【2代目・後期型】ダイハツ タント G (L375S/L385S型) | シン・軽自動車マニア

【2代目・後期型】ダイハツ タント G (L375S/L385S型)

タント

タントはダイハツのトールワゴン型軽自動車。タント Gはその上級モデルである。本稿では2011年11月のマイナーチェンジ~を後期型と定義し、外装デザインに改良が加えられたGグレードを扱う。

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2代目 ダイハツ・タントとは?特徴など

2007年12月にフルモデルチェンジし、2代目となったダイハツ・タント。

2代目は先代よりも親しみやすくなったデザインに、先代よりも広くなった室内空間、軽自動車としては初となるセンターピラーレスの「ミラクルオープンドア」の採用が大きな特徴だ。

初代タントのデザインはどちらかというとベーシック寄りのデザインで、あまり可愛らしいものとはいえなかったが、2代目では先代のイメージを踏襲し、主要ユーザーであるママ層をメインターゲットにベーシックでありながら可愛らしい外観となりより女性向け感を強めた。

快適装備としては助手席から後部ドアにかけてセンターピラーを排除(センターピラーレス)とスライドドアの初採用(ミラクルオープンドア)で利便性が大幅向上。

特に子供の乗り降りや買い物時の荷物の出し入れなどに大変便利で、タントの人気上昇につながった。

またスライドドアもイージードアクローザーを上級グレードで標準装備し、キーフリーシステムを採用するなど安全性や利便性を向上させている。

室内空間は初代でも驚きの広さだったが2代目ではそれをさらに拡張。室内長は2160mm、室内幅は1350mm、室内高は1355mmを確保し、ゆとりの室内空間を実現した。

エンジンは初代と異なるKF型の自然吸気エンジンとターボエンジンの2種類を設定。

ただし、初代ではモデル前半でノーマルタントにもターボモデル(タントRS)があったのに対し、2代目ではタントRSを完全廃止。ターボエンジンはカスタム専用となった。

トランスミッションも従来では3ATの設定があったがこれを4ATに置換。また、上級グレードではCVTも設定され燃費向上と巡航時の静粛性アップにつながった。

2代目タントのモデルの構成はベーシックでファニー寄りな顔つきのタントと、スポーティーと上級感あふれるタントカスタムの2本立て。

初代のタントカスタムはモデル中盤から追加設定となったが、2代目タントカスタムではノーマルタントと同時デビューとなった。

タントカスタムは初代と同じくノーマルタントに対し専用ヘッドライト、専用メッキグリル、専用バンパー、専用コンビランプにフルエアロで外観をスポーティーにあしらい、内装でもブラックインテリアと専用シート。

タコメーター付き専用スピードメーター等でノーマルと差別化を行なったグレードである。特に2代目においてはノーマルが女性向けモデルになったため、タントカスタムの方は主に男性向けとされていた。

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2代目・後期型タント(L375S/L385S)Gグレードとは?特徴と違いなど

Gグレードとは、2代目カスタムの最上級仕様で、後期モデルから新設定されたグレード。

前期タントに設定されていた「Xリミテッドスペシャル」の後継グレードでもある。

出典:ダイハツ認定中古車

Gグレードではメッキフロントグリルやフォグランプ、アルミホイールでスタイリッシュな外装と、カスタム用のブラックインテリアを採用し、標準タントでも上質感を高めたグレード。

出典:ダイハツ認定中古車

エクステリアには

  • メッキフロントグリル
  • Gグレード専用エアロバンパー
  • シルバー塗装アウタードアハンドル
  • LEDドアミラーターンランプ
  • サイドストーンガード
  • フォグランプ(メッキガーニッシュ付き)
  • 14インチアルミホイール
  • ルーフスポイラー

などを標準装備。

出典:ダイハツ認定中古車

インテリアではタントカスタム用ブラックインテリアを適用し、

  • 3眼式スピードメーター(タコメター付き)
  • ブラックシート表皮
  • メッキ加飾付きエアコンレジスターリング
  • メッキインナーハンドル
  • フロントオーバーヘッドコンソール
  • スライドドアステップランプ
  • 照明付き大型バニティミラー(運転席&助手席)

などを標準装備する。ただし、センタークラスターは標準タントと同じシルバー仕様

快適装備は「キーフリーシステム」、「パワースライドドア(イージークローザー付き)」などを標準装備。

標準タントの中でも最も内外装や装備が豪華な仕様が特徴でタントカスタムのような雰囲気がある。

以下、詳細を解説する。

エクステリア

出典:ダイハツ認定中古車

フロントデザイン。ノーマルタントには無かった大型メッキグリルを標準装備。

一般的にメッキグリルが付くとその車のイメージががらっと変ることが多いが元々ノーマルタントは可愛らしいデザインに比重を置いていたのでそれが顕著である。

ヘッドライトこそHIDではないもののパット見ではタントカスタムに引けをとらない顔つきとなった。

これ以外にバンパーにメッキカバー付きのフォグランプも標準装備されよりスポーティーな外観に。さらにバンパー下部にはさりげないエアロパーツも付いておりノーマルとは差別化されている。

出典:ダイハツ認定中古車

サイドから。サイドにもエアロパーツが付き元々標準装備だったアルミホイールと相まって足元が引き締まった感じだ。

出典:ダイハツ認定中古車

足元はタントカスタムと同じ14インチアルミホイールを標準装備。タイヤサイズは155/65R14。

出典:ダイハツ認定中古車

リア。コンビランプはノーマルと共通。ただし後期型でブレーキランプがLED化された。上には小さなリアスポイラー、ホワイト化されたハイマウントストップランプ、下はフロント、サイドにもあったさりげないエアロパーツが付いている。

エンジン・機能装備・安全装備など

エンジンは改良型のKF型直列3気筒DOHC自然吸気エンジン(第2世代KF型エンジン)のみ。

最終マイナーチェンジである2012年9月には自然吸気エンジンでエンジン制御の最適化が行われ最高出力52ps(38kW)/6800rpm、最大トルク6.1kg・m(60N・m)/5200rpmに変更。

燃費向上技術としてミライースの「e:Sテクノロジー」からエコアイドルとエコ発電制御を適用。これによりFFモデルで改良前よりわずかにアップし、25.0km/l(JC08モード)となった。

トランスミッションデビューCVTのみ。駆動方式はFFまたは4WD。ABSとブレーキアシストはGグレードで標準装備する。

減速時に回生エネルギーを使ったエコ発電制御も搭載し燃費に貢献。トランスミッションはCVTのみで駆動方式はFFまたは4WD(ちなみにこの時はまだ自動ブレーキは搭載されていない)。

インテリア

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出典:ダイハツ認定中古車

インパネ。Gグレードは最上級らしくタントカスタムと同じブラックを基調とした内装となっている。

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出典:ダイハツ認定中古車

Gリミテッドスピードメーターはタントカスタムと同じでタコメーター付き。前期モデルのGグレードではタコメーター無しだったのでこの点もタントカスタムに近い装備だ。

出典:ダイハツ認定中古車

エアコンはフルオートエアコンを採用。キーフリーシステム採用で使い勝手も良い。

また、Gグレードではサンバイザーに大型照明付きバニティミラー(運転席&助手席)を標準装備する。Xグレードには非装備なので、このあたりは女性に嬉しい装備。

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出典:ダイハツ認定中古車

フロントシートはベンチシートタイプ。タントカスタムと同じブラック系シートで落ち着いた印象に。こちらも前期モデルではベージュ系だったのでイメージががらっと変わった。

このほかメッキインナーハンドルも標準装備する。

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出典:ダイハツ認定中古車

リアシート。

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出典:ダイハツ認定中古車

ラゲッジルーム。

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出典:ダイハツ認定中古車

リアシートを倒した状態。

まとめ

出典:ダイハツ認定中古車

2代目後期のタント・Gグレードはタントカスタムのような外観を持つノーマルタントである。

ターゲットとしてはノーマルタントとはちょっと違う適度にスポーティーなタントが欲しい人向け。

タントカスタムは確かにスポーティーだが、どこかコテコテ感に感じる人も居る。だけど可愛らしいノーマルタントではやっぱり不満という人もいるはずだ。

そういった人にはノーマルタント以上タントカスタム未満のこの後期型Gグレードがうってつけというわけだ。タントのバリエーションの一つともいえよう。

中古市場では年数経過もありかなり安価な価格帯となっている(※2代目タントの中で豪華装備のため価格は高め)。

燃費や自動ブレーキを考慮するならもう少し出して3代目のタントGを買ったほうが良いような気もするが、安価かつデザイン的には2代目の方がいい場合もある。

可愛らしさとスポーティーのハイブリッド的なデザインが気に入ったのならアリではないだろうか。広大な室内空間やスライドドアによる利便性は2代目でも健在だ。

なお、2代目タントのモデル終盤にはオーバーヘッドコンソールとオーディオを非装備にし、価格を抑えたGスペシャルも設定されていた。

【2代目・後期型】ダイハツ タント Gスペシャル(L375S/L385S型)

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