【初代 5MTターボ】スズキ エブリイワゴン スポーツ(DA62W型) | シン・軽自動車マニア

【初代 5MTターボ】スズキ エブリイワゴン スポーツ(DA62W型)

エブリイワゴン

エブリイワゴンはスズキのワンボックス型軽自動車。エブリイワゴン スポーツは初代に設定されていたスズキスポーツ製エアロバンパーをまとったカスタムモデルである。

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スズキ 初代・エブリイワゴンとは?

1999年の新規格でフルモデルチェンジし4ナンバー軽貨物のエブリイから独立。5ナンバー乗用モデルとして誕生した初代スズキ・エブリイワゴン

エブリイワゴンはセミキャブオーバータイプのワゴンにより室内空間は当時のスズキ車で最大を誇るモデルであった。

大人4人がしっかりと乗れて、かつ荷物もかなり積める軽自動車の中では室内空間に全振りしたモデルの乗用仕様である。

室内空間は大人4人がゆったりとくつろげる広い室内を実現するため、商用モデルよりも後席を90mm後ろに下げ、足元空間を拡大。さらにリクライニング機構やセンターアームレストも設定しより後部座席の快適性をアップ。

フロントはボンネットを設け、前輪の取り付け位置を前方に配置。これによりドア開口部にはタイヤハウスの出っ張りがなくなって、足元が広くなりフロアも低く乗降性に優れたパッケージングとした。

さらにロングホイールベースにより乗り心地もアップさせている。最小回転半径は4.5mで、パワーステアリングも標準装備。

エンジンはF6A型のSOHCターボを全グレードに標準採用。4WD仕様では走行中にFRと4WDを切り替えを可能にする「ドライブセレクト4×4」を採用した。その後2001年9月マイナーチェンジでエンジンをタイミングチェーン式のK6A型DOHCターボに置換された。

快適装備としては抗菌処理タイプのエアコン、抗菌仕様のステアリングホイール、シフトノブ、パーキングブレーキグリップ、インサイドドアハンドルを採用。フロントウィンドウにはUVカットガラス、リアドア、クォーター、バックドアにはスモークガラスを標準装備とした。

さらにパワードアロック、キーレスエントリー、AM/FMラジオ付カセットステレオを標準装備とし、ジョイポップエアロターボには電動サンルーフも採用した。

安全装備としては3分割フレーム構造の「軽量衝撃吸収ボディー」を採用。ステアリングホイール及びステアリングコラムには衝撃吸収構造の採用し、二次被害を低減。

運転席・助手席SRSエアバッグ、ABS、フロントシートベルトフォースリミッター、チャイルドシート固定機構付リヤシートベルトも標準装備とした。

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初代エブリイワゴン(DA62W)・スポーツとは?特別装備と他との違い

エブリイワゴンは当初から商用モデル(軽貨物モデル)と差別化するためにエアロパーツやアルミホイールなどをまとっていたが、2002年11月のマイナーチェンジでスポーツ色を強めたグレードを追加した。

それがこの「エブリイワゴン スポーツ」である。

エブリイワゴンスポーツではエクステリアに

  • スズキスポーツ製フロントバンパー(フォグランプ付き)
  • スズキスポーツ製フロントグリル
  • スズキスポーツ製ヘッドライトガーニッシュ

などを標準装備とし、よりスポーティな外観としたメーカー純正のカスタムモデルである。

エブリイワゴンスポーツのエクステリア(外装)

出典:スズキ認定中古車

スポーツと名乗るにあたりスズキスポーツのエアロバンパーを標準装備。メッシュを使ったスポーティ感あふれるデザインのバンパーで、ワンボックス軽自動車でありながら大胆なフロントデザインへと変貌している。

これ以外にもヘッドライトにはガーニッシュを装着し、ノーマルと差別化を図っている。当時のライバル、アトレーワゴンにもエアロパーツをまとったカスタムモデルがあったのでこれはその対抗車種と思われる。

DA62W_sports (2)

サイドから。アンダースカートもさえることことながら大きなリアスポイラーも特徴的だ。ただしパワーウィンドウは非装備で、両側とも手動式スライドドアとなる。

ただし、スポーツでは助手席に乗り降りに便利な電動ステップ付き。

足元はジョイポップターボPZと同じ13インチアルミホイールとなる。タイヤサイズは165/65R13。

出典:スズキ認定中古車

リア。大型のリアスポイラーを装備。エンブレムもエブリイワゴンの下に「Sport」のエンブレムが付く。コンビランプはノーマルと共通だ。

エンジン・機能装備・安全装備など

エンジンはK6A型直列3気筒インタークーラー付きDOHCターボのみ。最高出力は64ps(47kW)/6500rpm、最大トルクは10.8kg・m(106N・m)/3500rpm

駆動方式はFRまたはフルタイム4WDの2種類。トランスミッションはフロアシフトの5MTまたはインパネシフトの4ATの2種類。

ただし、2003年9月の一部グレード追加時に5MTが廃止。以降は4ATのみとなった。そのためエブリイワゴンスポーツの5MTモデルは希少モデルとなっている。

安全装備として運転席&助手席エアバッグ、ABSを標準装備する。

エブリイワゴンスポーツのインテリア(内装)

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インパネ。この年代のスズキの軽自動車と共通のデザインで、質感はそれなり。中央にはシルバー塗装のインパネガーニッシュによりスポーティー感が演出される。

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スピードメーターはスポーティ感のあるシルバー背景+タコメーター付きの2眼式。こちらもベースモデルと同じ。

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フロントシートはセパレートタイプ。スポーツではブラックシート表皮を採用する。

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リアシート。乗用モデルのためリクライニング可能な左右独立シートにヘッドレスト、アームレスト付きの豪華な仕様となる。また、後部座席はパワーウィンドウも付いており、軽バンのエブリイとは快適性が大幅に向上する。

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ラゲッジルーム。新規格ということで荷室は広め。ここからリアシートを倒すことで広大な荷室を確保できる。自転車もそのまま積めるのはワンボックスタイプならではのメリット。

エブリイワゴンスポーツの評価

エブリイワゴンのスポーツは、ワンボックスタイプでありながらスズキスポーツでカスタムされた異色のモデルである。

沢山の荷物を載せれるのはもちろん、後部座席の快適性を持ち合わせつつ、個性的なエクステリアにターボ付きの5MTモデルは走りも楽しめるなど、軽ワンボックスとスポーツモデルを組み合わせたようなモデルだった。

現行ではここまでカスタム感のあるグレードが存在せず、かつ人気がワゴンタイプやハイトタイプにある現状ではこのようなグレードが設定されることも考えられないので、希少なグレードだったことがわかる。

中古市場ではその希少性なのかタマ数が極端に少なく、年式や走行距離のわりに以前は若干高値となっていたが、最近では年数経過のため安価なモデルとなっている。特に5MTターボの組み合わせがあるのは大きなポイント。

カスタムする場合もDA62系のエブリイワゴンを買って後付でスズキスポーツバンパーを装着することを考えるとその分は安上がりなので、考えたか次第といったところか。

年数経過による経年劣化や不具合の可能性が高くなっているものの、当時のライバル、アトレーワゴンにはないカスタムスポーツ感がこのエブリイワゴンスポーツの魅力である。

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