【ムーヴコンテカスタムOEM】トヨタ ピクシススペースカスタム(L575A/L585A型) | シン・軽自動車マニア

【ムーヴコンテカスタムOEM】トヨタ ピクシススペースカスタム(L575A/L585A型)

ピクシススペース

ピクシススペースはトヨタのワゴン型軽自動車。ピクシススペースカスタムはそのカスタムモデルである。

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概要

ピクシススペースはダイハツ・ムーヴコンテのOEMモデルとして、2011年9月にデビューした。

ピクシススペースはダイハツとトヨタの軽自動車OEM供給決定後、「ピクシスシリーズ」のトップバッター(第1弾)としての登場だった。

ピクシススペースは標準モデルカスタムモデルの2本立てで登場。

ベーシックで親しみやすいピクシススペースと、スタイリッシュかつスポーティなピクシススペースカスタムに全8色のボディカラーを設定。

エクステリアはスクエア形状のボディスタイルに水平基調のシンプルなインパネ、ウォームグレー色の内装色でモダンで温かみある室内空間を演出。

パッケージングは2,490mmのロングホイールベースに2,000mmの室内長を確保。室内長や室内幅も十分確保し、大人4人がくつろげる広い室内空間とラゲッジスペースを両立させた。

フロントシートにもこだわり、シート生地から裁縫までこだわって作り込んだソファーのようなフロントシートで快適性や居心地の良い空間を追求。

エンジンは新開発可変バルブタイミング機構を備えたKF型エンジンとカスタムモデルには同インタークーラー付きターボエンジンを設定。

全グレードでCVTを採用し、グレード別でecoIDLEも採用しクラストップレベルの低燃費を実現した。

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ピクシススペースカスタムの特徴とピクシススペースとの違い

ピクシススペースカスタムとピクシススペースの違いは外観、内装、ターボエンジンの有無などがある。

ピクシススペースカスタムは、タントカスタムムーヴカスタムのように標準モデルに対しスポーティな専用パーツでカスタムした上級モデル。

エクステリアでは専用ハイロー独立式ヘッドライト、メッキグリル、専用バンパー、専用フォグランプ、クリアーテールランプ、サイドスカート、リアスポイラー、アルミホイールを。

L575A_ (6)

内装ではブラック内装でインパネ、スピードメーター、シート表皮やドアトリムがブラックタイプとなる。さらにRSグレードでは本革巻きステアリングも標準でスポーティな雰囲気に。

快適装備は全グレードにオートエアコンを標準装備。カスタム専用のインパネミスティックイルミネーションを採用し、ボディカラーはピクシススペースよりも少ない。

一方で標準タイプのピクシススペースにはないターボエンジンの設定もあり、パワフルな走りもカスタムの特徴である。

【後期型】ダイハツ ムーヴコンテカスタム(L575S/L585S型) 概要解説

ピクシススペースカスタムL575A/L585A カスタムX、カスタムG、カスタムRSグレードの違い

ピクシススペースカスタムのグレードはエントリーグレードの「カスタムX」と上級グレードの「カスタムG」、上級ターボ仕様の「カスタムRS」の3種類。

ムーヴコンテに設定の特別仕様車(「X VS」や「スマートセレクション」など)は一切設定されず、基本グレードのみの展開だった。

カスタムX

カスタムXはピクシススペースカスタムのエントリーグレード。上級カスタムGよりも装備を簡略化し価格を抑えた安価なグレード。

Xグレードと比較してエクステリアではほアルミホイールが非装備でホイールキャップ仕様。ステアリングがウレタンステアリングでステアリングガーニッシュの加飾が無し。

これ以外は全グレード標準装備でLEDターンランプ付きドアミラー、ディスチャージヘッドランプ、カスタム用グリル&バンパー、サイドアンダースポイラー、リアスポイラーを標準装備。

インテリアでもブラックインテリアが適用され、上質とスタイリッシュな内装となる。

快適装備では全グレードオートエアコン、キーフリーシステム(イモビライザー付き)、3眼式スピードメーター(タコメーター付き)、ホイールキャップ、パワステ、EDB付きABS、パワーウィンドウ、集中ドアロック、UVカットガラス、プライバシーガラスを標準する。

カスタムG

カスタムGグレードはピクシススペースカスタムの上級グレード。カスタムXよりも装備が若干グレードアップする。

エクステリアではXグレードに追加で14インチアルミホイールを標準装備。

インテリアではLグレードにステアリングが本革巻きステアリングに変更。

なお、カスタムグレードでは唯一、アイドリングストップのecoアイドルが付く。

カスタムRS

カスタムRSは最上級グレード。ターボエンジンを搭載し走りが良くなる。

装備面ではカスタムGと比較して15インチアルミホイールとモモ社製本革巻きステアリング(モモステアリング)、ローダウンサスペンションを標準装備。

※2012年4月マイナーチェンジでモモステアリングはオプション設定に移行

快適装備ではインパネミイスティックイルミネーション、アジャスタブルパック(運転席シートリフター、チルトステアリング、アジャスタブルショルダーベルトアンカー)、フロントスタビライザーを(2WDは+リアも)標準装備。

なお、ターボ仕様ではアイドリングストップ機構が非装備となる。

ピクシススペースカスタム(L575A/L585A)とムーヴコンテカスタム(L575S/L585S)の違い

ダイハツ版からの変更点はエンブレムのみ。これ以外はムーヴコンテとまったく同じ。ムーヴコンテには特別仕様車の設定があったが、トヨタ版では一切なく、基本グレードのみの設定。

ただし、ベースのデザインがシンプルかつ洗練されているので、トヨタエンブレムにつけ変わっただけでも少し印象が変わって見える。

これは他のトヨタの軽でもおなじことなのだが、見慣れたダイハツエンブレムよりも普通車でお馴染みのトヨタエンブレムが新鮮に映り、そのイメージが車全体のイメージまでも変えてしまっている。

デザイン自体はベースと同じく尖ったあるいは挑戦的なデザインが全くなく、古き良き時代(昭和)のデザインを彷彿とさせる角型ヘッドライトにスクエアなボディは誰からでも受け入れやすいデザイン。

ムーヴやムーヴカスタム、タントなどとくらべても特に普通車からの乗り換えでもあまり障壁となりずらい特徴がある。

エクステリア(外装)

フロントデザイン。ベースのムーヴコンテカスタムは2011年6月のマイナーチェンジでフロントデザインの変更を行っている。

トヨタへはこのマイナーチェンジ後のムーヴコンテカスタムがOEM供給された。そのためムーヴコンテカスタム初期のグリルではなく、後期のグリルが与えられている。

トヨタ仕様としてはエンブレムがダイハツのDマークから、トヨタマークへ変更となる程度で、それ以外はまったく同じ。ただし、トヨタエンブレムにより若干雰囲気が異なって見えなくもない。

カスタムではピクシススペースに対して専用ハイロー独立式ヘッドライト、メッキグリル、専用バンパー、フォグランプが与えられ、ベーシックな箱型スタイルにスタイリッシュな顔つきの組合せで独特の雰囲気を持つ。

サイドから。ボンネット、キャビン、リアのハッチ部分にかけてほとんどがスクエアで構成されている。シンプルだが他の軽自動車では曲線や傾斜を使う事が多いので個性的なデザインに見える。

カスタムではLEDサイドターンランプ付きドアミラー、メッキアウターハンドル、サイドアンダースポイラーが標準装備となる。

足元はXグレードが一般的なホイールキャップ。Gグレードでは14インチアルミホイール。

ターボ仕様のカスタムRSでは専用デザインの15インチアルミホイール(※タイヤサイズは165/55R15)となる。

リア。コンビランプはヘッドライトやボディデザインに合わせたスクエア型。カスタムでは専用リアバンパーとリアシート、クリアーテールが標準装備となり、ピクシススペースとは異なるスポーティな雰囲気。

デビュー当初はベースと同じくクリアーテールでもコンビランプが旧来の電球タイプだったが、2013年7月マイナーチェンジの後期型ではストップランプ部分がLEDタイプのものへ変更されている。

なお、ムーヴコンテ用の社外テールやカスタム用のクリアーテールが流用できるので、純正のデザインが気に入らなかったり、他人と違う個性を出したい人は検討してみよう。

トヨタ仕様としてはリア周りもエンブレムの変更程度で、これ以外はまったく同じ。

エンジン・機能装備・安全装備など

L575S_custom_last (14)

エンジンはKF型の3気筒DOHC自然吸気エンジンとそのターボ仕様の2種類。発売時期によりエンジン特性が異なる。

2012年3月まで—————–
自然吸気エンジン:最高出力は52ps(38kW)/7200rpm、最高トルクは6.1kg・m(60N・m)/4000rpm。
ターボエンジン:最高出力64ps(47kW)/6000rpm、最大トルクは10.5kg・m(103N・m)/3000rpm。
—————————–

2012年4月マイナーチェンジ以降~(ミライースの低燃費技術を適用)——–
自然吸気エンジン:最高出力は52ps(38kW)/6800rpm最大トルクは6.1kg・m(60N・m)/5200rpm
ターボエンジン:自然吸気エンジンでは64ps(47kW)/6400rpm、ターボ仕様では9.4kg・m(92N・m)/4000rpm
———————————————————

と、同じ顔つきでも年式によりエンジンの仕様が異なる。さらに2012年4月マイナーチェンジでは(それまではXグレードなど上級のみだったが、)全グレードで「eco IDLE」が標準装備。

さらにエコ発電制御もプラスされたことでFFのXグレード(自然吸気エンジン)で27.5km/lを達成。

さらに2013年7月マイナーチェンジではこれに加えCVTサーモコントローラーを採用。FF・自然吸気エンジンモデルではエコアイドルの停車前アイドリングストップの車速を9km/h以下にはやめたことでさらに燃費アップ。27.6km/lを達成した。

駆動方式は全グレードでCVTのみ。駆動方式はFFまたは4WD。安全装備としては全グレードで運転席&助手席エアバッグとEBD付きABSを標準装備するが、自動ブレーキ等の設定は一切ない。

ここで注目したいのはミライーステクノロジーを適用した2012年4月以降で、最高出力は変わらないものの、最大トルクの発生ポイントが自然吸気エンジンで1200rpmアップ。

ターボエンジンでは最大トルクが1.1kg減って最大トルクの発生回転数が1000rpmアップしている。

2012年4月以降のターボエンジンではそれまでに比べてより回さないとパワーが出なくなったようで、少しでもパワーが欲しい人は最大トルク10.5kg/3000rpmのモデルを選択肢たほうが良いかもしれない。

一方であまり気にならないのであれば(あまり回さないのであれば)燃費が良くなっている後者がベスト。

ピクシススペース L575AとL585A型の違い

ピクシススペースL575AとL585A型との違いは駆動方式。L575A型は前輪を駆動するFFのピクシススペース。

L585AはL575A型をベースに前輪を駆動する4WDのピクシススペース。4WDのシステムにはビスカスカップリングが用いられる。これは普段はFFで走行し、悪路や雪道などで自動的に4WDに切り替わるタイプ。

ジムニーなどのパートタイム4WDとは異なり、タイトコーナーブレーキング現象も起きないため街乗り4WDには多く用いられる。一方でビスカスカップリングには寿命があり、ダメになるとカーブや駐車場など曲がろうとした際に後輪から異音が発生する。

特に過去のスズキ車でビスカスカップリングの不具合が多く見られたが、過走行なムーヴコンテの場合も購入前に異音がしないか確認することをオススメする。

ちなみにムーヴコンテの型式はL575SとL585S。ピクシススペースは後ろの型式アルファベットがSからAに変更となっている。

インテリア(内装)

インパネ。ピクシススペースは水平基調に真ん中にくぼみを持たせ、太いアクセントカラーでメリハリを与えたインパネデザイン。シンプルだが飽きのこないデザインとなっている。

カスタムでは全体をブラックカラーで統一し、アクセントカラーにホワイトの太いラインを入れている。

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スピードメーターは全グレードでタコメーターを標準装備する。左側がタコメーター。右側は燃料計とシフトポジション。真ん中はスピードメーターの3眼式。

2013年7月マイナーチェンジ後の後期モデルではインパネのセンターガーニッシュがシルバーからダークシルバーに。カスタムRSはピアノブラック塗装へ変更され、上質感がアップした。

さらにメーターもデザインが変更になり、5代目ムーヴカスタム 後期モデル用の色違いに変更。カスタムでは背景をブラックカラーにしたタイプで、こちらもスポーティな雰囲気に。

【5代目・後期型】ダイハツ ムーヴカスタム(LA100S/LA110S型) グレード一覧・概要解説

左側にタコメーター、真ん中にスピードメーター、右側に燃料計。左下が走行距離やシフトポジション。右下は燃費計や時計などを表示する3眼式マルチメーターとなる。

特に後期メーターではスピードメーターが大型化されより見やすくなり、液晶が2分割となって一度に表示できる情報量が増えている。

ステアリングはカスタムGとカスタムRSが本革巻きステアリング。カスタムXのみウレタンステアリングとなる。ATのシフトはコラムシフトを採用。

なお、ピクシススペースカスタムのデビュー当初はダイハツ版と同じくモモステ(momoステ)が「RS」グレードで標準装備されていたが、その後のマイナーチェンジ(2012年4月時)で廃止となった。

エンジンはカスタムの全グレードでオートエアコン。

フロントシートはベンチシートタイプ。ブラックシート表皮でクールかつ洗練された落ち着き感を演出。シートはフランス人デザイナーが手がけた「プレミアムソファシート」で座り心地にもこだわっている。

カスタムではブラックを基調にホワイトのアクセントカラーでインパネと統一。上級感を与えている。後期モデルではドアトリムパネルがピアノブラック塗装となる。

リアの足元も広いが、リアシートのスライド機構は無し。

ラゲッジルームは狭め。リアシートは左右分割式。

リアシートを倒した状態。左右分割式で利便性は高いが、ラゲッジスペースとリアシートの間に段差が発生し、完全なフルフラットとはならない。

まとめ

ピクシススペースカスタムはトヨタのオーソドックスな軽自動車のスポーティなカスタムモデルとして魅力ある1台である。

カスタムモデルはイケイケ感のある積極的なエクステリアで、特に若い人に受け入れられやすいデザイン。ダイハツマークでなくトヨタマークなのも安心感がある。

その外観とトヨタエンブレムからまさに軽自動車版「Bb」といったところで、デザイン性もかなり高い1台。トヨタのエンブレムしか違いがないのだが、雰囲気が違って見える不思議なモデルでもある。

中古市場ではピクシススペース自体が少ないが、このカスタムモデルはさらに少なくムーヴコンテカスタムよりかなり希少なOEMモデルとなっている。

10年落ちぐらいの初期モデルであれば中古価格も手頃で、買いやすい。他人と被りたくない人でムーヴコンテカスタムのようなベーシックかつスタイリッシュな軽自動車を探している人にオススメである。

【後期型】ダイハツ ムーヴコンテカスタム(L575S/L585S型) 概要解説

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