【前期型 特別仕様車】スズキ アルトエコ エコブルーパッケージ(HA35S型) | シン・軽自動車マニア

【前期型 特別仕様車】スズキ アルトエコ エコブルーパッケージ(HA35S型)

アルト

アルトエコはスズキのハッチバック型軽自動車。アルトの派生モデルで、「エコブルーパッケージ」は前期型に設定された特別仕様車である。

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スズキ アルトエコとは?

2011年11月に登場したアルトエコ。

2009年12月にフルモデルチェンジし7代目となったアルトをベースにR06A型の新型エンジン、CVTの高効率化、アイドリングストップ機能、LEDストップランプによる省電力化、各種部品の軽量化、空力性能の向上、タイヤの変更などによりベースモデルよりも低燃費性能を高めたエコカーとして生まれた。

アルトエコが登場した当時はライバルの「ダイハツ・ミライース」がデビューした時で、激しい燃費競争の真っ最中であった。

これに対抗する形なのかこの7代目アルトのみ「アルトエコ」という派生モデルが設定され、エコや低燃費を真正面に掲げた第3のエコカー的なキャラクターとなっていた。

アルトエコでは上述のとおり、それまでのK6A型エンジンから新世代のR06A型に置換。

トランスミッションも従来の副変速機内蔵CVTのフリクションを低減し、効率を高めた。また、時速9km以下でエンジンを自動停止する停車前アイドリングストップ機能を搭載。

それまでよりもアイドリングストップの頻度を高めて低燃費化に貢献させた。

リアコンビネーションランプもハイマウントランプとあわせてLEDに変更。消費電力を削減しエンジンに対するオルタネーターの負荷を削減した。

ボディに対しても軽量化がなされ、コンパクトなR06Aエンジンとエンジン周りの骨格の新設計で軽量化を実施。

サスペンション部品、ドライブシャフト、フルホイールキャップも見直して軽量化を徹底した。他に軽量フロントバンパー、内装のシートクッションのパッド、リヤシートバックの構造変更、トランクボードの材質変更など細かな軽量化も行った。

空力性能に対してもアプローチし、ベースモデルよりも-15mmローダウン。専用のエロバンパーにより車体下部の空気抵抗を低減させ全体の空力性能を向上させた。

さらに転がり抵抗の低いタイヤの採用やハブ一体構造車軸ベアリングの採用などにより回転抵抗も低減。走行中の引きずり抵抗を低減したフロントブレーキパッドの採用した。

これら徹底した軽量化によりデビュー時、FFのCVTで22.6km/L(JC08モード)だった燃費は30.2km/L(JC08モード)まで向上。約30%以上の燃費向上を果たした。

それと当時に新車価格は89万5千円。上級グレードでも99万5千円からと低燃費と低価格を両立させたモデルとなっていた。

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アルトエコ エコブルーパッケージとは?特別装備とアルトエコとの違いなど

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出典:三菱認定中古車

そのアルトエコに2011年11月。ホワイトの車体色にドアミラー、ドアハンドル、シート表皮などにエコをイメージしたアクセントカラーの水色(アクアベールブルーパールメタリック)を採用し、ひと目で「アルトエコ」とわかる特徴的な配色を採用した特別仕様車が設定された。

それがこの「エコブルーパッケージ」である。

エコブルーパッケージではボディカラーに「スペリアホワイト」のみを採用。

外装に

  • 専用の水色塗装カラードドアミラー
  • アウトサイドドアハンドル

内装では

  • 水色塗装のオーディオパネル
  • ブルー色のシート表皮
  • ブルー塗装のドアアームレスト
  • ブルー塗装のインサイドドアハンドル
  • ブルー塗装のエアコンサイドルーバー

などを採用。

内外装でブルーのアクセントカラーによりベースと差別化を図った特別仕様車となっていた。

アルトエコ エコブルーパッケージのエクステリア(外装)

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出典:三菱認定中古車

フロントデザイン。バンパー形状やヘッドライトなどベースモデルと同じだがエコブルーパッケージ仕様としてエコをイメージしたブルーカラーのカラードドアミラーを採用。

小さな変更だが、ボディがホワイトのためノーマルとは少し異なるアクセントが与えられた。

なお、Sエンブレムに関しては2012年6月一部改良(2型)時に青色メッキに変更された。

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出典:三菱認定中古車

サイド。エコブルーパッケージ仕様として水色塗装のアウトサイドドアハンドルを標準装備。

サイドビューもフロント同様アクセントカラーで差別化を実施。

セキュリティーアラームはベースモデル同様標準装備。

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出典:三菱認定中古車

足元はベースモデルと同じ13インチフルホイールキャップ。

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出典:三菱認定中古車

リア。こちらは特に変更ななく、ベースモデルと同じ。2012年6月一部改良(2型)時の青色メッキの採用によりアクアベールブルーパールメタリックカラーの専用SエンブレムとAltoエンブレムを標準装備。

エンジン・機能装備・安全装備など

エンジンはベースモデルとアルトエコと同じR06A型直列3気筒DOHC自然吸気エンジン。

最高出力は52ps(38kW)/6000rpm、最大トルクは6.4kg・m(63N・m)/4000rpmを発生。

トランスミッションはCVTのみで駆動方式もFFのみとなる。

これ以外にABSとEDBを標準装備。なお、他のアルトエコ同様、軽量化のためガソリンタンクが20Lになっている点は要注意。

アルトエコ エコブルーパッケージのインテリア(内装)

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出典:三菱認定中古車

インパネ。エコブルーパッケージ仕様としてステアリングオーナメントが水色メタリックに変更。エアコンサイドルーバーも水色塗装となる。

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出典:三菱認定中古車

さらにオーディオパネルも水色塗装でインパネにもアクセントカラーが与えられた。

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出典:三菱認定中古車

CVTのシフトノブ。こちらはベースモデルと同じ。シフトノブの親指部分のボタンはCVTのDsモードボタンで、エンジンブレーキなどを効かせたい時に使うと便利。

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出典:三菱認定中古車

フロントシートはセパレートタイプ。エコブルーパッケージ仕様として水色のシート表皮となる。

さらにドアアームレストやインサイドドアハンドルも水色塗装となり、内装でもエコブルーを意識した配色となる。

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出典:三菱認定中古車

リアシート。こちらもブルーのシート表皮が与えられた。なお、後部座席のヘッドレストは非装備となっている。

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出典:三菱認定中古車

ラゲッジルーム。リアシートは一体可倒式。

アルトエコ エコブルーパッケージの評価

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出典:三菱認定中古車

アルトエコの前期型に設定された特別仕様車、「エコブルーパッケージ」は内外装でブルーのパーツを用いノーマルモデルとは差別化を図った特別仕様車である。

ホワイトボディにアクセントカラーの水色が栄える外観は他人と被りがちなベーシックな軽自動車において特別感があり、他人と被りたくない人には嬉しい仕様といえよう。

内装も男性ウケはしないだろうがオシャレなブルーカラーでファッショナブルな一面も併せ持っている。特に女性向けの特別仕様車といったところだろうか。

なお、このエコブルーパッケージはアルトエコの後期型マイナーチェンジ時に廃止され、生産期間はわずか8ヶ月ほどと短命であった。上記の女性向けであった点なども合わせて中古市場では希少車となっておりアルトエコの中では見つけづらい部類に入る。

この後の後期型マイナーチェンジではエネチャージの採用でさらなる低燃費化やタコメーター付きスピードメーターの採用など前期型よりも良くなるため、こだわりたい人は後期型がオススメ。

逆に前期型でも十分でかつエコブルーの内外装が好みといった人は探してみると良いだろう。特にプレミアム価格はついておらず比較的買いやすい価格となっている。

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