ミラアヴィはダイハツのハッチバック型軽自動車。6代目ミラの派生モデルで、RSはそのスポーティーモデルである。本稿ではフロントデザインの変更を伴う2005年8月以降を後期型と定義し、これを扱う。
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6代目 ダイハツ・ミラアヴィとは?
2002年12月登場の6代目ミラ。
6代目はそれまでのミラとは異なり、従来通りのベーシックモデルと知的でアクティブな若い女性をターゲットをターゲットとしたワンランク上のミラを設定した。それが「ミラアヴィ」というモデルである。
アヴィとは「Attractive & Vivid Mini」の意味で躍動的なミニカーとか、魅力的なミニカーといった感じの訳になるだろうか。ムーヴのスポーティーモデルに代表されるような「カスタム」の名前をあえて使わなかった点も新しい挑戦といえる。
6代目ミラベースのミラアヴィは外観からも想像がつくようにプラットフォームを一新(3代目ムーヴのプラットフォームを適用)。
初代ミラの基本コンセプトである「広々空間&小粋なスタイル」を受け継ぎながら軽乗用車の本質である「高い経済性&高い実用性」に加えて「クラスを超えた高品質・高性能」を実現した革新的なパッケージングとなった。
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ボディサイズは5代目ミラの全長3395×全幅1475×全高1425mmから全長3395×全幅1475×全高1500mmと上述のとおり上方向に高さが75mmアップ。
全長と全幅は5代目と変わらないものの室内空間は室内長1720×室内幅1220×室内高1180mmから1895×1300×1250mmへと拡大。室内長と全高に至っては100mm以上もの大幅拡大となった。これにより室内空間は飛躍的にアップ。ムーヴのようなゆったり広々とした居住空間を確保している。
インテリアも新プラットフォームに相応しくそれまでのデザインを一新。シンプルでありながら上質感を感じるデザインが与えられた。特にインパネは面構成とウェーブデザインで親しみやすい雰囲気を与えている。
エンジンは従来どおりのEF-SE型直列3気筒SOHC自然吸気エンジンとEF-VE型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンに上級モデルの「AVY(アヴィ)」にはEF-DET型直列3気筒DOHCインタークーラー付ターボエンジンの3種類に加えて、EF-VE型を直噴化したEF-VD型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンを設定。
このエンジンとアイドリングストップ機構を組み合わせることにより、ミラVグレードの5MTのFFで30.5km(10.5モード)を達成した。
ミラアヴィはミラをベースに
- アヴィ専用専用ヘッドライト
- 上級RSグレードにはディスチャージヘッドランプ
- アヴィ専用グリル
- アルミホイール
- アヴィ専用エアロバンパー
- アヴィ専用リアコンビランプ
内装では
- 専用インパネ
- MOMOステアリング(※一部グレードを除く)
さらに快適装備として
- 運転席シートリフター
- チルトステアリング
- アジャスタブルショルダーベルトアンカー
などをグレード別に設定。天井にはドーム式ルームランプを採用し、足元にもフロントマップランプを全グレードで採用。
オプションではマルチインフォメーションDVDナビシステムなどを設定するなどミラの上級モデルとしての豪華装備を与え、ベーシックなミラとはかなり異なる装備が特徴だ。
また標準ミラには非設定のターボエンジンを搭載するスポーティグレードの「R」や「RS」も設定し、5MTとの組み合わせで走行性能を高めていた。特にこの後フルモデルチェンジした7代目ではターボ仕様はミラカスタムに移行し、MTモデルが廃止されるためモータースポーツでも一部人気があった。
ミラアヴィRSとは?特徴とミラ、ミラアヴィとの違い
ミラアヴィRSはアヴィグレードの中でも上級ターボ仕様となるグレード。
エクステリアではディスチャージヘッドランプと15インチアルミホイールを標準装備し、フォグランプはオプション設定。
インテリアではMOMOステアリングにタコメーター付き2眼式スピードメーターなどを標準装備する。
エアコンはマニュアル式エアコンを採用し、15インチアルミホイールやディスチャージヘッドランプ、タコメーター付きスピードメーターにモモステでスポーティな雰囲気を与えていた。
後期型ミラアヴィRSとは?改良点や前期との違いなど
エクステリア(外装)
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フロントデザイン。後期型ではミラアヴィの特徴だった専用メッキグリルのデザインが変更され、より上品な外観となった。また、バンパー形状も変更され、フォグランプもスクエア型から丸型へ変更。まわりをメッキパーツで覆いかつメッキラインを加えている。
全体的には前期よりも上級かつラグジュアリーなイメージとなっている。
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サイドから。このあたりは特に変更点はなく、前期同様に専用アルミホイールとクリアー化され、メッキモール付サイドストーンガードが付く。
足元はRS専用の15インチアルミホイール。デザインはサイズは前期と同じ。タイヤサイズは165/55R15。
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リア。後期型ではコンビランプのデザインが変更され、ブレーキランプ部分がクリアー化された。ただし、RS専用の変更は特になく他のグレードと同じ外観となっている。
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エンジンはRSグレードではEF-DET型直列3気筒DOHC12バルブICターボを設定。
最高出力は64ps(47kW)/6400rpm、最大トルクは10.5kg・m(103N・m)/3200rpm。
前期ではターボエンジンモデルに価格が若干安い「R」グレードが存在したが、後期型では消滅しRSのみとなった。
トランスミッションは5MTまたは4ATで、駆動方式はFFまたは4WDとなる。
安全装備としては運転席&助手席エアバッグとABSを標準装備する。
インテリア(内装)
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インパネ。後期型ではインパネの一部がベージュ色に変更され、センターガーニッシュもベージュ色に変更された。
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ステアリングは前期と同じウッド&本革のモモステを標準装備。エアコンはマニュアル式エアコンを採用。
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タコメーター付きの2眼式スピードメーターは後期モデルで背景がホワイト化されスポーティーな印象となった。
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5MTのシフトノブは前期と共通。ATはフロアシフトを採用する。
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フロントシートはセパレートタイプ。後期型ではカラーがインパネ同様にベージュ色に変更され、ドアトリムクロス共に上級な雰囲気の内装とした。
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リアシート。3代目ムーヴベースのため意外と室内空間が広く、リアの足元は先代よりもかなりアップしている。
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ラゲッジルーム。
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リアシートを倒した状態。前期同様に使い勝手は良い。
まとめ
ミラアヴィRSの後期型は内外装がリフレッシュされRS以外と同様に上級感がアップしたモデルである。前期よりも雰囲気がより上級になったため、この手を好む人には嬉しい仕様といえよう。
ただし、上級になったがゆえに前期のスポーティー感が若干薄れたしまったのでこの点はマイナスポイントかもしれない。このあたりはすき好きだろう。
この他に前期同様にミラアヴィのRSで注意したいのは名ばかりRSな点。RSというと車好きにはガチガチのホットモデルをイメージするかもしれないが、ミラアヴィはシートを見てわかるように決してガチガチとはいえない仕様である。
どちらかと言うと普段使いで5MT&ターボもしくは相性の良い4ATを楽しめるモデルで、ライトなRSの性格である。この点は購入のさいに十分注意してほしい。
この後のフルモデルチェンジではミラアヴィが廃止され、変わってミラカスタムRSが設定される。

ただしミラカスタムでは5MTが廃止となり、4ATまたはCVT化されるためマニュアル・ターボという点ではミラアヴィは最後のミラターボとなった。

中古市場ではタマ数が少なく、後期モデルは生産時期も短かったことからさらに少ない。価格もMTターボという趣味性の割りには比較的安価で買いやすいが、アフターパーツが少なく同年代のアルトワークスと比べるとどうしても見劣りする部分がある。

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