【2代目 前期型】ホンダ N-BOX カスタム(JF3/JF4型)グレード一覧・概要解説 | シン・軽自動車マニア

【2代目 前期型】ホンダ N-BOX カスタム(JF3/JF4型)グレード一覧・概要解説

N-BOXカスタム

N-BOXはホンダのトールワゴン型軽自動車。N-BOXカスタムはそのカスタムモデルである。本稿では2代目のJF3およびJF4型の2017年9月~2020年11月までを前期型とし、これを扱う。

JF3_custom_first (2)

スポンサーリンク

2代目 ホンダ・N-BOXカスタムとは?

2017年8月にフルモデルチェンジし、2代目となったホンダ・N-BOX。

初代は軽自動車メーカーの中での劣勢を挽回すべく売れ筋ジャンルにストレート勝負で挑んだホンダの意欲作であった。

他社を研究しミニバンやF1で培った技術を取り入れ結果的にダイハツ(タント)やスズキ(スペーシア)、三菱(eKスペース)、日産(デイズルークス)などのライバルを寄せ付けないモデルに成長した。

約5年ぶりのフルモデルチェンジとなった2代目のJF3およびJF4型は前モデルと同じく標準モデルとカスタムモデルの2種類を設定。

カスタムモデルではかなり顔つきに変化が与えられたが、本稿で扱う標準モデルは初代のイメージそのままにより上品さをアップ。

特にリアにかけてはコンビランプが作り込まれ赤いレンズとLEDテールランプの組み合わせでLEDテールランプ初期のいかにも感がなくなった。

これにより全体的なデザインの底上げがなされている。また、ヘッドライトはホンダの軽自動車としては初となるLEDヘッドライトを全グレードで標準装備。

ルーフ部分においてはそれまでの樹脂パーツを廃止。レーザーブレーズ溶接による形成ですっきりとしたルーフパネルを実現した。

JF3_custom_first (26)

出典:ホンダ認定中古車

ボディや骨格まわりでは高効率フロアフレーム構造や高張力鋼板の適応拡大に加え、新たな接合技術を導入することで軽量化と高剛性化を両立。

先代比最大で約80kgの軽量化(実際に軽量化そのものは150kgで安全装備や剛性向上で70kg分増えている)。

エンジンでは自然吸気エンジンにはこちらもホンダ軽自動車史上初となるi-VETCを搭載。ターボエンジンには電動ウェイスとゲートを搭載。

このほかにCVTやサスペンションシステムの高性能化、フロントピラーの極細化による視界向上などで安心感ある走りと低燃費、快適な乗り心地を実現。

安全装備としてはホンダセンシングを全グレードに標準装備。軽自動車としてはホンダ初となる後方誤発進抑制機能や歩行者事故低減ステアリング機能の採用でライバルのスズキやダイハツに負けない充実装備を与えた。

jf3_1.jpg

利便性においてはエンジンルームのコンパクト化、テールゲートの薄型化により室内空間をさらに拡大。

加えて新採用の助手席スーパースライドシートは最大570mmのスライド量を与えたことで後ろドアから子供の乗り込んで運転席に座るといった幅広い使い方やシートアレンジが可能となった。

JF3_custom_first (29)

快適装備ではシート表皮に付着したアレルゲン(ダニ・スギ花粉)の不活性化に加え、抗ウイルス加工を施した「アレルクリーンプラスシート」、紫外線と赤外線を軽減する「360°スーパーUV・IRカット パッケージ」をすべての窓に採用するなど、車内の環境を快適に整える先進装備を充実。

静粛面では「高性能エンジンマウントシステム」の採用と防音材や遮音材を最適に配置することで前モデルよりも静粛性を高めた。

スポンサーリンク

2代目前期N-BOXカスタムの一部改良など

2018年4月・一部改良、スロープ仕様追加

N-BOX+の後継モデルとなる「スロープ」を追加。

ボディカラーが差し替えられ、「プレミアムホワイト・パールⅡ」を廃止し、「プラチナホワイト・パール」を新設定。

カスタム専用色の「プレミアムホワイト・パールII&ブラック」も入れ替え廃止し、「プラチナホワイト・パール&ブラック」を新設定した。

2018年10月・ボディカラー入れ替え

再度ボディカラーの入れ替えを実施。標準N-BOXでは

  • 「プレミアムピンク・パール」 ※有料色
  • 「プレミアムピンク・パール&ホワイト」
  • 「プレミアムアイボリー・パール」 ※有料色
  • 「プレミアムアイボリー・パール&ブラウン」

を廃止し、入れ替えで新色

  • 「ピーチブロッサム・パール」 ※有料色
  • 「ピーチブロッサム・パール&ホワイト」
  • 「プレミアムアイボリー・パールII」 ※有料色
  • 「プレミアムアイボリー・パールII&ブラウン」

を追加。「プレミアムアガットブラウン・パール&ホワイト」は廃止された。

また「N-BOXカスタム」では

  • 「クリスタルブラック・パール&レッド」
  • 「プレミアムグラマラスブロンズ・パール&シルバー」

の2トーンカラーを廃止。

2018年11月・特別仕様車 カッパーブラウンスタイルを追加

標準N-BOXに特別仕様車の「カッパーブラウンスタイル」を追加。

【2代目・特別仕様車】ホンダ N-BOX カッパーブラウンスタイル(JF3/JF4型)

2019年6月・一部ボディカラー廃止

「プレミアムイエロー・パールII」がモノトーンカラーでの設定を廃止。2トーンルーフ専用色へ以降。

2019年10月・一部改良

2019年10月の一部改良ではホンダセンシングがパワーアップ。

衝突軽減ブレーキ(CMBS)の性能が向上され、横断する自転車に対応。加えて街灯のない夜間の歩行者検知精度を高めた。リアカメラは30万画素から100万画素に画素数を向上。

快適装備は従来4WD車のみの設定だった「運転席&助手席シートヒーター」と、従来ターボ車のみの設定だった「左右独立式リアセンターアームレスト」を「G・ホンダセンシング」と「G・スロープ ホンダセンシング」の各FF車を除いた全グレードに標準装備化。

N-BOXカスタムのターボ車には本革巻セレクトノブを採用

ボディーカラーも一部設定が変更され、N-BOXは2トーンの

  • 「プレミアムイエロー・パールII&ホワイト」

N-BOXカスタムはモノトーンの

  • 「ルナシルバー・メタリック」

がそれぞれ廃止。 ※ルナシルバー・メタリックはN-BOX専用色に移行。

タイプ体系も一部整理され、N-BOXカスタムに設定されていた「G・スロープLターボ ホンダセンシング」を廃止。

これ以降の仕様変更や一部改良については2代目後期モデルを参照。

【2代目・後期型】ホンダ N-BOX カスタム(JF3/JF4型)概要解説
N-BOXはホンダのトールワゴン型軽自動車。N-BOXカスタムはそのカスタムモデルである。本稿ではJF3およびJF4型の2020年12月マイナーチェンジ以降を後期型とし、これを扱う。出典:ホンダ認定中古車ホンダ 2代目・N-BOXカスタムと...

2代目前期・N-BOXカスタムのグレード一覧 G・Lホンダセンシング、G・Lターボホンダセンシング、G・EXホンダセンシング、G・EXターボホンダセンシングの違いなど

2代目前期N-BOXカスタムのグレード展開は上級「G・L」、上級ターボ仕様「G・Lターボ」、上級でスーパースライドシート仕様「G・EX」、上級スーパースライド+ターボ仕様「G・EXターボ」の全4種類。

全グレードに先進安全装備の「ホンダセンシング」を標準装備。ホンダセンシングのレス仕様も設定し、搭載モデルに対して約9万円ほど価格を抑えいていた。

前期は特別仕様車の設定は無し。標準モデルのN-BOXについてはこちらから。

【2代目・前期型】ホンダ N-BOX(JF3/JF4型)グレード一覧・概要解説

G・Lホンダセンシング

2代目前期N-BOXカスタムの上級グレード。

エクステリアではカスタム専用LEDヘッドライト、メッキグリル、エアロバンパー、サイドアンダースポイラー、ルーフレールスポイラーでスタイリッシュな外観が特徴。

ボディカラーではルーフ+ドアミラー部分を塗り分けた2トーンカラー(※ただし有料オプション)が選択可能。

インテリアでもブラック内装を採用し、シート表皮はブラック×バーガンディのトリコットシート表皮となる。

G・Lホンダセンシングでは快適装備・機能装備の

  • 後席左側パワースライドドア
  • 360°スーパーUV・IRカットガラス
  • Hondaスマートキーシステム
  • フルオートエアコン
  • ナビ装着用スペシャルパッケージ(8スピーカー仕様)
  • 両側スライドドアイージークローザー
  • LEDフォグランプ+クロームメッキフォグライトガーニッシュ
  • 14インチアルミホイール(ブラック塗装+切削加工)
  • 前席用 i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム

を標準装備し、後席右側パワースライドドアもオプション選択可。標準モデルの廉価グレードGよりもかなり装備が豪華となる。

また、ロールサンシェードや運転席アームレスト、充電用のUSBジャックも標準装備となるため、使い勝手が向上する。

G・L

上記G・Lホンダセンシングから、自動ブレーキなどを削除したグレード。新車価格で約9万円ほど安くなっていた。

G・Lターボホンダセンシング

G・Lグレードをベースにターボエンジンを搭載し、パワフルな走りとしたミドルグレードのターボ仕様。

G・Lの装備に加えて

  • 後席右側パワースライドドア
  • 本革巻きステアリング
  • 本革巻きセレクトノブ ※2019年10月一部改良以降
  • パドルシフト
  • 15インチアルミホイール(ブラック塗装+切削加工)
  • プライムスムース&トリコット素材のコンビシート

を標準装備する。

G・Lターボ

上記G・Lターボホンダセンシングから、自動ブレーキなどを削除したグレード。新車価格で約9万円ほど安くなっていた。

G・EXホンダセンシング

2代目前期N-BOXカスタムの上級グレード。助手席スーパースライドシートを採用し、使い勝手使い勝手をさらにアップさせたグレード。

快適装備にはEXグレードのみの

  • 助手席スーパースライドシート

を採用。車から乗り降りすること無く、リアシートに移動できたり、運転席から助手席に移動して、そのまま助手席側から降りられたりと、利便性が向上する。

このほかEXグレードでは

  • 後席左側パワースライドドア
  • 360°スーパーUV・IRカットガラス
  • Hondaスマートキーシステム
  • フルオートエアコン
  • ナビ装着用スペシャルパッケージ(8スピーカー仕様)
  • 両側スライドドアイージークローザー
  • LEDフォグランプ+クロームメッキフォグライトガーニッシュ
  • 14インチアルミホイール(ブラック塗装+切削加工)
  • 前席用 i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム

を標準装備する。後席右側パワースライドドアはオプション設定。

G・EX

上記G・EXホンダセンシングから、自動ブレーキなどを削除したグレード。新車価格で約9万円ほど安くなっていた。

G・EXターボホンダセンシング

G・EXグレードにターボエンジンを搭載した標準N-BOXの最上級グレード。

パワフルな走りとしたEXグレードのターボ仕様。

G・EXホンダセンシングの装備に加えて

  • 後席右側パワースライドドア
  • 本革巻きステアリング
  • 本革巻きセレクトノブ ※2019年10月一部改良以降
  • パドルシフト
  • 15インチアルミホイール(ブラック塗装+切削加工)
  • プライムスムース&トリコット素材のコンビシート

を標準装備する。

2代目後期N-BOXカスタムのエクステリア(外装)

JF3_custom_first (7)

出典:ホンダ認定中古車

フロントデザイン。2代目のN-BOXカスタムではそれまでのコテコテな雰囲気が薄れ、シンプルだけど精悍さが際立つデザインとなった。

それまでカスタムの特徴の一つだったエンブレムまわりの3段グリル(初代・前期は4段)初代は消滅し、かわって下部にあった太いメッキグリルがホンダマークの部分に移動し、ヘッドライトと一直線に結ぶことでシンプルでありながら落ち着きとスポーティーな印象を与えている。

JF3_custom_first (19)

出典:ホンダ認定中古車

また、これを覆うグリルも格子形状を採用し標準モデルとは大きく差別化された。初代のデザインはライバル車に似たり寄ったりな部分もあったが、2代目ではそれも払拭されている。

ちなみにヘッドライトは最新のLEDヘッドライトを全グレードで標準装備。

JF3_custom_first (12)

出典:ホンダ認定中古車

フォグランプもLEDタイプとなる。

JF3_custom_first (23)

出典:ホンダ認定中古車

サイド。このあたりは標準モデル同様に初代とほぼ同じだが、空力を意識した切り込みが前後タイヤハウスの上とボンネットからリアにかけて一直線に与えら得ている。

このほか2代目ではルーフパネルにレーザーブレーズ溶接を実施。それまでの樹脂パネルを廃止したことですっきりとしたデザインとなった。

JF3_custom_first (14)

出典:ホンダ認定中古車

スライドドアは両側標準装備で、G・LとG・EXでは助手席側のみパワースライドドアで運転席側はオプション。G・LターボとG・EXターボでは両側パワースライドドアとなる。

JF3_custom_first (11)

出典:ホンダ認定中古車

足元は自然吸気エンジン(G・Lグレード、G・EXグレード)が14インチアルミホイール。タイヤサイズは155/65R14。

JF3_custom_first (6)

出典:ホンダ認定中古車

ターボ仕様(G・Lターボ、G・EXターボなど)では別デザイン&一部ブラック塗装の15インチアルミホイールで、タイヤサイズは165/55R15。

JF3_custom_first (24)

出典:ホンダ認定中古車

リアビュー。2代目のリアはフロントよりは面影が残るものとなっておりそれでいてデザインが洗練された。コンビランプはそれまでのクリアータイプからスモークタイプに変更。

ストップランプに用いるLEDもそれまでの丸型からデザイン性を意識したチューブLEDを採用した。

さらにリアハッチのメッキモールもコンビランプからLもしくは逆L字型から続くスタイリッシュなものとしよりリアビューを引き立たせるものとした。

これ以外に初代と比較するとバンパー下部のリフレクターが横タイプから縦タイプに変更。バンパーメッキモールもデザインが変更されている。また、ルーフスエンドポイラーもLEDハイマウントランプが内蔵となった。

エンジン・機能装備・安全装備など

JF3_custom_first (20)

出典:ホンダ認定中古車

エンジンは初代の改良型となるS07B型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンと同インタークーラー付きターボエンジンの2種類。

2代目では自然吸気エンジンに軽自動車初のi-VTECを搭載。低回転域での出力そのままに4000回転以上での出力アップがなされた。

最高出力は58ps(43kW)/7300rpm、最大トルクは6.6kg・m(65N・m)/4800rpmを発生する。

JF3_custom_first (1)

出典:ホンダ認定中古車

ターボエンジンは電動ウェイスゲートを採用し理想的な加給を実現。出力を確保しつつ低燃費とレスポンス向上を果たした。

こちらは最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは10.6kg・m(104N・m)/2600rpmを発生する。

jf3_2.jpg

このほか安全装備としてはエマージェンシーストップシグナルとヒルスタートアシスト機能、VSA(横滑り防止装置)のほか、「ホンダセンシング」を全グレードに標準装備。

ホンダセンシングとは自動ブレーキや誤発進抑制機能などを一つのパッケージとしてまとめたものでそれまでの「シティブレーキアクティブシステム」にかわる新システムである。

従来はフロントウィンドウ上部のセンサーだけを用いたものだったが、ホンダセンシングでは単眼カメラ、ミリ波レーダー、ソナーセンサーの3つを用いたシステムで初代N-BOXには無かった先進的な安全装備となる。

jf3_3.jpg

具体的には衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、ACC<アダプティブ・クルーズ・コントロール>、LKAS<車線維持支援システム>、先行車発進お知らせ機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、標識認識機能、後方誤発進抑制機能、オートハイビームの8つが含まれる。

このうちの「歩行者自己低減ステアリング」はホンダの普通車で先行する技術でスズキやホンダにはない機能(※2018年1月現在)。万が一の際に前方の歩行者を検知して衝突すると判断した場合自動でステアリング操作を行い回避するものだ。

特に子供の送り迎えや買い物などで生活道路を走るケースが多い軽自動車で取り入れた意義は大きい。

2019年10月の一部改良ではホンダセンシングが改良され、衝突軽減ブレーキ(CMBS)の性能が向上。「横断する自転車」に対応し、加えて「街灯のない夜間の歩行者検知精度」を高めた。

さらにリアカメラは30万画素から100万画素に画素数を向上し視認性を向上。

JF3型N-BOXカスタムのリコール 2022年6月2日届け出・低圧燃料ポンプの不具合

2022年6月2日にホンダから国交省へN-BOXカスタムのリコールが届け出られた。対象となるのはJF3型N-BOXとN-BOXカスタムで、対象となるのは2018年3月から2018年12月までの車体。

内容は燃料ポンプの不具合。燃料ポンプ内のガソリンを吸い上げる樹脂製の羽根車に不具合があり、使用し続けるこの歯車が変形しガソリンをエンジンに送れなくなる。

これにより最悪エンジンが止まる恐れがある。ただし現状はそこまで重大な事故は発生しておらず、エンジンがかからないケースが68件報告されているとのこと。

なお、今回のリコールはの2代目N-BOX、N-BOXカスタムの中でも前期型モデルでかつFFモデルが対象。4WDモデルはリコール対象外。さらに2代目の後期モデルではFFモデルも含め完全に対象外だ。

対象車種を使用している人は交換部品の準備ができ次第、リコール対応が実施される。

なお、今回のリコールでは初代N-WGN、初代W-WGNカスタム、N-VAN、初代N-ONE、N-BOXスラッシュ、S660も対象車種となっており、全部で21万9623台が対象となる大型リコールとなった。

2代目N-BOXカスタム JF3とJF4、JF1とJF2との違い

N-BOXカスタムのJF3とJF4との違いは駆動方式。JF1は前輪を駆動するFFのN-BOXカスタム。JF4はJF3をベースに全部のタイヤを駆動する4WDのN-BOXカスタム。

ただし4WDに関してはジムニーやパジェロミニなどの本格軽SUVとは異なり、基本はFFで、前後の回転差が生じた時(滑った時など)に4WDとなるビスカスカップリングを用いたパッシブタイプのオンデマンド4WD方式。

パートタイム4WDのようなタイトブレーキング現象が発生せず街乗りでは扱いやすいが、その分本格的な悪路走行には向いていないのでその点は十分注意されたい。

なお、N-BOXカスタムでもJF1型は初代モデルのFF仕様。JF2型は初代モデルの4WD仕様となる。

2代目後期N-BOXカスタムのインテリア(内装)

JF3_custom_first (10)

出典:ホンダ認定中古車

インパネ。カスタムでは初代同様にブラック基調の内装色となり、上質かつ精悍な空間を表現した。下位グレードと上級グレードとでは標準モデル同様に若干内装が異なる。デザイン面では初代と比べるとエアコンの通風口とスピートメーターまわりが大きく変更された。

JF3_custom_first (21)

出典:ホンダ認定中古車

具体的には運転席側と助手席側のエアコン通風口のデザインが大きく異る。

また、スピードメーターはそれまで一般的な位置からミニバン(ステップワゴンなど)風にちょっと上の位置に配置され視線移動が少なくなるような工夫がなされている。

ステアリングは上級グレードで本革巻ステアリングホイール。それ以外では両者でピアノ調加飾付きとなる。加えてターボ仕様ではパドルシフト付き。

JF3_custom_first (22)

出典:ホンダ認定中古車

スピードメーター。全グレードでタコメーター付き。エアコンも全グレードでオートエアコンタイプとなる(最上級のG EX系ではプラズマクラスター搭載)。

メーター左側の液晶パネルはマルチインフォメーションパネルでオドメーター、トリップメーター、外気温表示、燃費情報、タイヤ角度モニターなどのほか以上を検知すると警告メッセージを表示する。

JF3_custom_first (3)

出典:ホンダ認定中古車

フロントシートはセパレートタイプとベンチシートタイプの2種類。「助手席スーパースライドシート」を採用するG EXグレードはセパレート。それ以外はベンチシートとなる。

2代目ではシート表皮に付着したアレルゲン(ダニ・スギ花粉)の不活性化に加え、抗ウイルス加工を施した「アレルクリーンプラスシート」を全グレードで標準装備。

シート形状もサイドのサポートを意識した作りで初代よりもホールド性が若干良くなっている。

カスタムモデルでは標準モデルとは異なるブラックカラーのシート表皮で加えて上級グレードのG・LターボとG・EXターボではプライムスムース(レザー調の合成素材)を用い見た目や機能性を高めている。

JF3_custom_first (4)

出典:ホンダ認定中古車

G・LターボとG・EXターボのリアシート。

JF3_custom_first (9)

出典:ホンダ認定中古車

G・LとG・EXのリアシート。ともにスライド機構付き。

JF3_custom_first (27)

出典:ホンダ認定中古車

上述のとおりEXグレードでは「助手席スーパースライドシート」の採用によりこのように後部座席から運転席側にラクに移動できる。

JF3_first (27)

出典:ホンダ認定中古車

初代から好評のチップアップ&ダイブダウン機構付きスライドリアシートは全グレードに標準装備。

JF3_custom_first (5)

出典:ホンダ認定中古車

ロールサンシェードはカスタムの全グレードに標準装備。

JF3_custom_first (17)

出典:ホンダ認定中古車

ラゲッジルーム。

JF3_custom_first (18)

出典:ホンダ認定中古車

リアシートを倒した状態。

2代目後期N-BOXカスタムの評価

JF3_custom_first (25)

出典:ホンダ認定中古車

2代目のN-BOXカスタムは初代とは大きく異るシンプルかつ精悍なエクステリアに使い勝手をさらによくした室内空間。軽量化とエンジンの改良により燃費と実用性がアップした走り。

初代よりも強力な自動ブレーキ&自動ステアリングのホンダセンシングなどすべてにおいてパワーアップしたフルモデルチェンジとなった。

元々N-BOXというモデルはタントスペーシアeKカスタムデイズルークスがマイナーチェンジしようともライバルを寄せ付けない強さで売れ続けたホンダの売れ筋モデルで、今回のフルモデルチェンジでは標準モデル同様にそこに新たな魅力的な機能の追加やデザインの底上げがなされた。まさに鬼に金棒的なフルモデルチェンジといえよう。

ただ、これだけてんこ盛りの装備となったがゆえに新車価格はホンダセンシング付きの最低グレードで標準モデルよりもさらに高い168万円(※自然吸気エンジン)から。

ターボ付きの最上級グレードだと208万円代とかなりお高い軽自動車となってしまった。その理由は上に上げた数々のアップデートにあるのだが、これを高いととるか妥当ととるかは少し難しい部分があるかもしれない。

ちなみに各グレードでホンダセンシングを非装備にすることも可能で、この場合はベースグレードより約9万円安くなるグレード構成だった(※後期モデルでは非装備モデルを廃止した)。

個人的には強力な装備なので付けておいたほうがリセールバリューも含めて良いと思うが少しでも安くしたい人には嬉しい選択肢かもしれない。

中古市場では大人気のモデルとあって価格は年式や走行距離の割に高め。割高感のあるモデルである。初代でもN-BOXは大人気で中古価格が高いが、次の2代目モデルではそれが顕著である。

この後の後期モデルではグリルやヘッドライトのデザインを変更し、上質感をアップさせる他、シート表皮やインテリアの加飾、ボディカラーの追加や特別仕様車の設定など、より魅力がアップする。

【2代目・後期型】ホンダ N-BOX カスタム(JF3/JF4型)概要解説
N-BOXはホンダのトールワゴン型軽自動車。N-BOXカスタムはそのカスタムモデルである。本稿ではJF3およびJF4型の2020年12月マイナーチェンジ以降を後期型とし、これを扱う。出典:ホンダ認定中古車ホンダ 2代目・N-BOXカスタムと...
【2代目・後期・特別仕様】ホンダ N-BOXカスタム Lスタイル+ブラック/L・ターボ スタイル+ブラック(JF3/JF4型)概要解説
N-BOXはホンダのトールワゴン型軽自動車。N-BOXカスタムはそのカスタムモデルである。本稿ではJF3およびJF4型の後期型(2020年12月~)に設定された特別仕様車「スタイル+ブラック」を扱う。出典:ホンダ認定中古車2代目 ホンダ・N...

コメント