eKワゴンは三菱のワゴン型軽自動車。本稿では3代目B11W型の2015年10月マイナーチェンジ~2019年2月までを後期型と定義し、これを扱う。
出典:三菱認定中古車
3代目 三菱・eKワゴンとは?
2013年6月に登場した3代目eKワゴン。3代目ではそれまでのちょうど良い高さのスタイリングを一新し、ライバル(ワゴンRやムーヴ)と同じ全高とボディスタイルとなった。
さらにそれまで日産にOEMを行なっていた2代目とは異なり、3代目では新たに合弁会社のNMKVを設立。三菱と日産との共同開発&共同生産になったことも大きなポイントである。
出典:三菱認定中古車
3代目ekワゴンのエクステリアはそれまでのベーシックかつシンプルな外観から大変更。「トリプルアローズライン」と呼ばれるボディサイドにもうけられたダイナミックな3本のキャラクターラインと流れるようなルーフラインを採用した。
これにより伸びやかかつ躍動感のあるデザインで初代や2代目めで続いたそれまでのイメージを180度転換させた。
インテリアも完全新設計で3代目にふさわしいデザインとなった。
インストルメントパネルにはピアノブラック調のセンターパネルに軽自動車初のタッチパネル式オートエアコンを採用しライバル車種と比較して先進性や差別化を追求(※廉価グレード除く)。
フロントシートもホールド性を重視した形状を採用し長距離ドライブでも疲れにくいようにした。リアシートも下肢のサポート感を含めてソファーのような座り心地とした。
また収納スペースも多数設定。運転席側アンダートレイ、助手席側上下グローブボックス、オープントレイ、シートアンダートレイなどで利便性を向上させている。
室内空間も先代から拡大し、全高はプラス70mm、ホイールベースはプラス90mmとしたことで2代目までのそこそこ広い室内空間からムーヴやワゴンR、N-WGNに並ぶ室内空間を実現。
特に後部座席は顕著に広くなり快適性がアップした。この他に快適装備としてはフロントドアガラスに99%UVカットガラスを採用(※廉価グレード除く)。
フロントウインドシールドには約100%のUVカット機能がある合わせガラスを、リヤドア/クォーター/テールゲートにも約94%*のUVカット機能のあるプライバシーガラス(『eKワゴン』の「E」を除く)を採用。
デルタウィンドウガラスを含むすべてのガラスにUVカット機能を持たせることで、快適な室内環境を実現した。
運転をアシストする機能としては「リヤビューモニター付ルームミラー」を上級グレードに標準装備。ヒルスタートアシストも廉価グレードやeKカスタムのTグレードを除いて標準装備。
アクティブスタビリティコントロールはeKカスタムのTグレードでメーカーオプションとした。
エンジンは新開発となる新世代MIVECエンジンを搭載。アイドリングストップに「オートストップ&ゴー」も採用した。
トランスミッションは先代の5MTや3AT、4ATに取って代わり全グレードで副変速機内蔵のCVT(INVECS-III CVT)を採用。ボディの軽量化(高張力鋼板の採用率アップ)や空気抵抗の低減などで燃費アップを実現した。
3代目・後期型eKワゴンとは?改良点と前期型との違い
2015年10月・マイナーチェンジの改良点
その3代目eKワゴンおよびeKカスタムは2015年10月のマイナーチェンジでフロントデザインを一新し、後期型となった。
出典:三菱認定中古車
後期型ではフロントデザインがノーマルとカスタムモデル両方でグリルやバンパーが変更され、リアコンビランプがLED化。
アルミホイールも新デザインとし、標準モデルにターボ仕様(T セーフティパッケージ)を追加した。
ヘッドライトは軽自動車で初となるオートマチックハイビーム、オートライトコントロール、マルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)を採用。
ボディカラーは
- 「チェリーブラウンパール(オプションカラー)」
- 「ブリリアントターコイズパール」
を廃止し、入れ替えで
- 「ポピーレッドメタリック」
- 「ウォーターブルーメタリック」
- 「シトラスイエローソリッド」
を新設定。
内装でもテコ入れが行われ、センターパネル下にセンターオープントレーを追加。
また後期ではシート生地をスエード調トリコット生地に変更し、シートカラーもブラウンと明るいアイボリーの2トーン仕様に変更。さらに「E」と「M」グレードはスピードメーターのデザインを変更した。
メカニズムでは最廉価の「E」グレードを除く全車で電子制御サーモスタッドの採用やCVT制御の見直しを行ったほか、4WD仕様とターボ仕様の「T Safety Package」にはオートストップ&ゴー(コーストストップ機能付)やアシストバッテリーを新搭載したことで全車で燃費を向上。
他にもショックアブソーバーの減衰力とEPS制御を最適化。これにより乗り心地アップやパワーステアリングの取り回しを向上させた。
他にもフロントウィンドシールドとフロントドアにはIRカット機能を追加している。
2017年1月・一部改良
2017年1月の一部改良では「サクラピンクメタリック」と入れ替えで「コーラルピンクマイカ」を追加した。
廉価「E」グレードではリアドア・リアクォーター・テールゲートに「プライバシーガラス」を標準装備化した。
2017年10月・一部改良
2017年10月の一部改良では一部グレードのみに装着されていたASCとフロントスタビライザーをeKワゴンの「E」・「M」・「G」グレードに標準装備化。
最廉価の「E」グレードは非装備だったヒルスタートアシストとブレーキアシストも新たに標準装備化した。
2018年5月・一部改良
2018年5月の一部改良では自動ブレーキがアップグレード。
それまでのレーザーレーダー方式からフロントカメラ方式に変更。衝突被害軽減ブレーキ(FCM)は対車両の作動車速域の拡大と対歩行者検知に対応した。
誤発進抑制機能はそれまでのセンサーをレーザーレーダーに変更し、フロントカメラとソナーにより動作するようにした。さらに障害物へは後退時にも作動するとともに、軽自動車で初となる前進時の対歩行者検知機能も追加された。
このほか「踏み間違い衝突防止アシスト」は出力制御に加えブレーキ作動も追加され機能が強化。これら自動ブレーキ類が全グレードに標準装備となった。さらに「G Safety Package」・「T Safety Package」には車線逸脱警報システム(LDW)が新たに標準装備化された。
3代目・eKワゴンB11W型と日産デイズB21W型との違い
3代目・eKワゴン(B11W)と日産・初代デイズ(B21W)型とではフロントデザイン(ヘッドライト、グリルやフロントバンパー)、ホイールキャップ&アルミホイールのデザインが異なりオッティ時代よりも差別化がなされる。
出典:日産認定中古車
また、内装も基本的には同じだがデイズがアイボリー内装のみに対してeKワゴンでは2014年6月一部改良よりブラック内装がオプションで選択可能となった。
また、後期モデルでは標準eKワゴンにターボ仕様が追加されたのに対し、日産デイズでは前期と同じく自然吸気エンジンのみの設定となるなど内外装やグレード設定に違いがある。
3代目・後期eKワゴン(B11W)のグレード一覧 E、M、M e-アシスト、G、Gセーフティパッケージ、Tセーフティパッケージの違いなど
3代目後期eKワゴンのグレード展開は廉価グレード「E」、ミドルグレード「M」、上級「G」、最上級「Gセーフティパッケージ」、最上級ターボ仕様「Tセーフティパッケージ」の5種類。
モデル後半には「e-アシスト」グレードが拡充され、廉価グレードにも追加設定された。
このほか特別仕様車として「M プラスエディション」、「M e-アシスト プラスエディション」が設定されていた。
カスタム仕様のeKカスタムはこちらから。
E
3代目・後期eKワゴンの廉価グレード。装備が他のグレードよりも簡略化され、価格を抑えた安いモデル。2WD(FF)仕様のみ。
エクステリアはMグレードとほぼ同じだがフロントのUVカットガラス、リアのプライバシーガラスが非装備。足元は14インチスチールホイール+ホイールキャップ。
※2017年1月一部改良でプライバシーガラスが標準装備化された
快適装備はマニュアル式エアコンで、チルトステアリング、運転席シートリフター、シートアンダートレイが非装備。
アイドリングストップも非搭載。
安全装備は運転席&助手席エアバッグとABSを標準装備する(ブレーキアシストは非装備)。
2017年10月の一部改良ではアクティブスタビリティコントロール(ASC)、フロントスタビライザー、ヒルスタートアシスト、ブレーキアシストが標準装備化された。
E e-アシスト
Eグレードに自動ブレーキの「e-アシスト」を搭載したグレード。
「低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM-City)」と「誤発進抑制機能」、「アクティブスタビリティコントロール(ASC)」を標準装備する。
M
3代目eKワゴンのミドルグレード。Eグレードよりも装備が良くなる。
エクステリアではフロントのUVカットガラス、リアのプライバシーガラスを標準装備。14インチホイールキャップ。
Mグレードではエアコンがタッチパネル式フルオートエアコンに変更。チルトステアリング、運転席シートリフター、シートアンダートレイを標準装備。
アイドリングストップも標準装備する。
安全装備は運転席&助手席エアバッグとEBD付きABS、ヒルスタートアシストを標準装備する。
2017年10月の一部改良ではアクティブスタビリティコントロール(ASC)、フロントスタビライザーが標準装備化された。
M e-アシスト
Mグレードに自動ブレーキの「e-アシスト」を搭載したグレード。
「低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM-City)」と「誤発進抑制機能」、「アクティブスタビリティコントロール(ASC)」を標準装備する。
G
3代目eKワゴンの上級グレード。Mグレードよりも装備が良くなる。
Mグレードの装備に追加でエクステリアには14インチアルミホイールでスタイリッシュな外観に。
インテリアでも本革巻きステアリングを標準装備する。
快適装備にはキーフリーシステム+プッシュエンジンスタート、ディスチャージヘッドライト、リヤビューモニター付ルームミラーを標準装備する。
2017年10月の一部改良ではアクティブスタビリティコントロール(ASC)、フロントスタビライザー、ヒルスタートアシストが標準装備化された。
G セーフティパッケージ
Gグレードに予防安全機能を標準装備としたグレード。
前期の搭載モデルは「e-アシスト」だったが、後期の上級グレードでは機能を追加して名称変更となった。
Gセーフティパッケージでは従来の「e-Assist」(低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM-City]、誤発進抑制機能)に加え、
- 「オートマチックハイビーム」
- 「オートライトコントロール」
- 「マルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)」
を追加し、より安全性や夜間時の視認性を向上させた。
T セーフティパッケージ
Gグレードをベースにターボエンジンを搭載し、パワフルな走りを実現したグレード。標準ターボ仕様。
エクステリアでは14インチアルミホイール、ディスチャージヘッドライトなどでスタイリッシュな外観に。
インテリアでは革巻きステアリング、タコメーター付き2眼式スピードメーターなどで質感を向上。
自動ブレーキ類もG セーフティパッケージと同じく
- 「e-Assist」(低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM-City]
- 誤発進抑制機能
- 「オートマチックハイビーム」
- 「オートライトコントロール」
- 「マルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)」
などを標準装備する。
このほかT セーフティパッケージのみ「オートストップ&ゴー(コーストストップ機能付)」や回生充電の「アシストバッテリー」が標準装備となる。
特別仕様車 M プラスエディション/M eアシスト プラスエディション
2017年10月設定の特別仕様車。
「Mグレード」と「M e-アシストグレード」をベースに機能装備として
- ステアリングオーディオリモコンスイッチ
- リアスピーカー
を標準装備化。
さらに「特別仕様車専用ワイド2DINナビゲーション(ハイスペックモデル)」(税込179,280円相当)が無料でプレゼントされるお買い得な特別仕様車だった。
※ベースモデルよりも9万円アップ程度なのに、20万円以上の追加装備がプラスされた
特別仕様車 G セーフティ プラスエディション
2018年5月設定の特別仕様車。
上級の「G セーフティパッケージ」をベースに機能装備として
- ステアリングオーディオリモコンスイッチ
- リアスピーカー
を標準装備化。
さらに「特別仕様車専用ワイド2DINナビゲーション(ハイスペックモデル)」(税込179,280円相当)が無料でプレゼントされるお買い得な特別仕様車だった。
※ベースモデルより価格は据え置きで、20万円以上の追加装備がプラスされた
エクステリア
出典:三菱認定中古車
フロントデザイン。前期型では細目の2本のブラックグリルにワンポイントのメッキラインを組み合わせたものだったが、後期型ではこれを拡張。2本のメッキラインを引き継ぎ一方でバンパー中央部にかけてくぼみを設けグリルの幅を大きくすることでワイド感を出し、フロントの存在感をアップしたデザインとした。
さらにバンパーのデザインも新デザインとなりスポーティーな印象もプラスされた。正統なマイナーチェンジといえよう。全体的には上品さが増したデザインで、eKワゴンの魅力が高まった感じだ。なお、日産版のデイズとはヘッドライト、グリル、バンパーの全てが異なる専用品となっている。
これによりベースは同じでありながらかなり差別化された兄弟モデルとなっている。
出典:三菱認定中古車
サイドから。このあたりはパット見変更がないように見えるが、後期型では廉価グレードのEを除いてIRカット/UVカットガラスをフロントウインドシールドに。IRカット/99%UVカットガラスをフロントドアに標準装備した。
運転席と助手席だけではあるが、紫外線による日焼けや日差しの暑さから肌を守る(女性に)うれしい装備となる。
このほか足元は14インチホイールキャップで、
上級のGやTグレードでは14インチアルミホイールとなる。タイヤサイズは共通で155/65R14。
出典:三菱認定中古車
リア。兄弟モデルのデイズ同様にリアコンビランプは新型デザインのものを採用し、ノーマルモデルでもブレーキランプにLEDを採用したシグネチャーランプとなった。
前期型ではクリアー部分が多かったので、リアから後期型と見分けるにはこのコンビランプのデザインがポイントだ。
エンジン・機能装備・安全装備など
エンジンは3気筒の自然吸気エンジンまたはターボエンジンの2種類。自然吸気エンジンでは可変バルブタイミング機構(MIVEC)を備える(※Eグレードを除く)。
後期型マイナーチェンジではそれまでカスタムモデルのみだったターボエンジンが「Tセーフティパッケージ」というグレードで追加された。
自然吸気エンジンは最高出力は49ps(36kW)/6500rpm。
MとGの2WDでは最大トルクは5.7kg・m(56N・m)/5500rpm。
EグレードとM、Gの4WD仕様では最大トルクが6.0kg・m(59N・m)/5000rpm。
ターボ仕様では最高出力は64ps(47kW)/6000rpm。最大トルクは10.0kg・m(98N・m)/3000rpm。
トランスミッションは全グレードで副変速機付エクストロニックCVTとなる。駆動方式はFFまたは4WD。
安全装備としては前期のマイナーチェンジ時にオプション設定だった「低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM-City]」、「誤発進抑制機能」、アクティビティスタビリティコントロールを「E-アシスト」または「セーフティーパッケージ」グレードで標準装備。
さらに軽自動車初の装備として「ハイビームアシスト」を「E-アシスト」グレードで採用。夜間のすれ違い時に対向車のヘッドライトを検知して自動でハイローのヘッドライトを切り替えてくれるシステムで、手動の煩わしさから開放される便利機能だ。
ちなみに安全装備ではデイズと3代目ekワゴンとの間で標準装備が異なり、デイズは自動ブレーキ、誤発進抑制機能、横滑り防止装置が全グレードで標準装備となっているのに対し、三菱版では廉価グレードは設定が無く、Eアシストもしくはセーフティーパッケージグレードで装備されるなど細かな違いがある(その分廉価グレードの新車価格においてeKワゴンのほうが抑えられている)。
2018年5月の一部改良では自動ブレーキがアップグレード。それまでのレーザーレーダー方式からフロントカメラ方式に変更し、衝突被害軽減ブレーキ(FCM)は対車両の作動車速域の拡大と対歩行者検知に対応した。
誤発進抑制機能はそれまでのセンサーをレーザーレーダーに変更し、フロントカメラとソナーにより動作するようにした。さらに障害物へは後退時にも作動するとともに、軽自動車で初となる前進時の対歩行者検知機能も追加。
このほか「踏み間違い衝突防止アシスト」は出力制御に加えブレーキ作動も追加され機能が強化。これら自動ブレーキ類がこの一部改良で非装備グレードを廃止し、全グレードに標準装備となった。
さらに「G Safety Package」・「T Safety Package」には車線逸脱警報システム(LDW)が新たに標準装備化された。
インテリア
出典:三菱認定中古車
インパネ。後期型ではセンターパネル下にセンターオープントレーを追加し利便性を向上している。
出典:三菱認定中古車
廉価版のEグレードではエアコン操作部分が従来タイプのマニュアルダイヤル式。
出典:三菱認定中古車
それ以上のグレードではタッチパネル式となる。ステアリングカラーもEとMではベージュ色。GとTセーフティーパッケージではブラック色に本革巻ステアリングホイールとなる。チルトステアリングはEグレードを除き全グレードに標準装備。
出典:三菱認定中古車
スピードメーター。廉価グレードのEとMではシンプルな1眼式。
出典:三菱認定中古車
GグレードとTセーフティーパッケージグレードではeKカスタムと同じタコメーター付きとなる。
出典:三菱認定中古車
ステアリングはGとTグレードで本革巻ステアリング。それ以外はウレタンステアリングホイールとなる。
出典:三菱認定中古車
日産のアラウンドビューモニターは三菱では「マルチアラウンドモニター」と呼ばれ、オプション設定もしくはGセーフティパッケージ、Tセーフティパッケージに標準装備。
バック画面はオーディオ画面もしくはバックミラー左部に表示される。
出典:三菱認定中古車
フロントシートはベンチシートタイプ。後期型ではシート表皮が一新され、メイン部分をアーガイル柄の肌触りの良いスエード調トリコット生地に変更。ドアトリムも同様に変更されている。
なお、デイズではこのアーガイル柄は採用されず、三菱版のみとなっている。
出典:三菱認定中古車
リアシート。
出典:三菱認定中古車
ラゲッジルーム。
出典:三菱認定中古車
リアシートを倒した状態。
まとめ
出典:三菱認定中古車
3代目eKワゴンの後期型は、スポーティーになったフロントデザインに(グレードによるが)ライバルと同等の自動ブレーキ、一新されたインテリアなどそれまでの前期型と比較するとかなり魅力的に進化した。
特にノーマル顔でもターボモデルが追加されたことで、より柔軟なモデル選びも可能となった。また、自動ブレーキなど不要であれば廉価グレードはデイズよりもお手頃な価格設定となっており、三菱版と日産版とで細かく仕様を変えることで競争の激しい市場へ挑戦している感じを強く受ける。
3代目eKワゴンはデビュー当初は個性的なヘッドライトに控えめなグリルだったが、後期型でこれが大型化したことでフロントデザインに迫力が増し、ノーマルモデルでもカスタムに引けをとらない立派な顔になっている。
これなら前期で躊躇した人でも一考の価値がありそうなデザインだ。この点を素直に評価したい。
デイズもeKワゴンもノーマルモデルでありながら後期型では顔つきをスポーティー路線に変更してきた。背景には激しい競争の中で他社との違いや個性を見出し、販売台数をあげようという狙いがある。
特に軽自動車は縦横高さに制限があり、ある程度室内空間を確保するとどのモデルも似たようなボディ形状になってしまう。そのため各社フロントデザインやリアに個性を持たせてそのモデルが魅力的になるようデザインを注力する傾向にある。
中古市場では年数経過と現行型が登場していること、売れ筋よりもあまり人気が無いモデルのため年式や走行距離の割に安価なモデル。
燃費や加速性能は4代目に劣るが価格面でのアドバンテージはあり、高年式・低走行で買える比較的安価な中古車として需要はある。
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