【前期型・N-BOX派生モデル】ホンダ N-BOX スラッシュ(JF1/JF2型)概要解説 | シン・軽自動車マニア

【前期型・N-BOX派生モデル】ホンダ N-BOX スラッシュ(JF1/JF2型)概要解説

N-BOXスラッシュ

N-BOXはホンダのトールワゴン型軽自動車。N-BOX SLASH(スラッシュ)はその派生モデルである。本稿では2014年12月~2017年12月までを前期型とし、これを扱う。

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出典:ホンダ認定中古車

  1. ホンダ N-BOXスラッシュとは?特徴やN-BOXとの違いなど
    1. 独創的なインテリア&エクステリア(ボディカラー)
    2. N-BOXベースでありながらクーペスタイルを実現したボディフォルム
    3. 包まれ感や落ち着きさを表現したインテリア
    4. ライブ会場さながらの8スピーカー+1サブウーファーのN-BOXスラッシュ「サウンドマッピングシステム」
    5. N-BOXゆずりの使い勝手と充実装備
  2. N-BOXスラッシュ「あんしんパッケージ」とは?
  3. N-BOXスラッシュの一部改良など
    1. 2015年12月・一部改良
    2. 2016年9月・一部改良
  4. N-BOXスラッシュのインテリアカラーパッケージとは?
    1. ブライトロッド スタイル(インテリアカラー:ベージュ)
    2. ストリートロッド スタイル(インテリアカラー:ブラック)
    3. ダイナー スタイル(インテリアカラー:レッド&チェッカーフラッグ)
    4. グライド スタイル(インテリアカラー:ホワイト&ライトブルー)
    5. セッション スタイル(インテリアカラー:ブラウン&ブラック)
    6. トレッキングスタイル(インテリアカラー:ベージュ&ダークグリーン+オレンジ)
  5. N-BOXスラッシュのグレード G、G・Aパッケージ、G・Lパッケージ、G・ターボAパッケージ、G・ターボLパッケージ、X、X・ターボパッケージ、2トーンカラースタイルの違い
    1. G
    2. G・Aパッケージ
    3. G・Lパッケージ
    4. G・ターボAパッケージ
    5. G・ターボLパッケージ
    6. G・Lインテリアカラーパッケージ
    7. G・ターボLインテリアカラーパッケージ
    8. X
    9. X・ターボパッケージ
  6. エクステリア
  7. エンジン・機能装備・安全装備など
    1. エンジン・トランスミッション・駆動方式など
    2. N-BOXスラッシュはホンダセンシングが非装備でひと世代前の「シティーブレーキアクティビティシステム」を採用
    3. N-BOXスラッシュの快適装備
  8. 前期N-BOXスラッシュの持病 CVTの不具合について、ガラガラ、ギー、ゴーなど変なうなり音がする原因など
    1. CVT不具合の内容と原因
    2. 保証期間
    3. CVT不具合に対する修理費用について
  9. インテリア
  10. まとめ
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ホンダ N-BOXスラッシュとは?特徴やN-BOXとの違いなど

2014年12月に登場したN-BOX スラッシュは、ホンダの軽復活の代名詞となったNシリーズの第5段としてデビューした。

N-BOXという名前からも推測がつくようにN BOXをベースとした派生モデルである。

独創的なインテリア&エクステリア(ボディカラー)

インテリアはエクステリアカラーとをトータルでコーディネート。下記、5つの世界観を表現し、ボディスタイルと合わせてN-BOXスラッシュの個性を表現した。

オプションのインテリアカラーについてはこちらへ。

N-BOXベースでありながらクーペスタイルを実現したボディフォルム

N-BOXスラッシュは普通の派生モデルとは大きく異なり、大胆にもルーフを100mmカット。

出典:ホンダ認定中古車

さらに後部座席のドアノブを通常の位置からそらしたデザインとしたことで、ぱっと見はタントなどの背の高いモデルでありながらクーペ風に見える独特のスタイリングを持った軽自動車となった。

包まれ感や落ち着きさを表現したインテリア

N-BOXスラッシュのインテリアはフロントドアからラゲッジスペースまでシルバービレット調ガーニッシュを直線基調にレイアウト。

出典:ホンダ認定中古車

インパネとフロントドアパネルには同じ色や加飾を使用。ドアライニングにはソフトパッドを採用し、シートと同じ素材を採用してシートに包まれるような心地よい空間とした。

ライブ会場さながらの8スピーカー+1サブウーファーのN-BOXスラッシュ「サウンドマッピングシステム」

N-BOXスラッシュのオーディオにはパワフルな重低音と、全域でバランスのとれた高音質サウンドを追求した8スピーカー+1サブウーファーを採用。

サブウーファーは専用の「バックロードホーン型サブウーファー」を新開発。インパネ下部に埋め込み、低音再生には「ケブラーコーンスピーカー」、高温再生には「アルミドームツィター」を採用した。

さらに高音質でハイパワーなサウンドを実現するために、専用のMOS-FETパワーアンプも新開発。サウンドマッピングシステム装備車には防音材も追加した。

車外からのノイズやスピーカーの音によるドアパネルやライニングなどの不要な微振動を低減するデッドニングキット「ピュアサウンドブース」を新開発し、ディーラーオプションとして設定。

ワイヤレス給電規格「Qi(チー)」に対応したワイヤレス充電器をサウンドマッピングシステム搭載車に採用。充電しながら車内でスマートフォンからN-BOXスラッシュのスピーカーに接続し、音楽を楽しめるようにした。

N-BOXゆずりの使い勝手と充実装備

エンジンは初代N-BOXと同じS07A型DOHC自然吸気エンジンとDOHCターボエンジンを採用。

トランスミッションにはCVTを専用チューニングし、優れた加速性能と燃費性能を両立。

リアシートにはチップアップ&ダイブダウン機構に加え、前後スライド機構も搭載したリアシートを採用。シートアレンジの幅を増やした。

また、全グレードで電子パーキングブレーキを採用。運転席&助手席シートヒーターはグレード別に設定。エマージェンシーストップシグナル、ヒルスタートアシスト機能は全グレードに標準装備とした。

自動ブレーキ類では約30km/h以下での前方車両との衝突の回避・被害軽減をサポートする「シティブレーキアクティブシステム」、側面衝突時の頭部、胸部への衝撃を緩和する「サイドカーテンエアバッグシステム」、「前席用i-サイドエアバッグシステム」を「あんしんパッケージ」としてタイプ別に設定した

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N-BOXスラッシュ「あんしんパッケージ」とは?

N-BOXスラッシュにオプション設定されていた「あんしんパッケージ」とは安全装備の

  • シティブレーキアクティビティシステム
    (低速域衝突軽減ブレーキ + 誤発進抑制機能)
  • サイドカーテンエアバッグシステム
  • 前席用i-サイドエアバッグ

をセットにしたオプション。2代目のN-BOXでは「ホンダセンシング」として一部を除いて自動ブレーキなどの安全装備は標準装備化されているが、N-BOXスラッシュでは一部を除いてオプション扱いだった。

N-BOXスラッシュの一部改良など

2015年12月・一部改良

2015年12月の一部改良ではグレード名を変更。

  • 「G・Aパッケージ」 → 「G・Lパッケージ」
  • 「G・ターボAパッケージ」 → 「G・Lターボパッケージ」

に変更した。同時に従来は上級Xグレードのみに設定だった「インテリアカラーパッケージ」がG系グレードでも選択可能となった。

ボディカラーの一部入れ替えも実施。

モノトーンは

「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」を廃止

新色に

  • 「プレミアムピンク・パール」
  • 「アッシュグリーン・メタリック」

を追加して全9色に。

2トーンカラーは

「ブリリアントスポーティブルー・メタリック&ホワイト」を廃止

新色に

  • 「ミラノレッドメタリック&ブラック」
  • 「プレミアムイエロー・パールII&ブラック」
  • 「プレミアムピンク・パール&ホワイト」
  • 「プレミアムピンク・パール&ブラック」
  • 「アッシュグリーン・メタリック&ホワイト」

の5色を追加して全14色とした。

2016年9月・一部改良

2016年9月の一部改良では「インテリアパッケージ」に、山登りなどのアウトドアをイメージした「トレッキングスタイル」を新設定。

「G・Lインテリアカラーパッケージ」と「G・ターボLインテリアカラーパッケージ」に従来標準装備だった「あんしんパッケージ」をメーカーオプション設定に変更。

快適装備の「360°スーパーUV・IRカットパッケージ」と充電用USBジャック(急速充電対応タイプ2個)を新設定。

「X・ターボパッケージ」では15インチアルミホイールのデザインを変更。

ボディカラーの一部入れ替えも実施。

モノトーンは

  • 「ポリッシュドメタル・メタリック」
  • 「スマートブラック」

を廃止しして、入れ替えで

  • 「シャイニンググレー・メタリック
  • 「クリスタルブラック・パール」

を追加。

2トーンはモノトーンのカラー入れ替えに連動して

  • 「ポリッシュドメタル・メタリック&ブラック」
  • 「スマートブラック&ホワイト」

が廃止となり、入れ替えで

  • 「シャイニンググレー・メタリック&ブラック」
  • 「クリスタルブラック・パール&ホワイト」

を追加。さらに新ボディカラーとして

  • 「アッシュグリーン・メタリック&ブラック」と
  • 「サーフブルー&ブラック」

を追加し、全16色とした。

N-BOXスラッシュのインテリアカラーパッケージとは?

「インテリアカラーパッケージ」とはN-BOXスラッシュに設定される内装色のオプションで、基本内装以外に好きな内装色に変更可能となるオプション。

デビュー当初は上級「X」グレードのみに設定されていたが、2015年12月11日の一部改良以降は廉価グレードの「G」を除いた他のグレードでも選択可能となった。そのため中古車では基本色以外のオプション内装を選択した個体が存在する。

内装色の種類は全5種類でボディカラーによって選択できる内装色が限定されていた。2016年9月一部改良では新たに「トレッキングスタイル」が追加され全6種類化。

その後の後期モデル(2018年1月マイナーチェンジ)ではさらに新色「ダークスタイル」が追加設定され、廉価グレード「G」でもオプション選択可能となった。

ブライトロッド スタイル(インテリアカラー:ベージュ)

1950〜60年代のアメリカ雑貨や家電などをイメージしたデザイン。晴れやかなベージュにより、若々しく軽快な雰囲気を醸し出すとともに、古き良き時代のおおらかな日常を表現。

ストリートロッド スタイル(インテリアカラー:ブラック)

ホットロッドとも呼ばれる、カスタムカーをイメージ。インナールーフまでブラックで統一した内装によりレーシーなコクピット感を強調するとともに、ベアメタル(金属むき出し)調のシルバー加飾を施し、コントラストを際立。

ダイナー スタイル(インテリアカラー:レッド&チェッカーフラッグ)

カリフォルニアの道路沿いにあるダイナーレストランをイメージ。赤を基調にチェッカーフラッグをあしらったカラーリング、ブースソファを思わせるシートなど、ダイナーレストランの雰囲気を細部にわたって表現。

グライド スタイル(インテリアカラー:ホワイト&ライトブルー)

太陽の光が降り注ぐハワイの海岸線を、サーフ&ドライブするイメージ。空と海とビーチの砂、明るく爽やかな空気感を表現。

セッション スタイル(インテリアカラー:ブラウン&ブラック)

古いジャズやブルースが演奏されるライブハウスをイメージ。長年使い込まれたギターやカウンター、革ソファなどの雰囲気をデザインに取り入れることで、渋く、深みのある空間に仕上げた。

トレッキングスタイル(インテリアカラー:ベージュ&ダークグリーン+オレンジ)

山登りなどのアウトドアユースをイメージした冒険心を刺激する。軽やかなスタイル。2016年9月一部改良時に追加。

N-BOXスラッシュのグレード G、G・Aパッケージ、G・Lパッケージ、G・ターボAパッケージ、G・ターボLパッケージ、X、X・ターボパッケージ、2トーンカラースタイルの違い

前期・N-BOXスラッシュのグレード展開はベーシックな「G」、ミドルグレード「G・Aパッケージ」、ミドルターボ仕様の「G・ターボAパッケージ」、上級「X」、上級ターボ仕様「X・ターボパッケージ」の全5種類。

このうちボディカラーに2トーンカラーが選択可能な「2トーンカラースタイル」はGグレード以外に設定。

そのため2トーンカラーのN-BOXスラッシュを探す場合は必然的にGグレード以外となる。

モデル中盤ではグレード名が変更となり、「G・Aパッケージ」は「G・Lパッケージ」、「G・ターボAパッケージ」は「G・ターボLパッケージ」に改名となった。

なお、Gグレード以外ではインテリアカラーも選択可能で、最大で5種類のインテリアカラーとホイールキャップまたはアルミホイールが選択可能となっていた。

G

N-BOXスラッシュのエントリーグレード。一番装備が簡素で、価格を抑えたグレード。ボディカラーも2色のみ。

出典:ホンダ認定中古車

エクステリアではハロゲンヘッドライトに14インチスチールホイール+フルホイールキャップで簡素な外観に。

電動格納式リモコンカラードドアミラー(LEDターンランプ付き)を標準装備し、4WD仕様では親水/ヒーテッドドアミラー+フロントドア撥水ガラスを標準装備。

ボディカラーは「ポリッシュドメタル・メタリック」と「プレミアムホワイト・パールⅡ」の2色のみ。

インテリアはメッキ加飾が無く、

  • インテリアカラーパッケージ
  • サウンドマッピングシステム
  • ディスプレイオーディオ
  • ナビ装着用スペシャルパッケージ

などのオプション設定が一切ない。

快適装備は

  • Hondaスマートキー
  • ディスチャージヘッドランプ(※2015年12月一部改良でGグレードは非装備化)
  • プッシュエンジンスタート/ストップスイッチ
  •  モード切替ステアリング
  • 運転席ハイトアジャスター
  • アイドリングストップシステム
  • ワンタッチウインカー(軽く触れると3回点滅)
  • プラズマクラスター搭載フルオートエアコン

などを標準装備する。

このほか安全装備として

  • エマージェンシーストップシグナル
  • ヒルスタートアシスト機能
  • VSA(ABS+TCS+横滑り防止装置)
  • 電子制御パーキングブレーキ
  • ピタ駐ミラー
  • 運転席用i-SRSエアバッグシステム&助手席用SRSエアバッグシステム
  • ヒルスタートアシスト機能
  • フロント3点式ロードリミッター付プリテンショナーELRシートベルト

を標準装備。

「あんしんパッケージ」はデビュー当初非設定だったが、2015年12月一部改良でGグレードでもオプション選択可能となった。

G・Aパッケージ

N-BOXスラッシュのミドルグレード。

出典:ホンダ認定中古車

Gグレードよりも装備が良くなり、個性的な「インテリアカラーパッケージ」や「2トーンボディカラー」が選択できるようになる。

※2トーンカラー選択時はグレード名が「G・Aパッケージ 2トーンカラースタイル」となる。

エクステリアでは

  • IRカット〈遮熱〉/UVカット機能付ガラス(フロントウインドウ)
  • IRカット〈遮熱〉/スーパーUVカットガラス(フロントドア/フロントコーナー)
  • 電動格納式オートリトラミラー
  • ディスチャージヘッドランプ
  • スチールホイール+カラードディッシュホイールをオプション設定

インテリアではブラックインテリア(スリーロッドスタイルパッケージ)をオプション設定。

快適装備は

  • サウンドマッピングシステム
  • ディスプレイオーディオ

をオプション設定。ナビ装着用スペシャルパッケージは標準装備。

自動ブレーキの「あんしんパッケージ」を標準装備するグレード。

G・Lパッケージ

2015年12月の一部改良で「G・Aパッケージ」から改名した新グレード。

装備はG・Aパッケージとほぼ同じだが、若干変更されディスチャージヘッドランプとオートリトラミラーがオプション設定。

インテリアのクロームメッキ加飾がAパッケージではブラックインテリアのセット品だったが、Lパッケージで単品オプション設定に変更。

ナビ装着用スペシャルパッケージは標準装備するが、「あんしんパッケージ」はオプション設定となった。

※2トーンカラー選択時はグレード名が「G・Lパッケージ 2トーンカラースタイル」となる。

G・ターボAパッケージ

前期N-BOXスラッシュのエントリーターボ仕様。G・Aパッケージをベースとし、ターボエンジンにより走りが良くなる。

出典:ホンダ認定中古車

装備はAパッケージに追加で

  • クルーズコントロール
  • パドルシフト
  • 本革巻きステアリング
  • インテリアのクロームメッキ加飾
  • ブラックインテリア(ストリートロッドスタイルパッケージ)

となる。足元はアルミホイールとならず、G・Aパッケージと同じスチールホイール+カラードディッシュホイールをオプション設定。

※2トーンカラー選択時はグレード名が「G・ターボAパッケージ 2トーンカラースタイル」となる。

G・ターボLパッケージ

2015年12月の一部改良で「G・Aターボパッケージ」から改名した新グレード。

「G・ターボAパッケージ」から若干変更され、「あんしんパッケージ」がオプション設定となった。

※2トーンカラー選択時はグレード名が「G・ターボLパッケージ 2トーンカラースタイル」となる。

G・Lインテリアカラーパッケージ

2015年12月の一部改良で追加。

出典:ホンダ認定中古車

「G・Lパッケージ」に前期では選択できなかったブラックインテリア以外のオプションインテリアを選択可能とした新グレード。

G・Lインテリアカラーカラーパッケージでは

  • 「ダイナースタイル」  (赤系+チェッカーフラグ)
  • 「グライドスタイル 」 (白+ライトブルー)
  • 「セッションスタイル」 (ブラウン+ブラック)

の3つからオプションで選択可能とした。

※2016年9月の一部改良では新インテリアカラーとして「トレッキングスタイル」も選択可能となった

このほか

  • ディスチャージヘッドランプ
  • 本革巻きステアリング
  • 運転席&助手席シートヒーター&ステアリングヒーター

を標準装備する。

※2トーンカラー選択時はグレード名が「G・Lインテリアカラーパッケージ 2トーンカラースタイル」となる。

G・ターボLインテリアカラーパッケージ

2015年12月の一部改良で追加。上記「G・Lインテリアカラーパッケージ」にターボエンジンを搭載したグレード。

最上級の「X・ターボパッケージ」よりも価格が抑えられ、オプション設定の個性的なインテリアが選択可能だったグレード。

装備は「G・Lカラーインテリアパッケージ」に追加で

  • クルーズコントロール
  • パドルシフト

が標準装備となる。

※2トーンカラー選択時はグレード名が「G・ターボLインテリアカラーパッケージ 2トーンカラースタイル」となる。

X

前期N-BOXスラッシュの自然吸気エンジン・上級グレード。

出典:ホンダ認定中古車

「サウンドマッピングシステム」を標準装備し、インテリアカラーもブラックインテリア以外を選択可能だったグレード。

エクステリアでは

  • IRカット〈遮熱〉/UVカット機能付ガラス(フロントウインドウ)
  • IRカット〈遮熱〉/スーパーUVカットガラス(フロントドア/フロントコーナー)
  • 電動格納式オートリトラミラー
  • ディスチャージヘッドランプ
  • スチールホイール+カラードディッシュホイール

を標準装備。

インテリアでは本革巻きステアリングインテリアのクロームメッキ加飾を標準装備する。

また、Xグレードではブラックインテリアを標準装備とし、オプション設定で

  • 「ダイナースタイル」  (赤系+チェッカーフラグ)
  • 「グライドスタイル 」 (白+ライトブルー)
  • 「セッションスタイル」 (ブラウン+ブラック)
  • 「トレッキングスタイル」 (ベージュ+ダークグリーン+オレンジ)※2016年9月一部改良以降

の3つから選択可能とした。

※2016年9月の一部改良では新インテリアカラーとして「トレッキングスタイル」も選択可能となった

快適装備は

  • サウンドマッピングシステム
  • ディスプレイオーディオ
  • ナビ装着用スペシャルパッケージ
  • クルーズコントロール

を標準装備。ディスプレイオーディオはオプション設定で、自動ブレーキの「あんしんパッケージ」は標準装備(※2015年12月以降はオプション設定に変更)となる。

※2トーンカラー選択時はグレード名が「X 2トーンカラースタイル」となる。

X・ターボパッケージ

上記Xグレードにターボエンジンを搭載した最上級ターボ仕様。

出典:ホンダ認定中古車

装備はXグレードに追加で「パドルシフト」と専用デザインの「15インチアルミホイール」を標準装備する。

※2トーンカラー選択時はグレード名が「X・ターボパッケージ 2トーンカラースタイル」となる。

エクステリア

出典:ホンダ認定中古車

フロントデザイン。ベースは非カスタムのノーマルN BOXだが、専用のメッキグリルを用いることでN BOXのベーシックさと、さりげないカスタム感を演出している。

あえてカスタム顔にしなかったことでクーペスタイルが浮かび上がる面白いデザイン。

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出典:ホンダ認定中古車

サイドから。この車最大の特徴がこの横からのデザイン。

リアにかけてサイドガラスを小さくすることでまるで2ドアクーペのような雰囲気を出しつつ、リアのドアノブもいつもとは違う場所に配置したことでぱっと見のクーペデザインを実現している。

なお運転席側後部座席のドアノブは後部サイドガラス、最端の凹んだところに配置されている。

出典:ホンダ認定中古車

天井もこの手の軽自動車ではのっぺりと平らなデザインになりがちだが全高を少し削って、余った分でアーチを描くことで個性とデザイン性を引き出している。

特にツートンカラー仕様にすればそのデザインがより際立つようになっている。

出典:ホンダ認定中古車

足元はG系グレードが通常デザインの14インチホイールキャップ(シルバーまたはホワイト)、

出典:ホンダ認定中古車

LパッケージやAパッケージ、インテリアカラーパッケージではスチールホイール+カラードディッシュホイール(ホワイトまたはブラウン)をオプション設定。Xグレードには標準装備。

出典:ホンダ認定中古車

Xターボのみ15インチアルミホイールで全3種類。

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出典:ホンダ認定中古車

リア。全高がベースよりも落ちているため、デザインもリアガラスが小さくなったデザインをしている。

コンビランプはN-BOXカスタムに使われていたLEDタイプを装備。メッキパーツもカスタムと同じものである。車名エンブレムは「N /」とBOXが無い。

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カラーリングに関してはツートン仕様を含めると全部で18色とかなり多い。

エンジン・機能装備・安全装備など

エンジン・トランスミッション・駆動方式など

エンジンは初代N-BOXと同じS07A型3気筒の自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類。

自然吸気エンジンの最高出力は58ps(43kW)/7300rpm、最大トルクは6.6kg・m(65N・m)/4700rpm。

出典:ホンダ認定中古車

ターボ仕様では最高出力は64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは10.6kg・m(104N・m)/2600rpm。

トランスミッションはCVTのみで駆動方式はFFまたは4WD。アイドリングストップを全グレードで標準装備する。

N-BOXスラッシュはホンダセンシングが非装備でひと世代前の「シティーブレーキアクティビティシステム」を採用

安全技術としてはVSA(ABS+TCS+横すべり抑制)とヒルスタートアシスト機能を標準装備。

メーカーオプションとして「低速度域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能」のシティーブレーキアクティビティシステムと「サイドエアバッグシステム」をセットにした「あんしんパッケージ」をグレード別に設定。

初代N-BOXがベースなため2代目のホンダセンシングは非装備で、最新モデルに比べると先進安全装備が見劣りする。

N-BOXスラッシュの快適装備

快適装備としてはスマートキーシステム、車高の高さから来るリアの見づらさをカバーする「ピタ駐ミラー」、「ヒルスタートアシスト機能」、「ディスチャージライト(※2015年12月改良でG系グレードなどで非装備化)」、などを標準装備する。

他にメーカーオプションとして車内音楽に拘る人のための「サラウンドマッピングシステム」をG系グレードにオプション設定。X系グレードでは標準標準する。

前期N-BOXスラッシュの持病 CVTの不具合について、ガラガラ、ギー、ゴーなど変なうなり音がする原因など

CVT不具合の内容と原因

前期型N-BOXスラッシュのCVTは、走行距離が増えるとミッション内部の加工片が偶発的にドリブンプーリーベアリング内部に噛み込み、ベアリング内部の軌道面が剥離して異音が発生するケースがある。

これに関してはホンダからCVTの延長保証が出ており、不具合が発生しやすいようだ。

特にCVTフィールドを定期的に交換していないと異音が発生しやすく、一度も交換していないようなN-BOXスラッシュは発生の可能性が高くなる(N-BOXスラッシュのCVTフィールドは4万キロごとが交換推奨時期)。

※ただし定期的な交換をしている場合でも走行距離によっては異音が発生するケースもあり

旧型N-BOXなど14車種の無段変速機ドリブンプーリーベアリングの保証期間延長 | Honda
Hondaご愛用の皆様には大変ご迷惑とご心配をお掛けいたしておりますことを心からお詫び申し上げます。

そのまま放置し続けると加速不良から走行不能にまで発展するため、乗り続ける場合はかならず対処が必要となる。

なお、N-BOXスラッシュ以外に同年代のN-BOXN-WGNN-ONEなどNシリーズとS660の前期モデルの一部で同様の不具合が発生している。

保証期間

①初度登録日から経過、6年未満の車両

5年または10万km以内 ⇒ 7年または10万km以内

②初度登録日から経過、6年以上の車両

5年または10万km以内 ⇒ 保証期間延長開始後から1年または10万km以内

CVT不具合に対する修理費用について

万が一この現象が出ているモデルで保証期間がすぎると自己負担による有償修理(ミッション載せ替え)が必要。不具合の部品だけの交換は難しく、トランスミッション丸ごと(ASSY)交換となる

新車登録年以外に10万キロ以上の車では保証外なため、8年落ち以上の個体や10万キロ超過の過走行車を買う場合は要注意。

購入後に不具合が発覚しても保証外なため自腹修理となり、ミッション本体と工賃をあわせると約30万円ぐらいの高額修理になる場合がある。

そのため中古で前期モデルのN-BOXスラッシュを買う場合はこの不具合が出ていないか、あるいは対策済みなどかを確認してから購入することを強くオススメする。

インテリア

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出典:ホンダ認定中古車

インパネ。ベースはN BOXなのだが専用に用意されたインテリアパネルやインパネを含めた全体をカスタム出来る「インテリアパッケージ」によってインテリアカラーもカスタム出来る。

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画像のインパネは「ダイナースタイル」という一番派手な赤系のカスタムだが、これ以外に最大5種類(2016年9月以降は計6種類)から選択できるようになっている。

出典:ホンダ認定中古車

スピードメーターはN-BOXと共通のタコメター付き3眼式スピードメーター。

出典:ホンダ認定中古車

エアコンは全グレードフルオートエアコン。プッシュエンジンスタートも備える。

出典:ホンダ認定中古車

ステアリングはターボとインテリアカラーパッケージ、Xグレード以上で本革巻きステアリングを採用。GやG・Lパッケージなどはウレタンステアリング。

出典:ホンダ認定中古車

サウンドマッピングシステム搭載グレードではインパネ下部に埋込式のサブウーファーが備わる。

ただし、ボディカラーによって選択できるインテリアカラーは限られる。

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出典:ホンダ認定中古車

フロントシートはセパレートタイプ(画像はダイナースタイル)。

出典:ホンダ認定中古車

ブラックインテリア(ストリートロッド)のフロントシート。

出典:ホンダ認定中古車

グライドスタイルのフロントシート。

出典:ホンダ認定中古車

Gグレードのフロントシート(2016年9月以降)。

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出典:ホンダ認定中古車

リアシート。スライド機構を備える。

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出典:ホンダ認定中古車

ラゲッジルーム側に折りたたんだ状態。センタータンクレイアウトを採用し、後部座席の足元空間が広いことを利用したホンダ独自の収納システム。縦方向に高さのある荷物を積む時に重宝する。

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出典:ホンダ認定中古車

リアシートを運転席側に倒した状態。

出典:ホンダ認定中古車

なお、シートアレンジ次第ではこのようにフルフラットのような空間も可能で、簡易的な車中泊も容易に可能。

まとめ

N-BOX スラッシュは流行りのスーパーハイト系でありながら独特のスタイリングで、個性のある軽自動車となっている。

ベースはN-BOXなので居住空間は十分でかつホンダ以外のメーカーでは見られない独創的なスタイリングは、他人とは被ることが嫌なひとにはもってこいのモデル。

たくさん用意されたインテリアとエクステリアのカラーリングを見ても個性を求める人向けであることは良く分かる部分だ。

カラーリングでやんちゃ系から落ち着いた系、さらにはポップ系と雰囲気が変るのもこの車の面白いところである。

この奇抜かつ斬新で個性的なスタイリングとインテリアは軽自動車の歴史上で間違いなく記憶に残る1台といえよう。

中古市場ではN-BOXよりもタマ数が少なく、生産終了も含めて少し希少なモデル。2代目のフルモデルチェンジが予定されていないことから、もしかしたらレアな軽自動車として今後プレミアム価値が付くかもしれない。

この後の後期モデルではボディカラーの変更や内装色の追加、特別仕様車の設定など魅力が少しアップする。

なお、N-BOXスラッシュの中でもターボ仕様はタマ数が少なく、少々見つけづらい。

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