【9代目・中期型】ダイハツ ハイゼットトラック(S200P/S210P型)

ハイゼットトラック

ハイゼットトラックはダイハツのトラック型軽乗用車。本稿では9代目S200系の2004年12月マイナーチェンジ~2007年11月までを中期型とし、これを扱う。

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画像参照元:Goo-net

概要

1999年1月にフルモデルチェンジし、9代目となったダイハツ・ハイゼットトラック。

9代目のハイゼットトラックは1998年の軽乗用車新規格に対応しつつもコストカットの観点から先代をベースに設計。

そのためボディスタイルそのものは先代によく似た形となった。一方でヘッドライトを大型化し8代目のアイデンティティーだった黒縁を廃止。フルモデルチェンジをイメージさせるスッキリとした顔つきに変化した。また、インパネも新設計となりそれまで旧規格までのイメージを刷新させた。

9代目では新規格と安全対策を取り入れながらも荷台長は1940mmに拡大。またボディの85%に亜鉛メッキによる防錆鋼板を採用し、カチオン電着塗料により高い防錆性能を実現した。

さらに「ストロング防錆仕様」がスペシャル、ローダンプ、パネルバングレードを除いてオプション設定され、軽トラック初となる錆による穴あき5年、表面錆3年の長期保証を実現した。

9代目(S200P/S210P型)中期型ハイゼットトラックの改良点と他と前期との違い

そのハイゼットトラックは2004年12月にビッグマイナーチェンジを行い中期型となった。

中期型ではフロントデザインを大幅変更したほか、ガードフレームの形状を変更。積み重ね時の効率をあげると共に1945mmの荷台長を確保した。

内装でもインパネを同年代のハイゼットカーゴをと同じタイプに変更し、ユーザー調査に基づく大型グローブボックス、大型インパネセンターポケット、大型インパネアンダーポケットなどの収納スペースを設けた。

この他メカニズムではタイヤの切れ角アップにより小回り性能を向上、最小回転半径3.7m(※前期型は3.8m)を実現。エンジンは引き続き廉価グレード用SOHCエンジンとと上級グレード用DOHCエンジンの2本立てで、それぞれ前期型よりもパワーアップがなされた。

エクステリア

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フロントデザイン。中期型ではヘッドライト、バンパー、ドアアウターパネルのプレスラインに至るまで大幅なデザイン変更が行われた。ヘッドライトは大型化しスタイリッシュ感がアップ。それまでのベーシックな長方形から斜めのエッジを効かせたことで個性もプラスされた。

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なお、上級グレードのデラックスとエクストラでは前期同様にフロントメッキガーニッシュ(ラジエーター風)が付く。ウィンカーもそれまでのバンパーからヘッドライトに移動し、バンパーまわりはシンプルなデザインになっている。

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サイドから。中期型ではガードフレーム(鳥居)の形状を変更し、積み重ね時の効率をあげると共に1945mmの荷台長を確保した。

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斜め後ろから。鳥居が前期よりもコンパクトになっている。

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参考までに前期型の斜め後ろ。

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荷台長は前期より5mmアップの1945mmを確保。ボディカラーはそれまでの「ホワイト」と「ブルーイッシュシルバーメタリック」に代わり、「オフホワイト」と「ファインシルバーメタリック」を設定した。

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足元は12インチ鉄チンホイール。タイヤの切れ角アップにより小回り性能を向上し最小回転半径3.7m(※前期型は3.8m)を実現。

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リア。中期型ではコンビランプのデザインが変更され、横長になった。

エンジン・機能

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エンジンは前期に引き続きEF-SE型とEF-VE型の2種類を設定。ただし、前期の最終型よりもパワーアップが図られ、EF-SE型3気筒SOHC自然吸気エンジンでは最高出力45ps/5,900rpm、最大トルクは5.8kg/3,600rpm。このエンジンはスペシャル系グレードに搭載。

もう一つのEF-VE型3気筒DOHCエンジンは最高出力がMT仕様で50ps/5,900rpm。AT仕様では53ps/7,000rpm。最大トルクは共に6.4kg/4,000rpmとなる。こちらは上級のエクストラとデラックス系グレードに搭載。

トランスミッションは5MTまたは3ATの2種類で駆動方式はFRまたはパートタイム4WD(ハイロー切り替え付き)となり、一部4WDグレード(農用スペシャル・5MT)ではデフロックが備わる。

安全装備としてデュアルSRSエアバッグ、プリテンショナー&フォースリミッター機構付シートベルト (運転席/助手席)、ABS(ブレーキアシスト付)は「安全パック」としてメーカーオプション設定される。

9代目ハイゼットトラック S200PとS201P型との違い、S201P/S211Pとの違い

9代目ハイゼットトラック、S201PとS211P型との違いは駆動方式。S201P型ハイゼットトラックは後輪を駆動するFRの9代目ハイゼットトラック。

S211P型はS201Pベースで前輪を駆動する4WDのハイゼットトラック。なお、S211P型の4WDはパートタイム式4WDとなっており、運転者が任意で4WDと2WDの切り替えを行うタイプ。

一般的な軽自動車に用いられる生活四駆よりもパートタイム4WDは普段2駆の時は燃費が良く、いざという時の4駆は悪路となる荒れ地や畑、農道を走る際には頼もしいシステム。伝統的に軽トラなどではパートタイム4WDが採用されやすい。一方でタイトブレーキング現象が発生するため取り扱いには注意が必要だ。

なお、S201Pとは9代目でもKF型エンジンを搭載する後期型の2駆モデルで、S211Pはこれの4WDモデル。後期型では新型エンジンで燃費や加速が良くなるが、KF型エンジン由来の持病や故障が多くなる。

インテリア

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インパネ。中期型ではデザインが刷新され、同年代のハイゼットカーゴと同じものが採用された。さらにユーザー調査に基づく大型グローブボックス、大型インパネセンターポケット、大型インパネアンダーポケットなどの収納スペースを設け利便性を向上させた。

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スピードメーター。インパネと同じく同年代のハイゼットカーゴと同じものに変更された。

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5MTのシフトノブ。

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引き続き4WDではハイローの切り替えレバーが付く。

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シート。

まとめ

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9代目・中期型のハイゼットトラックは大幅改良されたフロントデザインに拡大された荷台と新デザインのガードフレーム。刷新された内装に若干パワーアップしたエンジンなどフルモデルチェンジに近い内容のマイナーチェンジが特徴である。

車の型式こそ変わらないものの、この大改良のためダイハツ公式ではフルモデルチェンジと謳っており、属に9.5代目と称されることもある。それほどの大幅改良が施されたマイナーチェンジであった。

特にデザイン面では前期よりも大幅改善し、内装も良くなっていることからスタンダードな軽トラックとしてオススメできるモデルといえよう。

なお、この後のマイナーチェンジ(後期型)ではエンジンをKF型に換装。さらなる燃費とパワーアップが図れ、トヨタへ「ピクシストラック」として。スバルには「サンバートラック」としてOEM供給されることとなる。

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