【2代目・カスタムモデル】ダイハツ ミラジーノ ミニライト(L650S/L660S型) | シン・軽自動車マニア

【2代目・カスタムモデル】ダイハツ ミラジーノ ミニライト(L650S/L660S型)

ミラ ジーノ ・ミラジーノ ミニライトスペシャル

ミラジーノはダイハツのハッチバック型軽自動車。ミニライトはそのカスタムモデルである。本稿では2代目のL650S系のミラジーノ ミニライトについて扱う。

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ダイハツ 2代目・ミラジーノとは?

2004年11月にフルモデルチェンジしたミラジーノ

先代ではベースのミラを流用して外装をクラシック風にデフォルメしたが、今回の2代目ではシャーシは流用したものの、ボディは専用設計で同年代のミラとはまったくの別物の車となった。

車全体のイメージは、先代のクラシックな雰囲気を保ちつつ、現代的にアレンジしたようなデザインでよりキュートな顔つきに。

メインターゲットは「友達感覚の仲良し親子(M&D=マザー&ドーター)」で、流行やブランドにとらわれない感性を持ったユーザーの心に響く「こだわりの新上質感」を持つモデルとしている。

メカニズムでは引き続きEF型のエンジンを採用するも先代のターボモデルや5MTを廃止。4ATに一本化し完全な女性向けモデルとなった。

2代目ミラジーノでは自然吸気エンジンにキャラクターをしぼりダブルエフェクトサイレンサーの採用で床上の防音制振などにより静粛性を向上。さらにスプリングやショックアブソーバーなどを最適にチューンしたサスペンションを採用し、快適な乗り心地を実現した。

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2代目ミラジーノ ミニライトスペシャルとは?特徴とLやXとの違いなど

出典:ダイハツ認定中古車

そのカスタムモデルとして設定された「ミニライト(MINILITE)」は先代である「初代ミラジーノ・ミニライトスペシャル」の後継モデル。

初代同様に

  • ミニライト製アルミホイール
  • 専用グリル
  • エアロパーツ
  • ディスチャージヘッドライト
  • LEDターンランプ付きドアミラー

出典:ダイハツ認定中古車

などを標準装備とし、内装でも

  • モモ製本革巻ステアリングホイール
  • メッキ文字2眼メーター
  • ブラック&チェック柄シート

の採用でスポーティーな雰囲気を演出したモデル。

また、足回りにも手が入れられノーマルモデルよりも少し硬めのセッティングで、ミニライトらしい仕様としている。

2代目ミラジーノ L650SとL660Sとの違い

2代目ミラジーノのL650SとL660Sとの違いは駆動方式。L650Sは前輪を駆動するFFのミラジーノ。L660SはL650Sをベースに全部のタイヤを駆動する4WDのミラジーノ。

ただし4WDに関してはジムニーやパジェロミニなどの本格軽SUVとは異なり、基本はFFで、前後の回転差が生じた時(滑った時など)に4WDとなるビスカスカップリングを用いたパッシブタイプのオンデマンド4WD方式。

初代L700S/L710Sミラジーノと2代目ミラジーノL650SとL660Sとの違い

初代L700系ミラジーノと2代目L600系ミラジーノとでは外観や内装、エンジンなどのメカニズムが大きく異る。

まず、外装で初代ミラジーノ5代目L700系ミラをベースとし、一部フェンダーやボンネット、バンパー等を専用パーツとするもの基本的なボディは共有することでミラジーノとしていた。

一方で2代目L600系のミラジーノはミラとボディを共有せずいちから専用設計。まったくの新しいボディデザインを採用している。

2代目のシャーシーはベースの6代目ミラと共通だが、骨格がクラシカルなミラジーノにあわせて変更。前席の頭上空間が高いものの後部座席は少々狭くなっている。また、タイヤサイズも初代と2代目とでは異なる。

内装は初代はL700系ミラをベースにシートやインパネを専用品としていたが、2代目L600系ミラジーノは専用設計。ただしインパネデザインはムーヴラテと同じデザインを採用していた。

エンジンも初代は3気筒の自然吸気エンジンやターボエンジンの2種類があったに対し、2代目は自然吸気エンジンのみ。トランスミッションも初代は3AT、4AT、CVT、5MTと最大4種類あったが、2代目では4ATのみとなった。

2代目ミラジーノ ミニライトのエクステリア(外装)

出典:ダイハツ認定中古車

フロントデザイン。先代の特徴だった丸目ヘッドライトはイメージを継承しつつも一回りも二回りも拡大され存在感が増した。

さらにクラシカルなメッキグリルも大型化され、ヘッドライトと相まってかなり可愛い顔つきとなった。可愛い顔つきの軽自動車を探している人にはウケの良いデザインだ。

ミニライトグレードではグリルが専用のメッシュ状のものとなり、ノーマルとは差別化されている。このほかフォグランプ付きフロントアンダースポイラーを標準装備。

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ちなみにこちらが非ミニライトのフロント。ノーマルタイプでは先代と同じく横に溝が入ったメッキグリルとなる。

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出典:ダイハツ認定中古車

ヘッドライトはハイロー独立式の4灯タイプ。ミニライト仕様ではロービームがディスチャージ仕様となる。

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出典:ダイハツ認定中古車

サイドから。先代よりも全高が90ミリ(室内高が70ミリ)アップしているがそれを感じさせないバランスのとれたデザイン。もちろんそれでいて室内空間が先代より広くなっている。

ボンネットエリアも適度に出っ張っておりかつリアの傾斜も程よく立っているの普通車に近いデザインだ。これなら普通車からの乗り換えもしやすい。

ミニライト仕様としてはサイドアンダースポイラーとターンランプ付きドアミラーを標準装備。スポーティーな外観としている。

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出典:ダイハツ認定中古車

アルミは先代と同様にイギリス・ミニライト社製の15インチホイールを装備。タイヤサイズは165/55R15。初代は14インチアルミだったのでひとまわりサイズアップした。

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出典:ダイハツ認定中古車

リア。コンビランプは先代とほぼ同じデザインで、ボディ形状に合わせて縦方向に細長くなった。フロントとリアを合わせて先代のデザインが継承されているので、どこから見てもミラジーノといえるデザインである。

エンジン・機能装備・安全装備など

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エンジンはEF型直列3気筒DOHC自然吸気エンジンのみ。最高出力は58ps(43kW)/7600rpm、最大トルクは6.5kg・m(64N・m)/4000rpm。

トランスミッションは4ATのみで、駆動方式はFFまたは4WDとなる。先代ではターボモデルが存在したが、2代目ではターゲットを女性に絞ったため廃止されている。

安全装備としてはEBD付きABSを標準装備。運転席&助手席エアバッグも標準装備となる。

2代目ミラジーノ ミニライトのインテリア(内装)

出典:ダイハツ認定中古車

インパネ。先代の後期モデルに比べると少しクラシカル感が薄い感じがする。なお、このインパネは丸い形状が特徴のムーヴラテとほぼ共通である。

出典:ダイハツ認定中古車

ミニライト仕様ではモモステを標準装備し、2眼タイプ(タコメーター付き)のスピードメーターが与えられる。

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出典:ダイハツ認定中古車

フロアシフト。残念ながら近年では一般的になったマニュアルモードは付いていない。

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出典:ダイハツ認定中古車

フロントシートはセパレートタイプ。先代の前期ミニライトスペシャルと似たようなブラック&チェック柄のツートンカラーで落ち着きのある色合いとなっている。

ただし、初代・後期型ミニライトスペシャルのプロテインレザーシート(ブラックカラー)と比べるとグレードダウン感が否めない部分で、外観の雰囲気は良いだけに残念な部分だ。

出典:ダイハツ認定中古車

リアシート。さすがにタントと比べると足元が狭いか。リアシートのスライド機構は付いていない。

出典:ダイハツ認定中古車

ラゲッジルーム。

出典:ダイハツ認定中古車

リアシートを倒すとそこそこ広くなる。リアシートは一体可倒式。

2代目ミラジーノ ミニライトの評価

2代目ミラジーノ ミニライトの総評

2代目ミラジーノのミニライトはミニライトアルミに専用グリル、専用ブラック内装で先代同様に、ノーマルとは異なるスポーティーな個性を与えたモデルである。

初代と比較するとターボモデルや5MTが無いなど男性ユーザーには魅力減なモデルとなってしまったが、女性にとってはキュートな2代目ミラジーノのカスタム版として、十分魅力的なモデルといえよう。

軽自動車というサイズが決められた中では室内空間が優先になるとどのメーカーも似たり寄ったりな形状になってしまうが、この2代目ミラジーノに関してはそれが無く、評価できるポイントである。先代もデザインが良かったが、2代目も個性ある1台に仕上がっている。

ただし、2代目ではミラがムーヴ寄りのボディスタイルになったことを反映し、ミラジーノも上方向にボリュームアップ。室内空間は広くなったものの腰高感がアップし初代のようなスタイリングは失われてしまった。この点があまり受けなかったのか初代ほどの大ヒットとはならなかった。

その2代目ミラジーノは2009年4月に生産を終了し、次モデルのミラ・ココアへバトンタッチしているため現在では中古車のみので入手となる。後継のミラ・ココアはライバルのアルトラパンに似たようなデザインとなっているので、ミラジーノのような個性が薄れてしまった。

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同じクラシックなジャンルの軽自動車として差別化されていたはずなのに残念なポイントである。

2代目ミラジーノ ミニライトの中古市場では比較的手頃で安価な価格

年数は経過しているがデザインに関しては今でも通じる物があり、愛着も湧きやすいと思うので個性ある他人とは違う可愛い軽自動車を探している女性にオススメな1台。

値段もかなり手頃で経年劣化や消耗品の交換、予備整備などで費用がかさむ心配があるが、デザイン性では今でも衰えない魅力を持っている。

ショップオリジナル・載せ替えターボ仕様や5MTターボもごく僅かながら存在

なお、ショップのカスタム仕様ではムーヴラテをベースに本来存在しないターボエンジンをミラジーノにスワップしたターボ仕様や、マニュアルトランスミッションをミラから移植した改5MTターボ仕様など、カスタム仕様のミラジーノ ミニライトも存在する。

【ムーヴ派生・丸目カスタムワゴン】ダイハツ ムーヴラテ クール(L550S/L560S型)

初代ミラジーノのターボで5MTとなるとかなり高価で買いづらいが、比較的安価な2代目ベースであれば改造費も含めてもそこまで高くならないので、根気よく探してみるか改造してくれそうなショップに依頼してみるのも手。

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