【初代・後期型】スバル プレオプラス(プレオ+) (LA300F/LA310F型) | シン・軽自動車マニア

【初代・後期型】スバル プレオプラス(プレオ+) (LA300F/LA310F型)

プレオプラス(プレオ+)

プレオプラスはスバルのハッチバック型軽乗用車。ダイハツ・ミライースのOOEMモデルである。本稿では初代LA300FおよびLA310F型の2013年8月マイナーチェンジ~を後期型と定義し、これを扱う。

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出典:スバル認定中古車

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スバル 初代・プレオプラスとは?

2012年12月に登場したプレオプラス。車自体はダイハツのミライースのOEMモデルで、ベースと同じく低燃費がウリの第3のエコカーである。

ベースのミライースは2011年9月のデビューで、遅れること1年3ヶ月後のことだった。

もともとベーシックなプレオは2010年からダイハツのOEMにより2代目が販売されいていが、そのエコモデルとして追加されたのプレオプラスとなる。

ミラ&ミライースとの関係と同じように、プレオ&プレオプラスという風にプレオの派生車であることをイメージさせるようなネーミングが付いている。プレオプラスはミライースと同じく、低燃費と低価格を両立させた軽乗用車の本質を追求したようなモデルである。

プレオプラスの低燃費技術は車体の軽量化にはじまり回生ブレーキ、アイドリングストップ、高圧縮化エンジンの採用、ボディ形状による空力抵抗の低減など持っていた技術を1台にそそぎこむことで当時の軽自動車としては驚異的な33.4km/lを実現。

それでいて一番安いグレードの新車価格はおよそ80万円からと低燃費でありながらハイブリッドや電気自動車よりもはるかに安い価格設定が魅力的であった。

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初代・後期型プレオプラスとは?改良点と前期との違い

そのプレオプラスは2013年8月のマイナーチェンジでフロントデザイン等の変更を行い後期型となった。

後期型ではグリルが大型化され、かつ開口部を大きくしたバンパーにより存在感とスタイリッシュ感がアップ。ベーシックでありながらより万人受けしやすい顔つきへと変更された。

また、外装には空力のよいボディデザインやタイヤディフレクターを組み合わせた「エアロコーナー」を採用したほか。FFモデルでは10mmダウンのローダウンサスペンションを新たに採用。一方で4WDモデルでは代わりにリアのディファレンシャルギアをを改良している。

この他イーステクノロジーをさらに進化させ、エンジンやCVTの改良や最適化を図ることでFFモデルでは燃費が33.4km/Lへと向上。アイドリングストップもタイミングを時速11km以下にはやめ、エコ発電制御もオルタネーターを発電効率のよいタイプへ変更し燃費を大幅向上させた。

安全装備としては「スマートアシスト」を一部グレードで採用するなど外観に加え燃費向上と安全機能がアップしたマイナーチェンジとなっている。

初代・後期プレオプラスのグレード一覧 E、F、F A、L、L A、G、G A、スマートアシストの違いなど

初代後期プレオプラスのグレード展開は廉価・ビジネス仕様「E」、エントリー「F」・「F A」、上級「L」・「L A」、最上級「G」・「G A」。

4WDモデルではEグレードを除いてそれぞれのグレードにAwdの頭文字「A」が追加される

Eグレード以外ではスマートアシストを搭載したグレードが設定され、それぞれ「F スマートアシスト」、「F A スマートアシスト」、「L スマートアシスト」、「L Aスマートアシスト」、「G スマートアシスト」、「G A スマートアシスト」となる。

特別仕様車には「ブラックエディション」が設定されていた。

E

「E」グレードは廉価グレードで装備を簡略化し、価格を抑えたグレード。ミライース「E」グレードのOEM。

軽バンのような貧素な外観が特徴で、いわゆるベースグレード的な位置づけ。

出典:沖縄ダイハツ

エクステリアは

  • 樹脂タイプの手動ミラー
  • 非塗装のアウタードアハンドル
  • スチールホイール
  • プライバシーガラス
  • キーレスエントリー

が非装備。オーディオレス仕様でボディカラーもホワイト1色のみ

それでもパワーステアリング、運転席&助手席エアバッグ、EBD付きABS、マニュアル式エアコン、パワーウィンドウは標準装備のため、最低限の装備はひととおりついている。

※DグレードはFFモデルのみの設定で4WDは非設定。

2代目モデルでは廃止となり、プレオプラスには非設定となった。

F/F スマートアシスト

「F」、「F スマートアシスト」は初代プレオプラスのエントリーグレード。ミライースの「L」グレードのOEM。

Eグレードよりも外観の見た目が良くなり、快適装備も増える。

エクステリアではボディ同色ミラーにボディ同色カラーアウタードアハンドル、ホイールキャップを標準装備。ボディカラーは10色を設定。

快適装備ではDグレードに追加でキーレスエントリー、CD・AM/FMラジオ+フロント2スピーカー、集中パワードアロック、セキュリティーアラーム、メッキオーナメント付きウレタンステアリングなどが標準装備となる(※ただしエアコンはDグレードと同じくマニュアル式エアコン)。

特に白以外のボディカラーが選べるのが特徴だつた。

「F スマートアシスト」グレードは後期モデル追加された自動ブレーキのスマートアシストアシスト搭載モデルである。

F A/F A スマートアシスト

「F A」グレードと「F A スマートアシスト」は上記Fグレードの4WD仕様版。ミライース「Lf」と「Lf SA」のOEMモデル。

基本的にはFグレードと同じだが外観ではドアミラーが非塗装の樹脂タイプに変更。アウタードアハンドルはブラック塗装仕様。

出典:ダイハツ認定中古車

快適装備では寒冷地仕様が標準装備。ただし、CD・AM/FMラジオはオプション設定となる。

F A スマートアシストグレードは後期モデル追加された自動ブレーキのスマートアシストアシスト搭載モデルである。

L /L スマートアシスト

「L」、「L スマートアシスト」グレードはプレオプラスの上級グレード。ミライース「X」と「X SA」のOEM。

出典:ダイハツ認定中古車

Fグレードに対してメッキグリルとドアミラーが電動格納式ドアミラーが標準装備となり、リアガラスやリアゲートガラスがプライバシーガラス仕様で、アルミホイールを標準装備。

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出典:沖縄ダイハツ

インテリアではインパネカラーが上級の2トーンインパネとなり、リアシートがヘッドレスト付きに変更。

メッキインナーハンドル、自発光式メーター、メッキエアコンレジスターノブ、メッキパーキングブレーキボタン、メッキプレート付きシフトノブが標準装備となり、内装が豪華になる。

さらにオプションでブラック内装の「ブラックインテリア」もXグレードから選択可能だった。

「L スマートアシスト」グレードは後期モデル追加された自動ブレーキのスマートアシストアシスト搭載モデルである。

L A/L A スマートアシスト

「L A」と「L Aスマートアシスト」は上記Lグレードの4WD版。ミライース「Xf」と「Xf SA」グレードのOEM。

出典:ダイハツ認定中古車

基本的にLグレードと同じだが、Lグレードになかった「電動格納式ヒーテッドドアミラー」が標準装備となる。ただしアルミホイールは標準装備とならず、コストダウンされホイールキャップ仕様。

「L Aスマートアシスト」は後期モデル追加された自動ブレーキのスマートアシストアシスト搭載モデル。

G スマートアシスト/G A スマートアシスト

「G スマートアシスト」、「G A スマートアシスト」グレードはミライースの最上級グレード。ミライース「G SA」と「Gf SA」のOEM。

Lグレードに対し便利装備のキーフリー連動・カラードオート格納式ドアミラーを標準装備。さらにドアミラーにはLEDターンランプが付く。

インテリアでは本革巻きステアリングに運転席シートリフター、フルオートエアコン、キーフリーシステム、プッシュスタートボタン、シルバーセンタークラスターも標準装備となり、最も豪華な仕様となる。

「G スマートアシスト」、「G A スマートアシスト」グレードは後期モデル追加された自動ブレーキのスマートアシストアシスト搭載モデル。

特別仕様車 ブラックエディション

2015年4月設定の特別仕様車。ミライース「リミテッド SA」のOEMグレード。

外装にはダークメッキフロントグリル、専用14インチアルミホイール、専用ボディカラーの「フェスタイエロー」を設定。

内装ではブラックシートやピアノブラック調のオーディオパネルを採用。

メーカーオプションにに「2トーンカラー」パックとしてカーボン調ブラックルーフ、メッキドアハンドル、ブラックカラードアミラー、ピラーブラックアウトを設定し、ノーマルよりもスタイリッシュかつ落ち着いた内装に仕上げた特別仕様車。

【初代・後期型 特別仕様】スバル プレオプラス ブラックエディション(LA300F/LA310F型)

エクステリア(外装)

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出典:スバル認定中古車

フロント。前期型ではグリルとバンパーの開口部は小さめだったが、後期ではこれを大型化。存在感に加えスタイリッシュ感をアップさせた。加えてバンパーも空力形状を意識した新形状(エアロコーナー)とし、フォグランプまわりと開口部をつなげることで全体的にワイドなイメージを与えている。

なお、低価格なDやベーシックなL系グレードでは写真のようにボディカラーと同じグリル。上級グレード(L系とG系)では後期型ではじめてメッキグリルが標準装備となる。ちなみに、ミライースとの相違点はエンブレムのみ。

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出典:スバル認定中古車

なお、こちらは前期型。フロントグリルとバンパーがよりオーソドックスな感じだ。

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出典:スバル認定中古車

サイドから。背の低いハッチバックタイプだが、ボンネットエリアを切り詰め、かつフロントガラスを潜り込ませるようなデザインにすることで室内空間の広さを実現している。

もちろん燃費に影響する空力特性もタントと比べると格段に良い。

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出典:スバル認定中古車

Fグレード以上ではセキュリティーアラームを標準装備。

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足元は最廉価のEグレードで鉄チンホイール。FとL系でフルホイールキャップ。

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最上級のG系グレードではアルミホイールとなる。この他グレード別に最廉価グレードではドアミラーとドアハンドルが無塗装。

それ以上ではカラードアミラーとシルバー塗装ドドアハンドル。LEDターンランプ付きドアミラーは最上級のG系グレードで標準装備となる。

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出典:スバル認定中古車

リア。コンビランプはLED仕様で、この部分はベースと同じテールランプ。リアにかけても六連星エンブレムとプレオ+のエンブレム以外はベースと同じである。

なお写真は後期型でテールランプがクリアー化。前期に引き続き商標権の関係で「エコアイドル」のエンブレムは付かない。2013年8月マイナーチェンジではエマージェンシーストップシグナルが全グレードで標準装備となった。

エンジン・機能装備・自動ブレーキなど

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エンジンは KF型3気筒DOHC・NAエンジンのみの設定。最高出力は49ps(36kW)/6800rpm、最大トルクは5.8kg・m(57N・m)/5200rpm。

2013年8月のマイナーチェンジで進化した「e:Sテクノロジー」が適用され、CVTサーモコントローラー、気筒別燃焼制御、EGRクーラーなどで燃費性能がアップ。

さらに2014年7月のマイナーチェンジではエンジンの高圧縮化などでさらに燃費が向上。デビュー当初、FFモデルで30.0km/lだったものが、35.2km/lまでアップしている。トランスミッションはCVTのみで、駆動方式はFFまたは4WDとなる。

安全装備としては2013年8月のマイナーチェンジでダイハツおなじみのスマートアシストを搭載したグレードが追加。このほか、横滑り防止装置のVDCはスマートアシスト搭載グレード(SA)で標準装備される。

プレオプラス LA300FとLA310F型との違い

プレオプラスLA300FとLA310F型との違いは駆動方式。

LA300Fはボンネットにエンジンを配置し前輪を駆動するFFのプレオプラス。LA300FはLA310Fをベースにビスカスカップリングを使って全輪を駆動する4WDのプレオプラスとなる。

ただし4WDに関してはジムニーパジェロミニなどの本格軽SUVとは異なり、基本はFFで、前後の回転差が生じた時(滑った時など)に4WDとなるパッシブタイプのオンデマンド4WD方式。

パートタイム4WDのようなタイトブレーキング現象が発生せず街乗りでは扱いやすいが、その分本格的な悪路走行には向いていないのでその点は十分注意されたい。

なお、後期型の初代プレオプラスでは燃費改善のためFFモデルのみローダウンサスペンションを標準装備。

そのため最低地上高がFFのLA300F型の場合1490mmで4WDのLA310F型よりも10mmほど低くなる。このため最低地上高もFFモデルの方が10mm低い140mm。

雪国では最低地上高が低いFFモデルは大雪や春先の暖気でスタックしやすく、少し注意が必要だ。

それぞれLA300FはダイハツのLA300S、LA310FはダイハツのLA310Sに該当するOEMモデルである。

インテリア(内装)

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出典:スバル認定中古車

インパネ。L系およびG系グレードでは前期とカラーが若干変更された。後期ではインパネの上半分がブラックカラーになり、上級感が与えられている。

さらにG系では本革巻ステアリングホイール、それ以外ではウレタンホイールとなる。

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出典:スバル認定中古車

スピードメーターはデジタル式。エコ運転を色で表示するようになっている。

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出典:スバル認定中古車

フロントシートはセパレートタイプ。上級のG系グレードではシート表皮がブラックカラーに変更される。

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出典:スバル認定中古車

リアシートの足元も広め。なお、後部座席にスライド機構はつかない。

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出典:スバル認定中古車

ラゲッジルームは標準的な広さ。

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出典:スバル認定中古車

リアシートをフルフラットにした状態。座席は一体可倒式だ。

まとめ

プレオプラスはハイブリッド技術を使わない第3のエコカーであるミライースのOEMであり、エンブレム以外は変更点が無いのだが、ダイハツとは違った六連星エンブレムが全体的に車のイメージを少しだけ変化させている。

兄弟車種として先にトヨタへもピクシスエポックとして供給されているが、見た目にトヨタ版とはまた若干の違いもある。ミライースを購入しようとしている人は被ることが少ないスバル版でも一考の価値があるだろう。

燃費に関しては複数ののマイナーチェンジを繰り返しトップの座にいたが、ライバルスズキの8代目アルトのデビューで2番手となってしまった。ただ、8代目アルトは癖のある顔つきなので、従来通りオーソドックスな方がいいという人も中にはいる。

そういったオーソドックスで燃費の良い軽自動車が欲しいけど他人と被りたくないという人がこの車のターゲットといったところか。

【初代・後期型 ミライースOEM】トヨタ ピクシスエポックLA300A/LA310A型

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