【2代目・前期型】ホンダ N-BOX(JF3/JF4型)グレード一覧・概要解説 | シン・軽自動車マニア

【2代目・前期型】ホンダ N-BOX(JF3/JF4型)グレード一覧・概要解説

N-BOX

N-BOXはホンダのトールワゴン型軽自動車。本稿では2代目の前期型(2017年8月~2020年11月まで)のJF3およびJF4型を扱う。

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2代目 ホンダ・N-BOXとは?

2017年8月にフルモデルチェンジし、2代目となったホンダ・N-BOX。

初代は軽自動車メーカーの中での劣勢を挽回すべく売れ筋ジャンルにストレート勝負で挑んだホンダの意欲作であった。

他社を研究しミニバンやF1で培った技術を取り入れ結果的にダイハツ(タント)やスズキ(スペーシア)、三菱(eKスペース)、日産(デイズルークス)などのライバルを寄せ付けないモデルに成長した。

約5年ぶりのフルモデルチェンジとなった2代目のJF3およびJF4型は前モデルと同じく標準モデルとカスタムモデルの2種類を設定。

カスタムモデルではかなり顔つきに変化が与えられたが、本稿で扱う標準モデルは初代のイメージそのままにより上品さをアップ。

特にリアにかけてはコンビランプが作り込まれ赤いレンズとLEDテールランプの組み合わせでLEDテールランプ初期のいかにも感がなくなった。

これにより全体的なデザインの底上げがなされている。また、ヘッドライトはホンダの軽自動車としては初となるLEDヘッドライトを全グレードで標準装備。

ルーフ部分においてはそれまでの樹脂パーツを廃止。レーザーブレーズ溶接による形成ですっきりとしたルーフパネルを実現した。

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出典:ホンダ認定中古車

ボディや骨格まわりでは高効率フロアフレーム構造や高張力鋼板の適応拡大に加え、新たな接合技術を導入することで軽量化と高剛性化を両立。

先代比最大で約80kgの軽量化(実際に軽量化そのものは150kgで安全装備や剛性向上で70kg分増えている)。

エンジンでは自然吸気エンジンにはこちらもホンダ軽自動車史上初となるi-VETCを搭載。ターボエンジンには電動ウェイスとゲートを搭載。このほかにCVTやサスペンションシステムの高性能化、フロントピラーの極細化による視界向上などで安心感ある走りと低燃費、快適な乗り心地を実現。

安全装備としてはホンダセンシングを全グレードに標準装備。軽自動車としてはホンダ初となる後方誤発進抑制機能や歩行者事故低減ステアリング機能の採用でライバルのスズキやダイハツに負けない充実装備を与えた。

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利便性においてはエンジンルームのコンパクト化、テールゲートの薄型化により室内空間をさらに拡大。

加えて新採用の助手席スーパースライドシートは最大570mmのスライド量を与えたことで後ろドアから子供の乗り込んで運転席に座るといった幅広い使い方やシートアレンジが可能となった。

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快適装備ではシート表皮に付着したアレルゲン(ダニ・スギ花粉)の不活性化に加え、抗ウイルス加工を施した「アレルクリーンプラスシート」、紫外線と赤外線を軽減する「360°スーパーUV・IRカット パッケージ」をすべての窓に採用するなど、車内の環境を快適に整える先進装備を充実。

静粛面では「高性能エンジンマウントシステム」の採用と防音材や遮音材を最適に配置することで前モデルよりも静粛性を高めた。

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2代目前期N-BOXの一部改良など

2018年4月・一部改良、スロープ仕様追加

N-BOX+の後継モデルとなる「スロープ」を追加。

ボディカラーが差し替えられ、「プレミアムホワイト・パールⅡ」を廃止し、「プラチナホワイト・パール」を新設定。

カスタム専用色の「プレミアムホワイト・パールII&ブラック」も入れ替え廃止し、「プラチナホワイト・パール&ブラック」を新設定した。

2018年10月・ボディカラー入れ替え

再度ボディカラーの入れ替えを実施。標準N-BOXでは

  • 「プレミアムピンク・パール」 ※有料色
  • 「プレミアムピンク・パール&ホワイト」
  • 「プレミアムアイボリー・パール」 ※有料色
  • 「プレミアムアイボリー・パール&ブラウン」

を廃止し、入れ替えで新色

  • 「ピーチブロッサム・パール」 ※有料色
  • 「ピーチブロッサム・パール&ホワイト」
  • 「プレミアムアイボリー・パールII」 ※有料色
  • 「プレミアムアイボリー・パールII&ブラウン」

を追加。「プレミアムアガットブラウン・パール&ホワイト」は廃止された。

また「N-BOXカスタム」では

  • 「クリスタルブラック・パール&レッド」
  • 「プレミアムグラマラスブロンズ・パール&シルバー」

の2トーンカラーを廃止。

2018年11月・特別仕様車 カッパーブラウンスタイルを追加

標準N-BOXに特別仕様車の「カッパーブラウンスタイル」を追加。

【2代目・特別仕様車】ホンダ N-BOX カッパーブラウンスタイル(JF3/JF4型)

2019年6月・一部ボディカラー廃止

「プレミアムイエロー・パールII」がモノトーンカラーでの設定を廃止。2トーンルーフ専用色へ以降。

2019年10月・一部改良

2019年10月の一部改良ではホンダセンシングがパワーアップ。

衝突軽減ブレーキ(CMBS)の性能が向上され、横断する自転車に対応。加えて街灯のない夜間の歩行者検知精度を高めた。リアカメラは30万画素から100万画素に画素数を向上。

快適装備は従来4WD車のみの設定だった「運転席&助手席シートヒーター」と、従来ターボ車のみの設定だった「左右独立式リアセンターアームレスト」を「G・ホンダセンシング」と「G・スロープ ホンダセンシング」の各FF車を除いた全グレードに標準装備化。

N-BOXカスタムのターボ車には本革巻セレクトノブを採用

ボディーカラーも一部設定が変更され、N-BOXは2トーンの

  • 「プレミアムイエロー・パールII&ホワイト」

N-BOXカスタムはモノトーンの

  • 「ルナシルバー・メタリック」

がそれぞれ廃止。 ※ルナシルバー・メタリックはN-BOX専用色に移行。

タイプ体系も一部整理され、N-BOXカスタムに設定されていた「G・スロープLターボ ホンダセンシング」を廃止。

2代目前期N-BOXのグレード一覧 Gホンダセンシング、G・Lホンダセンシング、G・Lターボホンダセンシング、G・EXホンダセンシング、G・EXターボホンダセンシング、カッパーブラウンスタイルの違いなど

2代目前期N-BOXのグレード展開はエントリーグレード「G」、ミドルグレード「G・L」、ミドルターボ仕様「G・Lターボ」、上級「G・EX」、上級ターボ仕様「G・EXターボ」の5種類。

それぞれに自動ブレーキなどの先進装備を標準装備とした「ホンダセンシング」を標準装備する。

一方でホンダセンシングを装備しないグレード(ホンダセンシング無し仕様)も各グレード(※ただしEXターボホンダセンシングを除く)に同時設定。価格を抑えいていた。

特別仕様車には「カッパーブラウンスタイル」が設定されていた。

カスタムモデルのN-BOXカスタムについてはこちらから。

【2代目 前期型】ホンダ N-BOX カスタム(JF3/JF4型)グレード一覧・概要解説

Gホンダセンシング

2代目N-BOXのエントリーグレード。他のグレードよりも装備を簡略化することで、価格を抑えたグレード。

エクステリアはホイールキャップ+カラードドアミラーでベーシックな外観が特徴。

ボディカラーも2トーンカラーが選択できず、モノトーンのみの設定。

スライドドアを電動化した「パワースライドドア」および「イージークローザー」が非設定で、かつオプションでも選択不可。

快適装備は

  • LEDヘッドライト
  • 360°スーパーUV・IRカットガラス
  • Hondaスマートキーシステム
  • フルオートエアコン
  • ナビ装着用スペシャルパッケージ

は付くものの、エアコンのプラズマクラスターが省略されたり、運転席ハイトアジャスター、USB電源ジャックなども省略される。

衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能などをセットにした「ホンダセンシング」は標準装備する。

G

上記Gホンダセンシングから、自動ブレーキなどを削除したグレード。新車価格で約7万円ほど安くなっていた。

G・Lホンダセンシング

2代目N-BOXのミドルグレード。Gグレードよりも装備が豪華になる。

G・Lグレードからボディカラーにルーフ+ドアミラー部分を塗り分けた2トーンカラー(※ただし有料オプション)が選択可能。

G・Lホンダセンシングでは快適装備の

  • 後席左側パワースライドドア
  • 両側スライドドアイージークローザー

を標準装備するなどGグレードでは選択できない快適装備が増えるのが特徴。後席右側パワースライドドアもオプション選択可となり、Gよりも快適性がアップする。

また、ロールサンシェードや運転席アームレスト、充電用のUSBジャックも標準装備となるため、使い勝手が向上する。

G・L

上記G・Lホンダセンシングから、自動ブレーキなどを削除したグレード。新車価格で約7万円ほど安くなっていた。

G・Lターボホンダセンシング

G・Lグレードをベースにターボエンジンを搭載し、パワフルな走りとしたミドルグレードのターボ仕様。

G・Lの装備に加えて

  • 後席右側パワースライドドア
  • 本革巻きステアリング
  • パドルシフト
  • 前席用 i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム

を標準装備する。アルミホイールは非設定。

G・Lターボ

上記G・Lターボホンダセンシングから、自動ブレーキなどを削除したグレード。新車価格で約7万円ほど安くなっていた。

G・EXホンダセンシング

2代目前期N-BOXの上級グレード。助手席スーパースライドシートを採用し、使い勝手使い勝手をさらにアップさせたグレード。

快適装備にはEXグレードのみの

  • 助手席スーパースライドシート

を採用。車から乗り降りすること無く、リアシートに移動できたり、運転席から助手席に移動して、そのまま助手席側から降りられたりと、利便性が向上する。

このほかEXグレードでは

  • 前席用 i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム
  • ロールサンシェード
  • USB電源ジャック
  • 両側スライドドアイージークローザー
  • 後席左側パワースライドドア

を標準装備する。後席右側パワースライドドアはオプション設定。

G・EX

上記G・EXホンダセンシングから、自動ブレーキなどを削除したグレード。新車価格で約7万円ほど安くなっていた。

G・EXターボホンダセンシング

G・EXグレードにターボエンジンを搭載した標準N-BOXの最上級グレード。

パワフルな走りとしたミドルグレードのターボ仕様。

G・EXホンダセンシングの装備に加えて

  • 後席右側パワースライドドア
  • 本革巻きステアリング
  • パドルシフト

を標準装備する。アルミホイールは非設定。

特別仕様車 カッパーブラウンスタイル

2018年11月設定の特別仕様車。外装にカッパーカラー。内装ではブラウンを基調としたアクセントカラーを取り入れエレガントなスタイルに仕立てた特別仕様車

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カッパーブラウンスタイルは安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備する4つのグレード(G・Lホンダセンシング、G・EXホンダセンシング、G・Lターボホンダセンシング、G・EXターボホンダセンシング)がベース。

エクステリアでは

  • カッパールーフ
  • カッパードアミラー
  • 14インチスチールホイール&ハーフホイールキャップ(カッパーカラー)
  • クロームメッキドアハンドル

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インテリアでは

  • ブラウン&カッパーの専用トリコットシート
  • シルバー塗装エアコンスイッチパネルガーニッシュ&エアコンアウトレットダブルリング
  • カッパーメタルのドアオーナメントパネル&助手席インパネガーニッシュ
  • ピアノブラック調ステアリングアッパーガーニッシュ
  • カッパー塗装ステアリングロアガーニッシュ
  • ピアノブラック調パワーウィンドウスイッチパネル
  • クロームメッキインナードアハンドル
  • クロームメッキセレクトレバーボタン&シャフト

快適装備として

  • カッパーカラーの専用HONDAスマートキー
  • 前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム
  • リア右側のパワースライドドア

を標準装備としカッパーカラーの輝きをアクセントとした上質かつ品格のあるモデルとなっている。

【2代目・特別仕様車】ホンダ N-BOX カッパーブラウンスタイル(JF3/JF4型)

2代目前期N-BOXのエクステリア(外装)

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出典:ホンダ認定中古車

フロントデザイン。2代目では初代のイメージそのままに適度にヘッドライトにエッジを与えグリルを少し大きめにしデザインをよりシンプル化。

プラスしてアクセントとなるメッキグリルをグリル下部に設けたことによりより洗練された顔つきとした。

初代ではよりベーシック寄りの万人受けしやすいものだったが、2代目ではベーシック感に加えてスタイリッシュ感もアップ。正当なフルモデルチェンジとなっている。

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出典:ホンダ認定中古車

ヘッドライトは全グレードでホンダの軽自動車初となるLEDヘッドライトを採用。レンズもプロジェクタータイプとなりシャキッとした目つきとなった。

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出典:ホンダ認定中古車

サイド。このあたりは初代とほぼ同じだが、空力を意識した切り込みが前後タイヤハウスの上とボンネットからリアにかけて一直線に与えら得ている。

このほか2代目ではルーフパネルにレーザーブレーズ溶接を実施。それまでの樹脂パネルを廃止したことですっきりとしたデザインとなった。

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出典:ホンダ認定中古車

スライドドアは両側標準装備で、最廉価のGグレードのみパワースライドドア非装備。G・LとG・EXでは助手席側のみパワースライドドアで運転席側はオプション。G・LターボとG・EXターボでは両側パワースライドドアとなる。

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出典:ホンダ認定中古車

足元は全グレードで14インチフルホイールキャップ。アルミホイールは非設定。

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出典:ホンダ認定中古車

リア。2代目大きく変更されたのはリアのコンビランプ。初代ではLEDを意識したクリアータイプだったが、2代目ではこれを一般的な赤いレンズを使ったスタイリッシュなものへと変更した。

初代のコンビランプはLEDテールランプがではじめた初期のいかにも的なデザインだったが、この変更によりフロント以上に見た目が上品に良くなった。このほか2代目ではリアのリフレクター(反射板)がコンビランプ内蔵からリアバンパー下部に移動した。

エンジン・機能装備・安全装備など

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出典:ホンダ認定中古車

エンジンは初代の改良型となるS07B型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンと同インタークーラー付きターボエンジンの2種類。

2代目では自然吸気エンジンに軽自動車初のi-VTECを搭載。低回転域での出力そのままに4000回転以上での出力アップがなされた。

最高出力は58ps(43kW)/7300rpm、最大トルクは6.6kg・m(65N・m)/4800rpmを発生する。

ターボエンジンは電動ウェイスゲートを採用し理想的な加給を実現。出力を確保しつつ低燃費とレスポンス向上を果たした。

こちらは最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは10.6kg・m(104N・m)/2600rpmを発生する。

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このほか安全装備としてはエマージェンシーストップシグナルとヒルスタートアシスト機能、VSA(横滑り防止装置)のほか、「ホンダセンシング」を全グレードに標準装備。

ホンダセンシングとは自動ブレーキや誤発進抑制機能などを一つのパッケージとしてまとめたものでそれまでの「シティブレーキアクティブシステム」にかわる新システムである。

従来はフロントウィンドウ上部のセンサーだけを用いたものだったが、ホンダセンシングでは単眼カメラ、ミリ波レーダー、ソナーセンサーの3つを用いたシステムで初代N-BOXには無かった先進的な安全装備となる。

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具体的には衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、ACC<アダプティブ・クルーズ・コントロール>、LKAS<車線維持支援システム>、先行車発進お知らせ機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、標識認識機能、後方誤発進抑制機能、オートハイビームの8つが含まれる。

このうちの「歩行者自己低減ステアリング」はホンダの普通車で先行する技術でスズキやホンダにはない機能(※2018年1月現在)。

万が一の際に前方の歩行者を検知して衝突すると判断した場合自動でステアリング操作を行い回避するものだ。特に子供の送り迎えや買い物などで生活道路を走るケースが多い軽自動車で取り入れた意義は大きい。

2019年10月の一部改良ではホンダセンシングが改良され、衝突軽減ブレーキ(CMBS)の性能が向上。「横断する自転車」に対応し、加えて「街灯のない夜間の歩行者検知精度」を高めた。

さらにリアカメラは30万画素から100万画素に画素数を向上し視認性を向上。

2代目N-BOX JF3とJF4、JF1とJF2との違い

2代目N-BOXのJF3とJF4との違いは駆動方式。JF1は前輪を駆動するFFの2代目N-BOX。JF4はJF3をベースに全部のタイヤを駆動する4WDの2代目N-BOX。

ただし4WDに関してはジムニーやパジェロミニなどの本格軽SUVとは異なり、基本はFFで、前後の回転差が生じた時(滑った時など)に4WDとなるビスカスカップリングを用いたパッシブタイプのオンデマンド4WD方式。

パートタイム4WDのようなタイトブレーキング現象が発生せず街乗りでは扱いやすいが、その分本格的な悪路走行には向いていないのでその点は十分注意されたい。

なお、N-BOXでもJF1型は初代モデルのFF仕様。JF2型は初代モデルの4WD仕様となる。

JF3型N-BOXのリコール 2022年6月2日届け出・低圧燃料ポンプの不具合

2022年6月2日にホンダから国交省へN-BOXのリコールが届け出られた。対象となるのはJF3型N-BOXとN-BOXカスタムで、対象となるのは2018年3月から2018年12月までの車体。

内容は燃料ポンプの不具合。燃料ポンプ内のガソリンを吸い上げる樹脂製の羽根車に不具合があり、使用し続けるこの歯車が変形しガソリンをエンジンに送れなくなる。

これにより最悪エンジンが止まる恐れがある。ただし現状はそこまで重大な事故は発生しておらず、エンジンがかからないケースが68件報告されているとのこと。

なお、今回のリコールは2代目N-BOX、N-BOXカスタムの中でも前期型モデルでかつFFモデルが対象。4WDモデルはリコール対象外。さらに2代目の後期モデルではFFモデルも含め完全に対象外だ。

対象車種を使用している人は交換部品の準備ができ次第、リコール対応が実施される。

なお、今回のリコールでは初代N-WGN、初代W-WGNカスタム、N-VAN、初代N-ONE、N-BOXスラッシュ、S660も対象車種となっており、全部で21万9623台が対象となる大型リコールとなった。

2代目N-BOXの燃費は悪い?良い?実燃費は?その理由とは

2代目N-BOXの実燃費は2WDモデルが14km/L~20km/L、4WDモデルが14km/L~19km/Lと、初代N-BOXよりは良いものの、アルトミライースといったモデルよりは少し悪い。

これは車重がかさむスーパーハイトワゴンであることと、空気抵抗の大きい箱型ボディが大きな理由で、N-BOX以外にもライバルのタントやスペーシア、ルークスあたりも燃費はまぁまぁの値となっている。

加えて4WDモデルは部品数が増えて車重が増加し、4WD走行中は走行抵抗も増えるため2WDモデルよりもさらに悪くなりやすい。

広さやスライドドアによる使い勝手などの利便性が高い反面、燃費性能はそこまで良くないためこのあたりはトレードオフといったところ。少なくとも1人か2人乗りで荷物もそこまで載せないのであればN-BOXでなく、N-WGNN-ONEとったもう少し背の低いモデルの方が燃費も良く、走りもキビキビしている。

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2代目前期N-BOXのインテリア(内装)

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出典:ホンダ認定中古車

インパネ。2代目N-BOXのインパネはベージュを基調とし、カフェで過ごすようなリラックス空間をイメージしている。初代と比べるとデザイン面でエアコンの通風口とスピートメーターまわりが大きく変更された。

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出典:ホンダ認定中古車

具体的には運転席側と助手席側のエアコン通風口のデザインが大きく異る。また、スピードメーターはそれまで一般的な位置からミニバン(ステップワゴンなど)風にちょっと上の位置に配置され視線移動が少なくなるような工夫がなされている。

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出典:ホンダ認定中古車

スピードメーター。全グレードでタコメーター付き。エアコンも全グレードでオートエアコンタイプとなる(最上級のG EX系ではプラズマクラスター搭載)。

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出典:ホンダ認定中古車

フロントシートはセパレートタイプとベンチシートタイプの2種類。「助手席スーパースライドシート」を採用するG EXグレードはセパレート。それ以外はベンチシートとなる。

2代目ではシート表皮に付着したアレルゲン(ダニ・スギ花粉)の不活性化に加え、抗ウイルス加工を施した「アレルクリーンプラスシート」を全グレードで標準装備。シート形状もサイドのサポートを意識した作りで初代よりもホールド性が若干良くなっている。

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出典:ホンダ認定中古車

リアシート。ロールサンシェードはグレード別に設定。

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出典:ホンダ認定中古車

初代から好評のチップアップ&ダイブダウン機構付きスライドリアシートは全グレードに標準装備。

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出典:ホンダ認定中古車

ラゲッジルーム。

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出典:ホンダ認定中古車

リアシートを倒した状態。

2代目前期N-BOXの評価

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出典:ホンダ認定中古車

2代目のN-BOXは初代のイメージを踏襲しつつ洗練されたエクステリアに使い勝手をさらによくした室内空間。軽量化とエンジンの改良により燃費と実用性がアップした走り。初代よりも強力な自動ブレーキ&自動ステアリングのホンダセンシングなどすべてにおいてパワーアップしたフルモデルチェンジとなった。

元々N-BOXというモデルはタントスペーシアeKカスタムルークスがマイナーチェンジしようともライバルを寄せ付けない強さで売れ続けたホンダの売れ筋モデルで、今回のフルモデルチェンジではそこに新たな魅力的な機能の追加やデザインの底上げがなされた。まさに鬼に金棒的なフルモデルチェンジといえよう。

ただ、これだけてんこ盛りの装備となったがゆえに新車価格はホンダセンシング付きの最低グレードで138万円から。

ターボ付きの最上級グレードだと180万円代とかなりお高い軽自動車となってしまった。その理由は上に上げた数々のアップデートにあるのだが、これを高いととるか妥当ととるかは少し難しい部分があるかもしれない。

ちなみに各グレードでホンダセンシングを非装備にすることも可能で、この場合はベースグレードより約7万円安くなる。個人的には強力な装備なので付けておいたほうがリセールバリューも含めて良いと思うが少しでも安くしたい人には嬉しい選択肢かもしれない。

中古市場では高年式かつ大人気のモデルとあって、走行距離や年式の割に価格が高め。割高感がかなりある。もちろん、N-BOXカスタムに比べると若干安いが、手軽には買いづらいモデルとなっている。逆を言えばそれだけ人気のモデルであることの裏返しであるが。

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