- 安くて低燃費な中古の軽自動車はガソリン代や維持費も安い
- 2023年で安く買える・燃費の良い軽自動車一覧
- スズキ・アルトエコ (HA35S型)
- マツダ・キャロルエコ (HB35S型)
- スズキ・8代目アルト/8代目アルトバン (HA36S/HA36V型)
- スズキ・9代目アルト (HA37S型)
- ダイハツ・初代ミライース (LA300S/LA310S型)
- トヨタ・初代ピクシスエポック(LA300A/LA310A型)
- スバル・初代プレオプラス(LA300F/LA310F型)
- ダイハツ・2代目ミライース(LA350S/LA360S型)
- 三菱・8代目ミニカ/ミニカバン (H42A/H47A/H42V/H47V型)
- ダイハツ・7代目ミラ/ミラバン(L275S/L285S/L275V/L285V型)
- ダイハツ エッセ/エッセカスタム (L235S/L245S型)
- スズキ・3代目アルトラパン (HE33S型)
- 2023年の安く買える・燃費の良いオススメ軽自動車
安くて低燃費な中古の軽自動車はガソリン代や維持費も安い
現在販売されている軽自動車は、同じ排気量660CCでボディサイズも制限されているのにも関わらず、いろんなジャンルの軽自動車が存在する。
人気の電動スライドドアが付いたスーパーハイトワゴン、比較的背の高いトールワゴン、トールワゴン+SUVを組みあせたクロスオーバーSUV、硬派なSUV、配送などの軽バン、農家御用達の軽トラ、昔ながらのセダンタイプなど様々だ。
ただしモデルによっては車体重量が重たく、機能装備や快適装備、安全装備が豪華で新車価格も軽自動車とは思えないモデルが増えているのも事実。車体重量がかさむため燃費も今一つで、想定していたよりも燃費は良くなかったというケースも…
そこで本記事では軽自動車の原点に回帰し、中古価格が手頃ながら低燃費でガソリン代がかからない、エコカー的な中古車をご紹介しよう。
2023年で安く買える・燃費の良い軽自動車一覧
スズキ・アルトエコ (HA35S型)
出典:スズキ認定中古車
2011年12月に7代目アルトの派生モデルとして登場。
当時、熾烈なライバル競争をしていたダイハツ・ミライースの対抗モデルとなるべく誕生した低燃費・低価格のエコカー。
ベースは7代目アルトながら、7代目アルトのK6A型とは異なる新型R06A型エンジンの搭載や徹底した軽量化、空力向上などで、JC08モード30.2km/Lの燃費を実現。
その一方で新車価格は89万5000円からという、経済的なモデルでもあった。
モデル途中からは4WD仕様が追加され、後期型では「専用フロントグリル」やターボ非搭載の標準アルトには珍しい「タコメーター付き3眼式スピードメーター(エコドライブインジケーター付き)」などを採用するなど、質感の向上やさらなる燃費向上で最終的にはJC08モード35.0km/Lの燃費を達成した。
中古市場ではトールワゴンやスライドドア付きのスーパーハイトワゴンに人気がシフトし、セダンタイプに人気が無いためかなり安価。2万キロ程度の良固体でも50万円以下で買える場合もあり、新車時の半額以下な固体が目立つ。
2023年7月現在で全国に400台以上の掲載数があるが、全体的に4WDモデルの流通量が少なめでFFの2WDモデルが圧倒的に多い。
実燃費は街乗りでリッター平均20以上。遠出でリッター30付近やこれを越える場合もある(※4WDの場合はこれよりも少し悪くなる)。
マツダ・キャロルエコ (HB35S型)
上記アルトエコのOEMモデル。基本的な性能はアルトエコとまったく同じで外観のみマツダ仕様として専用グリル&バンパーが与えられる(ただしベースの6代目キャロルと同じタイプ)。
後期型ではアルトエコ同様にタコメーター付き3眼式メーターを標準装備化したが、グリルはそのままでベースの6代目キャロルとほぼ同じ外観だった。
中古車はアルトエコ同様に安価で買いやすいが、流通量はアルトエコよりも少なく少し探しづらい。
スズキ・8代目アルト/8代目アルトバン (HA36S/HA36V型)
2014年12月登場の8代目モデル。アルトエコで培った技術を投入し、新型プラットホームによる高剛性と軽量化の両立、新型トランスミッション、先進の自動ブレーキなどが与えられたモデル。
個性的なデザインゆえに好き好きが分かれる部分だが、燃費性能はアルトエコよりもさらに向上。乗用モデルの一番安いグレードは847,800円、バンタイプであれば696,600円からという、価格の安さも健在だった。
トランスミッションもCVTのほか、従来どおりの5MTに加え、MTベースでクラッチ操作を自動化した5AGSを設定するなど3種類を設定し、多様なニーズに対応しつつ4ATに置き換わる形で廉価グレードのAT仕様でも燃費を向上させた。
中古市場ではタマ数が豊富でかつ値段もかなり手頃。年式やグレードにもよるが2万キロ代でも50万円以下、5万キロ代でも30万前後で購入可能な固体もあり、アルトエコよりも絶対数が多くて探しやすくなおかつ買いやすい。
アルトバンは後部座席が狭く基本2名乗車になるが、通勤や街乗り専用であれば充分快適で、軽自動車税も少し安いとうメリットもある。
実燃費は街乗りでリッター平均24付近。遠出でリッター30付近やこれを越える場合もある(※4WDの場合はこれよりも少し悪くなる)。
スズキ・9代目アルト (HA37S型)
2021年12月登場の9代目。スタイルを一新した外装に上級グレードではマイルドハイブリッドの搭載などで8代目とはまたイメージを刷新した最新モデル。
燃費もさらに向上し、マイルドハイブリッドによるモーターアシストなど走行性能も向上した。そして安全装備も8代目アルトより拡充され、夜間の歩行者検知も可能な衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、後方誤発進抑制機能などを全グレードに標準装備化。
エアバッグも運転席&助手席に加え、フロントシートSRSサイドエアバッグ、SRSカーテンエアバッグを含めた6エアバッグを全グレードに標準装備化するなど歴代アルトの中でも安全装備がかなり盛り込まれている。
新車価格は他のトールワゴンやスーパーハイトワゴンに比べると圧倒的に安価だが、中古のアルトエコなどに比べると価格差があるのでここでは紹介に留めておく。
予算に余裕があって最新モデルが好みという人にオススメ。
実燃費は街乗りでリッター平均25付近。遠出でリッター30以上の場合もある(※4WDの場合はこれよりも少し悪くなる)。
ダイハツ・初代ミライース (LA300S/LA310S型)
2011年9月登場の初代モデル。
エッセの後継モデルとして登場し、徹底した軽量化や高効率エンジン、回生ブレーキ、ボディの空力抵抗の向上などで当時の軽自動車としては驚異的なJC08モード燃費で30km/Lを実現した低価格のエコカー。
新車価格もエントリグレードが895,000円、廉価グレードでは795,000円と買いやすい値段が特徴だった。
後期モデルではフロントデザインを一新しスタイリッシュ感をアップ。エンジンの改良やローダウンサスペンションの採用、CVT最適化などで燃費もさらに向上し最終的にはJC08モード燃費で35.2km/Lを達成した。
中古市場ではアルトエコと同じく安価なタマが多く、数もかなり多くて買いやすい。
スタイリッシュで高年式な後期モデルでも走行3万キロ以下が60万円以下、安い前期モデルであれば3万キロ以下で40万円な固体もあり、低燃費なのに安い中古価格が魅力のモデルである。
実燃費は前期モデルが街乗りでリッター平均20~22付近。後期モデルはリッター平均22~24前後。遠出でリッター30付近やこれを越える場合もある(※4WDの場合はこれよりも少し悪くなる)。
トヨタ・初代ピクシスエポック(LA300A/LA310A型)
上記、初代ミライースのトヨタOEM仕様。違いはエンブレム程度でグレード構成はミライースとまったく同じ。
中古価格もほとんど同じで低走行の割に安価で買いやすい。ダイハツのブランドに抵抗のある人やトヨタブランドが好きな人にオススメなOEMモデル。
スバル・初代プレオプラス(LA300F/LA310F型)
初代ミライースのもうひとつのOEMモデルで、富士重・スバル版。グレード名称は違うが基本的には同じ構成。違いはエンブレムのみで、内外装での差別化はピクシスエポックと同じくなされない。
タマ数はピクシスエポックよりも少なくマイナーなモデルのため探しづらいが、希少車でもあるためあえて選んでみるのも面白いかも。ピクシスエポック同様に安価な中古モデル。
ダイハツ・2代目ミライース(LA350S/LA360S型)
2017年5月登場のミライース・2代目モデル。
先代よりもスタイリッシュ感のアップしたエクステリアに、「Dモノコック(軽量高剛性ボディ)」の採用や樹脂パーツのなどの採用で、初代比で最大80kgの軽量化を実現。アルト並の軽量・高剛性ボディに進化した。
さらに空力抵抗も先代より高め、エンジンやCVTのさらなる改良などでJC08モード燃費で35.2km/Lの低燃費を達成したモデル。
また2代目モデルでは走りの質も高め発進時や追い越し時の加速度を初代よりも向上。
新開発の13インチタイヤやサスペンション、ショックアブソーバー(超飽和バルブと専用ベースバルブの組み合わせを軽自動車で初採用)、ステアリングなど足回り部品の特性及び制御を最適化。これにより高速走行での安定感や操舵応答性の向上と上質かつフラットな乗り心地を実現している。
自動ブレーキも初代より強化された「スマートアシストⅢ」を適用。高性能なステレオカメラや合計4個のコーナーセンサーを新たに採用し、歩行者対応の衝突回避支援ブレーキやオートハイビームなど高い安全性を実現した。
現行モデルだが、中古車であっても年式や低走行の割に価格が安価なので予算のある人向けにあげておく。Lグレードだと1年落ち2万キロで70万前後。上級のXグレードでも1年落ち0.2万キロで90万円と、他の人気の軽自動車よりもかなり安い。
他に初代同様、トヨタバージョンの2代目ピクシスエポック、スバルバージョンの2代目プレオプラスなどのOEMモデルもある。
実燃費は街乗りでリッター平均22~25付近。遠出でリッター30以上の場合もある(※4WDの場合はこれよりも少し悪くなる)。
三菱・8代目ミニカ/ミニカバン (H42A/H47A/H42V/H47V型)
出典:三菱認定中古車
1998年10月登場の8代目モデル。登場は古いが2012年まで一度もフルモデルチェンジすることなく作り続けられた三菱最後の・軽ボンネットバン&低価格モデル。
エンジンも設計が古く決して燃費が良いわけではないが、耐久性は高い名機3G83型エンジンにMTとトルコン式ATを搭載。車重は最軽量のFF貨物バンであれば680kg。これに5MTの組み合わせで意外と燃費が良かったりする。
最新モデルに比べると機能装備や快適装備、安全装備などかなり劣ってしまうが中古価格はとにかく安く買いやすい。ただし近年はタマ数がかなり減って探しづらくなってしまった。
実燃費はリッター17~23付近。遠出すると29km代の報告があるが3ATだとあまり燃費が良くなく、エンジン音もうるさいので燃費重視ならMTがオススメ。バンタイプであれば軽自動車税も安いメリットもある。
ダイハツ・7代目ミラ/ミラバン(L275S/L285S/L275V/L285V型)
2006年12月登場の7代目モデル。
7代目モデルでは居住空間をさらに拡大し、デザインもダイナミックかつフレンドリー感あふれるものを採用し、ラグジュアリー思考を強めた。
エンジンはエッセから採用された新型KF型エンジンを採用し、CVTと組み合わせることで10・15モード燃費で27.0km/リットルを達成。モデル終盤にはJC08モード燃費で24.2km/リットルを達成した。
先代と同じくバンタイプのミラバンも設定され、独特の3ドアスタイルと5MTの設定などでコアなマニュアル車好き層に人気がある。ミライースに比べると燃費性能は劣ってしまうがモノによってはミライースよりもさらに安価で、MT仕様があるのも7代目ミラの特徴。
とにかく安くてそこそこ燃費の良い軽自動車が欲しい場合には有用な選択肢。
実燃費は街乗り16~25あたり。グレードにより燃費性能に差がある。
ダイハツ エッセ/エッセカスタム (L235S/L245S型)
2005年12月登場、ミライースの祖先的モデル。
可変バルブタイミング機構搭載の高出力・低燃費エンジンと軽量ボディ、コスト削減により安い新車価格ながら低燃費なエコカーを実現した軽自動車。
当時の新車価格は一番安いグレードで682,500円という、70万円を切る驚異的な価格に対し燃費は10.5モード燃費で26.0km/リットルという低燃費がウリのモデルだった。
外観もシンプルでどこかヨーロピアンな雰囲気も感じる愛嬌あるボディに5MTモデルの設定で車好きにも隠れた人気がある。カスタム仕様はさらに人気で中古価格はいい値段がする。
ノーマルのエッセであればそこまで高くなく、3ATはあまり燃費が良くないが5MTであれば実燃費14~21ぐらいでこの時代にしてはそこそこ燃費が良い。
中古価格は以前は安かったがMTの軽自動車が減っている関係もあり価格が少し上昇。MTモデルの場合は5万キロあたりだと40万~60万ほど。ATであればその半額ぐらい。可能であれば静粛性と燃費の良い4ATモデルがオススメ。
ただし初期モデルはKF型エンジン特有の持病があるため、購入の際は対策済みかなど良く確認する必要がある。
スズキ・3代目アルトラパン (HE33S型)
出典:スズキ認定中古車
2015年6月登場の3代目モデル。アルトやミラに比べるとセダンタイプでも人気モデルかつ現行モデルなので中古車は高い傾向にあるが、意外と燃費も良いのであげておく。
3代目ラパンでは8代目アルトの低燃費技術が適用され、ボディの大幅な軽量化と改良型のR06A型エンジン、エネチャージやエコクール、アイドリングストップシステムの採用でFFのCVTモデルで35.6km/L(JC08モード燃費)を達成した。
安全装備としてもワゴンRなどで先行していた自動ブレーキの「レーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)」をはじめ、「誤発進抑制機能」、「エマージェンシーストップシグナル」、スリップや横滑りを抑える「ESP」を全グレードで標準装備。
後に「デュアルセンサーブレーキサポート」にアップデートされ、「車線逸脱警報機能」、「ふらつき警報機能」、「先行車発進お知らせ機能」、「ハイビームアシスト」、「標識認識機能(車両進入禁止、はみだし通行禁止、最高速度)」が追加。「後退時ブレーキアシスト」とリアパーキングセンサーも追加。誤発進抑制機能は前方に加えて後方にも対応している。
実燃費は街乗りでリッター20~24。遠出だと30あたりに到達したりこれを超える場合もある。かわいいだけでなく意外と低燃費なモデルでもあるが人気モデルゆえに中古価格は高め。
2023年の安く買える・燃費の良いオススメ軽自動車
この中でオススメはアルトエコの後期モデル。とにかく中古価格が安い割に比較的高年式で、見た目もそこそこ良く、専用グリルやタコメーター付き3眼式メーターなど上級装備で質感も高い。
この他には初代・後期ミライースもオススメ。こちらはベーシックな感じだがアルトエコ同様に高年式な割に低燃費でかつ中古価格も安い。
低価格で燃費よりも室内空間やスライドドアなどの利便性に重点を置く人はこちらもオススメ。
MTで楽しみたいならノーマルのエッセや8代目ミニカバン、8代目アルトやアルトバンあたりもオススメ。
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