【2代目・前期型】ダイハツ オプティ ビークス/エアロダウンビークス(L800S/L802S/L810S型)概要解説

オプティ

オプティはダイハツのセダン型軽乗用車。ビークスはそのスポーツモデルである。本稿では2代目L800SおよびL810S系のデビュー当初の1998(平成10)年11月~2000年10月マイナーチェンジ前までを前期型とし、これを扱う。

画像参照元:Goo-net

概要

1998年11月にフルモデルチェンジし、2代目となったオプティ。

初代は丸みを帯びたハッチバックテイストのボディだったが、2代目ではそれを大転換。小さな独立したトランクルームを持つショートノッチバックの4ドアピラードハードトップセダンとなった。

軽乗用車の歴史の中でもノッチバックスタイルの4ドアハードトップセダンはこの2代目オプティが唯一で、非常に珍しいボディスタイルが特徴である。

2代目オプティのコンセプトは先にフルモデルチェンジした5代目ミラ2代目ムーヴテリオスキッドのコンセプトである「QUALITY ~Safety & Performance~」を基本に従来の軽乗用車(※360CC時代を除く)には無い新ジャンルの「4ドアハードトップセダン」として開発。

軽乗用車でありながら高品質なセダンのオプティと、スタイリッシュかつスポーティーセダンのオプティビークスの2本立てとなっていた。

メカニズムでは衝突安全ボディ「TAF」の採用や滑りやすい路面での安全運転をサポートする“DVS(Daihatsu Vehicle Stability control system)”(一部グレードでオプション設定)などを採用し、安全性能を大幅向上。

エンジンはEF型3気筒のSOHC、DOHC、DOHCインタークーラー付ターボにJB型4気筒インタークーラー付ターボの4種類をラインナップ。特に4気筒ターボは初代コペンでも搭載されているJB-DET型のツインカム4気筒16バルブEFIターボエンジンで、昨今の軽乗用車では採用されていない希少かつ豪華なエンジンとなっていた。

2代目オプティとオプティビークス、エアロダウンビークスの特徴と違い

そのスポーツグレードである「ビークス」と「エアロダウンビークス」は、「スタイリッシュ・スポーツ」をテーマにベースに対してスポーティーな内外装とターボエンジンを搭載するスポーツグレードある。

外装では専用丸型異形ヘッドランプに専用グリル、専用エアロバンパー、アルミホイールを標準装備。内装でも専用シートにタコメーター付のスピードメーターでスポーティーな内外装に仕上げた。

「エアロダウンビークス」はこの「ビークス」をベースに車高を25mm落としたダウンサスペンションを標準装備。かつターボエンジンも標準装備とし、よりスポーティーかつ迫力ある外観と動力性能を特徴としていた。

このほかビークスとエアロダウンビークス共通で内装にはタコメーター付き3眼メーター、ビークス専用スポーツシート、専用ドアトリム、ブラックセンターガーニッシュなどスポーティ感を強調。

エンジンは3気筒DOHC自然吸気エンジン、3気筒DOHCインタークーラー付ターボエンジン、4気筒DOHCインタークーラー付ターボエンジンの3種類を設定するなど豪華なラインナップで、特に男性層にウケの良いモデルであった。

エクステリア

フロントデザイン。2代目オプティは初代と同じく丸目ヘッドライトを踏襲。

かつビークスでは丸目のフォグランプをヘッドライトすぐ横に。かつメッシュタイプのグリルを採用することでスポーティな印象とした。ノーマルでは丸目のクラシカルな雰囲気だったが、ビークスではそれをベースにスポーティーな雰囲気となっている。

なお、ターボ仕様はエアロダウンビークスのみの設定で、見分け方ははボンネットのエアダクト。これが付いていればターボ仕様。無ければ自然吸気エンジン仕様。

サイドから。軽乗用車で唯一、独立したトランクルームを持つボディフォルムで特徴的なフォルム。サイド下部にはグレード名のデカールが付く。

エアロダウンビークスではノーマルよりも25mm落ちたダウンサスペンションが標準装備となる。

自然吸気エンジン(ビークス)では13インチホイールキャップでタイヤサイズは155/65R13。ターボエンジン(エアロダウンビークス)では13インチアルミホイールが標準装備で、タイヤサイズは165/65R13(このアルミホイールは自然吸気エンジンではオプション設定) 。

リア。丸目のブレーキランプとウィンカーが特徴的。バックランプはバンパー部に埋め込まれる。コンビランプはビークス専用品で、ノーマルのオプティに対しコンビランプガーニッシュでスポーティな差別化がなされている。これ以外にもリアスポイラーがビークス専用品で標準装備となる。

なお、エアロパーツは当時オプション設定で、フロントアンダースポイラー、サイドアンダースポイラーとリアアンダースポイラーを追加装備でフルエアロ化も可能であった。

エンジン・機能

エンジンはEF型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンと同インタークーラー付ターボエンジンの2種類。自然吸気エンジンは最高出力58ps(43kW)/7600rpm、最大トルク6.5kg・m(64N・m)/4000rpm。

ターボエンジンは2種類で、エアロダウンビークスの4WDのみEF-DET型直列3気筒DOHCターボエンジンで、最高出力64ps(47kW)/6400rpm、最大トルクは10.9kg・m(106.9N・m)/3600rpm。

2代目オプティL802SのJB-DET型直列4気筒DOHCターボエンジン

エアロダウンビークスのFFモデルでは名機JB-DET型直列4気筒DOHCターボエンジンとなり、最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは10.9kg・m(107N・m)/3600rpm。

トランスミッションは5MTまたは4ATで、デビューの半年後にはビークスのみCVTが追加され3種類となった。駆動方式はFFまたは4WDとなる。ブレーキアシスト付ABSを全車にオプション設定とし、それまでエアロダウンビークスの2WDのみにDVSがオプション設定となる。

2代目オプティ・L800SとL810S、L802Sとの違い

2代目オプティのL800SとL810Sとの違いは駆動方式。L800Sはボンネットにエンジンを配置し前輪を駆動するFFのオプティビークス。L810SはL800Sをベースにビスカスカップリングを使って全輪を駆動する4WDのオプティビークス。

ただし4WDに関してはジムニーやパジェロミニなどの本格軽SUVとは異なり、基本はFFで、前後の回転差が生じた時(滑った時など)に4WDとなるパッシブタイプのオンデマンド4WD方式。パートタイム4WDのようなタイトブレーキング現象が発生せず街乗りでは扱いやすいが、その分本格的な悪路走行には向いていないのでその点は十分注意されたい。

また、L802SとL800SやL810Sとの違いはエンジン型式。4気筒エンジンを採用するビークスはL802S型でFFのみの設定。それ以外のL800SはFFで3気筒エンジン。L810Sは4WDの3気筒エンジンとなる。

インパネ。ビークスではセンターパネルがブラックカラーに変更となり、スポーティな印象とした。

L800S_beex_first (10)

オプション設定でクラシック用のウッド調パネルが設定されていた。

スピードメーター。スポーティなタコメーター付きの3眼タイプで、4気筒エンジンのL802Sのみレッドゾーンが8500rpmからとなる。

4ATのシフトノブ。

5MTのシフトノブ。

エアコンはマニュアル式エアコン。

フロントシートはセパレートタイプ。セミバケットシートのようにサイドのサポートが比較的多いシート形状で、そこそこスポーティーなシートとなっている。また、センターとサイドで違う生地を採用し、見た目もスポーティとしている。これ以外でもシート表皮がビークス専用に変更される。

リアシート。同年代のムーヴなどと比べると足元がかなり狭め。

トランクルーム。

リアシートはこのように前側に倒すことができ、ラゲッジルームを拡大可能だ。ただし、トランクルームの高さ分の制約があり、ワゴンタイプと比べると容量も小さく、かつ背の高い荷物を載せるのは難しい。

まとめ

2代目オプティに設定されたスポーツモデルのビークスおよびエアロダウンビークスは、初代の丸目のイメージを引き継ぎつつ軽では珍しいセダンスタイルをベースにスポーティな外観と専用内装。そして名機のJB-DET型4気筒ターボエンジンを設定するなどかなりホットな軽スポーツモデルであった。

特にこの4気筒ターボは後期モデルになるとエアロダウンビークスの廃止と共にカタログ落ちし、生産期間はわずか3年ほどと短命であった。3気筒ターボのビークスでも十分スポーティだが、4気筒ゆえの静粛性や高回転域までの吹け上がりやトルク感は3気筒にはない魅力を持っていた。

その後後期に移行し販売が続けられていたが、残念ながら時代はムーヴやワゴンRなどのワゴンタイプが主流となり、モデル後半にはオプティは販売不振に陥る。結果、2002年7月に販売を終了し、2代目はわずか3年半ほどの短命なモデルに終わった。

中古市場ではその希少性から5MTモデルとなると年式や走行距離の割に高値が付くことが多い。特に生産台数が少ない4気筒ターボのエアロダウンビークスは滅多に出てこないモデルで、出てきても結構良い値段がつく場合もある。

ビークスは軽規格の中でリアドアにトランクルームを詰め込んだため室内空間が狭いのだが、それと引き換えに独特のボディスタイルと低い全高ゆえの走りの楽しさは好きな人にはたまらないモデルといえよう。

近年では滅法タマ数が減ってしまいなかなかお目にかけないモデルとなったが、完全に無くなってしまう前に欲しい人はゲットしておくことをオススメする。

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