デイズは日産のワゴン型軽自動車。本稿では初代B21Wの後期に設定されたオーテックジャパンによるカスタムカー、「ボレロ」を扱う。
出典:日産認定中古車
日産 初代・デイズとは?
2013年6月登場のデイズ。それまでのオッティの実質的な後継モデルとなるこのモデルは、三菱との合弁会社であるNMKVによる共同開発&共同生産のモデルである。
それまで日産の軽自動車といえば細かなデフォルメを行うものの生産はOEM先に委託する形をとっていたが、デイズシリーズでは開発から生産まで携わるようになった。
デイズのエクステリアは立体的かつダイナミックなフォルムにスタイリッシュ感や親しみやすさを融合させたデザインとした。特にヘッドライトからアーチ状に流れるボディラインと、サイドビューに躍動感を与える2本ライン、特徴的な格子状グリルとフレンドリーな顔つきが特徴だ。
インテリアではセンタークラスターから弓なり形状としたインパネにタッチパネルを採用したピアノ調ブラックが映えるアイボリーインテリア、ホールド感を高めたフロントシートやふくらはぎのサポートを強めたリアシートなど長距離ドライブでの快適性をアップさせている。
標準モデルのスピードメーターはシンプルかつ視認性に優れた1眼式白色照明の大型メーターを採用。
エンジンは新開発の3気筒エンジンを採用。トランスミッションには副変速機付エクストロニックCVTを全グレードで採用し、アイドリングストップもグレード別に採用した。

パッケージングはロングホイールベースよる広い室内空間と前席にはシートスライドとシートリフター、チルトステアリングを標準装備。ルーフ上端を広げたフロントウインドウにより視認性を向上させた。
ボディは空力を考慮しバンパー形状を最適化。超高張力鋼板を4%、高張力鋼板を52%採用し安全性を確保しつつ軽量化している。
安全装備・快適装備としてはアラウンドビューモニターやタッチパネル式オートエアコンは上級グレード(Xグレード)に採用。
運転席&助手席エアバッグ、ABS(アンチロックブレーキシステム)+EBD(電子制御制動力配分システム)を全グレードに標準装備。ヒルスタートアシスト(アイドリングストップ付車、VDC装着車に標準装備)は一部グレードに標準装備とした。
また、スーパーUVカット断熱グリーンガラスも上級グレード(Xグレード)に標準装備とし、フロントドアガラスに紫外線を99%カットするスーパーUVカット断熱グリーンガラスも全グレードに標準装備した。

収納スペースとしは買い物フックや助手席シートアンダーボックス、カップホルダー、ドアポケットなど様々な収納スペースを配置。
後期型・初代デイズ(B21W)の改良点と前期型との違い、後期型3代目eKワゴンとの違い
そのデイズは2015年10月のマイナーチェンジでフロントデザインの変更を伴い後期型に。

後期型ではグリルやバンパー、リアコンビランプのデザインを刷新。シート表皮もブラウン色を組み合わせた新シート表皮とし、内外装をリフレッシュした。
メカニズムではセンサーを用いて、車速などの諸条件によりハイビームとロービームを自動で切り替える「ハイビームアシスト」(※ハイウェイスターグレードのみ)を軽乗用車で初採用。
さらにそれまではオプション設定となっていた「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」、「踏み間違い衝突防止アシスト」、廉価グレードではオプション設定なっていた「VDC(ビークルダイナミクスコントロール)」をも全グレードに標準装備とし安全面も向上させたマイナーチェンジとなっていた。
初代デイズ(B21W)ボレロの特別装備と標準デイズとの違い
初代デイズ2015年10月のマイナーチェンジ後の2ヶ月後に設定されたオーテックジャパンによるカスタムカーがこの「ボレロ」である。
ボレロは1997年に2代目マーチのレトロモデルとして初登場。個性的かつ愛着の持ちやすいレトロ風な外装を与えたカスタムカーで、「デイズ ボレロ」はそのデイズ版ともいうべき仕様となっている。


ボレロ仕様としてJ、S、Xグレードをベースに外装では専用フロントグリル、専用エンブレム、専用フロントバンパーを装着。


内装では専用レザー調シートと専用ドアトリムクロス(※Xベースのみ)で上級感と特別感を演出。
メッキインナーハンドルや助手席バニティーミラーを標準装備とし、ノーマルとはかなり差別化されたレトロ感ただようカスタムカーとなっている。
初代・デイズボレロのエクステリア(外装)
フロントデザイン。ボレロ仕様として専用フロントグリルと専用フロントバンパーを装着。後期型デイズではメッキグリルにスタイリッシュなバンパーが特徴であったが、これをレトロ感ただよう大型開口部付きのメッキバンパーに変更。
さらにメッキライン入りのグリル(ボディと同色)で開口部のデザインが栄えるフロントデザインとなっている。ちょうど4代目マーチのボレロ仕様と似たデザインで、ひと目で「ボレロ」とわかるフロントだ。
サイド。このあたりはほぼベースと同じで、Xベースではターンランプ付きドアミラーが標準装備。ボレロ専用色として「モカブラウン」、「ホワイトパール」、「プレミアムパール」が追加設定された。
ノーマルではほぼ見た目が変わらないが、オーテックジャパン扱いのディーラオプションが設定されており、
「ドアハンドルプロテクションカバー」や「ドアハンドルステッカー」、
給油口付近には「フューエルリッドデカール」、
フルホイールキャップには「ホイールカバーデカール」を選択可能で、より個性をアップさせることができる。
リア。後期型がベースのため、コンビランプはデビュー当初よりもデザインが変更されている(ストップランプはLED仕様)。バックドア右側に専用エンブレムの「Bolero」と「AUTECH」が付く。
なお、バックドアにもオーテックジャパンのオプション設定があり、「バックドアモール」を選択可能だ。
エンジン・機能装備・安全装備など
エンジンは3B20型の3気筒の自然吸気エンジンのみの設定。
自然吸気エンジンの最高出力は49ps(36kW)/6500rpm。
ベースグレードにより最大トルクが異なり、JグレードとS、Xの4WD仕様では最大トルクは6.0kg・m(59N・m)/5000rpm。
SとXグレードの2WDでは最大トルクが5.7kg・m(56N・m)/5500rpm。
トランスミッションは全グレードで副変速機付エクストロニックCVTとなる。駆動方式はFFまたは4WD。
安全装備としては「エマージェンシーブレーキ(自動ブレーキ)」、「踏み間違い衝突防止アシスト」、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)をXベースは標準装備。JとSベースではメーカーオプションとしてレス仕様を選択可能。
ヒルスタートアシストとブレーキアシストはJベース以外で標準装備(Jはレス仕様可)。フロントスタビライザーもXで標準装備。JとSではレス仕様が選択可能だ。
この他アイドリングストップはSとXに標準装備。軽自動車初の「ハイビームアシスト」はボレロには設定がない。
初代デイズボレロのインテリア(内装)
インパネ。このあたりはベースと同じ。Xベースではタッチパネル式のオートエアコン。それ以外では従来通りのマニュアルエアコンとなる。
スピードメーターもベースと同じ。タコメーター無しの単眼式・自発光式メーターで夜間も非常に見やすい。
ボレロ仕様として助手席のサンバイザーにはバニティーミラーが標準装備となる。
Xベースではバック駐車時に便利な「アラウンドビューモニター」が標準装備。
フロントシートはベンチシートタイプ。ボレロ仕様専用の「レザー調シート」となっており質感も去ることながらツートンカラーにより雰囲気もベースとは異なる。さらにXベースでは専用のドアトリムクロスが付く。
オーテックジャパンのディーラオプションとしてボレロ刺繍入り専用フロアカーペット(消臭機能付)が選択可能。シート表皮のブラウン色と同色のフロアカーペットなので、インテリアにこだわりたい人には嬉しい。
リアシート。フロントシート同色にツートンカラーで雰囲気は良い。シートの作り自体も一昔前の軽自動車とは比較にならないぐらい立派になっており、後部座席の足元の広さと合わせて上級な印象を受ける。なお、後部座席はスライド機構付きなので、足元の広さとラゲッジルームとを調節可能だ。
ラゲッジルーム。
リアシートを倒した状態。
初代デイズボレロの評価
初代・デイズ ボレロは初代の後期型デイズをベースにレトロな外観とオーテックジャパンのオプションパーツ、上級感あふれる内装でベースとは差別化をはかったエレガントなレトロモデルである。
デイズのデビュー当初は三菱版の「3代目・eKワゴン」と(差別化はなされているものの)あまり大差なかったが、後期型になりノーマルモデルではメッキグリルの採用でスタイリッシュに変化した。加えて追加設定されたボレロではまったく異なる「レトロ」なキャラクターと上級な室内空間が与えられているため非常に個性的かつ愛着がわきそうなモデルとなっている。
兄弟モデルのeKワゴンにはこれに相当するモデルはないし、ライバルのワゴンRやムーヴ、N-WGNにさえもこのようなレトロモデルは存在しないため、非常に面白い1台である。この手の軽を探している人にはより魅力的なモデルといえよう。
デイズボレロは2代目モデルでも継続設定され、外装のレトロ感が薄くなるもののよりスタイリッシュ感がアップし、専用内装で魅力を高めたモデルとして設定され続けている。






















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