ムーヴコンテはダイハツのワゴン型軽自動車。ムーヴコンテカスタムはそのスポーティーモデルである。本稿では2011年6月マイナーチェンジ~2016年7月までを後期型とし、これを扱う。
出典:ダイハツ認定中古車
ダイハツ ムーヴコンテとは?
2008年8月に登場したダイハツのムーヴコンテカスタム。当時のCMの「カクカクシカジカ 四角いムーヴ」というキャッチフレーズが耳によく残るこの車は、その言葉通りムーヴ系統でありながら直線を基調としたボディラインが最大の特徴である。
シンプルだけど合理的なデザインは、普通車でいうところのトヨタ・初代Bbに通じるところがあり、軽自動車という点も相まって(ムーヴやワゴンRなど独特のいかにも感があるデザインを好まない)女性ユーザーを狙ったものであった。
パッケージング的にはスズキの初代アルトラパンの全高を少し高くしたようなボディフォルムで、ベーシック感が非常に強く万人受けしそうなデザインが特徴だった。
パッケージング的にはスズキの初代アルトラパンの全高を少し高くしたようなボディフォルムで、ベーシック感が非常に強く万人受けしそうなデザインとなっている。
ホイールベースは2,490mm、室内長は2,000mm、室内高は1,350mmを確保し、コンパクトなボディデザインながら余裕ある室内空間を実現している。
出典:ダイハツ認定中古車
インテリアでもプレミアムソファーシートや運転席パワーエントリシートを採用し居心地の良さを追求。開放感のある前席や優れた静粛性とソフトな乗り心地を実現した。
また、インテリアにはシルバーのカラーアクセント、メッキパーツ、スピードメーターは白色3眼式メーターの採用で精悍さを強調した。
エンジンはツインカムDVVT・3気筒エンジン「KF-VE型」とツインカム3気筒ターボエンジン「KF-DET型」の2種類を設定。世界初の「インプットリダクション方式3軸ギヤトレーン構造」を採用したCVTにより低燃費も実現した。
安全面でも衝突安全ボディのTAFを採用し、国内及び欧州衝突安全基準を余裕をもってクリア。世界最高水準の前面フルラップ55km/h、前面オフセット64km/h、側面55km/h、後面55km/hの衝突実験においても優れた安全性を確保している。
便利装備としては助手席大型シートアンダートレイ、助手席アッパーボックスなどを採用し実用性をアップ。イモビライザー付きキーフリーシステムをグレード別に採用。
リバース連動ドアミラーを上級グレードにオプション設定し、「運転席シートリフター&チルトステアリング&アジャスタブルショルダーベルト」をセットにした「アンカーアジャスタブルパック」も上級グレードに標準装備、一部グレードでオプション設定とした。
ムーヴコンテカスタムとは?ムーヴコンテとの違いなど
ムーヴコンテはデビュー当初からダイハツの他社種にも見られるようにノーマルタイプとカスタムタイプの2種類を設定。
本稿で扱うのは後者のカスタムモデルで、ムーヴカスタムやタントカスタムのようにメッキパーツを用いた専用グリルにハイロー独立の専用ヘッドライト。アルミホイールに専用コンビランプなどノーマルよりも外観を精悍に仕立てたモデルである。
内装でもブラック系のシート表皮にタコメーター付きの専用スピードメーターなどの採用で上級感を演出。
加えてノーマルでは設定のないターボエンジングレードを用意し、動力性能も高めたまさに「カスタム」にふさわしい1台である。
ムーヴコンテカスタムの場合はノーマルがベーシック感の強いモデルだっためカスタムパーツにより精悍さが際立ち、万人受けしやすいモデルとなっている。
後期型ムーヴコンテカスタムとは?改良点、前期と後期の違い
そのムーヴコンテカスタムはノーマルのムーヴコンテ同様に2011年6月にフロントデザインの変更を伴うマイナーチェンジで後期型となった。
出典:ダイハツ認定中古車
後期型ムーヴコンテカスタムではフロントグリルが一新されたほか、純正アルミのデザインを変更。
さらにデビュー当初は4代目ムーヴ用のエンジンだったものを、5代目ムーヴ用のエンジン(第2世代KFエンジン)に換装、さらに同じく5代目ムーヴのアイドリングストップ機構(エコアイドル)の搭載で燃費が向上。「平成22年度燃費基準+25%」を達成した。
この他内装ではセンタークラスターをダークシルバーに変更し、キーフリーシステム搭載グレードはリクエストスイッチを採用する一方で、パワーエントリーシートが廃止されるなど外観やメカニズムのバージョンアップとコストカットがなされたマイナーチェンジとなっている。
よってムーヴコンテカスタムの前期・後期の外観上はフロントグリルのデザインの違い、アルミホイールが新デザイン、内装ではセンタークラスターの色がダークシルバー化。
機能面では上級グレードでエコアイドルを搭載。パワーエントリーシートの廃止とキーフリーシステム搭載グレードはリクエストスイッチが採用されるなどの違いがある。以下、詳細を解説する。
後期型ムーヴコンテカスタムのグレード X,G,RS,X VS,X VSスマートセレクションSN,RS スマートセレクションSNの違いなど
後期型ムーヴコンテのグレード展開は下から順にエントリー「X」、上級「G」、上級ターボ仕様「RS」の3種類。ターボエンジンはRSのみに設定。
これ以外に特別仕様車で「X VS」、「X VSスマートセレクションSN」、「G スマートセレクションSN」、「RS スマートセレクションSN」が設定されていた。
標準ムーヴコンテについてはこちらから。
カスタムX
後期型ムーヴコンテカスタムのエントリーグレード。上級カスタムGよりも装備を簡略化し価格を抑えた安価なグレード。
Xグレードと比較してエクステリアではほアルミホイールが非装備でホイールキャップ仕様。ステアリングがウレタンステアリングでステアリングガーニッシュの加飾が無し。
これ以外は全グレード標準装備でLEDターンランプ付きドアミラー、ディスチャージヘッドランプ、カスタム用グリル&バンパー、サイドアンダースポイラー、リアスポイラーを標準装備。
インテリアでもブラックインテリアが適用され、上質とスタイリッシュな内装となる。
快適装備では全グレードオートエアコン、キーフリーシステム(イモビライザー付き)、3眼式スピードメーター(タコメーター付き)、ホイールキャップ、パワステ、EDB付きABS、パワーウィンドウ、集中ドアロック、UVカットガラス、プライバシーガラスを標準する。
カスタムG
後期型ムーヴラテの上級グレード。カスタムXよりも装備が若干グレードアップする。
エクステリアではXグレードに追加で14インチアルミホイールを標準装備。
インテリアではLグレードにステアリングが本革巻きステアリングに変更。
なお、カスタムグレードでは唯一、アイドリングストップのecoアイドルが付く。
カスタムRS
カスタムの最上級グレード。ターボエンジンを搭載し走りが良くなる。
装備面ではカスタムGと比較して15インチアルミホイールとモモ社製本革巻きステアリング(モモステアリング)、ローダウンサスペンションを標準装備。
※2012年4月マイナーチェンジでモモステアリングはオプション設定に移行
快適装備ではインパネミイスティックイルミネーション、アジャスタブルパック(運転席シートリフター、チルトステアリング、アジャスタブルショルダーベルトアンカー)、フロントスタビライザーを(2WDは+リアも)標準装備。
なお、ターボ仕様ではアイドリングストップ機構が非装備となる。
特別仕様車 カスタムX VS
2014年5月設定の特別仕様車。
カスタムXをベースにエクステリアでは「ライトスモークメッキグリル」、「15インチアルミホイール」、「本革巻きステアリング」でスタイリッシュ感をアップしたモデル。
カスタムX VSについてはこちらから。
特別仕様車 カスタムX VSスマートセレクションSN
2014年5月設定の特別仕様車。
「カスタムX VS」に追加で
- スマートフォン連携メモリーナビゲーションシステム
- スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)
- スーパーエアクリーンフィルター
を標準装備したグレード。
特別仕様車 カスタムG スマートセレクションSN
2014年5月設定の特別仕様車。
「カスタムG」に追加で
- スマートフォン連携メモリーナビゲーションシステム
- スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)
- スーパーエアクリーンフィルター
を標準装備したグレード。
特別仕様車 カスタムRS スマートセレクションSN
2014年5月設定の特別仕様車。
カスタムRSに追加で
- スマートフォン連携メモリーナビゲーションシステム
- スーパーUV&IRカットガラス(フロントドア)
- スーパーエアクリーンフィルター
を標準装備したグレード。
エクステリア(外装)
フロント
フロントデザイン。後期型ではメッキグリルが大型化され、よりキラキラ感がアップした。前期ではメッキライン1本のみで悪く言えば地味。
よく言えば控えめなメッキグリルだったが、後期型ではメッキの面積が増えたことで存在感の大きい迫力のあるフロントデザインとなった。
これ以外は前期と同じだが大型メッキグリルにより印象がかなり異なる。
他には前期同様カスタム用のヘッドライト(ハイロー独立式でローはディスチャージ仕様)と
スクエア型のフォグランプを全グレードで標準装備。フォグランプは一般的に丸型が多いため、このムーヴコンテカスタムのスクエア型は個性的かつスタイリッシュで、この車のアイデンティティーともいうべきパーツである。
サイド
サイド。このあたりは前期とほぼ同じ。
ターンランプ付きドアミラーを標準装備し、セキュリティーアラームとキーフリーシステムを全グレード標準装備。
ムーヴコンテカスタムのホイールキャップ
足元のアルミは後期型マイナーチェンジでデザイン変更が行われ、それまでのXグレードが廉価グレードとなり、14インチのフルホイールキャップ化。
ムーヴコンテカスタムの純正14アルミホイール&タイヤサイズ
新設定のGグレードでは14インチアルミ(新デザイン)。タイヤサイズは155/65R14。
ムーヴコンテカスタムのRS純正15アルミホイール&タイヤサイズ
ターボのRSグレードでは15インチアルミ(こちらも新デザイン)となる。タイヤサイズは165/55R15。
特別仕様車カスタムX VS専用アルミホイール
さらに2015年4月設定の特別仕様車「L VSII」では専用デザインのスタイリッシュなアルミホイールとなる。
リア
リア。デザイン的には前期と同じだが仕様が小変更されている。コンビランプはノーマルのムーヴコンテ同様にブレーキランプがLED化。
デザインそのものも前期では赤いレンズが入っていたものが完全クリアー化。加えてバックランプ部分がマルチリフレクター化されキラキラ感がアップした。
さらにエンブレム類ではエコアイドルの採用でそれまで付いていた「CUSTOM」エンブレムを廃止。かわって「eco IDLE」エンブレムが付けられた。
エンジン・機能装備・安全装備
エンジン、トランスミッション、駆動方式
エンジンはKF型の3気筒DOHC自然吸気エンジンとそのターボ仕様の2種類。少し長くなるので下に列挙する。
2012年3月まで—————–
自然吸気エンジン:最高出力は52ps(38kW)/7200rpm、最高トルクは6.1kg・m(60N・m)/4000rpm。
ターボエンジン:最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは10.5kg・m(103N・m)/3000rpm。
—————————–
2012年4月マイナーチェンジ以降~(ミライースの低燃費技術を適用)——–
自然吸気エンジン:最高出力は52ps(38kW)/6800rpm最大トルクは6.1kg・m(60N・m)/5200rpm
ターボエンジン:自然吸気エンジンでは64ps(47kW)/6400rpm、ターボ仕様では9.4kg・m(92N・m)/4000rpm
———————————————————
と、同じ顔つきでも年式によりエンジンの仕様が異なる。さらに2012年4月マイナーチェンジでは(それまではXグレードなど上級のみだったが、)全グレードで「eco IDLE」が標準装備。
さらにエコ発電制御もプラスされたことでFFのXグレード(自然吸気エンジン)で27.5km/lを達成。さらに2013年7月マイナーチェンジではこれに加えCVTサーモコントローラーを採用。
FF・自然吸気エンジンモデルではエコアイドルの停車前アイドリングストップの車速を9km/h以下にはやめたことでさらに燃費アップ。27.6km/lを達成した。
駆動方式は全グレードでCVTのみ。駆動方式はFFまたは4WD。
安全装備
安全装備としては全グレードで運転席&助手席エアバッグとEBD付きABSを標準装備するが、自動ブレーキ等の設定は一切ない。
ムーヴコンテカスタムのターボエンジンについて
ここで注目したいのはミライーステクノロジーを適用した2012年4月以降で、最高出力は変わらないものの、最大トルクの発生ポイントが自然吸気エンジンで1200rpmアップ。
ターボエンジンでは最大トルクが1.1kg減って最大トルクの発生回転数が1000rpmアップしている。
2012年4月以降のターボエンジンではそれまでに比べてより回さないとパワーが出なくなったようで、少しでもパワーが欲しい人は最大トルク10.5kg/3000rpmのモデルを選択肢たほうが良いかもしれない。
一方であまり気にならないのであれば(あまり回さないのであれば)燃費が良くなっている後者が良いだろう。
ムーヴコンテカスタム L575SとL585S型との違い
ムーヴコンテカスタム、L575SとL585S型との違いは駆動方式。L575S型は前輪を駆動するFFのムーヴコンテカスタム。
L585SはL575型をベースに前輪を駆動する4WDのムーヴコンテカスタム。4WDのシステムにはビスカスカップリングが用いられる。これは普段はFFで走行し、悪路や雪道などで自動的に4WDに切り替わるタイプ。
ジムニーなどのパートタイム4WDとは異なり、タイトコーナーブレーキング現象も起きないため街乗り4WDには多く用いられる。
一方でビスカスカップリングには寿命があり、ダメになるとカーブや駐車場など曲がろうとした際に後輪から異音が発生する。
特に過去のスズキ車でビスカスカップリングの不具合が多く見られたが、過走行なムーヴコンテの場合も購入前に異音がしないか確認することをオススメする。
前期型ムーヴコンテカスタム(L575S/L585S)の持病 故障しやすい箇所
前期型のムーヴコンテカスタムにはいくらか有名な持病的な故障しやすい箇所がある。
オイル漏れ、オイル消費(オイル下がり&オイル上がり)
まずは定番のオイル漏とオイル消費れ。
ムーヴコンテに限らず初期のKF型エンジンを搭載するダイハツ車(4代目ムーヴカスタム、2代目タント、エッセ)はかなりの確率でオイル漏れが発生しやすく、ヘッドカバーとシリンダーブロックの間からオイルが漏れやすい。
ヘッドカバーパッキン(ガスケット)の交換で修理できるが、漏れを放置するとオイルが想像以上に減ってエンジンにダメージを与え、最悪エンジンブローの原因となるので注意が必要だ。
また、オイル交換もこまめにやっていないと初期型のKFエンジンでは有名な「オイルリング固着」が発症している可能性も。
これはオイルリングがスラッジで固着し、オイルを大量消費する事態に発展する。オイル消費が激しい場合は対策品ピストンへ交換修理が必要で、費用がかさむケースも。
ウォーターポンプ
次にウォーターポンプ。これも初期のKF型エンジンでは有名な故障箇所で、後に対策品になるほど壊れやすかった。
ウォーターポンプも放置するとエンジンが冷却できなくなり、オーバーヒートとなって最悪エンジンブローに至るケースも。
エンジンマウント
最後にエンジンマウント。KF型エンジンではエンジンマウントのゴムの劣化が激しく、駄目になってくると運転席や助手席側へ不快な振動音が車内に入ってくる。
ゴムがちぎれてしまうと車検も合格しないため、これも確認ポイント。
中古のムーヴコンテカスタムを買う場合に特に注意したいポイント
前期型の中古ムーヴコンテを買う場合はヘッドカバーからにじみや漏れがないか、ウォーターポンプから異音がしないか、あるいは交換済みかを確認することをオススメする。
インテリア(内装)
インパネ
出典:ダイハツ認定中古車
インパネ。ムーヴコンテではコラムシフトを採用。カスタムではブラックを基調に、中央にホワイトのアクセントカラーを組合せたインパネとなる。
RS専用モモステアリング
後期型ではセンタークラスターのカラーがダークシルバー化(※RSはピアノブラック塗装化)された。
一方でそれまでRSに標準装備だったモモステ(本革巻ステアリングホイール)が
2012年4月マイナーチェンジではコストカットなのかRSグレードでの標準装備を廃止。メーカーオプションに変更された(本革巻ステアリングホイールは据え置き)。加えて
スピードメーター(後期マイナーチェンジ直後)
スピードメーター。後期型の2011年6月時点では前期と同じ非自発光式の3眼メーターだったが、
後期スピードメーター(最終型)
さらにメーターもデザインが変更になり、5代目ムーヴカスタム 後期モデル用の色違いに変更。カスタムでは背景をブラックカラーにしたタイプで、こちらもスポーティな雰囲気に。
左側にタコメーター、真ん中にスピードメーター、右側に燃料計。左下が走行距離やシフトポジション。右下は後期モデルで追加の平均燃費計や時計などを表示する3眼式マルチメーターとなる。
特に後期メーターではスピードメーターが大型化されより見やすくなり、液晶が2分割となって一度に表示できる情報量が増えている。
フロントシート
フロントシートはベンチシートタイプ。前期同様ブラックシート表皮でクールかつ洗練された落ち着き感を演出。
シートはフランス人デザイナーが手がけた「プレミアムソファシート」で座り心地にもこだわっている。ドアトリムパネルもカスタムRSはピアノブラック塗装となる。
なお、前期のRSに標準装備されていた軽自動車初となる「運転席パワーエントリーシート」は2011年6月マイナーチェンジで廃止となった。
リアシート
リアシート。スライド機構は非装備。
ラゲッジスペース
ラゲッジルーム。
リアシートを倒した状態。
まとめ・ムーヴコンテカスタムの生産終了とその理由
後期型ムーヴコンテカスタムの総評
ムーヴコンテカスタムの後期型は、より精悍さと迫力が増したフロントデザインにLEDストップランプ。
ミライースの技術をを適用した新エンジンによる燃費アップなど、外観、メカニズム等でバージョンアップがなされたマイナーチェンジとなっている。
特に見た目に関してはこちらの方が格段にレベルアップしているので、普通車に負けないオシの強さ的なカスタムモデルを求めている人にはオススメな1台だ。
ベーシックで万人受けしやすいボディスタイル&迫力あるカスタムパーツの組み合わせでムーヴコンテカスタムは独特の個性を持っているので、気に入れば末永く愛せることだろう。
逆にそこまで派手さが不要な人は前期型がオススメ。前期型特有の持病があるが中古価格は手頃で、後期モデルよりも買いやすい。
ただし、最新モデルに比べると後期モデルでも自動ブレーキが搭載されていないなど、不利な部分もあるため、そのたりは注意が必要。
なお、前述の通り同じ顔つきでも年式によりエンジン特性が異なるので走りにこだわりたい人は中古で探す場合は注意されたい。
OEMモデル トヨタ・ピクシススペースカスタム
なお、ムーヴコンテカスタムは2011年9月にトヨタへ「ピクシススペースカスタム」としてOEM供給された。
外観の変更点はエンブレムのみなのだが、トヨタエンブレム効果により印象が若干異なって見えるため、後期型ムーヴコンテカスタムを探している人はあわせてコチラもオススメだ。
特にトヨタ版では普通車の初代Bbを小さくしたようなデザインにも見え、非常にバランスが取れたモデルにも見える1台。絶対数でもトヨタ版の個体は少ないため、他人とかぶることも少ないメリットがある。
中古車としても意外と人気な部類で特に後期モデルは高値の個体も多いが、ムーヴやタントとはまた違ったデザイン性の高い軽自動車として需要がある。
ムーヴコンテカスタムの生産終了とムーヴキャンバスへの移行とその理由
なお、ムーヴコンテは後継モデルの「ムーヴキャンバス」の登場により2016年7月に生産終了となった。
その理由としては設計が古く自動ブレーキの搭載が難しかったこと、軽自動車の売れ筋がセダンタイプからトールワゴンやハイトワゴンに遷移していたこともあり、スライドドア+ハイトワゴン+デザイン性の優れた新型「ムーヴキャンバス」へバトンタッチしたものと推測する。
コメント