N-BOXはホンダのトールワゴン型軽自動車。N-BOX SLASH(スラッシュ)はその派生モデルである。本稿では2014年12月~2017年12月までを前期型とし、これを扱う。
出典:ホンダ認定中古車
ホンダ N-BOXスラッシュとは?特徴など
2014年12月に登場したN-BOX スラッシュは、ホンダの軽復活の代名詞となったNシリーズの第5段としてデビューした。
N-BOXという名前からも推測がつくようにN BOXをベースとした派生モデルである。
独創的なインテリア&エクステリア(ボディカラー)
インテリアはエクステリアカラーとをトータルでコーディネート。下記、5つの世界観を表現し、ボディスタイルと合わせてN-BOXスラッシュの個性を表現した。
・ブライトロッド スタイル(インテリアカラー:ベージュ)
1950〜60年代のアメリカ雑貨や家電などをイメージしたデザイン。晴れやかなベージュにより、若々しく軽快な雰囲気を醸し出すとともに、古き良き時代のおおらかな日常を表現。
・ストリートロッド スタイル(インテリアカラー:ブラック)
ホットロッドとも呼ばれる、カスタムカーをイメージ。インナールーフまでブラックで統一した内装によりレーシーなコクピット感を強調するとともに、ベアメタル(金属むき出し)調のシルバー加飾を施し、コントラストを際立。
・ダイナー スタイル(インテリアカラー:レッド&チェッカーフラッグ)
カリフォルニアの道路沿いにあるダイナーレストランをイメージ。赤を基調にチェッカーフラッグをあしらったカラーリング、ブースソファを思わせるシートなど、ダイナーレストランの雰囲気を細部にわたって表現。
・グライド スタイル(インテリアカラー:ホワイト&ライトブルー)
太陽の光が降り注ぐハワイの海岸線を、サーフ&ドライブするイメージ。空と海とビーチの砂、明るく爽やかな空気感を表現。
・セッション スタイル(インテリアカラー:ブラウン&ブラック)
古いジャズやブルースが演奏されるライブハウスをイメージ。長年使い込まれたギターやカウンター、革ソファなどの雰囲気をデザインに取り入れることで、渋く、深みのある空間に仕上げた。
N-BOXベースでありながらクーペスタイルを実現したボディフォルム
N-BOXスラッシュは普通の派生モデルとは大きく異なり、大胆にもルーフを100mmカット。
出典:ホンダ認定中古車
さらに後部座席のドアノブを通常の位置からそらしたデザインとしたことで、ぱっと見はタントなどの背の高いモデルでありながらクーペ風に見える独特のスタイリングを持った軽自動車となった。
包まれ感や落ち着きさを表現したインテリア
N-BOXスラッシュのインテリアはフロントドアからラゲッジスペースまでシルバービレット調ガーニッシュを直線基調にレイアウト。
出典:ホンダ認定中古車
インパネとフロントドアパネルには同じ色や加飾を使用。ドアライニングにはソフトパッドを採用し、シートと同じ素材を採用してシートに包まれるような心地よい空間とした。
ライブ会場さながらの8スピーカー+1サブウーファーの「サウンドマッピングシステム」
N-BOXスラッシュのオーディオにはパワフルな重低音と、全域でバランスのとれた高音質サウンドを追求した8スピーカー+1サブウーファーを採用。
サブウーファーは専用の「バックロードホーン型サブウーファー」を新開発。インパネ下部に埋め込み、低音再生には「ケブラーコーンスピーカー」、高温再生には「アルミドームツィター」を採用した。
さらに高音質でハイパワーなサウンドを実現するために、専用のMOS-FETパワーアンプも新開発。サウンドマッピングシステム装備車には防音材も追加した。
車外からのノイズやスピーカーの音によるドアパネルやライニングなどの不要な微振動を低減するデッドニングキット「ピュアサウンドブース」を新開発し、ディーラーオプションとして設定。
ワイヤレス給電規格「Qi(チー)」に対応したワイヤレス充電器をサウンドマッピングシステム搭載車に採用。充電しながら車内でスマートフォンからN-BOXスラッシュのスピーカーに接続し、音楽を楽しめるようにした。
N-BOXゆずりの使い勝手と充実装備
エンジンは初代N-BOXと同じS07A型DOHC自然吸気エンジンとDOHCターボエンジンを採用。
トランスミッションにはCVTを専用チューニングし、優れた加速性能と燃費性能を両立。
リアシートにはチップアップ&ダイブダウン機構に加え、前後スライド機構も搭載したリアシートを採用。シートアレンジの幅を増やした。
また、全グレードで電子パーキングブレーキを採用。運転席&助手席シートヒーターはグレード別に設定。エマージェンシーストップシグナル、ヒルスタートアシスト機能は全グレードに標準装備とした。
自動ブレーキ類では約30km/h以下での前方車両との衝突の回避・被害軽減をサポートする「シティブレーキアクティブシステム」、側面衝突時の頭部、胸部への衝撃を緩和する「サイドカーテンエアバッグシステム」、「ヒルスタートアシスト機能」、「前席用i-サイドエアバッグシステム」を「あんしんパッケージ」としてタイプ別に設定した
N-BOXスラッシュの一部改良など
2015年12月・一部改良
2015年12月の一部改良ではグレード名を変更。
- 「G・Aパッケージ」 → 「G・Lパッケージ」
- 「G・ターボAパッケージ」 → 「G・Lターボパッケージ」
に変更した。同時に従来は上級Xグレードのみに設定だった「インテリアカラーパッケージ」がG系グレードでも選択可能となった。
ボディカラーの一部入れ替えも実施。
モノトーンは
「ブリリアントスポーティブルー・メタリック」を廃止。
新色に
- 「プレミアムピンク・パール」
- 「アッシュグリーン・メタリック」
を追加して全9色に。
2トーンカラーは
「ブリリアントスポーティブルー・メタリック&ホワイト」を廃止。
新色に
- 「ミラノレッドメタリック&ブラック」
- 「プレミアムイエロー・パールII&ブラック」
- 「プレミアムピンク・パール&ホワイト」
- 「プレミアムピンク・パール&ブラック」
- 「アッシュグリーン・メタリック&ホワイト」
の5色を追加して全14色とした。
2016年9月・一部改良
2016年9月の一部改良では「インテリアパッケージ」に、山登りなどのアウトドアをイメージした「トレッキングスタイル」を新設定。
「G・Lインテリアカラーパッケージ」と「G・ターボLインテリアカラーパッケージ」に従来標準装備だった「あんしんパッケージ」をメーカーオプション設定に変更。
快適装備の「360°スーパーUV・IRカットパッケージ」と充電用USBジャック(急速充電対応タイプ2個)を新設定。
「X・ターボパッケージ」では15インチアルミホイールのデザインを変更。
ボディカラーの一部入れ替えも実施。
モノトーンは
- 「ポリッシュドメタル・メタリック」
- 「スマートブラック」
を廃止しして、入れ替えで
- 「シャイニンググレー・メタリック」
- 「クリスタルブラック・パール」
を追加。
2トーンはモノトーンのカラー入れ替えに連動して
- 「ポリッシュドメタル・メタリック&ブラック」
- 「スマートブラック&ホワイト」
が廃止となり、入れ替えで
- 「シャイニンググレー・メタリック&ブラック」
- 「クリスタルブラック・パール&ホワイト」
を追加。さらに新ボディカラーとして
- 「アッシュグリーン・メタリック&ブラック」と
- 「サーフブルー&ブラック」
を追加し、全16色とした。
N-BOXスラッシュのグレード G、G・Aパッケージ、G・Lパッケージ、G・ターボAパッケージ、G・ターボLパッケージ、X、X・ターボパッケージ、2トーンカラースタイルの違い
前期・N-BOXスラッシュのグレード展開はベーシックな「G」、ミドルグレード「G・Aパッケージ」、ミドルターボ仕様の「G・Aパッケージ」、上級「X」、上級ターボ仕様「X・ターボパッケージ」の全5種類。
このうちボディカラーに2トーンカラーが選択可能な「2トーンカラースタイル」はGグレード以外に設定。
そのため2トーンカラーのN-BOXスラッシュを探す場合は必然的にGグレード以外となる。
モデル中盤ではグレード名が変更となり、「G・Aパッケージ」は「G・Lパッケージ」、「G・ターボAパッケージ」は「G・ターボLパッケージ」に改名となった。
なお、Gグレード以外ではインテリアカラーも選択可能で、最大で5種類のインテリアカラーとホイールキャップまたはアルミホイールが選択可能となっていた。
G
N-BOXスラッシュのエントリーグレード。一番装備が簡素で、価格を抑えたグレード。ボディカラーも2色のみ。
出典:ホンダ認定中古車
エクステリアではハロゲンヘッドライトに14インチスチールホイール+フルホイールキャップで簡素な外観に。
電動格納式リモコンカラードドアミラー(LEDターンランプ付き)を標準装備し、4WD仕様では親水/ヒーテッドドアミラー+フロントドア撥水ガラスを標準装備。
ボディカラーは「ポリッシュドメタル・メタリック」と「プレミアムホワイト・パールⅡ」の2色のみ。
インテリアはメッキ加飾が無く、
- インテリアカラーパッケージ
- サウンドマッピングシステム
- ディスプレイオーディオ
- ナビ装着用スペシャルパッケージ
などのオプション設定が一切ない。
快適装備は
- Hondaスマートキー
- ディスチャージヘッドランプ(※2015年12月一部改良でGグレードは非装備化)
- プッシュエンジンスタート/ストップスイッチ
- モード切替ステアリング
- 運転席ハイトアジャスター
- アイドリングストップシステム
- ワンタッチウインカー(軽く触れると3回点滅)
- プラズマクラスター搭載フルオートエアコン
などを標準装備する。
このほか安全装備として
- エマージェンシーストップシグナル
- ヒルスタートアシスト機能
- VSA(ABS+TCS+横滑り防止装置)
- 電子制御パーキングブレーキ
- ピタ駐ミラー
- 運転席用i-SRSエアバッグシステム&助手席用SRSエアバッグシステム
- ヒルスタートアシスト機能
- フロント3点式ロードリミッター付プリテンショナーELRシートベルト
を標準装備。
「あんしんパッケージ」はデビュー当初非設定だったが、2015年12月一部改良でGグレードでもオプション選択可能となった。
G・Aパッケージ
N-BOXスラッシュのミドルグレード。
出典:ホンダ認定中古車
Gグレードよりも装備が良くなり、個性的な「インテリアカラーパッケージ」や「2トーンボディカラー」が選択できるようになる。
※2トーンカラー選択時はグレード名が「G・Aパッケージ 2トーンカラースタイル」となる。
エクステリアでは
- IRカット〈遮熱〉/UVカット機能付ガラス(フロントウインドウ)
- IRカット〈遮熱〉/スーパーUVカットガラス(フロントドア/フロントコーナー)
- 電動格納式オートリトラミラー
- ディスチャージヘッドランプ
- スチールホイール+カラードディッシュホイールをオプション設定
インテリアではブラックインテリア(スリーロッドスタイルパッケージ)をオプション設定。
快適装備は
- サウンドマッピングシステム
- ディスプレイオーディオ
をオプション設定。ナビ装着用スペシャルパッケージは標準装備。
自動ブレーキの「あんしんパッケージ」を標準装備するグレード。
G・Lパッケージ
2015年12月の一部改良で「G・Aパッケージ」から改名した新グレード。
装備はG・Aパッケージとほぼ同じだが、若干変更されディスチャージヘッドランプとオートリトラミラーがオプション設定。
インテリアのクロームメッキ加飾がAパッケージではブラックインテリアのセット品だったが、Lパッケージで単品オプション設定に変更。
ナビ装着用スペシャルパッケージは標準装備するが、「あんしんパッケージ」はオプション設定となった。
※2トーンカラー選択時はグレード名が「G・Lパッケージ 2トーンカラースタイル」となる。
G・ターボAパッケージ
前期N-BOXスラッシュのエントリーターボ仕様。G・Aパッケージをベースとし、ターボエンジンにより走りが良くなる。
出典:ホンダ認定中古車
装備はAパッケージに追加で
- クルーズコントロール
- パドルシフト
- 本革巻きステアリング
- インテリアのクロームメッキ加飾
- ブラックインテリア(ストリートロッドスタイルパッケージ)
となる。足元はアルミホイールとならず、G・Aパッケージと同じスチールホイール+カラードディッシュホイールをオプション設定。
※2トーンカラー選択時はグレード名が「G・ターボAパッケージ 2トーンカラースタイル」となる。
G・ターボLパッケージ
2015年12月の一部改良で「G・Aターボパッケージ」から改名した新グレード。
「G・ターボAパッケージ」から若干変更され、「あんしんパッケージ」がオプション設定となった。
※2トーンカラー選択時はグレード名が「G・ターボLパッケージ 2トーンカラースタイル」となる。
G・Lインテリアカラーパッケージ
2015年12月の一部改良で追加。
出典:ホンダ認定中古車
「G・Lパッケージ」に前期では選択できなかったブラックインテリア以外のオプションインテリアを選択可能とした新グレード。
G・Lインテリアカラーカラーパッケージでは
- 「ダイナースタイル」 (赤系+チェッカーフラグ)
- 「グライドスタイル 」 (白+ライトブルー)
- 「セッションスタイル」 (ブラウン+ブラック)
の3つからオプションで選択可能とした。
※2016年9月の一部改良では新インテリアカラーとして「トレッキングスタイル」も選択可能となった
このほか
- ディスチャージヘッドランプ
- 本革巻きステアリング
- 運転席&助手席シートヒーター&ステアリングヒーター
を標準装備する。
※2トーンカラー選択時はグレード名が「G・Lインテリアカラーパッケージ 2トーンカラースタイル」となる。
G・ターボLインテリアカラーパッケージ
2015年12月の一部改良で追加。上記「G・Lインテリアカラーパッケージ」にターボエンジンを搭載したグレード。
最上級の「X・ターボパッケージ」よりも価格が抑えられ、オプション設定の個性的なインテリアが選択可能だったグレード。
装備は「G・Lカラーインテリアパッケージ」に追加で
- クルーズコントロール
- パドルシフト
が標準装備となる。
※2トーンカラー選択時はグレード名が「G・ターボLインテリアカラーパッケージ 2トーンカラースタイル」となる。
X
前期N-BOXスラッシュの自然吸気エンジン・上級グレード。
出典:ホンダ認定中古車
「サウンドマッピングシステム」を標準装備し、インテリアカラーもブラックインテリア以外を選択可能だったグレード。
エクステリアでは
- IRカット〈遮熱〉/UVカット機能付ガラス(フロントウインドウ)
- IRカット〈遮熱〉/スーパーUVカットガラス(フロントドア/フロントコーナー)
- 電動格納式オートリトラミラー
- ディスチャージヘッドランプ
- スチールホイール+カラードディッシュホイール
を標準装備。
インテリアでは本革巻きステアリングインテリアのクロームメッキ加飾を標準装備する。
また、Xグレードではブラックインテリアを標準装備とし、オプション設定で
- 「ダイナースタイル」 (赤系+チェッカーフラグ)
- 「グライドスタイル 」 (白+ライトブルー)
- 「セッションスタイル」 (ブラウン+ブラック)
- 「トレッキングスタイル」 (ベージュ+ダークグリーン+オレンジ)※2016年9月一部改良以降
の3つから選択可能とした。
※2016年9月の一部改良では新インテリアカラーとして「トレッキングスタイル」も選択可能となった
快適装備は
- サウンドマッピングシステム
- ディスプレイオーディオ
- ナビ装着用スペシャルパッケージ
- クルーズコントロール
を標準装備。ディスプレイオーディオはオプション設定で、自動ブレーキの「あんしんパッケージ」は標準装備(※2015年12月以降はオプション設定に変更)となる。
※2トーンカラー選択時はグレード名が「X 2トーンカラースタイル」となる。
X・ターボパッケージ
上記Xグレードにターボエンジンを搭載した最上級ターボ仕様。
出典:ホンダ認定中古車
装備はXグレードに追加で「パドルシフト」と専用デザインの「15インチアルミホイール」を標準装備する。
※2トーンカラー選択時はグレード名が「X・ターボパッケージ 2トーンカラースタイル」となる。
エクステリア
出典:ホンダ認定中古車
フロントデザイン。ベースは非カスタムのノーマルN BOXだが、専用のメッキグリルを用いることでN BOXのベーシックさと、さりげないカスタム感を演出している。
あえてカスタム顔にしなかったことでクーペスタイルが浮かび上がる面白いデザイン。
出典:ホンダ認定中古車
サイドから。この車最大の特徴がこの横からのデザイン。
リアにかけてサイドガラスを小さくすることでまるで2ドアクーペのような雰囲気を出しつつ、リアのドアノブもいつもとは違う場所に配置したことでぱっと見のクーペデザインを実現している。
なお運転席側後部座席のドアノブは後部サイドガラス、最端の凹んだところに配置されている。
出典:ホンダ認定中古車
天井もこの手の軽自動車ではのっぺりと平らなデザインになりがちだが全高を少し削って、余った分でアーチを描くことで個性とデザイン性を引き出している。
特にツートンカラー仕様にすればそのデザインがより際立つようになっている。
出典:ホンダ認定中古車
足元はG系グレードが通常デザインの14インチホイールキャップ(シルバーまたはホワイト)、
出典:ホンダ認定中古車
LパッケージやAパッケージ、インテリアカラーパッケージではスチールホイール+カラードディッシュホイール(ホワイトまたはブラウン)をオプション設定。Xグレードには標準装備。
出典:ホンダ認定中古車
Xターボのみ15インチアルミホイールで全3種類。
出典:ホンダ認定中古車
リア。全高がベースよりも落ちているため、デザインもリアガラスが小さくなったデザインをしている。
コンビランプはN-BOXカスタムに使われていたLEDタイプを装備。メッキパーツもカスタムと同じものである。車名エンブレムは「N /」とBOXが無い。
カラーリングに関してはツートン仕様を含めると全部で18色とかなり多い。
エンジン・機能装備・安全装備など
エンジンは初代N-BOXと同じS07A型3気筒の自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類。
自然吸気エンジンの最高出力は58ps(43kW)/7300rpm、最大トルクは6.6kg・m(65N・m)/4700rpm。
出典:ホンダ認定中古車
ターボ仕様では最高出力は64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは10.6kg・m(104N・m)/2600rpm。
トランスミッションはCVTのみで駆動方式はFFまたは4WD。アイドリングストップを全グレードで標準装備する。
安全技術としてはVSA(ABS+TCS+横すべり抑制)とヒルスタートアシスト機能を標準装備。
メーカーオプションとして低速度域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能のシティーブレーキアクティビティシステムとサイドエアバッグシステムをセットにした「あんしんパッケージ」をグレード別に設定。
快適装備としてはスマートキーシステム、車高の高さから来るリアの見づらさをカバーする「ピタ駐ミラー」、「ヒルスタートアシスト機能」、「ディスチャージライト(※2015年12月改良でG系グレードなどで非装備化)」、などを標準装備する。
他にメーカーオプションとして車内音楽に拘る人のための「サラウンドマッピングシステム」をG系グレードにオプション設定。X系グレードでは標準標準する。
インテリア
出典:ホンダ認定中古車
インパネ。ベースはN BOXなのだが専用に用意されたインテリアパネルやインパネを含めた全体をカスタム出来る「インテリアパッケージ」によってインテリアカラーもカスタム出来る。
画像のインパネは「ダイナースタイル」という一番派手な赤系のカスタムだが、これ以外に最大5種類(2016年9月以降は計6種類)から選択できるようになっている。
出典:ホンダ認定中古車
スピードメーターはN-BOXと共通のタコメター付き3眼式スピードメーター。
出典:ホンダ認定中古車
エアコンは全グレードフルオートエアコン。プッシュエンジンスタートも備える。
出典:ホンダ認定中古車
ステアリングはターボとインテリアカラーパッケージ、Xグレード以上で本革巻きステアリングを採用。GやG・Lパッケージなどはウレタンステアリング。
出典:ホンダ認定中古車
サウンドマッピングシステム搭載グレードではインパネ下部に埋込式のサブウーファーが備わる。
ただし、ボディカラーによって選択できるインテリアカラーは限られる。
出典:ホンダ認定中古車
フロントシートはセパレートタイプ(画像はダイナースタイル)。
出典:ホンダ認定中古車
ブラックインテリア(ストリートロッド)のフロントシート。
出典:ホンダ認定中古車
グライドスタイルのフロントシート。
出典:ホンダ認定中古車
Gグレードのフロントシート(2016年9月以降)。
出典:ホンダ認定中古車
リアシート。スライド機構を備える。
出典:ホンダ認定中古車
ラゲッジルーム側に折りたたんだ状態。センタータンクレイアウトを採用し、後部座席の足元空間が広いことを利用したホンダ独自の収納システム。縦方向に高さのある荷物を積む時に重宝する。
出典:ホンダ認定中古車
リアシートを運転席側に倒した状態。
出典:ホンダ認定中古車
なお、シートアレンジ次第ではこのようにフルフラットのような空間も可能で、簡易的な車中泊も容易に可能。
まとめ
N-BOX スラッシュは流行りのスーパーハイト系でありながら独特のスタイリングで、個性のある軽自動車となっている。
ベースはN-BOXなので居住空間は十分でかつホンダ以外のメーカーでは見られない独創的なスタイリングは、他人とは被ることが嫌なひとにはもってこいのモデル。
たくさん用意されたインテリアとエクステリアのカラーリングを見ても個性を求める人向けであることは良く分かる部分だ。
カラーリングでやんちゃ系から落ち着いた系、さらにはポップ系と雰囲気が変るのもこの車の面白いところである。
この奇抜かつ斬新で個性的なスタイリングとインテリアは軽自動車の歴史上で間違いなく記憶に残る1台といえよう。
中古市場ではN-BOXよりもタマ数が少なく、生産終了も含めて少し希少なモデル。2代目のフルモデルチェンジが予定されていないことから、もしかしたらレアな軽自動車として今後プレミアム価値が付くかもしれない。
なお、N-BOXスラッシュの中でもターボ仕様はタマ数が少なく、
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