【初代・後期型 特別仕様】スバル プレオプラス ブラックエディション(LA300F/LA310F型) | シン・軽自動車マニア

【初代・後期型 特別仕様】スバル プレオプラス ブラックエディション(LA300F/LA310F型)

プレオプラス(プレオ+)

プレオプラスはスバルのハッチバック型軽乗用車。ダイハツ・ミライースのOEMモデルである。本稿では後期型のモデル終盤に追加された特別仕様車の「ブラックエディション」を扱う。

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概要

2012年12月登場のスバル・プレオプラス。ベースとなった「ミライース」の登場から遅れること1年3ヶ月後にスバルへOEM供給された。

プラスでない無印プレオは、初代が1998年の新規格と同時デビューしたトールワゴンに相当する車種だったが、2代目のプレオは2010年4月にダイハツ・ミラのOEM車種として登場。

プレオプラスはその派生モデルとして優れた低燃費と低価格を売りにする「第3のエコカー」としてOEM供給された。ちょうどベースとなった「ミラ」とその派生モデルである「ミライース」の関係とまったく同じで、ネーミングセンス的にもわかりやすいOEMモデルである。

その一方でスバル専用のデフォルメは特になく、エンブレムが六連星に変わっている程度のモデルでもある。

プレオプラスはミライース同様に既存の技術を徹底的に磨き上げ、低燃費と低価格を両立させたモデルである。

その低燃費技術は車体の軽量化にはじまり回生ブレーキ、アイドリングストップ、高圧縮化エンジンの採用、ボディ形状による空力抵抗の低減など持っていた技術を1台にそそぎこむことで当時の軽自動車としては驚異的な32.0km/lを実現。

それでいて一番安いグレードの新車価格はおよそ80万円からと低燃費でありながらハイブリッドや電気自動車よりもはるかに安い価格設定が魅力的であった。

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後期型プレオプラスの改良点と前期との違い

プレオプラスは2013年8月のマイナーチェンジでフロントデザイン等の変更を行い後期型となった。

後期型ではグリルが大型化され、かつ開口部を大きくしたバンパーにより存在感とスタイリッシュ感がアップ。ベーシックでありながらより万人受けしやすい顔つきへと変更された。

また、外装には空力のよいボディデザインやタイヤディフレクターを組み合わせた「エアロコーナー」を採用したほか。FFモデルでは10mmダウンのローダウンサスペンションを新たに採用。一方で4WDモデルでは代わりにリアのディファレンシャルギアをを改良している。

この他イーステクノロジーをさらに進化させ、エンジンやCVTの改良や最適化を図ることでFFモデルでは燃費が33.4km/Lへと向上。アイドリングストップもタイミングを時速11km以下にはやめ、エコ発電制御もオルタネーターを発電効率のよいタイプへ変更し燃費を大幅向上させた。

安全装備としては「スマートアシスト」を一部グレードで採用するなど外観に加え燃費向上と安全機能がアップしたマイナーチェンジとなっている。

初代プレオプラス特別仕様車 ブラックエディションの特徴と違い

そのプレオプラスに2015年4月、設定された特別仕様車がこの「ブラックエディション」である。

ブラックエディションは同時期に設定されたダイハツ・ミライースの「リミテッド SA」に相当するモデルで、外装にはダークメッキフロントグリル、専用14インチアルミホイール、専用ボディカラーの「フェスタイエロー」を設定。

内装ではブラックシートやピアノブラック調のオーディオパネルを採用。メーカーオプションにに「2トーンカラー」パックとしてカーボン調ブラックルーフ、メッキドアハンドル、ブラックカラードアミラー、ピラーブラックアウトを設定し、ノーマルよりもスタイリッシュかつ落ち着いた内装に仕上げた特別仕様車となっている。

エクステリア(外装)

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フロントデザイン。ベースは「L/LA スマートアシスト」グレードで、これにブラックエディションでは専用のダークメッキフロントグリルを標準装備。

この手の軽自動車ではメッキグリルなど上級パーツは装備されないことが多いので、見た目に精悍さがプラスされた。さらにただのメッキグリルではなく、ダークメッキな部分もポイントで、ブラックエディションという名前にふさわしくダークなスタイリッシュさを兼ね備えている。

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ルーフ部分は「2トーンカラー」のオプションを選択するとカーボン調ブラックルーフ(成型PVCルーフラッピング)に変更される。

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サイドから。ブラックエディションでは専用の14インチアルミホイールを標準装備。この他「2トーンカラー」オプション選択時、ドアハンドルがメッキタイプに。ピラーはブラックアウト。ドアミラーもブラックカラーに変更される。

ボディカラーはブラックエディション専用色として「フェスタイエロー」を設定。2トーンカラー以外にモノトーンカラーとしても選択可能だった。

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リア。このあたりは特に変更点はない。

エンジン・機能装備・自動ブレーキなど

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エンジンは KF型3気筒DOHC・NAエンジンのみの設定。最高出力は49ps(36kW)/6800rpm、最大トルクは5.8kg・m(57N・m)/5200rpm。

2013年8月のマイナーチェンジでダイハツ同様に進化した「e:Sテクノロジー」が適用され、CVTサーモコントローラー、気筒別燃焼制御、EGRクーラーなどで燃費性能がアップ。

さらに2014年7月のマイナーチェンジではエンジンの高圧縮化などでさらに燃費が向上。デビュー当初、FFモデルで30.0km/lだったものが、35.2km/lまでアップしている。

トランスミッションはCVTのみで、駆動方式はFFまたは4WDとなる。

安全装備としては2013年8月のマイナーチェンジでダイハツおなじみのスマートアシストを搭載したグレードが追加。加えてエマージェンシーストップシグナルも全グレードで標準採用した。このほか、横滑り防止装置のVDCもリミテッドでは標準装備される。

インテリア(内装)

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インパネ。ブラックエディション仕様としてオーディオパネルのカラーがピアノブラック調に変更されている。ステアリングはウレタンステアリング。

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シフトノブとエアコンパネル。エアコンはマニュアル式エアコンを採用。

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スピードメーターはノーマルと同じ。

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フロントシートはベンチシートタイプ。ブラックエディション仕様としてブラックシート(フロント上級シート表皮)を採用。もともとは「ブラックインテリアパック」としてオプション設定されていたのもだが、これを標準採用とした。

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リアシート。スライド機構は付かないが、足元は広め。

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ラゲッジルーム。リアシートは一体可倒式。

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リアシートを倒した状態。実用性はかなり高い。

初代プレオプラス ブラックエディションのまとめ

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プレオプラスのブラックエディションは、外装にダークメッキフロントグリル、専用アルミホイール。内装ではブラックシートの採用など、内外装でスタイリッシュに仕立てた特別仕様車である。

基本的にはダイハツ版のリミテッド SAと同じなのだが、エンブレム効果によりダイハツとは若干違う雰囲気があるため、街中で被りやすいミライースよりもあえてスバル版の「プレオプラス」の特別仕様車、「ブラックエディション」を選んでみるのも面白いだろう。

プレオプラスという車そのものはステラなど比べるとベーシック感が強く、年齢層を問わず気軽に乗れる街乗りグルマという印象が強い。ベーシックな車だけに内外装が簡略化されがちなのだが、このブラックエディションではできるだけ価格上昇を抑えてちょっとだけ上品に仕上げてある。

新車価格でもダイハツ版と同じくベース(LスマートアシストグレードまたはLAスマートアシストグレード)よりも4万円ほどやすくなりながらオプションとスマートアシストが付くというバリュー価格で、かなり良心的なモデルだった。

なお、ミライースはトヨタにも「ピクシスエポック」としてOEM供給されているが、トヨタ版にはこの特別仕様車が無いため、そういった点でも魅力的なポイントのひとつかもしれない。

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