にフルモデルチェンジし、6代目となったスズキ・ワゴンR。

6代目の大きな特徴は大幅に変更されたデザインとマイルドハイブリッド(旧称:S-エネチャージ)の進化、デュアルカメラブレーキサポートに変る「デュアルセンサーブレーキサポート」や、「ヘッドアップディスプレイ」の軽初採用、さらに広くなった室内空間や利便性能の向上などがあげられる。

まずデザイン面ではそれまでの4代目5代目にかけてのワゴンRのイメージを大幅刷新。デザインには初代ワゴンRのモチーフを取り入れかつそれまでのノーマルとカスタムモデルの2本構成からノーマルを1種類、カスタムを2種類の合計3種類の顔つきの異なるモデルを設定した。

これはワゴンR史上では初の試みで、先行するスペーシアシリーズ(スペーシアスペーシアカスタムスペーシアカスタムZ)に続く2例目の3モデル構成となった。

インテリアでもワゴンRでは初となるセンターメーターを採用。インパネデザインも水平基調をベースに横長のインパネカラーパネルにより開放的な視界と室内空間を演出している。

先代までの「S-エネチャージ」は6代目で一般的な「マイルドハイブリッド」に名称変更。システムもISG(モーター機能付き発電機)を高出力化し、リチウムイオン電池も大容量化。

これによりモーターによるクリープ走行(アイドリングストップ後の発進時に最長10秒間)、発進から時速100kmまでのモーターアシストなどが可能となり、ハイブリッド機能の強化とさらなる低燃費(33.4km/L(JC08モード))を実現した。

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またボディも軽量化と高剛性を両立した新プラットフォーム「ハーテクト」を採用。足回りやボディ、プラットフォームの軽量化により先代比20kgの軽量化を実現。

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安全技術としてはそれまでの2台のカメラを用いた「デュアルカメラブレーキサポート」から、単眼カメラと赤外線レーザーセンサーを組み合わせた「デュアルセンサーブレーキサポート」に変更。

先代のデュアルカメラブレーキサポートでは非搭載だったハイビームアシスト機能を新たに盛り込み、従来どおりの誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能を搭載している。さらに軽自動車としては初の「ヘッドアップディスプレイ」を新採用。走行中の視線移動を少なく、安全運転に配慮した。

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室内空間は6代目で新プラットフォーム「ハーテクト」の採用により完全新設計。室内長は歴代最長の2450mmを実現(先代比で約300mmアップ)し、広々とした室内空間した。

また、リアコンビネーションランプを初代と同じバンパー下部に移動したことでラゲッジルームの開口部を100mm拡大。3代目エブリイワゴンのように商用車のような使い勝手を実現した。

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25周年記念車 ワゴンRスティングレー ハイブリッドXリミテッドとは?特別装備やノーマルとの違いなど

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その6代目ワゴンRに2018年9月。初代ワゴンRの発売から25年が経過したことを記念する特別仕様車が3種類設定された。

そのうちのカスタムモデル、スティングレー ハイブリッドXに設定されたのが本稿で扱う「ハイブリッドXリミテッド」である。

ワゴンRは過去にも似たような生誕を記念するモデルが登場しているが、今回は前回の先代モデル(5代目前期型ベースの)20周年記念モデルから約5年ぶりの登場となった。

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ハイブリッドXリミテッドでは特別装備として外装にはメッキ&ダークグレーのフロントグリル、メッキバックドアガーニッシュ、15インチアルミホイール、25周年記念エンブレムを。

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内装ではマットブラックパール&シルバーの専用色インパネカラーパネル、専用ファブリックシート表皮、専用ドアトリムクロス、専用シルバーステッチの本革巻ステアリングホイール。

安全装備としてフロントシートSRSサイドエアバッグとSRSカーテンエアバッグを与え特別感を高めたモデルとなっている。

エクステリア

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出典:スズキ認定中古車

フロントデザイン。ハイブリッドXリミテッドでは特別装備として専用のメッキグリルが与えられた。

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出典:スズキ認定中古車

ベースモデルでは光沢のあるブラックカラーとメッキラインを組み合わせたものだったが、リミテッド仕様としてブラックカラー部分をダークグレーに変更。ベースモデルとは異なる印象となっている。

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出典:スズキ認定中古車

ヘッドライトユニットまわりはベースモデルと同じで下部がプロジェクター式のLEDヘッドランプ(ハイロー切り替え式)、真ん中がウィンカー。上部がポジションランプ(LED)となる。

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出典:スズキ認定中古車

サイド。スティングレーでは全グレードでキーレスプッシュスタートシステム(エンジンスイッチ、携帯リモコン、リクエストスイッチ(フロントドア&バックドア))が標準装備となる。

このほか全面UVカット機能付ガラス、フロントドアはプレミアムUV&IRカットガラス、フロントガラスはIRカット機能付きとなる。ボディカラーは他のリミテッドと共通で新設定された新色「ノクターンブルーパール」を含む全6色を設定。

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リミテッド仕様としてベースモデルの14インチから15インチに変更。さらにアルミホイールのデザインが切削加工されたスタイリッシュなものに変更となる。

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出典:スズキ認定中古車

リア。リミテッド仕様としてメッキバックドアガーニッシュが特別装備となる。

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さらにリミテッド仕様として25周年記念を示す専用エンブレム「25th ANNIVERSARY」もバックドア右下のスティングレーエンブレム下につく。

エンジン・機能装備・安全装備など

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出典:スズキ認定中古車

エンジンはR06A型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンのみ。最高出力は52ps(38kW)/6500rpm、最大トルクは6.1kg・m(60N・m)/4000rpm。これにマイルドハイブリッド仕様としてISG(モーター機能付発電機)と専用リチウムイオンバッテリーがプラスされる。

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モーターの最高出力は2.3kW、最大トルク50N・m。トランスミッションは副変速機内蔵のCVTのみで、駆動方式はFFまたは4WDとなる。

安全装備としてはエマージェンシーストップシグナルとEBD付4輪ABS+ブレーキアシスト、横滑り防止装置のESP(車両走行安定補助システム)を全グレードで標準装備。

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自動ブレーキ関連では標準モデルと同じく(セーフティパッケージ)で「デュアルセンサーブレーキサポート」を標準装備。フロントガラスに設置した2つのセンサーで前方の歩行者や自動車を感知。

近距離や夜間の検知に強いレーザーレーダーと歩行者認識が可能な単眼カメラの組み合わせでコンパクトなシステムとした。また、先代には無かったハイビームアシストも新たに追加されより魅力的なシステムとなっている。

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デュアルセンサーブレーキサポートでは前方衝突警報機能、前方衝突軽減ブレーキアシスト機能、自動ブレーキ機能により衝突軽減をアシストするほか、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車お知らせ機能、ハイビームアシスト機能が備わる。

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さらに軽自動車としては初となるヘッドアップディスプレイを標準装備。ステアリングの前方にスピードメーターとは別の専用ディスプレイを設けてそこに車速や前方衝突警報/自動ブレーキ作動状況、車線逸脱警報、シフトポジション、凍結警告などを表示することでドライバーの視線移動を少なくし安全運転に配慮した。

ちなみに全方位モニター用カメラパッケージはオプション設定。

インテリア

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出典:スズキ認定中古車

インパネ。リミテッド仕様としてマットブラックパール&シルバーの専用インパネを採用。特別感を与えている。

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出典:スズキ認定中古車

ステアリングもリミテッド仕様となりシルバースティッチが施された本革巻ステアリングホイールとなる。スピードメーター等はベースモデルと同じ。

このほかリミテッド仕様として最上級のターボグレードに標準装備となっていたフロントシートSRSサイドエアバッグとSRSカーテンエアバッグが特別装備となる。

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出典:スズキ認定中古車

フロントシートはベンチシートタイプ。リミテッド仕様として専用ファブリックシート表皮となり、ドアトリムクロスも専用品となる。

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出典:スズキ認定中古車

リアシート。スライド機構付き。

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出典:スズキ認定中古車

ラゲッジルーム。

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出典:スズキ認定中古車

リアシートを倒した状態。

まとめ

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ワゴンRスティングレーに設定された25周年記念特別仕様車のハイブリッドXリミテッドは、自然吸気エンジンのハイブリッドXをベースに専用グリルやメッキバックドアガーニッシュ、専用エンブレムにインチアップの切削アルミホイール。専用インパネや本革巻ステアリングホイールに専用シートなどを与えて特別感を高めたモデルである。

ターボモデルが非設定なのは少し物足りない感じもするがハイブリッド機構により街乗りでは十分な動力性能を有しているため高速道路や郊外がメインでない限りその点は問題ないだろう。

過去にも周年記念モデルでは専用品が与えられ他グレードと差別化がなされていたが、今回の25周年記念モデルでもそれを踏襲し特別感の高い1台となっている。

ターボが不要で予算に都合が付くのであれば検討の価値がある1台である。

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