【初代・後期 お買得な特別仕様】ダイハツ ウェイク Gターボ VS SAⅢ(LA700S/LA710S型) | シン・軽自動車マニア

【初代・後期 お買得な特別仕様】ダイハツ ウェイク Gターボ VS SAⅢ(LA700S/LA710S型)

ウェイク

ウェイクはダイハツのスーパートールワゴン型軽自動車。本稿ではL700SおよびL710Sの後期型に設定された特別仕様車、「Gターボ VS SAⅢ」を扱う。

スポンサーリンク

ダイハツ・ウェイクとは?

2014年11月に登場したダイハツのウェイク

それまでのタントよりもさらに全高を取り、荷室を縦方向へ拡大。日常以外にレジャー用途を重視し、アウトドアスポーツを楽しむ人をターゲットに作られたモデルである。

タントを凌ぐ高さからくる箱のような大きなスタイリングと「ウェイクだよ!」の言葉が耳に残るドラマ仕立てのCMが印象的であった。

ウェイクは

  • その高さくる見晴らしの良さ(ファインビジョン)
  • ボンネット内にエンジンを収める軽乗用車としては最大級の室内空間(ウルトラスペース)
  • 高さを感じない安心・安全の基本性能(ファン&リラックスドライブコンセプト)
  • 圧倒的な荷室の使い勝手の良さ(ミラクルラゲージ)
  • 存在感と多用途性を感じるかたまり感のあるスタイリング(WAKUWAKU BOX)

の5つが特徴の軽乗用車となっている。

特にその高い全高でも車両を安定させるため、「ファン&リラックスドライブコンセプト」としてフロントアブソーバーロッドやリヤアブソーバーのサイズアップによる高剛性化で安定性を向上。

さらにウレタンバンプスプリングやスタビライザーの標準採用でコーナリングのロールを低減している。

また、少しでも重心を低くするためにルーフパネルを薄くし、外板を樹脂化することで重心より上のパーツを軽量化。

同年代の3代目タントより85mm全高がアップしたにも関わらず、重心高は10mmアップに抑えた。

wake_rageege1.jpg

また実用性の面では「ミラクルラゲージ」として、後部座席後ろのラゲッジルームに約90Lの「大容量ラゲージアンダートランク」を設定。

ゴルフバッグやスノーボードなど立てて積めばリアシートを倒すこと無く長物を積載可能とした。

シートは撥水加工が施されたフルファブリックシートとし、背面は塩化ビニール加工で汚れや水濡れも簡単に拭き取り可能に。これ以外では車内の隅々に収納スペース(ポケッテリア)を設け使い勝手を向上させた。

エンジンはKF型エンジンにミライーステクノロジーからクールドi-EGR(※自然吸気エンジンのみ)、CVTサーモコントローラー、エコ発電制御などを適用。1トン近い車重ながら自然吸気エンジンのFFで25.4km/L(JC08)、一番悪いターボの4WDでも23.2km/L(JC08)の低燃費を実現。

また、エコドライブアシストを全グレードで備えドライブ面でも低燃費をサポートする。自動ブレーキとしてはスマートアシストをグレード別に設定。

横滑り防止装置のVSC&TRC、エマージェンシーストップシグナル、SRSサイドエアバッグは全グレードで標準装備とした。

スポンサーリンク

後期型ウェイクとは?特徴や前期との違いなど

LA700S_last (11)

出典:ダイハツ認定中古車

そのウェイクは2016年5月のマイナーチェンジでフロントデザインの変更を伴い後期型となった。

後期型では新デザインのフロントフードガードフィッシュを採用したほか、フロントとリアバンパーガーニッシュをボディ同色化。フォグランプは全グレードで標準装備とした。

内装ではLグレード以上でオーディオパネル、カップホルダー、センタークラスターに加飾を与えた。

ボディカラーもミストブルーマイカメタリックとフレッシュグリーンメタリックの新色を追加し、ホワイトルーフの2トーンカラーのバリエーションも増やした。

また、自動ブレーキのスマートアシストは、カメラ、レーザーレーダー、ソナーセンサーの3つのデバイスからなる「スマートアシストⅡ」にバージョンアップ。

従来のスマートアシストの機能に加え、 衝突回避支援ブレーキ機能の作動範囲拡大や衝突警報機能の歩行者検知、車線逸脱警報機能を追加し安心・安全性能を向上させた。

ウェイク Gターボ VS SAⅢの特別装備とノーマルとの違い

2021年5月に設定された特別仕様車、「Gターボ VS SAⅢ」はGターボ SAⅢをベースにレジャーやアクティブなどに特化させたオプションを標準装備とし、より魅力を高めた特別仕様車である。

その一方でそれまで存在した特別仕様車、「レジャーエディション」のリネームバージョンとなっており、装備はほぼ同じで価格に変更が無い。特別仕様車としては異例の設定となっている。

LA700S_Gturbo_VS_SA3 (25)

エクステリアでは専用デザインの15インチアルミホイールを特別装備し、他グレードの差別化がなされる。

LA700S_Gturbo_VS_SA3 (20)

インテリアではイージーケアフロアを特別装備。掃除が簡単でかつ防水素材を用いたフロアマットを座席、荷室、ラゲッジルームに配置。ドロなど汚れたシューズを置いても後から簡単に拭き取れるようにした。

LA700S_Gturbo_VS_SA3 (21)

さらにLED化された室内灯をフロントパーソナルランプ、リアパーソナルランプ部に特別装備。加えてユーティリティフックを4個、固定ベルト、荷室床面フック(左右2箇所)をVS SAⅢとして特別装備とした。

LA700S_Gturbo_VS_SA3 (23)

また、Dアシスト切り替えスイッチやチルトステアリング、運転席シートリフターが備わる「ドライビングサポートパック」も特別装備し、

LA700S_Gturbo_VS_SA3 (22)

パノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパックも特別装備。内外装でレジャーやアクティブに特化させた特別仕様車となっている。

ウェイク Gターボ VS SAⅢのエクステリア(外装)

出典:ダイハツ認定中古車

ベースモデルは最上級の「Gターボ SAⅢ」。これに特別装備が加わるが、外観上の変更点はアルミホイールのみで、これ以外はベースモデルと全く同じ。

出典:ダイハツ認定中古車

エクステリアでは「LEDスタイルパック」が標準装備となる。

デビュー当初からのウェイクのウリの一つでもある「LEDスタイルパック」はヘッドライトやクリアランスランプ、フォグランプがすべてLED化され夜間の視認性と見た目がよくなっている。

出典:ダイハツ認定中古車

サイドビュー。こちらもGターボ SAⅢの外観とアルミホイールを除いて全く同じ。ただしアルミホイールが切削加工の専用15インチにグレードアップされることにより、スタイリッシュ感がアップする。

出典:ダイハツ認定中古車

VS SAⅢで特別装備される15インチアルミホイール。

過去にはレジャーエディション、それ以外では波伝説バージョンモンベルバージョンなどの特別仕様車でも採用されてきたスタイリッシュなウェイク専用15インチアルミホイールとなる。

出典:ダイハツ認定中古車

リアも外観上はGターボ SAⅢと全く同じ。

エンジン・機能装備・安全装備など

エンジンはKF型3気筒DOHCインタークーラー付きターボエンジンが採用され、最高出力64ps(47kW)/6400rpm、最大トルク9.4kg・m(92N・m)/3200rpmを発生する。

このほか、ミライーステクノロジーからCVTサーモコントローラー、エコ発電制御などを適用。

1トン近い車重ながら自然吸気エンジンのFFで25.4km/L(JC08)、一番悪いターボの4WDでも23.2km/L(JC08)の低燃費を実現。

また、エコドライブアシストを全グレードで備えドライブ面でも低燃費をサポートする。トランスミッションはCVTのみで駆動方式はFFまたは4WD。

横滑り防止装置のVSC&TRC、エマージェンシーストップシグナル、SRSサイドエアバッグは全グレードで標準装備とした。

自動ブレーキはステレオカメラを用いた「スマートアシストⅢ」を採用し、リアコーナーセンサーも標準装備する。

スマートアシストⅢでは

  • 衝突回避支援ブレーキ(対歩行者含む)
  • 衝突警報機能
  • 車線逸脱警報機能
  • 誤発進抑制機能(前方&後方)
  • 先行車お知らせ機能
  • ハイビームアシスト

などを備える。

ウェイク Gターボ VS SAⅢのインテリア(内装)

出典:ダイハツ認定中古車

インパネ。内装もGターボ SAⅢがベースのため基本的には同じ。

LA700S_Gturbo_VS_SA3 (10)

出典:ダイハツ認定中古車

ステアリングは本革巻ステアリングホイールとなる。VS SAⅢの特別装備としてステアリングにDアシスト切り替えスイッチが備わり、パワーモードが使用可能になる。

また、チルトステアリングも特別装備となり運転者の姿勢に合わせてステアリングの位置を調節可能となる。

出典:ダイハツ認定中古車

タコメーター付きとなる自発光式大型3眼センターメーター。

本革巻きのシフトノブにオートエアコンとなる。VS SAⅢの特別装備として「パノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパック」を特別装備。

ナビ本体は別売りとなるが、パノラマモニターを接続するためのセットパックが標準装備となるため後はナビを購入して取り付けるだけとなる。

出典:ダイハツ認定中古車

フロントシートはベンチシートタイプ。Gターボ SAⅢと同じシートにVS SAⅢの特別装備としてシートリフターが備わる。乗車姿勢にあわせて今度はシートの位置を調節可能となる。

出典:ダイハツ認定中古車

リアシート。

出典:ダイハツ認定中古車

ロールサンシェードはGターボに標準装備。

出典:ダイハツ認定中古車

ラゲッジルーム。VS SAⅢの特別装備としてユーティリティフックを4個、固定ベルト、荷室床面フック(左右2箇所)が特別装備される。

出典:ダイハツ認定中古車

リアシートを倒した状態。上方向も広く、高さのある荷物を乗せることが可能だ。

出典:ダイハツ認定中古車

また、助手席は前側にも倒せ、サーフボードやロードバイクなどの長モノも容易に積める。

出典:ダイハツ認定中古車

ラゲッジスペースやフロント&リアの足元にはVSで特別装備ののイージーケアフロアを備える。

ウェイク Gターボ VS SAⅢの評価

後期型のウェイクに設定された特別仕様車の「Gターボ VS SAⅢ」は最上級でターボ搭載グレードの「Gターボ SAⅢ」をベースにレジャーやアクティブに特化させたオプションパーツを標準装備とし、魅力を高めた特別仕様車である。

それぞれ単体で購入すると割高になるが、特別仕様車の「VS SAⅢ」ではこれらをセットにして幾分お買い得となっており、ベースモデルよりも5万円ほどアップ(パノラマモニター対応純正ナビ装着用アップグレードパック単体だけで58300円なの)で、それ以上のオプション付きのVS SAⅢを購入できる特別仕様車となっている。

過去の他モデルでもVSが付く特別仕様車はオプションがいっぱい付いている割に安かったのが特徴だが、これもそれに準じてかなり良心的でお買い得な特別仕様車といえよう。

その一方でそれまで存在した「レジャーエディション」のリネームバージョンともいうべき内容にもなっており、モデル末期間が漂う中の少し異例のモデルともいえるものだった。

その後ウエイクは生産終了となり現在では絶版車になっている。中古市場ではモデル終盤の特別仕様車とあってウェイク全体の中でもタマ数は少なめ、かつ高年式とあって中古価格は高い傾向にある。

ただし上述のレジャーユースに特化したオプション品などが最初から付いている点は中古車としても魅力的な部分でもある。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
ウェイク
スポンサーリンク
シェアする
スポンサーリンク
シン・軽自動車マニア

コメント